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翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 RSSフィード

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『翻訳』 とは、異なる言語間で文章を置き換えて表す技術です。 『ルス、闇を照らす者』 と云う翻訳書の背景およびそれに込められた普遍性のあるメッセージの考察をコアに、 「翻訳」 された米州を中心とする国際情勢に関する記事や話題、フラメンコ・一部フォルクローレ・ハンパな理系の話題など私の趣味の世界も紹介します。


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2010-09-30

気になる記事: アメリカ様下院での 子供連れ去りによる日本非難・対策要求決議

カネで動くアメリカ様議会なぞ●● (2文字伏字) 喰らえですが、最近の決議で気になる点が;


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100930-00000037-jij-int
  子供連れ去りで日本非難=対策求め決議採択―米下院]
  時事通信 9月30日(木)9時24分配信

  −−− 決議は、日本への子供の連れ去りが人権侵害で米国内法や国際法違反に当たると指摘。日本政府に対し、米政府と協力してこれまでに連れ去られた子供の居場所を割り出すとともに、事例解決のための取り決めを結ぶよう求めた。


LEGISLATIVE DIGEST: H.Res.1326
  United States House of Representatives (アメリカ下院公式ホームページ)

  EXECUTIVE SUMMARY より抜粋:

  •“Calls on the Government of Japan to include Japan's Ministry of Justice in work with the Government of the United States to facilitate the identification and location of all United States minor citizen children alleged to have been wrongfully removed to or retained in Japan and for the immediate establishment of a protocol for the resolution of existing cases of abduction, interference with parental access to children, and violations of United States court orders;


  http://www.usfl.com/Daily/News/10/05/0506_010.asp
    子供連れ去りで決議案提出 米下院、日本に対応要求
    更新2010年05月06日 10:59米国東部時間, U.S. FrontLine



昨年のことですが、こんな事件がありましたっけ;


母は子を連れて帰国、奪い返そうとした父は逮捕 日米の視点――JAPANなニュース
  2009年9月30日(水)11:35, goo ニュース

   ただしニュース中でも明記されている通りこのアメリカ人男性は4年前日本に帰化 *1 して日米二重国籍となった様ですから、相当捻じれたケース。コトの顛末は後述の 国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約 - Wikipedia にも記載されています。こんなアホなアメリカ人とアメリカの仕組みに愛想が尽きたのでしょうが、アメリカ裁判所での取り決めを無視したのがまずかった。


Father Arrested in Japan Underscores Need for Reforms
  Washington, Sep 30, 2009, Chris Smith

この議員さんによって上掲決議案が提出され、今回採択に至ったワケで;

Rep. Chris Smith, Introduction of Japan Resolution
  Press Conference May 5, 2010



日本に対して 「ハーグ条約」 *2 の批准および国内関連法規の整備を求めるなど、まあ順当な決議かなぁと思えますが、先日紹介した山崎淑子さんのケース *3 を思い出すと 『言われるがままの犯罪者狩り』 の危険性は無いのかが心配。杞憂かも知れませんが、子どもの居所調査とは必然的にその親の調査でもありますし、居所が判明したとしてもハイそうですか、と解決はしないでしょうから;


Tweetまとめ 平和を訴えた日米両国の勇敢な女性二人 – Web Iwakami


蛇足ながらこの中に、


『三ヶ月の拘置のあと、彼女 (注:山崎淑子さん) は米国の官憲に引き渡され、米国製の手錠、米国製の腰縄をつけられて、米国に護送された。犯罪人引き渡し条約により、米国で訴追された日本国民は、日本政府に守られることなく、米国へ送られてしまう。その逆はない。日米地位協定という不平等条約のためである。』


とあります。念の為再確認しますと、山崎さんがアメリカに送られたのは日米犯罪人引き渡し条約 (下記) によってであり、 日米地位協定 - Wikipedia *4 はあくまでアメリカの軍関係者 (正確には合衆国の軍法に服するすべての者) にしか適用されない筈。従って、理論的に 「その逆はない」 とは断言出来ないのでは?


日本国内でも、配偶者が子どもを連れて出て行ってしまった・協議離婚したものの親権者 *5 が子どもに会わせてくれないケースは少なく無い筈。日本でだってこの様なケースは確かに誘拐にはならないまでも違法と思いますが、裁判まで持ち込まれることが少ないのか? これが国境をまたいだのが今回問題となっているケースでしょう。保護に値しない 『未成年者奪取者』 もいるのでしょうが、中には、例えば性的虐待を含むDV被害に遭ったものの合衆国内での裁判に不慣れ・金銭的な問題・コトバの問題など不利な要素が多く、逃げるように子どもを連れて帰国したケースもあるでしょう。合衆国内で然るべき手続を踏んでいない負い目はあるものの、それを責めるのは酷な気がします。


参考まで、インターポールの指名手配者検索画面 Internet / Home - INTERPOL から検索してみますと、条件の指定が難しいのですが;


条件1: Offence (List): Abduction Of Minor By Parent (リストから選択)

    Arrest Warrant Issued by: United States

    他: 全て (Default)

    結果: 該当無し

条件2: Offence (List): Kidnapping Of Children (リストから選択)

    Arrest Warrant Issued by: United States

    他: 全て (Default)

    結果: 該当無し

条件3: Offence (List): Children (Free Word)

    Arrest Warrant Issued by: United States

    他: 全て (Default)

    結果: 94名

条件4: Nationality: Japan

    Offence (List): Children (Free Word)

    Arrest Warrant Issued by: United States

    他: 全て (Default)

    結果: 2人

条件5:Nationality: Japan

    Offence (List): Children (Free Word)

    Arrest Warrant Issued by: United States

    他: 全て (Default)

    結果: 4人 (上掲2人を含む)

条件6:Nationality: Japan

    Arrest Warrant Issued by: United States

    他: 全て (Default)

    結果: 12人 (上掲4人を含む)

条件7:Arrest Warrant Issued by: Japan

    他: 全て (Default)

    結果: 該当無し (日本の警察は利用していない?)


人身交通事故加害者 −−− 平たく言えばひき逃げ犯 −−− が国外へ逃亡してしまい、日本が犯人の居住国に対して代理処罰を求めたことはありますね。判決までは確認出来たものの実際に服役しているかは疑問ですが。 米下院が問題視している 「日本人による子ども連れ去り」 の大半は、有罪判決・逮捕状が出ていないケースでしょうか。誘拐の成立要件は調べていませんが、それが成立していれば、山崎淑子さんを引っ張った日米犯罪人引き渡し条約で引き渡しを請求出来ると思われますが。上掲 母は子を連れて帰国、奪い返そうとした父は逮捕 日米の視点――JAPANなニュース のケースなど、どう決着するのでしょうか?



犯罪人引渡し条約 - Wikipedia

  −−−2007年現在、日本が犯罪人引渡し条約を結んでいる国はアメリカ(日米犯罪人引渡し条約、1980年発効)と韓国(2002年発効)の2ヶ国だけ−−−


日米犯罪人引渡し条約 - Wikipedia
  条文:
  日本国とアメリカ合衆国との間の犯罪人引渡しに関する条約


  概要

  日本とアメリカ合衆国との間の犯罪人引渡しに関する条約は、犯罪の抑圧のため、両締約国の法令により死刑又は無期若しくは長期一年を超える拘禁刑に処するものについて外交ルートを通じて行われる。 (中略) 実際の引き渡し手続きは逃亡犯罪人引渡法によりなされる。また、逃亡犯罪人引渡法において条約により決定される事項は日米の間では、この条約による。

  引き渡される犯罪 (抜粋)

  略取、誘拐又は不法な逮捕若しくは監禁に関する罪

  問題点

  引渡しは、引渡しを求められている者が被請求国の法令上引渡しの請求に係る犯罪を行つたと疑うに足りる相当な理由があること、又はその者が請求国の裁判所により有罪の判決を受けた者であることを証明する十分な証拠がある場合に限り行われるとされるが、それに対して引渡しを要求された者が防御する時間も十分ではなく 、国内の審査も引渡しの要求に対して一度限りでかつ十分な審査が為されない為、無辜の者が有無を言わさず引き渡される場合があるとされる。

  被請求国の行政当局は、引渡しを求められている者の引渡請求の裏付けとして提出された資料がこの条約の要求するところを満たすのに十分でないと認める場合には、自国の裁判所に当該引渡請求を付託するかどうかを決定する前に請求国が追加の資料を提出することができるようにするため、請求国に対しその旨を通知することができるが、日本国においてはその資料が十分か否かを審査する該行政当局には、その機関がないとの批判がある

  条文: 第五条

  被請求国は、自国民を引き渡す義務を負わない。ただし、被請求国は、その裁量により自国民を引き渡すことができる。


[逃亡犯罪人引渡法 - Wikipedia
  条文:
  no title



わかりにくい法律ですが、山崎淑子さんのケースは生きた教材でありかつよい教訓です。今回の米下院決議で要求されているハーグ条約は来年批准される見込みですから、周辺関連法規も併せて見直されるでしょうが、事実関係が十分確認出来ない状態でアメリカ様から言われるがままに国民を売り飛ばす様なマネは繰り返されてはならない。従って、問題の多い日米犯罪人引渡し条約・日米地位協定もセットで見直すべきであるし、国際養子縁組に関するハーグ条約の批准も検討されるべき。また子どものことを考えるのであれば、親による子に対する虐待に対処する法制度も、親権まで遡って真剣に考える時期ですね。 「親」 と云う肩書きを持つだけの犯罪者・配偶者からの 「しつけです」 「反省しています」 「これ以上介入しないで下さい」 の言葉だけでみすみす犯罪をエスカレートさせ、最悪の事態を招くまで何も出来ない今の仕組みは、どう考えてもおかしい。


(とりあえずこの状態でアップしますが、どうあがいてもこの件スッキリまとまりません−−−)

.

*1Father, kids in custody case Japanese citizens, officials say - CNN.com 参照

*2ハーグ国際私法会議 - Wikipedia に様々な条約が列挙されています。日本が批准しているのはそのうちのほんの一部。今回米下院が求めているのは 国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約 - Wikipedia の批准。


「国際的な子の奪取の民事面に関する条約(ハーグ条約)」に関するアンケートの実施 by 外務省 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記

国際的な親による子の奪取―子どもの親権をめぐる問題に対する米国国務省の取り組み / 在日合衆国大使館 参照。


なお 人口減少社会に向かいあう 15 / 野田聖子衆議院議員 中のハーグ条約とは1993年の 『国際養子縁組に関する子の保護及び国際協力に関する条約』 であり別物。

*3山崎淑子さんのこと: 冤罪、不平等条約、国民不在のアメリカの司法 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 参照。

*4no title も参照。

*5親権 - Wikipedia 参照。単一の権利ではない親権の様々な側面、それを支える義務、離婚後の扱い、後述の虐待との関係など盛り沢山−−−

2010-09-29

第65回国連総会 その4: パレスチナ・イスラエルの一般討論演説

マフムード・アッバース パレスチナ大統領が25日に、続いてアビグドール・リーベルマン イスラエル副首相・外相が9月28日に行った演説および関連報道の紹介です;


【パレスチナ】

STATEMENT: PALESTINE (pdf)

Palestine: H.E. Mr. Mahmoud Abbas, President - Statement Summary


国際社会・国連に対しての主張は明確かつ当然の権利;


"−−− the international community itself assumes the main responsibility for ending the Israeli occupation, the longest occupation in contemporary history, and ensuring our people's right to self-determination in their independent sovereign State on the basis of 4 June 1967 borders, with East Jerusalem as its capital, and a just and agreed solution for the plight of the Palestine refugees. This must be done via the implementation of the principles of the Charter of the United Nations and the relevant Security Council and General Assembly resolutions and the Advisory Opinion of the International Couri of Justice, and the provisions of international law, including international humanitarian and human rights law, on the ground in the Occupied Palestinian Territory, including East Jerusalem. All of these constitute the legitimate terms of reference for any successful negotiations for a final peace settlement."


【関連報道】

Abbas: My people have been waiting 60 years
  Published Saturday 25/09/2010 (updated) 27/09/2010 02:28, Maan News Agency

Abbas insists on settlement freeze
  Last Modified: 25 Sep 2009 19:15, Al Jazeera English

パレスチナ議長が国連演説
  時事通信 9月26日(日)12時4分配信

日本ではいまだに 『パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会議長』 の職務から 「アッバス議長」 と呼ぶことが多いですね、日本は国家として認めていないから。大統領なのに−−−




【イスラエル】

STATEMENT: ISRAEL (pdf)

Israel: H.E. Mr. Avigdor Liberman, Deputy Prime Minister - Statement Summary


この演説内容は事前に国会なり首相の承認を得ていなかった様で、唐突な 『提案』 に各方面から戸惑いや怒りの声が寄せられています。この外相は、ネタニヤフ首相 (リクード - Wikipedia 党首) の組む右派連合中第2かつ極右とみなされている政党 イスラエル我が家 - Wikipedia、英語では Yisrael Beiteinu - Wikipedia の党首。あくまで個人の意見を述べただけ、と云うことなら、TPOを心得ていない不適切な演説です。 (国連総会なんてただのお祭り程度のもの、と考えれば、まあいいんじゃぁない? と言えますが。) 内容については、その経歴と地位からして恐らくイスラエルきっての論客でしょうから発言の裏付けはある筈ですが、問題のすり替えをしているだけ、と私には見えます。


【関連報道】

U.S. Jews outraged by Lieberman’s UN speech
  Published 03:51 29.09.10 / Latest update 03:51 29.09.10, Haaretz Daily Newspaper

Lieberman presents plans for population exchange at UN
  Published 15:55 28.09.10 / Latest update 15:55 28.09.10, Haaretz Daily Newspaper

Israeli FM triggers Palestinian walkout
  Wed Sep 29, 2010 12:41AM, PRESSTV

Lieberman UN speech doesn’t reflect Israel view on talks: PM
  Tue Sep 28, 3:12 pm ET, AFP via Yahoo! News



最近、土井敏邦 - Wikipedia さんが若いころ出版された 「アメリカのユダヤ人」 (日々の雑感 76:著書『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』について:土井敏邦 Webコラム 参照) を入手して読みましたが、その中にも確か *1 出て来た言葉が上掲リーベルマン外相の演説中にもありました; "−−− However, we are not ready to compromise our national security or the vital interests of the State of Israel. −−−" この恐れがイスラエルをして、どう考えても非人道的で容認出来ない政策を、世界から孤立してでも実行させているのでしょうか。


一方ノーテンキな我が将軍様はまたヨタを飛ばしている様ですが、中東に限らず 「和平」 なんて似合わないからいい加減手を引いたら? 言ってることとヤってることがちぐはぐで失笑買うだけでっせ;


中東和平「1年以内の合意を」 オバマ大統領が国連演説
  2010年9月24日0時40分, asahi.com

            f:id:El_Payo_J:20100929172234j:image

<米国>活況呈す中東向け武器商戦 雇用促進効果も魅力に
  毎日新聞 9月24日(金)19時52分配信

−−−苦戦が予想される11月の中間選挙を前に、雇用拡大をもたらす武器輸出にオバマ米政権が熱心に取り組んでいることが背景 (以下略)

そうそう、儲かればそれが正義。 従順な日本にも儲けさせて下さいよぉ、平和なんてカネにならないでしょ?


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.

*1:まだ開封していない引越荷物の中にあり、確認していません−−−

2010-09-28

ベネズエラ 国会議員選挙の大勢

去る26日に行われたベネズエラの国会 (一院制 *1) 議員選挙の結果の大勢が判明;


Divulgación Elecciones Parlamentarias - 26 de Septiembre de 2010
ベネズエラ選管による公式発表 (一部未確定)


f:id:El_Payo_J:20100928130209j:image

出典: Elecciones parlamentarias de Venezuela de 2010 - Wikipedia, la enciclopedia libre

                f:id:El_Payo_J:20100928130842j:image


選挙前(=2005年選挙による議席内訳)

f:id:El_Payo_J:20100928130136j:image

出典: Elecciones parlamentarias de Venezuela de 2005 - Wikipedia, la enciclopedia libre


勢力毎の議席数の変化 (政党名が変わっておりわかりにくい。色で判断してもそう間違いはないハズ)

f:id:El_Payo_J:20100928132845j:image

出典: 2010 Venezuelan parliamentary election - Wikipedia


与党は過半数を確保したものの前回より議席を減らし、単独で議会を支配出来る2/3には届かなかったと云うこと。単独支配は異常な状況と云えますから、より 「民主的な」 姿に近づいたのでしょうが、いつも問題になるのはアメリカ様の有形無形の介入。票確保のために最も有効なのは、ベネズエラに限りませんが現生 (げんなま)。今回の選挙でも大量のカネがアメリカから流れ込んだ筈です。支出側では会計なり税務上の正規の処理がなされているものの、それを受け取る側の処理は開示されていない、と解します。誰か支出側だけでも集計していないか、昔から興味があります。まあ軍隊が送り込まれるよりはマシでしょうが−−−



【地元ベネズエラでの報道】

CNE provides results of parliament election
  CARACAS, Monday September 27, 2010, El Universal (English)

Venezuelan opposition alliance claims it won 52 percent of popular vote
  CARACAS, Monday September 27, 2010, El Universal (English)

Chávez llamó a militantes del PSUV a no desmoralizarse
  20:57 27/09/2010, Agencia Venezolana de Noticias

Presidente Chávez a la oposición: ”Si son mayoría convoquen un referendo revocatorio”
  Sep 27, 2010, 07:58 PM, El Mundo


【西側メディアの報道】

Venezuela elections weaken Chavez’s hold
  September 28, 2010, Los Angeles Times

Opposition makes big gains against Chavez in mid-term vote
  Mon Sep 27, 3:26 pm ET, CARACAS (AFP)

Chávez pierde el control absoluto de la Asamblea Nacional
  CARACAS, 27 Sep. (EUROPA PRESS)

ベネズエラ与党、3分の2議席に達せず=チャベス大統領に打撃
  2010年 9月 28日 8:27 JST, WSJ_com



今回のベネズエラでの選挙に関し、フィデルが2つ記事を投稿しています。


Lo que quieren es el petróleo de Venezuela
  27 Septiembre 2010, Reflexiones de Fidel @ Cubadebate

Si yo fuera venezolano
  25 Septiembre 2010, Reflexiones de Fidel @ Cubadebate

  大事な選挙だから雨が降ろうが槍が降ろうが投票に行く様呼び掛けているもの。結果として今回の選挙の投票率は、公式発表で66.45% vs 前回2005年 *2 の25.26% !


今回の選挙結果は経済の低迷によるものの様です。ただし過去 「西 (北) 側の謳歌する自由」 がベネズエラにあった頃、それが誰に何をどの様にもたらしたかは周知の事実。今回の選挙結果により打倒チャベスが期待される2012年の大統領選挙までには、アメリカには今までの様にカネと武力に糸目を付けない介入を続けられるだけの力は無くなっているしょう。アブラは魅力でしょうけど。


.

*1ベネズエラ - Wikipedia 参照、 『議会はスペイン語でAsamblea Nacional(アサンブレア・ナシオナル、すなわち国民議会)と呼ばれ、1999年憲法により両院制から一院制に変わった。全165議席で、うち3議席は先住民に保障されている。議員の任期は5年で、国民による普通選挙で選出される。』

*2:この選挙は野党がボイコットした特殊事情あり。

2010-09-27

翻訳家 山岡朋子さん その84  『ルス、闇を照らす者』 :  ★★ 「五月広場の祖母たち」へのノーベル平和賞授与を求める署名のアピール ★★ 続報 3

昨年、世界中を驚かせかつ呆れさせたノーベル平和賞授与が発表されたのは10月9日でしたから、 『おばあちゃん』 の同賞本年2010年受賞応援活動の案内も恐らくこれが最後でしょう;


【応援サイト: ABUELAS DE LA PAZ】


応援サイトTOP


f:id:El_Payo_J:20100927131325j:image
西語に加え、英・仏・葡・独語が設定されました。


英語ページTOP

   2010年9月27日朝時点で累計署名総数13,547が表示されています。 facebook, twitter でのフォローも呼びかけていますが、後者はリンクがおかしい様です。なお署名はまだ受付けている様子。2001年6月、 『ルス、闇を照らす者』 の翻訳を終えられた山岡朋子さん(横山朋子さん名)が慌ただしくアムネスティ日本経由 『「五月広場の祖母たち」へのノーベル平和賞授与を求める署名のお願い』 を発信された頃の締め切りは6月14日でしたから、単純比較は出来ませんがネットが普及したことに改めて驚かされます。

なお署名の際に半角文字でメッセージ入力可、署名者名 (ハンドルネーム可) と併せて掲載もされます; ⇒ People support them −−−私のもちゃんと掲載されていること確認済み。


News: The Grandmothers of Plaza de Mayo
  06 Of septiembre Of 2010 @ News page

President of the Association of Grandmothers of the Plaza de Mayo, Estela de Carlotto said Tuesday he was "excited, hopeful and expectant" at the prospect of receiving the Nobel Peace Prize 2010, whose winner will be known by mid next October.

※ おいおい Estela de Carlotto さんは女性だぞ、日付が英語・西語混在、とか、まあご愛嬌。

−−−The Association of the Grandmothers of the Plaza de Mayo is designed to locate and return to their legitimate families all abducted children who disappeared during the political repression in Argentina, and ensure that never again repeat the violation of human rights led to this and demand the punishment of those responsible.


【活動関連報道】


”En el fondo, él desea saber quién es”
  Página12, 21 de septiembre de 2010 (ABUELAS DE PLAZA DE MAYO 掲載)


  Otro nieto recuperó su identidad
  Buenos Aires, 20 de septiembre de 2010, ABUELAS DE PLAZA DE MAYO


102人目の身元判明のニュース、この実績はどんな賞も及ばない、『おばあちゃん』 の真の勲章です。ただしこのケースは少々異例で、真の身元が判明したご本人の意思により情報が殆ど開示されておりません。判明した産みの親は María Graciela Tauro さん(母) および Jorge Daniel Rochistein さん (父) 、1976年1月30日ブエノスで結婚、翌77年5月15日ご両名とも同市内で拉致され、当時妊娠4ヶ月半であった María さんは同年11月に囚われの身で男児 (今回身元の判明したご本人) を出産;

f:id:El_Payo_J:20100927151224j:image
出典: 上掲記事

その後 「軍とゲリラの撃ち合いの末に」 と云う、今でもイラク・アフガニスタン・コロンビアなど 「正義のための戦争」 の場で使われていると思われる常套の嘘の下お二人とも殺害されたとのこと。その事実が判明するまでは、「行方不明者」 扱いだった訳で。


(今日現在まだ抵抗している) アルゼンチンの財閥 Clarin グループ総帥の養子である Marcela y Felipe Noble Herrera さん同様にご本人がDNA提供に応じず、司法の命令による家宅捜査時の官憲による証拠隠滅など様々な妨害・障害にもめげず、10年近く諦めることなく訴え・調べ続けた 『おばあちゃん』 の勝利; よほどの信念が無ければ出来ることではありません。


時代も状況も動機も現れ方も違うとは云え、"ensure that never again repeat the violation of human rights led to this" と云う願いも空しく、今でも子どもの売買が行われている現実があります;


Romania’s ’child-trafficking’ town
  Last Modified: 26 Sep 2010 19:15 GMT, Al Jazeera English
動画あり。

2010-09-26

中国とのトラブル

対米従属・反中国の筈が、非常にみっともないことになっている様子。今回の件では 『謝罪』 やら 『損害賠償請求』 が要求されていますが、間もなく次が来るでしょう。おまけに韓国に対して気軽に行ったのと同性質の 『謝罪』 および当然それに伴う賠償も必ず問題になると思われますが、一体日本としてどう対応するつもりか先が見えません。アメリカ様が守ってくれるのでしょうか???


【問題の経緯】

尖閣諸島中国漁船衝突事件 - Wikipedia
  現在進行中のトピックですから更新中。あくまで目次ですよ。


【中国ネット内での動向】

船長は英雄…中国ネット「対日勝利」で沸騰
  読売新聞 9月25日(土)21時54分配信

   言わずもがなですが、中国のネット人口は4億2千万人と云われています。その匿名性から、中国共産党でさえ批判の対象となる程影響力が増大している現実があります。


【幾つかの”問題分析”報道】

<尖閣問題>罠にはまった日本、衝突事故で中国は「一石五鳥」―日本華字紙
  Record China 9月25日(土)17時39分配信

日中領土紛争で日本が白旗投降…両国関係「傷だらけ」=韓国
  サーチナ 9月25日(土)17時32分配信

<中国人が見た日本><尖閣問題>民主党は対中政策を転換させたのか?鳩山路線を大幅に修正
  Record China 9月25日(土)19時20分配信

船長釈放は「日本の降伏」=地域にも悪影響―米識者
  時事通信 9月25日(土)14時18分配信

<尖閣問題>中国漁船船長釈放、なぜ日本は突然「折れた」?識者が分析―米メディア
  Record China 9月25日(土)10時28分配信

<レコチャ広場>尖閣問題に見る中途半端な日本の外交
  Record China 9月24日(金)18時3分配信

「船長釈放を決定」に中国政府「日本の司法手続きなぞ無効」
  サーチナ 9月24日(金)17時38分配信

<尖閣問題>日本の切り札は「3枚半」、どう使うかがカギ―SP華字紙
  Record China 9月24日(金)13時28分配信

すごく簡単…日本を中国の言いなりにさせる3つの方法―中国メディア
  サーチナ 9月23日(木)10時14分配信

  −−− 1つ目は、中国各地のスーパーマーケットやデパート、自動車販売店で直ちに全ての日本ブランド商品の販売を停止すること。

  2つ目は、レアアースを肇として、日本が中国から大量に輸入している資源商品の供給を止めること。

  3つ目は、高い買取価格を提示して中東の産油国が日本に輸出している石油関連商品を中国に供給させるようにすること。これに伴う金銭的損失は、今後日本に資源商品を輸出する際の価格に転化すれば回収できるとのことだ。 (以下略)



「オトナ気ない」 言い方をするなら、本当に好き勝手に言われていますから愉快ではありませんね。しかし当たってるなぁ〜〜、と思える部分も多いのは事実。完全に足元を見透かされています。この様な状況下、中国への憎悪を煽るだけの論調の馬鹿なマスコミ (私はある時期から基本的にボイコットしていますが) は放っておくとして、経緯を見守る必要があります;


【政府の見解】

船長釈放「同様の事件には毅然と」前原外相
  日本テレビ系(NNN) 9月25日(土)14時22分配信

   勇ましいだけで中身の無い、セージ家の発言。第2、第3の 「同様の事件」 が来ますよ。 船長釈放 沖縄の漁業関係者から憤りの声 との報道もなされている様に、沖縄の漁業にとっては死活問題かも知れません。アメリカにとってのハワイ (パールハーバーがありますね) の様に、沖縄を本土から離れた盾に使うつもり?

  <中国人船長釈放>謝罪と賠償、外務省「受け入れられない」
  毎日新聞 9月25日(土)13時6分配信

   そりゃ受け入れられないでしょうよ。でもそれは中国側も同じ、 「冷静に」 どう折り合いを付けるつもりか決めているのか?


【領土問題】

尖閣諸島問題 - Wikipedia によると、実際には日本政府の見解とは裏腹に議論のタネはごろごろしている様子。国際的に完全に領有が認知されているのであれば公平な立場の第三者に判断を委ねられますが、そう簡単ではなさそう。過去の経緯やら戦後処理まで絡んで来ますから、この問題の議論・交渉・解決の努力を先送りして来たツケが今また回って来ていますね。


【日米アンポ】

「尖閣諸島は日米安保の適用範囲」は日本メディアの歪曲=中国
  サーチナ 9月25日(土)10時38分配信

  −−−クリントン米国務長官の広報を担当するクローリー次官補は「日中関係はアジアの安定において非常に重要であるが、米国は調停やどちらか一方だけを支持することはない」とし、「成熟した国家の間で起きた問題であり、日中両国は自分たちだけで問題を解決する能力があるはずだ」と述べたと伝えた。

  <米国務長官>尖閣諸島「安保の対象」明言 日米外相会談で
  毎日新聞 9月23日(木)23時42分配信

  −−−クリントン氏は「日本の主体的な努力をサポートする」と理解を示し、尖閣諸島について「安保条約は明らかに適用される」と述べた。衝突事件の後、米政府要人が尖閣諸島を日米安保の対象と日本側に直接伝えるのは初めて。会談後、前原氏が記者団に明らかにした。 (以下略)


ヒラリーが "congenital liar" と呼ばれるのにはワケがある筈。広報担当の見解が多分正、仮にヒラリーが本当に報道されている通りに言ったとしてもただのリップサービスでしょう。まさか前原の 「毅然」 はこれを前提にしていないでしょうね? 泣きついた相手であるアメリカ様からは、オトナ同士の対応が求められていますよ。


【中国の対日制裁】

中国商務省、日本へのレアアース輸出を禁止との報道を否定
  ロイター 9月23日(木)16時0分配信

  日本向けレアアースを全面禁輸=中国、尖閣沖衝突問題で―米紙
  時事通信 9月23日(木)14時41分配信

  Amid Tension, China Blocks Vital Exports to Japan
  By KEITH BRADSHER, Published: September 22, 2010 / NYT


この件では報道が二転三転しています。情報操作が行われているのでしょう。レアアースに関しては別に日本だけでなく中国から調達している国々は等しくリスクを抱えていますが、中国に進出している日本企業は色々な意味でよい人質となり得ます。そう簡単には撤退出来ませんし、 「猫も杓子も価格破壊」 の原動力とも云える中国調達は、食料を筆頭に明らかなアキレス腱です。昔から中国は高リスクの市場。


【玄人さんの見解】

<尖閣問題>温家宝首相の談話が船長釈放の決め手に=日本は目的を達成との見方も―SP華字紙
  Record China 9月26日(日)12時16分配信

日中が実はひそかに緊密なコミュニケーションをとっており、欧米メディアによる中国外交の勝利との報道にかかわらず日本の敗北かどうかはまだ断言できない、との分析が正しいかは、間もなくわかるでしょう。外交には裏があり、更に裏の裏があり、更に−−−との観方は当然ですが、米中を手玉に取れるほど卓越した政治家が日本にいるのか、私は疑問に思いますが。百歩譲ってそれは私の馬鹿な杞憂であったとしても、上述の如く4億2千万の 『民の声』 は中国政府でさえ抑え切れないでしょうし。



アテにはならないアメリカ様の庇護下、懲りない対米従属日本国の生きる途は;


D

題名: 水飲み鳥(平和鳥)

子どもの頃持ってましたが−−− またはやるかな?

ショウリョウバッタ (俗称 「米つきバッタ」) も探したのですが、あまりいい動画がありません。

2010-09-25

第65回国連総会 その3: やはりイランの一般討論演説でしょう

我が将軍様の残念ながら中身の無い迷演説や総督の朗読については、日米の御用メディアがほぼ同じ論調で伝えるでしょうから放っときましょう。あえて紹介するなら、やはり将軍様に盾突くイランのアハマディネジャド大統領のもの。やってくれましたね;


【演説本体 (ただし英訳版)】

Statement: Iran (Islamic Republic of), H.E Mr. Mahmoud Ahmadinejad, President
  23 September, 2010


基本的には昨年の演説 *1 と同じ様なものですが、この演説の構成は大雑把には:

前置き


現在の仕組みがうまく回らない2つの大きな原因

 (A)Attitudes and Beliefs (姿勢と信仰)

 (B)The Global Management and Ruling Structures

    (世界の統制およびその仕組み)

   その1: the event of the II September 2001

         (世界を変えた911)

   その2: the occupation of the Palestinian territories

         (パレスチナ占領)

   その3: the nuclear energy

         (核エネルギー)


クルァーン焚書のこと、国連および関連機関の問題点に関する考察と提案


お気付きの様に、この演説中、9−11の部分だけが特に注目を浴び報道されています。いつもながら訳のまずさは勘弁して頂くとしてその部分を更に見ると;

911被害とその後の戦争


犯人を特定するに当たって存在した3つの観点:

  1)高度に組織化されたテロリストによるもの

     アメリカ政府の支持する見解  

  2)アメリカ政府内部の組織が指揮して実行したもの

     アメリカ国内外で広く信じられている見解

  3)アメリカ政府が指揮を執りテログループが実行したもの

     少数の見解


疑問:

  1)初動捜査のまずさ、捜査の不自然さ

  2)テロリストせん滅のために多数の死者を出した戦争の合理性

  3)テロ対策として何故イランのケースを参考にしなかったのか?

    (手前味噌っぽいが)


国連による調査チーム編成の提案


911の捜査および調査レポートの正当性についてはアメリカ国内でも疑問が投げかけられており、 『ホロコースト』 化していない筈。毎年のことですが某国が席を蹴って退出したのは何故?


 Statement Summary, General Debate 65th Session


【幾つかの関連報道】


Ahmadinejad stands by 9/11 probe call
  Fri Sep 24, 2010 4:28PM, PRESSTV

Ahmadinejad defends 9/11 remarks
  Last Modified: 24 Sep 2010 19:12 GMT, Al Jazeera English

Ahmadinejad and the 9/11 attacks
  Last Modified: 24 Sep 2010 10:39 GMT, Al Jazeera English

イラン大統領「米が核兵器で世界支配」
  TBS系(JNN) 9月24日(金)20時21分配信



新聞報道など後回し、まず演説の全文を読みましょう、それから各々が判断すべきです。アハマディネジャド大統領およびその政府の実施している政策には様々な問題があることは認識しますが、それはどの国家元首も政治家も同じ様なもの。しかしこの理念としての演説だけを採り上げるならば、私はアハマディネジャド大統領の行った指摘・考察・提案の全てに賛成かつ支持します。反対する部分が見当たりません。世界を牛耳る権力者自身の暴走を監視し是正する仕組みが無いことが現在の国際社会最大の問題と考えます。それを 『必要悪』 としてでも是認するのであれば、 『平和』 なんて空しいコトバを軽々しく口走るのを止めましょうよ。アメリカ様・将軍様の言う事だけが正しいと信じ、PKOなんてケチなことを言わず、憲法改正して武装したうえで戦争へ参加し、自国民と他国民の血をもって 「国際社会」 に貢献しましょう。毒を食わば皿まで、です。(でもさすがに核兵器は持たせてもらえませんよ、幾らなんでも国内外がそれを許さないでしょうから。念の為)


将軍様を支持するなら日本の生きる途はこれしかありませんね?


f:id:El_Payo_J:20100925131656j:image

出典: no title

右端は余計かな? 手をもう少し下に伸ばすべきですが。


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2010-09-24

第65回国連総会 その2: ミレニアム開発目標 (MDGs) サミット / アメリカ様の敵国

昨日に引き続き、 『悪の枢軸 3兄弟 (マイナス1)』 およびアメリカ様に盾突く国々の演説はどうであったか?


MDG Debate 目次頁 (20〜22日分)


【イラク: 略】

サダム・フセイン大統領は魔女裁判の結果2006年末に吊るされましたし、現在アメリカ様が戦争中なので。なお参考まで;


01年にイラク政権転覆画策=米公文書で判明
  時事通信 9月23日(木)14時23分配信


【イラン: Mahmoud Ahmadinejad 大統領】

MDG Debate: Iran (Islamic Republic of)
  21 September, Meeting 3 (9:00 a.m. - 1:00 p.m.)


21世紀の最初の10年を "The first decade of the current millennium, although marked by the UN General Assembly as the International Decade for the Culture of Peace- was unfortunately marred with war, occupation, carnage, wandering and intimidation." と要約し、"It is my firm belief that in the new millennium, we need to revert to the divine mindset, to our true nature for which man was created and indeed, to the just and fair governance." と述べています。この点について異論は有り得ないと思いますが、それに続く "Now that the discriminatory order of capitalism and the hegemonic approaches are facing defeat and are getting close to their end, all-out participation in upholding justice and prosperous interrelations is essential." の部分で一部の反感を買いそう。でも概ね穏やかな論調。この後、一般討論演説では相当カゲキな発言行った様ですが。(別途紹介)


【DPRK: PAK KIL YON 外務副大臣】

  (公表された閣僚名簿が無いので、この方の経歴などは未確認)

MDG Debate: Democratic People’s Republic of Korea
  21 September, Meeting 4 (3:00 p.m. - 9:00 p.m.)


前半は "While louder voices for poverty eradication and sustainable development are coming from the one side of the globe, there are more rampant moves in contrast, coming from the other side of it, such as armed invasions, military threats, sanctions and blockades targeted at sovereign states." と分析した上で、 "make every effort for creating peaceful environment by rejecting the use of force and removing the threats of use of force" と "adjust the inappropriate international economic architecture and to create sustainable environment for the MIDGs to be achieved on time" が必要、また国連に対しては "the UN orgailizations including the United Nations Development Program do not deviate from their original nature and mandate nor be the development assistance misused as a means of political purposes." と、主張。後半は将軍様(本家)万歳の基調で、 "In the DPRK, major MDGs have already been achieved as illustrated by the introduction of free medical care, free and compulsory education, and effectuation of gender equality rights." と主張するなど疑問の多いところですが、DPRK位国内の事情がわからない国は珍しいので何とも言えません。恐怖政治や飢餓が支配している、と云うのはマスコミによる情報操作の可能性もありますし。またこの後半で、名指しでアメリカ様を批判しています。


【キューバ: BRUNO RODRIGUEZ PARRILLA 外務大臣】

MDG Debate: Cuba

同上、西語
  21 September, Meeting 3 (9:00 a.m. - 1:00 p.m.)


キューバもアメリカ様御一国のエゴにより (恐らくフィデル存命中はずっと) 孤立させられている小国。上掲DPRKと異なるのは、アメリカ様の強大な圧力に負けず全面支援する国もあること (DPRKにとっての中国はどうなのでしょう?) 、同国が広く第三世界に医療サービス等を提供していること、また同国指導部にとって好都合な情報も不都合な情報も等しく入手可であることでしょうか。無い無いづくしの状況 −−−モノが無い、西側の云う言論の自由が無い、ネットが自由に使えない、海外旅行が出来ない云々−−− は事実でしょうが、一方MDGに関しては、演説のオープニングで誇らしげに宣言している "In Cuba, the goals identified by the Millennium Declaration have been almost totally accomplished, and in some cases their attainment has been broadly exceeded. Our commitment goes beyond our national borders and has enabled us to contribute to the social development of other Third World Nations." も事実でしょう。目標達成した数少ない国。我が将軍様にとっては面白くないでしょう。演説の中で指摘している現状の世界の問題点は全て事実に裏付けられており、私は説得力があると評価します。


でも本来国際社会を代弁する筈の国連が真剣に耳を傾けるべきは演説の最後の部分 "The United Nations will betray its very essence if they do not become aware of this reality and act now. We strongly believe that in order to ensure the survival of the human species, a new international economic and political order needs to be built, based on the principles of solidarity, social justice, equity and respect for the rights of peoples and every human being. It is still possible to do it if we join our efforts." でしょう。まだアメリカ様に盾突く国々の代表者が出席して、批判であろうが中傷であろうが繰り広げている間はよいが、彼らが無視され続けて出席もしなくなった時が、国連の最期です。


【ベネズエラ: JORGE VALERO 北米担当副大臣】

  (この方の経歴などは未確認)

MDG Debate: Venezuela, Bolivarian Republic of

同上、西語
  21 September, Meeting 3 (9:00 a.m. - 1:00 p.m.)


南米の台風の目、アメリカ様のもうひとつの目の上のたんこぶであるベネズエラ、上掲キューバの最大の支援国の様です。ウゴ・チャベス大統領の評判は西側 (あるいは北側) では極めてよろしくなく 「アカの独裁者」 と云うのが共通した認識ですが、それは1999年末に世界では異例の民主主義国から社会主義国への革命を成し遂げたことに依るところが大きい。アメリカ様にとっては正に 「有り得ない」 脅威でしょう。演説はチャベスの展開する 『ボリバル革命』 賞賛の匂いがしますが、現状認識 "The global economic and financial crisis of capitalism of recent years has created more poverty, more inequality, and injustice.(改行)The financial economy exercises hegemony in the world and increases the accumulation of billions of dollars without creating any good. It is the casino economy. It has subjected States, and intends to destroy the public sphere, privatizing everything. From the public services to the war.(改行)The market totalitarianism prevents the exercise of human rights and the right to development. In this context, there is no right to work or healthcare, only labor market adjustments, or private companies that provide health insurance. There is also no right to food, which depends on the international market that has turned food into objects of speculation through future transactions.(改行)The reduction in social spending has affected the ability of States to ensure economic,social and cultural rights of the peoples. Not even the most vulnerable sectors of developed countries can escape from the perverse effects of the capitalist crisis. A crisis caused by financial speculators, with the complicity of the world's most powerful governments and the Bretton Woods institutions." は正しいと思います。どの演説も多かれ少なかれ手前味噌であるのは当然ですが、演説を締めくくる、解放者シモン・ボリバルの言葉 "The most perfect system of government is that which results in the greatest possible measure of happiness and the maximum social security and political stability" を目指した壮大な実験が行われていると解します。従来の仕組みでは何一つ解決出来なかった現実がありますから、チャチャ入れずにやらせてみては?


【リビア: Musa Kousa 全国人民会議 外交担当大臣】

  (『全国人民会議』 は通常 "the General People's Congress" なので上掲肩書き訳は正しくないかも。ただしこの方が Mussa Kussa 氏であるなら前外務大臣で、現政権内の実力者のおひとりの様です)

MDG Debate: Libyan Arab Jamahiriya
  22 September, Meeting 5 (10:00 a.m. - 2:00 p.m.)

この演説ではリビア単独ではなく、2010年1月末まで総会議長を務め、長年精力的にアフリカ統一国家創設へ向けた提言をしているたカダフィ大佐の意向もあってか、アフリカ代表を意識している様にも思えます。リビアはアフリカ最大の埋蔵量を誇る石油により豊かですから。現在の取り組みに批判もしていますが、概ね穏やかな演説であった様子。


【ボリビア: Evo Morales 大統領】

20日演説の筈ですが、22日演説のアルゼンチン同様、多分翻訳の関係で?未掲載。代わりにボリビア国内での報道を紹介;


Morales plantea en la ONU un banco de las naciones en vías de desarrollo
  Actualizado el 2010-09-20 a horas: 15:18:21, Bolpress

Evo dice que Bolivia avanza en los ODM
  Edición Digital - Miércoles, 22 de Septiembre de 2010, laRazon



ところで、我が将軍様に大変失礼な漫画を見つけましたので紹介;


f:id:El_Payo_J:20100923213815j:image:w500

出典: Full text (&video): Obama’s Cairo address | khanfactor.com


実に簡潔かつ的確に2政権の違いを描いていると思います。


なお既に始まっている、第65回総会の目玉については 23日〜27日一般討論演説 目次ページ 参照。最後に、国連の存在意義に関して危機感を表明する今総会議長の発言を紹介します。アメリカ様べったりでは、国連はもはや無用の長物になりつつあります。現事務総長は考えてもいないでしょうが;


General Assembly President warns against marginalization of UN
  23 September 2010, UN News Centre

 議長演説全文 pdf

2010-09-23

第65回国連総会 その1: ミレニアム開発目標 (MDGs) サミット

「ミレニアム開発目標(MDGs)サミット」 に関して、世界平和に向けてそのリーダーシップをいかんなく発揮する国際政府たる国連の潘事務総長の開幕演説 および 我が宗主国アメリカの偉大なる将軍様オバマの心打たれる演説 そして ゲージツと花の都パリから出席のサルコジ総統、最後におまけとして我が優等生菅総督の演説を紹介しましょうか;


【ミレニアム開発目標って?】

United Nations Millennium Development Goals によると;

GOAL 1: ERADICATE EXTREME POVERTY & HUNGER
GOAL 2: ACHIEVE UNIVERSAL PRIMARY EDUCATION
GOAL 3: PROMOTE GENDER EQUALITY AND EMPOWER WOMEN
GOAL 4: REDUCE CHILD MORTALITY
GOAL 5: IMPROVE MATERNAL HEALTH
GOAL 6: COMBAT HIV/AIDS, MALARIA AND OTHER DISEASES
GOAL 7: ENSURE ENVIRONMENTAL SUSTAINABILITY
GOAL 8: DEVELOP A GLOBAL PARTNERSHIP FOR DEVELOPMENT

  各々のゴールには具体的な Target が幾つか掲げられています。


【国際政府大統領潘 事務総長の演説】

MDG Debate: Secretary-General of the United Nations / H.E. Mr. Ban Ki-moon
  20 September, Meeting 1 (9:00 a.m. - 1:00 p.m.)


<国連>貧困の撲滅目指しミレニアム開発目標会合が開幕
  毎日新聞 9月20日(月)23時24分配信

−−− 国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は、「この10年間に成果はあったが、依然脆弱(ぜいじゃく)だ。時間は限られており、やるべきことは多い」と述べ、目標達成に向けて各国がいっそう尽力するよう求めた。 (中略) だが国連の報告書によると、(1)は達成可能だが、それ以外は困難な状況で、特にアフリカでの遅れが目立つ。金融危機、食糧危機を受けた先進国の支援不足も顕著だ。09年に先進国が実施した政府開発援助(ODA)の総額は目標より261億ドル少なかった。 (以下略)


おカネの額は必ずしも問題ではない、その使い方に問題があることに早く気付くべき。ハイチを見てご覧なさい。おまけに加盟国の中には、自然災害で甚大な被害を蒙った某パキスタンの様に、多額の援助資金を与える一方で戦争で殺戮を繰り広げているメンバーもいますよね? 失礼にならぬ様、怒らせぬ様止めさせるだけでも目標達成に近付けますよ。ところで身内からの評価が大変低い様だけど大丈夫? 表沙汰になった2人目 「事務総長、あなたは嫌いだ」=国連高官、本人前に大胆批判 / 2010年9月14日7時6分, asahi.com 、こんなの、さっさとクビにしたら? おまけに 「米国人は本当に好きになれない」 なんて、国連が誰のものか考えればアメリカ様に失礼でしょ?


【親愛なる指導者 小浜同志の演説】

MDG Debate: United States of America
  22 September, Meeting 6 (3:00 p.m. - 6:00 p.m.)


オバマ米大統領、発展途上国支援の新政策発表 国連サミット
  CNN.co.jp 9月23日(木)12時21分配信

−−− 地球規模の発展を目指す包括的な発展途上国支援を実現するための米国の「世界開発政策」 (演説中では "our new U.S. Global Development Policy") を発表した。この中で、オバマ氏は「開発は慈善ではない」ことを強調。米政府が途上国への支援の取り組み方を変える方針であることを明らかにしたうえで、今後の支援策の基本となる4つの柱について述べた。 (中略)

  1.   最初の柱として、「発展の定義」を変えるべきだ −−− 物質的な援助だけでなく、「真の意味でその国の発展を促し、貧困から繁栄への転換が実現できるものであるべきだ」と指摘し、そのために、米国は外交から貿易、投資政策まで、すべての手段を利用する (中略)
  2.   2つ目の柱としては、「発展の最終目標」がどうあるべきかについても、見直すべきだ −−− 「数百万人が数十年にわたり食料援助などに頼っている現状は、発展ではなく依存を生み出しているだけだ」として、途上国が悪循環を断ち切り貧困から抜け出すための援助が必要である (中略)
  3.   3つ目に、「広範囲にわたる経済発展」の重要性を指摘 −−− 米国は、民主化の進展に努める途上国に対して支援を行う意向だ (中略)
  4.   最後の4つ目に、「米国およびその他の国々が、より多くの責務を果たすこと」 −−− ひとつの国の力だけでは開発目標を達成することは不可能であり、他の国の政府、さらには様々な基金、民間団体、NGOなどがコミットしていくことが必要だ (以下略)

4本柱全てが現在のアメリカの覇権主義を肯定・強化・深化させかつ他国にその負担を負わせるだけの独善−−−なんて聞こえるのは、きっと私が至らないせいでしょう。百戦百敗の更迭の零将が、そんなチンケなこと考える筈がありませんよね?


【わが闘争を戦う猿居士 総統の演説】

MDG Debate: France
  20 September, Meeting 1 (9:00 a.m. - 1:00 p.m.)


途上国に追加支援表明=仏大統領ら国連サミットで
  時事通信 9月21日(火)15時30分配信

−−−サルコジ大統領は「経済危機を支援減額の口実に使っていいのだろうか」と問題提起し、他の先進国に積極的な関与を呼び掛けた。


ミレニアム開発目標を設定することとなった根本原因を (アフリカやハイチなどで) 作った張本人であることへの反省は一切無く、EU内でも批判の嵐である民族浄化についても力強く推し進めるフランス第5共和帝国総統らしい演説なのでしょう、仏語なので私は読めませんけど。アメリカ様の向こうを張ろうなんて、生意気な。


【優等生菅 大合衆帝国日本総督の演説】

MDG Debate: Japan
  22 September, Meeting 6 (3:00 p.m. - 6:00 p.m.)


首相演説要旨
  (2010/09/23-07:44) 時事ドットコム


−−−国のリーダーがまず果たすべき役目とは、疾病、貧困、紛争といった不幸の原因をできる限り小さくする「最小不幸社会 *1 」を築くことだ。MDGsの理念とも共通すると考える。 (以下略)



次回は、生意気にもアメリカ様に盾突いて真実を語る、 axis of evil (悪の枢軸 - Wikipedia 参照) およびそのシンパの演説でも紹介しましょうか。


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*1:嫌味やお世辞ではなしに、私個人的にはこの考えには共感出来る。詳細は 菅内閣総理大臣記者会見 参照、関連部分は;

私は、政治の役割というのは、国民が不幸になる要素、あるいは世界の人々が不幸になる要素をいかに少なくしていくのか、最小不幸の社会をつくることにあると考えております。勿論、大きな幸福を求めることが重要でありますが、それは、例えば恋愛とか、あるいは自分の好きな絵を描くとか、そういうところにはあまり政治が関与すべきではなくて、逆に貧困、あるいは戦争、そういったことをなくすることにこそ政治が力を尽くすべきだと、このように考えているからであります。

2010-09-22

レアアースって??

アメリカ従属・反中国の動きが現実化・深刻化する中、タイミングよく中国のレアアースが話題に上っています。レアな土? 聞き慣れないコトバですが;

希土類元素 - Wikipedia


希土類元素(きどるいげんそ、rare earth elements、レア・アース)は、スカンジウム 21Sc、イットリウム 39Y、ランタン 57La からルテチウム 71Lu までの17元素からなるグループである(元素記号の左下は原子番号)。 −−− 金や銀などの貴金属に比べて地殻に存在する割合は多いが、単独の元素を分離精製するのが難しいため2007年の現在でも「Rare=稀」な元素である。 (中略)


中国が世界の産出量の90%以上を占めており、その他の産地もインド、オーストラリア、ブラジルなどに偏在している。日本は世界需要の約半分を占めるが、大部分を中国からの輸入品である風化花崗岩に頼っている。最近の中国の経済成長によって中国からの輸出が減少しており、世界的な需給バランスの逼迫が懸念されている。


もう市場には出回っていないでしょうから上掲記事から引用しますと、むかぁ〜し、 「キドカラー」 をウリにしていたテレビがあったのを覚えていますが、それって 「輝度」 と 「希土」 からもじって名付けられたものなのですね、日立さん ⇒ キドカラー - Wikipedia


レアアースの問題は最近突然降って湧いた訳ではない様です;


世界が中国のレアアースを乱開発
  「人民網日本語版」 2009年4月15日

乱開発懸念で輸出規制論が台頭=日米ハイテク産業支える中国のレアアース―全人代代表
  2009-04-01 11:51:43 配信, Record China


では、どれだけレアなのかと云うと;


「欧米にも大量のレアアース」、埋蔵量の真相−中国メディア(1)
  2010-09-01(水) 151838 [サーチナ]


−−−米国が発表した報告書によると、「中国が世界のレアアースを支配している」という非難は作り話で、実際には中国のレアアース埋蔵量は世界の3分の1に過ぎず、欧米にも大量のレアアースが埋蔵していて、彼らはそれを隠しているという。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。 (以下略)


「欧米にも大量のレアアース」、埋蔵量の真相−中国メディア(2)
  2010-09-01(水) 162319 [サーチナ]


−−−米国のエネルギー政策アナリストのMarc Humphries氏は7月23日、「レアアース:世界のサプライチェーン」という報告書を国会に提出した。これにはレアアースの用途や世界のレアアース資源のサプライチェーン、米国のレアアースに関する法律が詳しく分析されており、「中国」という文字も頻繁に出てくる。「中国の役割」と「中国の輸出政策上の挑戦」の2つの章には、中国の09年のレアアースに関するデータが詳細に記載されている。 (下記掲載)


問題の報告書
 f:id:El_Payo_J:20100921202856j:image
出典: Rare Earth Elements: the Global Supply Chain, Marc Humphries / Analyst in Energy Policy, July 28, 2010
    6ページより抜粋


参考:
 中国レアアース産業の現状と展望
    旧い資料ですが。2001年あたりのもの?    



そんな中、 レアアースで中国に「なめられた」経団連 大臣欠席、次官も早々に会議から退席 / 2010/9/15 20:02, J-CASTニュース と報道されています。「中国になめられた」 など、何様のつもりか? 日本の財界が、今でもあると勘違いしている威光を振りかざして解決する様なハナシではないことをさらけ出したデキゴト。経団連幹部が 「今後もあらゆるルートを通じて中国の見直しを迫る」 と息巻いている様子、まあやってみなはれ。小平がかつて 「中東に石油があるように、中国にはレアアースがある」 と言ったそうですが、軍事上の戦略物質でもあります。裏は取っていませんが、DPRKにも埋蔵されているとか先日紹介したアフガニスタンにも埋蔵されているというハナシもある様ですが、いかんせん日本はアクセス出来ない。


自国のチカラを過大評価した政治家や財界人とは違い、幸いなことに日本の素材産業・製造業には現実的な解決策を産み出せるだけの研究開発・製造能力がある、と信じます。リサイクルだって立派な選択肢ですね? 上掲ウィキペディアによると、 『−−−最近の研究で日本国内のマンガン鉱床に花崗岩を上回る割合で希土類元素が含有されている事が判明し、現状打破の新たな資源として注目されている。また、火力発電所等の集塵機で回収される石炭や石油の灰にも含まれている為、今後の利用促進が期待される。また、海底のマンガン団塊やコバルトクラスト、熱水鉱床等の海洋資源も供給源として期待される。』 とありますから、代替案は研究されているハズ。前にも書いたと記憶しますが、中国に限らず第三世界はいつまでも 「安価な資源・労働力」 の供給に甘んじてはいません。


我が日本国政府には何が出来るかって? 『対米従属・反中・それ以外は場当たり的に対応』 と云う、それなりに立派な外交政策の下、ダメもとで、アメリカ様にお願いして軍需用から分けてもらえるかおネダリすること位では? ボリビアのリチウム争奪戦でもお隣の明博ちゃんに負けている (もう負けたかな?) みたいだし、中国との関係は最悪の方向に向かっている様ですし。


蛇足ながら、現在問題となっている尖閣問題に関するアメリカでの論評を一部紹介;


More on the Senkaku/Diaoyu Islands
  By NICHOLAS KRISTOF, September 20, 2010, 2:05 pm / NYT

 Look Out for the Diaoyu Islands
  By NICHOLAS KRISTOF, September 10, 2010, 6:07 pm / NYT


アメリカ日系人の重鎮イノウエ様の発言 日本は安保に責任を=「米軍、永久には駐留しない」―イノウエ議員 / 時事通信 9月21日(火)10時49分配信 についての報道もありますから、アメリカ様に出来るだけ迷惑かけない様にしなければ。

2010-09-21

来たぞ〜〜: カネの無心

菅 「改造内閣」 閣僚の顔ぶれは 内閣閣僚名簿 - 菅改造内閣閣僚名簿等 - Yahoo!みんなの政治 / 2010年9月17日現在 の通り、幹事長となった岡田の後任外務大臣は no title 、防衛大臣は no title が留任ですから、対米従属・反中の好戦的な外交・国防政策が採られることになるでしょう。国民の選んだ政府ですから一億火の玉、一生懸命アメリカ様にお仕えしないと;



菅首相、22日に訪米=大統領と会談、国連総会で演説
  時事通信 9月20日(月)15時50分配信

今回のごたごたは犬も食わない○○喧嘩。国連総会なんて出て原稿を上手に読むだけでいい。でも大事なのは、ノーベル平和賞をもらった立派なオバマさんから良い点もらうこと。頑張って、 お隣の明博ちゃんにだけは負けないで。


中国「外相はタカ派」 菅改造内閣 各国反応
  産経新聞 9月18日(土)7時56分配信

中露なんて外野の雑音は無視して。おカネは幾ら使ってもいいから、オバマさんにだけは心配かけちゃぁダメ;


「大統領来日に合わせない」外相に防衛相不快感
  読売新聞 9月21日(火)12時0分配信

兄弟喧嘩してる場合じゃないでしょ。


<思いやり予算>米が「強い懸念」 特別枠化で減額の可能性
  毎日新聞 9月21日(火)8時4分配信

普天間、大統領訪日までの決着可能=思いやり予算増額を―米国防次官補
  7月27日23時44分配信 時事通信

思いやり予算で本格交渉へ=見直しめぐり難航必至―日米
  7月20日9時15分配信 時事通信

ワシントン、第2の小泉待ち望む=民主党大敗で米政治専門家
  7月13日8時11分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル

EEUU pide a Japón más dinero para el traslado de la base de Futenma
  TOKIO, 4 Jul. (EUROPA PRESS)



これから国連総会のシーズンですが、昨年と何も変わらないでしょう。スケジュールは Meetings of the 65th Session 参照。


新外務大臣となったプチネオコン前原については;


前原誠司(まえはらせいじ)-ホームページ- 政策
  (関連する画像部分を以下転記)

  • 目指す国家像:尊厳ある国家
  • 自らの国に誇りを持って、他国からも尊敬される国家に。
    外交・安全保障: 自立と協調
    −−−アメリカを中心に他国と協調。ただし、自分の国は自分で守る。

記事論文(テーマ別) » 日本外交の基軸は日米同盟 (産経新聞 2009年1月24日朝刊)

−−− 一方、日本外交の基軸は日米同盟だ。ヒラリー・クリントン国務長官も日米同盟について、「アジア・太平洋地域の平和と繁栄を維持するために不可欠で、アジアにおける米外交の要だ」と明言している、オバマ政権で日米関係に大きな変化はないだろう。


 民主党は昨年の臨時国会でインド洋の海上自衛隊の補給活動を一年間延長する新テロ対策特別措置法改正案も反対した経緯があるので、民主党政権が誕生すれば、海自の補給活動は中止する。だが、アフガニスタンの安定、中東全体の安定は、石油価格の安定につながるので、日本は何らかのコミットメントをする必要がある。


 具体的には国際治安支援部隊(ISAF)に参画し、ある地域の地方復興チーム(PRT)に責任を持ち、農業指導、警察、医療など民生分野の支援に乗り出すべきだ。治安を維持しながら活動することになるので、武器使用基準は柔軟に考えた方がいい。小沢代表が提唱する「国連中心主義」は国連のステータスを高める努力を各国がしていくという意味では、悪くない。日本は、国連と日米同盟をうまくバランスさせて、日本の安全保障と国際貢献活動をしっかりやっていくことが大事であり、「国連至上主義」になってはいけない。



参考まで、田中宇さんの前原に関する考察は;


日中対立の再燃
  2010年9月17日  田中 宇


−−− 米国が日本を誘って中国と敵対させている場合、日本側のエージェントとして最も可能性が高いのが、国土交通大臣として海保を管轄し、米国の政策決定者たちと深い関係を持つ前原新外相である。今回、前原は外相になるが、これは日本が中国との敵対を今後さらに強めていくことを意味している。親中派の岡田を外して前原を外相にしろ、という米国から菅首相へのメッセージがあったのかもしれない。岡田は抵抗したが、菅から命じられて外相を下ろされ、代わりに対米従属色が強い前原が外相になった。


 昨秋来、鳩山と小沢から冷や飯を食わされ、中国大使だけでなく、米国大使まで外務官僚ではない人物にされそうになっていた、対米従属の総本山である日本外務省は、前原の外相就任で、一気に息を吹き返しそうだ。初の民間起用の丹羽駐中国大使は早期に辞めさせられるかもしれない。米国の軍産複合体の意を受けた前原は、どっちつかずの菅首相を手玉にとって、青年将校的に、中国を怒らせる隠然と好戦的な反中国政策を次々に放ち、その分前原は対米従属のマスコミにも礼賛され、菅政権は実質的に前原政権になっていく可能性がある。前原がうまく扇動をやれれば、次期首相になれる。  (これ以下にも前原の名前が何回も出て来る)


多極化に対応し始めた日本
  2009年9月25日  田中 宇 (ちょうど1年前)


−−− 民主党も、しばらく前までは「自民党よりさらに積極的な対米従属策を採る」というネオコン的な戦略が党内にあった。今回、国土交通相となった前原誠司らが、以前にその戦略を採っていた。小沢一郎は、以前から「日本は米国・中国の両方と等距離の正三角形の外交関係を持つべきだ」と考えていたが、それと対照的なネオコン戦略も党内にあった。しかし、米国でネオコンが失敗の烙印を押され、米国の崩壊感が強まった後に政権をとった今の民主党からはネオコン色が消えた。前原は巧みに態度を変質し、閣僚ポストを得た(小沢と対立していたのではなく、小沢の了承を受けた上で、党の方向性を模索する別働隊的な動きをしていたのかもしれない)。



アメリカではネオコンが息を吹き返している様だし、オバマをネオコンと呼ぶ記事 ”Obama: Neoconservative / by Sheldon Richman, September 13, 2010, The Future of Freedom Foundation” も最近発信されています。前原ごときパシリとはレベルが違う。アメリカと心中路線まっしぐら。それが 「国民の選択」 なら仕方がない。

2010-09-20

キューバでの公務員50万人以上削減のこと、アメリカによる違法な経済封鎖のこと

西側先進国、特にアメリカ大手メディアの関連報道を見ていると、他中南米諸国同様スペイン・アメリカの植民地支配による正味負の資産を背負って、社会主義国として独立した小国キューバに、自国発の世界金融危機に加えて違法な経済封鎖をかけ続けているアメリカが何をエラそうに、と云う感が否めない。様々な制約・不便はあるものの、キューバ革命の成果を何とか守りつつ、これだけ 「国際イジメ」 にあっても破たんしていないこと自体奇蹟とおもうし、アメリカがよほどキューバと云う仕組みを恐れていることの表れと解します。


キューバが、世界中で破たんしつつある 『市場 (暴力) 至上主義』 スタイルの経済に今更移行すると考えるのは短絡的。アメリカは戦争や他国・他地域への介入に血道を上げていないで、むしろキューバを参考にして少しは自分達の資源浪費型・カジノ型の泥棒経済を見直したら?



キューバが公務員50万人以上削減、市場経済への一歩
  ウォール・ストリート・ジャーナル 9月15日(水)8時47分配信


−−−これは、破たんぎりぎりの経済を市場経済に近いシステムへと移行させる西半球で唯一の共産主義国による大胆な試みだ。 (馬鹿馬鹿しいので以下略)


  • Jaime Suchlicki - Miami, Florida (FL) Company Profile
  • the Institute for Cuban and Cuban-American Studies
    『The Cuba Transition Project, at the Institute for Cuban and Cuban-American Studies, University of Miami, is an important and timely project to study and make recommendations for the reconstruction of Cuba once the post-Castro transition begins in earnest. The project was established in 2002 and supported by grants from the U.S. Agency for International Development (USAID) until 2010.』 とのこと、こんな時でも無ければ出番は無いと思うが、どの程度の影響力があるのかは知りません。反キューバ・反アカ・反フィデルのスタンスさえ維持すれば食っていける、パラサイトの様なものでしょう。

◆キューバ中央労働同盟が13日発表した声明
  Pronunciamiento de la Central de Trabajadores de Cuba
  13/09/2010 09:33, Cuba Trabajadores (Sitio Oficial)


−−−En correspondencia con el proceso de actualización del modelo económico y las proyecciones de la economía para el período 2011-2015, se prevé en los Lineamientos para el año próximo la reducción de más de 500 mil trabajadores en el sector estatal y paralelamente su incremento en el sector no estatal. El calendario para su ejecución está concebido por los organismos y empresas, hasta el primer trimestre del 2011. (中略)


Es necesario elevar la producción y la calidad de los servicios, reducir los abultados gastos sociales y eliminar gratuidades indebidas, subsidios excesivos, el estudio como fuente de empleo y la jubilación anticipada. (中略)


Dentro del sector estatal solo será posible ir cubriendo las plazas que resulten imprescindibles, en labores históricamente deficitarias de fuerza de trabajo, como la agricultura, la construcción, maestros, policías, obreros industriales y otros. (中略)


La unidad de los trabajadores cubanos y de nuestro pueblo ha sido clave para materializar la gigantesca obra edificada por la Revolución y en las transformaciones que ahora emprendemos ella continuará siendo nuestra más importante arma estratégica.


◆ラウルの8月1日国会での発言
  Raúl Castro: “La unidad es nuestra arma estratégica” (+ Fotos)
  1 Agosto 2010, DISCURSOS Raúl Castro @ Cubadebate


−−−En una primera fase, que planificamos concluir en el primer trimestre del próximo año, se modificará el tratamiento laboral y salarial a los trabajadores disponibles e interruptos de un grupo de organismos de la administración central del estado, suprimiendo los enfoques paternalistas que desestimulan la necesidad de trabajar para vivir y con ello reducir los gastos improductivos, que entraña el pago igualitario, con independencia de los años de empleo, de una garantía salarial durante largos períodos a personas que no laboran.


El éxito de este proceso dependerá en buena medida del aseguramiento político que debemos acometer, bajo la dirección del Partido y con la activa participación de la Central de Trabajadores de Cuba y las organizaciones sindicales. Es preciso conformar un clima de transparencia y diálogo donde prime la información oportuna y diáfana a los trabajadores, en el cual las decisiones sean colegiadas adecuadamente y se creen las condiciones organizativas requeridas. (以下略)



開示されているキューバの最新の国家経済アニュアルレポートは以下の通り;


INFORME SOBRE LOS RESULTADOS ECONOMICOS DEL 2008 Y EL PLAN ECONOMICO Y SOCIAL PARA EL AÑO 2009

  MINISTERIO DE ECONOMÍA Y PLANIFICACIÓN


なお経済封鎖による被害総額については以下サイトが参考になります;



Informe CubavsBloqueo 2010

  1. Introducción

  Ministerio de Relaciones Exteriores de Cuba


−−−El daño económico directo ocasionado al pueblo cubano por la aplicación del bloqueo económico, comercial y financiero de los Estados Unidos contra Cuba hasta diciembre de 2009, a precios corrientes, calculados de forma muy conservadora, asciende a una cifra que supera los 100 mil 154 millones de dólares.


Este monto se incrementaría a 239 mil 533 millones de dólares, si el cálculo fuera realizado tomando como base la inflación de precios minoristas en Estados Unidos, utilizando el CPI Calculador del U.S. Department of Labor, Bureau of Labor Statistics (http://www.bls.gov). Si se toma en consideración que el valor del dólar, medido en términos de la cotización del oro en el mercado financiero internacional se ha ido reduciendo en más de 30 veces desde 1961 en que el precio de este metal se encontraba fijo en 35,00 dólares la onza Troy hasta el cierre de 2009, en que llegó a superar la barrera de los mil dólares, la afectación total provocada a la economía cubana sería del orden de los 751 mil 363 millones de dólares.


念の為上掲の数字 (2009年末時点) を抜き出しますと;


  • 名目被害累計額: 1、001億5、400万USドル (コンサバな見積)
  • 物価指数調整後: 2,395億3、300万USドル (US国内CPI使用)
  • 金の価格換算:   7,513億6,300万USドル (下記注釈 *1 参照)

大変な金額ではありませんか? これだけのハンデを背負わされての 『改革』 ですから困難を極めるのは当たり前、キューバがどう乗り切るか注目。いずれにせよ、違法行為を止めるつもりも損害賠償請求に応ずるつもりもないアメリカには、介入どころか批判する権利さえ無い。

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*1:1945年発効の ブレトン・ウッズ協定 - Wikipedia で金1オンスを35USドルと定めたが、1971年 ニクソン・ショック - Wikipedia でアメリカはドルと金の交換を停止、1973年には変動相場制に移行し、ブレトン・ウッズ体制は崩壊した経緯を反映

2010-09-19

Fidel の活動・発言に関する報道

Reflexiones (考察とか論評の意味) サイトでの発信、本の出版、公の場での活動、インタビューなどこのところ活発に動いているフィデルに関して、様々な報道がなされています。幾つかを紹介しますと−−−


【メキシコのホルナダ紙インタビュー関連】



【アメリカのアトランティック誌インタビュー関連報道】



【フィデルの活動関連報道】




元記事は各々;

Soy el responsable de la persecución a homosexuales que hubo en Cuba Fidel Castro
  por Carmen Lira Saade / Periódico La Jornada
  Martes 31 de agosto de 2010, p. 26


Llegué a estar muerto, pero resucité
  por Carmen Lira Saade / Periódico La Jornada
  Lunes 30 de agosto de 2010, p. 2


La Jornada 紙のサイトは IE とは非常に相性が悪いのですが、 FireFox (Mac、PC、Linux 向け新高速ブラウザー | Firefox から無料ダウンロード可) でなら問題無く開けます。


Fidel Tries To Wiggle Out of One
  Sep 10 2010, 9:28 PM ET, Jeffrey Goldberg / The Atlantic

Fidel: ’Cuban Model Doesn’t Even Work For Us Anymore’
  Sep 8 2010, 12:00 PM ET, Jeffrey Goldberg / The Atlantic

Fidel to Ahmadinejad: ’Stop Slandering the Jews’
  Sep 7 2010, 12:06 PM ET, Jeffrey Goldberg / The Atlantic


西側メディアが鬼の首でも獲ったかの様に大喜びしたであろう 『キューバモデルはもはや機能しない』 に関しては、フィデル本人が誤解であることを表明しており、 「誤訳」 と云うことになった様です。この部分についてインタビュー行ったアトランティック誌のジェフリー・ゴールドバーグ氏は上掲記事で以下表明しています;


no title より;


−−−"The Cuban model doesn't even work for us anymore," he said.


This struck me as the mother of all Emily Litella *1 moments. Did the leader of the Revolution just say, in essence, "Never mind"?


I asked Julia to interpret this stunning statement for me. She said, "He wasn't rejecting the ideas of the Revolution. I took it to be an acknowledgment that under 'the Cuban model' the state has much too big a role in the economic life of the country." (以下略)


no title より;


−−−First, thank you very much, Fidel, for the kind words. Second, I'm sorry to say it, but I think the expression, "The Cuban model doesn't even work for us anymore" means, "The Cuban model doesn't even work for us anymore." (以下略)


正確にはわかりませんが、取材に同行された Julia Sweig さんが英語 ⇔ 西語の通訳をなさった様です。Julia さんとフィデルの付き合いは20年以上になる様ですし、フィデルの回答にはゴールドバーグ氏自身が耳を疑って Julia さんに確認した位ですから、多分フィデルの勘違い・言い間違いレベルのハナシだったのでしょう。アメリカの大手メディアの十八番である、悪意を持っての曲解や意図的な誤訳では有り得ないと思います。


フィデルは一線を退き弟のラウルに政権を移譲しましたから、 院政 - Wikipedia を布いているとは思えない。とは言っても今でも知名度は抜群であり、その一挙手一投足が本人の意思とは裏腹に国内外に影響を与えているのも事実の様です。ラウルが少し可哀そう。


なお鬼の首と云えば、キューバが公務員50万人以上削減、市場経済への一歩 / ウォール・ストリート・ジャーナル 9月15日(水)8時47分配信 の主旨の報道もなされています。『市場経済への一歩』 など、自惚れるなと言いたいところ。詳細は別の機会に考察予定。


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*1:この女性は多分 Emily Litella - Wikipedia を指すのでしょう。

2010-09-18

フィデルの新書籍 ”Por todos los caminos de la Sierra: LA VICTORIA ESTRATEGICA”

2010年78月30日付け フィデル回顧録出版: "La victoria estratégica" - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 にて紹介の回顧録 "Por todos los caminos de la Sierra: LA VICTORIA ESTRATEGICA" が8月2日に発表、総ページ数896頁のかなり分厚い本の様です。初版1万冊のうちお披露目の時点で3500冊がほぼ完成、最終的には5万冊印刷予定とのこと;


f:id:El_Payo_J:20100918203049j:image

f:id:El_Payo_J:20100918203113j:image


書籍のお披露目の様子は、 Cubadebate 参照、上掲写真やビデオで当日の様子が紹介されています。で、考えてみましたらこの本は葉巻同様に純粋のキューバ産ですから現在 『御禁制』 の品に相当するためか、日・英・米・加などア●ゾ●などの 「通常」 ルートでは流通していない様子。これはアメリカが国連決議を18年に渡って無視し続け行っているキューバ制裁三法によるもの? 余裕があればキューバへ行ってこの本を購入し、それをこれ見よがしに小脇に抱えてアメリカの入国管理・税関を通ってみたいものです。どんな対応をされるか−−− 没収されるだけでなく、別室へ招待されるかも。いや、フィデルに好意的な発言をしてテロリスト扱いされ、無料でキューバ (Guantanamo) 招待もアリかな?


それも考慮してか、この本の内容はHTMLおよびPDFで公開されています。全25章のうち本日時点で21章 (本文623頁) まで開示済み、公開の目次ページは; Artículos etiquetados con: La victoria estratégica 参照。重厚な紙の本を所望の向きは−−−どうするのかしら? ハバナまで旅行のついでに、あるいはメキシコ・ベネズエラあたりでは問題無く入手可能なハズですが。在日大使館は−−−ダメでしょうね、HPで何も言ってませんから。


参考リンク:


Cuba Journal: Fidel Castro presents the book ’La Victoria Estrategica’


  このサイト内で、『質問:como puedo comprar el libro? 』 に対する答えとして 『Cuba Journal said... At the present time, and from what I have read, the book is only being sold in Cuba. Your best chance is to have a friend in Cuba who can buy it for you. 』 とあります。


カストロとゲバラに憧れてHasta la victoria Siempre キューバ革命のゲリラ戦で使われた武器 “La victoria estratégica”より


  先日紹介しました venceremos さんのブログ記事。この中で紹介されている写真は新書籍からのもの。



しかし実におかしな事象です。手を血で染めた男が (現在の地位に就く前に) 自分の娘のために書いたしょーもない本が世界中で販売 *1 される一方で、1国が勝手に制裁を加える国で発行された本は入手至難だなんて。

.

*1no title 参照、この中で 『「Of Thee I Sing: A Letter to My Daughters(原題)」と題されたこの絵本は、オバマ大統領が2009年1月の大統領就任前に執筆したもの』 と案内されています。自分はアメリカの名を汚している意味で反面教師になるでしょうけど。

2010-09-17

再びホロコーストのこと、南京大虐殺のこと

ホロコースト否認 - Wikipedia によると、 『ホロコーストを否定することはアメリカやドイツ、イギリスなどでは違法とされ、反ユダヤ主義的思想によって動機づけられたものと断定される。』 だそうです。更に詳細には、 ホロコースト - Wikipedia によると;



『ホロコースト』は広く世界で史実とされており、ドイツ、フランス、ポーランド、ポルトガル、チェコなど、ヨーロッパではホロコースト否定説は刑事罰の対象になる。特に加害者の立場であるドイツでは3ヶ月以上5年以下の懲役刑、被害が最も大きかったポーランドでは罰金または3年以下の懲役刑となるなど厳しい刑事罰があり、社会的にも最大のタブーとされる。ポーランドなどではユダヤ人の総人口の9割がホロコーストで現に死滅しているため、ナチ政権による大量虐殺を史実として疑うことは常識上、ありえないとされる。


その一方で、イスラエルと対立するアラブ世界等直接ホロコーストに関わっていない国や地域においては、「第二次世界大戦中に米英とシオニストの流したプロパガンダに過ぎない」とこれを認めないこともある。また戦争中の混乱による事実関係の不明確さや疑わしさから、その実在を疑問視する言説は後を絶たない。(ホロコースト否認)。例えばヒトラーの命令書や計画書、大量虐殺のためのガス室などが実際に発見されているわけではなく、ニュルンベルク裁判ではドイツ側のヘルマン・ゲーリング以下の被告が、虐殺そのものは真実だが、自分たちは大量虐殺に関与していないし、そんな事実も知らなかった。として無罪を主張している。 (中略)


ホロコーストについては、事実関係の不明確さや疑わしさからその実在を疑問視する研究が行われており、この立場を「ホロコースト否認 (否定)」、あるいはより広い意味を包含する目的で「ホロコースト修正主義」という。また、日本でこうした立場から単行本を出版して居る論者(西岡昌紀、木村愛二)は、「ホロコースト見直し論」と言う用語を使っている。似た用語に歴史修正主義があり、「ホロコースト否認」や「ホロコースト修正主義」という用語と関連して認識されている。 (中略)


一方イスラム世界では、ホロコーストに対するユダヤ人への同情論が結果的にシオニズムの容認とパレスチナからのパレスチナ人追放へと繋がったとする反発から、ホロコーストを否定又は過小評価しようとする意見も根強い。2005年にイランのアフマディネジャド大統領が「ホロコーストはなかった」などとホロコーストを否定する発言を行って非難を受けている。2006年12月にはイランでホロコーストをイスラエルなどの捏造だと考える世界の歴史研究者が集まり会議が開かれた。この席でアメリカやヨーロッパ諸国は言論を弾圧しデマで真実を覆い隠しているとの非難声明が出された。



上掲の流れに乗り、先日2010年9月14日紹介のイランの 『ホロコーストを疑問視する? サイト *1』 は、殺害された方々には敬意を払いつつも強い疑問を投げかけています。ただこのサイト開設の意図は、サイト中のプレゼン2頁目に 『−−− the Palestinian victims killed by criminal Zionists in defense of their state and existence will not be forgotten. The Zionists ruined Palestine under The Great Lie of “Holocaust”』 とある様に、イスラエルが誇張されたホロコースト被害をパレスチナ破壊の免罪符に使っていること、米欧先進国がそれを見て見ぬふりをしていることへの抗議と思われ、虐殺そのものの否定では無い様です。


物的証拠の乏しい・収集が困難な過去の事件について、否定したり疑問を呈したり見直そうとすることを禁じたりタブー視すること自体異常なこと。明らかな言論統制であり、戦後の混乱の産物でしょう。殺人を裁くのですから、事実は事実として可能な限り検証されて当然と思います。日本では マルコポーロ事件 - Wikipedia に示される様に、例によって欧米先進国に右ならえで、その一部を疑問視することすら許されない状況がある様ですが、日本だってホロコーストと無縁では無い。ホロコーストとは、上掲ウィキペディアによれば 『宗教用語として全燔祭(ユダヤ教の祭事で獣を丸焼きにして神前に供える犠牲)を意味し、また、全焼死や大虐殺の意味もある』 だそうですから、無差別な空襲やら原爆被爆は正にその被害であると私は思いますが、一方で未解決とされる 南京事件論争 - Wikipedia において日本は加害者の立場です。極端な言い方をするなら、ナチスと殆ど同じ立場に置かれている。日本軍が南京で30万人を虐殺したことが 「国際社会」 では既に 『疑ってはならない事実』 となっているのでしょうか?


.

*1:紹介時から更新され、見易くなっています。前は、出版された本からのコピー画像が貼り付けてあった様な感じでしたから。

2010-09-16

祝!! メキシコ独立200周年: ソカロ広場からの実況中継

Transmisión Bicentenario

見てましたら、本年2010年の Grito de Dolores は昨年のものと同じであった様です。


ところでこの 『ドロレスの叫び』 のオリジナルが残っているのか探しましたが、諸説あるのか決定版が見当たりません。でも参考になりそうなサイトを見つけましたので紹介しておきます;


La naciente insurgencia por Carlos Herrejón

  Letras Libres, SEPTIEMBRE DE 2010


¿Cómo fue realmente el llamado de Hidalgo a la rebelión? ¿Por qué lo siguió la gente? ¿Cuál era la lógica de sus primeras acciones y la naturaleza de sus aliados? Presentamos un capítulo de la minuciosa y definitiva biografía que el doctor Carlos Herrejón publicará en los próximos meses. (中略)


−−−tomó el señor Cura una imagen de nuestra Señora de Guadalupe, y la puso en un lienzo blanco, se paró en el balconcito del cuarto de su asistencia, arengó en pocas palabras a los que estaban reunidos recordándoles la oferta que le habíamos hecho de hacer libre nuestra amada patria, y levantando la voz dijo:

¡Viva nuestra Señora de Guadalupe! ¡Viva la independencia!

Y contestamos:

¡Viva!

Y no faltó quien añadiera:

¡Y mueran los gachupines!


祝!! メキシコ独立200周年

本日9月16日は、メキシコがスペインからの独立を宣言してから200周年の節目の年です。メキシコについてはエキスパートが多く、サイトもイベントも多いでしょうから、ここでは独立記念日の最大のイベントと思われる、「Grito de Dolores: ドロレスの叫び −−−独立宣言そのもの」 の紹介を;


基本情報

メキシコ - Wikipedia

Grito de Dolores - Wikipedia, la enciclopedia libre


−−−Actualmente, la Campana de Dolores se encuentra en la alta cornisa del balcón presidencial de Palacio Nacional, junto al de la Ciudad de México. Cada 15 de septiembre el presidente en turno la hace sonar, en conmemoración del aniversario del inicio del proceso independentista mexicano, proclamando vivas a la patria inspiradas lejanamente en las de Hidalgo y que varían de año en año, aunque con partes casi invariables (el final de la alocución con un triple ¡Viva México!, el viva a los héroes independentistas y otras).


Durante el siglo XIX el grito fue conmemorado el día 16 de septiembre, pero el presidente Porfirio Díaz cambió la celebración para la víspera, haciéndola coincidir con su cumpleaños, precisamente el día 15.


ドロレスの叫び - Wikipedia


−−−19世紀末以降、「ドロレスの叫び」の再演を行うことが伝統となった。メキシコの大統領は、毎年9月15日の夜11時、イダルゴの鐘(現在では、メキシコシティのソカロ(憲法広場)に建つ国立宮殿に置かれている)を鳴らし、イダルゴの演説(多少の変形をすることもある)を読み上げている。



メキシコシティと日本との時差は、夏時間 (4月の第1日曜〜10月の最終日曜までは、ソノラ州を除くメキシコ全土で実施されているハズ) のため14時間、するとドロレスの叫びは日本時間の16日の13時と云うことになります。昨年のものを紹介しますと;


D

GRITO DE INDEPENDENCIA 2009 A UN AÑO DEL BICENTENARIO


フェリペ・カルデロン大統領による Grito de Dolores は;


Mexicanos:


Vivan los héroes que nos dieron Patria.


Viva Hidalgo


Viva Morelos


Viva Josefa Ortiz de Domínguez


Viva Allende


Vivan Aldama y Matamoros


Viva la Indepencia Nacional


Viva el Bicentenario de la Independencia


Viva el Centenario de la Revolución


Viva México


Viva México


Viva México


『ドロレスの叫び』 については啓蒙的な映画やビデオがYouTubeに多数紹介されています。例えば;


D

Grito de Dolores (Independencia de Mexico)


D

el grito en dolores 2009 pt 1

D

el grito en dolores 2009 pt 2


しかし一方では、メキシコ国内は大変荒れている様子。不景気は仕方が無いとしても、特に麻薬がらみの暴力事件の頻発、隣国での移民規制などが報道されています;


メキシコ、独立200周年 暴力や不景気への失望も

  CNN.co.jp 9月16日(木)10時33分配信


メキシコに限らず中南米の本当の独立は、多分 Gringo −−− 北の巨人からのものだろう、と私は勝手に考えています。

2010-09-15

ハイチはどうなっている? その8: 気象状況

世界気象機関 - Wikipedia のハイチ復興支援の一環として、ハイチ気象センターのWebページを立ち上げたことが報道されました;


報道(西語)

  La ’AEMET’ de Haití ayudará a detectar huracanes y tormentas

  MADRID, 14 Sep. (EUROPA PRESS)


新Webページ

  Centre national de météorologie (仏語のみ)

  f:id:El_Payo_J:20100915214315j:image


さすがにハイチ気象に特化した詳しいサイトではありますが、仏語の不自由な私は、以前紹介の National Hurricane Center でカリブ海全体をWatchしています。


Atlantic Graphical Tropical Weather Outlook

  熱低あるいはハリケーンマークをクリックすると、別ページでその予想進路も含めた詳細が確認可。


  • ハリケーン発生数


    f:id:El_Payo_J:20100915212909g:image
    出典: http://www.nhc.noaa.gov/pastprofile.shtml#ori


    この100年で見ると、9月10日を境に数は減少。なお同ページに記載の9月の通常のハリケーンの動きは、 "ーーー Hurricanes can originate in different locations and travel much different paths from the average. Nonetheless, having a sense of the general pattern can give you a better picture of the average hurricane season for your area." との断わり付きですが;


    f:id:El_Payo_J:20100225025107g:image

ハリケーン直撃が無ければよいのですが。なお復興について最新の報道は;


Only 2% of quake-hit Haiti rubble cleared

  Sep 12, 2010 4:21PM, PRESSTV (イラン) 掲載


−−−only about 2 percent of the 33 million cubic yards of debris left by the quake have been cleared, the Associated Press reported. (中略) Much of the debris is contaminated with human remains and other materials.  (中略) many people are illegally dumping debris into Haiti's Grise River which flows into the capital's bay, polluting the waters and having the potential to cause flooding, The Times reported in June.


NGO同士の競合、交通インフラ未整備により重機・ダンプが持ち込めない、倒壊建物の所有者の調査が難航、など片付けが進まない理由が幾つか挙げられています。利権に群がるNGOはどうにも手に負えないものの、それ以外なら、経験豊富な日本の自衛隊や大震災を経験した自治体なら随分役に立てると思うのですが。復興どころか、災害拡大のリスクが増大している様にしか見えません−−−

2010-09-14

ホロコーストを疑問視する? サイトの紹介

1ヶ月以上前に報道されており url も把握はしていたもののなかなかつながらない状況が続いていましたが、最近問題無くアクセス可となった様なので、取り急ぎ以下紹介しておきます;


報道

  Iran launches cartoon website aimed at questioning the Holocaust

  Published 13:10 05.08.10, Latest update 16:36 05.08.10

  Haaretz Daily Newspaper


  f:id:El_Payo_J:20100806072555j:image

  出典: 同記事、下掲サイトオープニング画像。


問題のサイト

  کاريکاتورها هولوکاست

  絵の右側言語選択ボタン中央が英語。


"Dedicated to all those who were killed under the pretext of the Holocaust" で始まる、Khakriz cultural Institute の M.Bijani 氏の絵および B.Bitaraf 氏の文によるもの。各頁左右下の三角が戻る・進むとなっています。上掲ハアレツ紙に紹介されている様にピンク・パンサーの音楽で始まることは無く、ページをめくる音しか聞こえませんので、抗議を受けて一部修正したのかも。全ページは見ておりませんので、コメント無しでそのまま紹介します。


なおイランのアハマディネジャド大統領がナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を否定していることをフィデルが批判し、イラン政府は反ユダヤ主義の歴史を認識すべきだと主張したと報道されていますが、フィデルの諸発言に関しては誤訳などの指摘もあるので別途紹介予定。

2010-09-13

翻訳家 山岡朋子さん その83  『ルス、闇を照らす者』 :  チリのケース その6 − チリの911

『最初の9−11』 である1973年のチリクーデター37周年記念デモでのごたごたが報道されました;


Disturbios en el 37 aniversario del golpe de Estado de Pinochet

  SANTIAGO, 11 Sep. (EUROPA PRESS)


−−−el presidente chileno, Sebastián Piñera (中略)


"Tres de cada cuatro chilenos que hoy día viven en nuestro país eran menores de edad o ni siquiera habían nacido el 11 de septiembre de 1973 y, por tanto, no podemos quedarnos atrapados en las mismas querellas y visiones y odios del pasado, (中略)


 calificó el golpe de Estado de Pinochet de "desenlace previsible", pero "evitable". "Se quebró nuestra democracia, pero no fue una muerte súbita ni intempestiva, fue más bien el desenlace previsible, aunque definitivamente evitable, de una democracia que venía enferma, enferma de odiosidad, de polarización extrema, de falta de diálogo", dijo. (以下略)


記事中の Sebastián Piñera 氏は、2010年3月11日、20年間続いた中道左派政権を僅差で下して就任した新大統領。コロンビアの新大統領同様にチリ有数の大富豪ですから、間違いなく親米でしょう。上掲部分は新大統領の歴史認識をよく表していると思います。ピノチェ個人に対する評価は国内でも割れている *1 様ですが、国の主権が蹂躙されたと云う観点からはどうなのでしょう? 「そんなことは過去のこと」 と片付けられるものか、大変疑問ですが。


2010年9月11日付け 翻訳家 山岡朋子さん その82  『ルス、闇を照らす者』 :  チリのケース その5 − チリの911から 36+1年、アメリカの911から 8+1年 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 にコメントを寄せて頂いた venceremos さんのサイト・記事を紹介; 昨年掲載しました 翻訳家 山岡朋子さん その58  『ルス、闇を照らす者』 :  チリのケース その2 − チリの911から36年、アメリカの911から8年 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 中のアジェンデ大統領の最後に関して写真で紹介されています;


9月11日はチリ・クーデターの日Golpe de Estado Chileno 11 de septiembre de 1973

  2010-09-12


「カストロとゲバラに憧れて Hasta la victoria Siempre」 ブログTOP


−−− 所有されるバイクがHondaの名車と呼べるCB400; いいですね!! と云うことは個人の好みとして、 チェ・ゲバラ および フィデル・カストロ の紹介を通じてゲバラについて研究。キューバ・ゲバラに興味のある向きにお勧め出来ます。

.

*1アウグスト・ピノチェト - Wikipedia によると、『現在でも反共主義・新自由主義・アメリカニズムを支持する者や、ピノチェト個人の崇拝者などから根強い支持を受けている。そのため、チリの現在の国内世論は三極に分かれており、親ピノチェト派が3割、左派など反ピノチェト派が3割、どちらにも属さない中間派が4割となっている。』 とのこと。

2010-09-12

アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報4 拉致された日本人

日本人ジャーナリストが拉致され、無事解放されたことが報道されています;


Japanese journalist says Afghan kidnappers were not Taliban but corrupt Afghan soldiers

  AFP, September 6, 2010 ( RAWA News 掲載)


<アフガン拉致>タリバン犯行説改めて否定 会見で常岡さん

  毎日新聞 9月7日(火)20時25分配信


−−−常岡さんはタリバンによる犯行説を改めて否定し、拉致したのは「ヒズビ・イスラミ」という武装勢力だと指摘した。 (中略) 4月18日に常岡さんにカブールの日本大使館にかけさせた電話では「タリバンに拘束されたと伝えろ」と強制した。 (中略) さらに、「司令官は政権中枢に近い人物。カルザイ大統領の権限が非常に弱いことが原因で起きている腐敗」との見方を示した。


「ひたすら退屈で、自分を拘束した司令官への怒りが頭の中をぐるぐる回っていた。中立な立場の日本政府を脅してお金を巻き上げようとするのはイスラムのどの宗派でもあり得ない。戦争で利益を上げようとしている非常に悪質な集団」と語った。


「目立つのが好き。心配されるのが好き」 監禁解放の常岡さん、過去にも「拘束」経験

  J-CASTニュース 9月7日(火)20時32分配信


常岡さん誘拐 「銃突きつけられた」ガイド、知人に話す

  asahi_com(朝日新聞社)、2010年4月5日23時54分


この 「武装勢力」 とは、マラライさんがタリバンと同列に糾弾している Warlords あるいは単なる犯罪者に成り下がった一部のムジャヒディーンでしょう。他ニュースサイトでは 「地方軍閥」 と訳されています。タリバンをダシに使ったカネ儲けですね。なお 「中立な立場の日本政府」 なんておべんちゃらは不要、アメリカ盲従であることは世界中で周知の事実ですから。常岡さんらしくない。また、誘拐犯が政権中枢に近いのが事実とすれば、アメリカは当然動向を把握していたでしょう。


「わたしは生きている」=常岡さん、ツイッターに書き込みか−誘拐以来初・アフガン

  (2010/09/04-03:05) 時事ドットコム


 アフガニスタンで武装勢力に拉致されたジャーナリストの常岡浩介さん(41)が開設した簡易ブログ「ツイッター」に3日夜(日本時間)、「わたしは生きているが、獄中にいる」などとする新たな書き込みがあった。常岡さんのツイッターに書き込みがあったのは誘拐以来初めて。


 書き込みは日本時間午後10時15分ごろと同20分ごろの2回。いずれも英文で、無事であることや、アフガン北部のクンドゥズ州で武装勢力の司令官の下、拘束されていることなどを記している。 (以下略)


Reporter Kosuke Tsuneoka Tricked Captors Into Using Twitter

  MARI YAMAGUCHI | 09/ 7/10 10:45 PM | The Huffington Post


誘拐されていてもツイッター使えるのだから、VIP待遇だった様ですね。常岡さんのツイッターは; ⇒ 常岡浩介 (shamilsh) on Twitter

記事になっている部分を抜粋しますと;


  • ただいま、ドゥバイ空港に到着いたしました。明日の夜、関空経由羽田に帰国する予定です。ご心配くださった皆さま、本当にありがとうございました。
    11:09 AM Sep 5th webから .

  • here is archi in kunduz. in the jail of commander lativ.
    6:22 AM Sep 3rd mobile webから .
  • i am still allive, but in jail.
    6:15 AM Sep 3rd mobile webから .
  • タリバンの完全解放区を訪ねて、今電波のあるところへ出て来ました。
    7:29 PM Mar 31st Gravityから .
  • 彼らの支配地域に入りました。
    1:10 AM Mar 31st Gravityから

面白そうな人です。上掲ツイッター以外では以下発信されている様子;





自分のアシで稼がず/アタマで考えず、単なるアメリカ大手メディアの翻訳レベルの優等生的な、毒にも薬にもならない提灯記事ばかりの中、常岡さんの観方、例えば 911はどんな黙示録の扉を開くのか?――The Chicken Reports(常岡浩介)より など面白そう。どうか懲りずに取材を続けて発信し続けて欲しいものです。

2010-09-11

翻訳家 山岡朋子さん その82  『ルス、闇を照らす者』 :  チリのケース その5 − チリの911から 36+1年、アメリカの911から 8+1年

国家としてのアメリカが間接的に加害者となった 『最初の9−11』 が1973年チリでのクーデター、その28年後主にアメリカ国民が犠牲となった 『2度目の9−11』 が2001年に発生した航空機によるテロ事件。後者は一般的には 『アメリカ同時多発テロ事件』 と呼ばれていますが、テロであることは間違いないものの真の加害者は不明のまま。アメリカは早々とこれをアルカイダの仕業と断定し、証拠が無いとして 「首謀者」 の引き渡しを拒否したタリバン政権下のアフガニスタンに侵攻、就任当時無能呼ばわりされていた狂人子ブッシュは一転して 「強い大統領」 として君臨することに。この延長線で子ブッシュは大量破壊兵器を隠し持っているという、後日ねつ造されたことが判明した疑惑を理由にイラクにも侵攻。


この様な中2009年1月20日世界中の期待を背負って就任した新オバマ大統領であるが、子ブッシュの敷いた暴力路線を修正するどころか激化させ、アフガニスタン・イラク両国民のみならず周辺国および自国民まで犠牲にしてなお戦争を続けています。 『2度目の9−11』 での犠牲者は3,000人足らず、 『報復』 として一体その何倍の人間を犠牲にすれば気が済むのか??? 民主的に選んだ政権を血生臭い方法で叩き潰されたチリやその他同様にアメリカ国家により主権を侵され自国民が犠牲となった中南米諸国は報復などしていません。何故アメリカだけに 『報復』 の権利があるのか???


昨年の今日書きました 翻訳家 山岡朋子さん その58  『ルス、闇を照らす者』 :  チリのケース その2 − チリの911から36年、アメリカの911から8年 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 から状況は改善するどころか、戦争を激化させている分更に悪化する一方。当記事題名の通り、単にもう1年経っただけ−−−


  • <米大統領>「米国は一つ」9・11前に共存訴え
    毎日新聞 9月11日(土)11時28分配信


    −−− また大統領は、ブッシュ前大統領が同時テロ後、「米国はイスラム教ではなく、テロリストと戦う」態度を鮮明にした点を称賛した。その上で「明日は、米国は一つだと想起するのに非常にふさわしい日だ」と語った。


    9・11の 「仕返し」 で何倍の罪の無い人を殺しているのか、どれだけアメリカの名を汚しているのか、全く認識無し。おまけに子ブッシュよいしょ? 正に The Rogue States of America 。

    • 宗教指導者らが反イスラムの風潮批判、米政権も懸念
      CNN.co.jp 9月8日(水)15時12分配信


      どちらの記事を読んでも、真の懸念はムスリムの権利などではなく、自国民の安全だけ。口先では信教の自由だの権利だの美辞麗句を連発するが、実際にやっていることはムスリム差別とイスラム危険視を煽る行動ばかり。典型的なマッチポンプ。




−−−その事件の特異性からして、 『2度目の9−11』 の加害者を特定出来る証拠は無い、と解します。ムスリムが犯人に違いない、と言うなら、いや、これはxxxx政府の仕組んだ自作自演だ、とも言える訳で、どちらも明確には否定出来ない筈です。全てのスタートがここにある訳で、世界中が 「大きな嘘」 に騙され踊らされていやしないか? の疑いが払拭出来ません。


Let’s Make September 11 a Day of Peace

King Features Syndicate / By Amy Goodman, September 10, 2010


この様な主張もあることで少しはほっとしますが。