アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報3 および 山崎淑子さんのこと
『イラク撤退』 に際し、オバマが演説を行う予定であることが報道されています;
米大統領、31日にイラク演説
8月25日1時13分配信 時事通信
−−−イラクの米軍戦闘部隊の撤退完了という節目を迎えたのを機に、今後の対イラク政策やアフガニスタンでの対テロ戦争について戦略を示す。
内容によってはオバマの致命傷になるかな、と期待? しているのですが。
ところでアメリカがアフガニスタン (およびイラク) に侵略するきっかけとなった例の9−11 (同時多発テロ - Wikipedia) に関して、アメリカによる 『報復』 に巻き込まれた日本の方についてのビデオがYouTubeにアップされていますので紹介。日本にとってより身近に感じられるでしょう;
100810山崎淑子さんインタビュー01.flv
このページから、計21に分割されたインタビュービデオにアクセス可。以下、説明を引用しますと;
- 2010年8月10日フリージャーナリストの岩上安身さんが、米国の報復によって投獄された山崎淑子さん(「サラ」は米国での通称)にインタビューを行っています。
○山崎淑子さんインタビュー(目次)
- アメリカで働きはじめた経緯
- 9・11が起こる前のニューヨーク。かすかな疑心
- 散歩中の視界に、立ちのぼる黒煙。「第二の真珠湾だ!神風だ!テロだ!」
- 真珠湾という言葉から透けて見えた米国の思惑。崩壊しないはずのビルが!?
- ラジオから消えてゆく『イマジン』
- グランド・ゼロへ。地下からあがる炎
- 被災後の日々
- 真実を語ることの危険性。日本人からの警告
- 涙を浮かべる父親の姿を見て
- 違和感の連鎖。FBI・CIAによる家宅捜索
- なだれ込んできた検察。共謀罪の恐ろしさ
- 殺処分された愛犬。血に染まってゆく畳
- 日米犯罪人引渡し条約
- 弁護士Aの偽証
- 米国に縛られた手足。司法取引詐欺
- 弁護をしないヤメ検弁護士。知的虐待
- 出獄した眼の前に立ちふさがる護送車
- 出獄への見えない力。囚人服のまま成田へ
- 生きる
- いま伝えなければならないこと
- 日本の真実
アフガニスタン情勢については;
- Afghanistan: Land of Injustice and Warlords
Veterans Today, August 23, 2010 (RAWA NEWS 掲載)
- Afghanistan’s new war crimes museum punts on still-powerful warlords
The Christian Science Monitor, August 23, 2010 (RAWA NEWS 掲載)
※ 現在アフガニスタンの治安を劇的に悪化させているのは間違いなくアメリカ/NATO軍ですが、アフガニスタン国内での問題勢力はタリバンだけではなく、麻薬取引などでも肥え太る Warlords (軍閥とでも訳されるのでしょうか、要は民兵およびその親玉) あるいは単なる犯罪者と化した一部の ムジャーヒディーン - Wikipedia 、いずれもマラライさんが命を賭して度々糾弾している輩です。そんな連中が議会で大手を振って闊歩する異常な状況が無くならない限り、ミンシュシュギだのヘイワだのジンケンだの、全ては絵に描いた餅。アフガニスタンでも、山岡朋子さん (横山朋子さん名) 翻訳の 『ルス、闇を照らす者』 に描かれたアルゼンチン軍政下の犯罪を不問とする恩赦法に相当する法律 (amnesty) が成立している様ですが、アルゼンチン同様にそれを違憲として彼らを過去に遡って裁くところまで行って初めてスタートラインでしょう。本来 「多国籍軍」 やら 「国際社会」 に期待されていたのはそこだった筈ですが、結果は全く逆。撤退が遅れれば遅れるほど事態は悪化することは明らか。
- Air base expansions in Afghanistan point to a long future for U.S. forces there
The Dallas Morning News, August 23, 2010 (RAWA News 掲載)
- Afghanistan tops index of food insecurity
UKPA, August 19, 2010 (RAWA News 掲載)
- 食糧不足危険度、インド31位:163カ国中、1位はアフガニスタン
8月24日8時0分配信 インド新聞
- African nations dominate Maplecroft's new Food Security Risk Index - China and Russia will face challenges
19/08/2010, Maplecroft Media Room News
※ 食料危機に関しては、戦場となっているアフガニスタンのリスクが高いのは当然としても、食料を浪費するスタイルが身に付いてしまった先進国にも必ずツケは回って来ます。気候変動リスク (最近のロシアなどいい例) のみならず、無責任な投機による価格変動、 「大量・安定生産」 される穀物や肉の安全性のリスクなど常につきまといますから、食料自給率の極端に低い (確か40%前後) 日本などひとたまりも無い。食料危機の際、輸入が安定して続く保証はどこにもありませんから。
アフガニスタンで起こっていることは、どうしても他人事にはおもえません。