遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

マグニチュード11、 震度8超級の 巨大地震その18: ギリシャ再選挙 2012年6月17日(日)

壮大なドミノ倒し が着々と進行中;


<ギリシャ>議会再選挙、17日に投票…結果予断許さず
  毎日新聞 6月16日(土)20時44分配信

  市場に根強いユーロ圏離脱観測の行方を左右するギリシャ議会の再選挙は17日、投票が行われる。即日開票され、大勢判明は18日未明(日本時間同日午前)になる見通しだ。 / 法律の規制で6月2日を最後に世論調査は公表されていないが、非公開独自調査に関する報道によると、財政緊縮策を巡る2強対決。推進派の新民主主義党が反対派の急進左派連合を2〜3ポイント差でリードする情勢は2週間前と変わっていないようだが、インターネットなどの人気調査では急進左派の支持の方が高く、投票結果は予断を許さない情勢だ。 (以下略、引用終わり)

   大勢判明は エジプト 大統領選挙決選投票 と同じ様なタイミングかもう少し早そう、忙しい;

  EU、週明けまでに声明=アジアを意識―ギリシャ選挙
    時事通信 6月15日(金)22時36分配信

    −−−EU当局者が15日、「18日のアジア市場が始まる前に、EUのメッセージを発信することが極めて重要だ」と明らかにした。 (以下略、引用終わり)



 
 出典: Greek Tragedy
     Posted on May 15, 2012
     Paresh Nath, Cagle Cartoons, The Khaleej Times, UAE

Greek elections 2012 + Greece World news / The Guardian 特集TOP



2012年6月ギリシャ議会総選挙 - Wikipedia

    英語版 の方が詳しい。なお今回の選挙は、2012年5月の総選挙の再選挙。


   2012年5月ギリシャ議会総選挙 - Wikipedia

    英語版 の方が詳しい。



A guide to Greece's political parties
  Last Modified: 01 May 2012 22:04, Al Jazeera English


   Q&A: Greece's Golden Dawn
    Last Modified: 07 May 2012 21:46, Al Jazeera English


  
  Golden Dawn Greece ( RESISTANCE ) 2012 [HD]
  sweden8882 さんが 2012/05/06 に公開
   おどろおどろしいけれど、何故この政党が2012年5月の選挙で21議席も獲得出来たのかを考えるべき。


  
  Greek neonazi leader gives Hitler-style speech after the elections
  diaforatv さんが 2012/05/06 に公開
   英語訳が画面に字幕表示されます。


  5月総選挙の結果は;
  
  出典: 上掲 Wikipedia
  同党の議席は右端の黒ポチ。


めぼしい関連報道は;


選挙後の混乱懸念?大量に食料買うアテネ市民も
  テレビ朝日系(ANN) 6月15日(金)14時43分配信

「緊縮策反対」野党が大規模集会 ギリシャ
  日本テレビ系(NNN) 6月15日(金)12時41分配信

ギリシャ、6月17日に再選挙 預金引き出し8億ユーロに
  CNN.co.jp 5月17日(木)9時51分配信

Columns : Greece and the Burden of Balkan History
  on 2012/5/16 12:00:00, William PFAFF

Chávez's economics lesson for Europe
  guardian.co.uk, Wednesday 16 May 2012 04.00 EDT

Recession-lashed Greeks likely to boost left
   Last Modified: 05 May 2012 19:18, Al Jazeera English

Greece: Civil war, but not as you know it
  Last Modified: 03 May 2012 13:50, Al Jazeera English



次はスペインあたり? それはその時に見るとして、EUと云うかユーロゾーンの危機についても大きな関心事;


Eurozone crisis / The Guardian 特集TOP


Euro Crisis - Al Jazeera English 特集TOP



我が敬愛する 田中宇 さんはその秀逸な有料記事 『ユーロ危機と欧州統合の表裏関係 【2012年5月17日】』 の中で、 「米英投機筋やMI6の高笑いが後ろから聞こえてくるような」 ユーロ危機の陰で、混乱に乗じてEUが財政・金融・政治統合促進を加速し、ますます超国家的な中央集権になるだろうと見ておられます。しかし私は、たとえ本来各構成国の主権である財政決定権やら金融規制などをEUに完全に集約出来たとしても、多様性と格差および現在の西側経済のスキームの下では、手綱を締める 「財政協定」 もムチを入れる 「成長協定」 も想定外の短期で破たんするだろうと思っています。手垢にまみれた ワシントン・コンセンサス そのものと云える性急な緊縮政策は南側諸国の国民生活を破壊するし、当該国の国民を納得させるだけの有効な経済成長策なんて所詮絵に描いた餅。その時には存在価値を失ったEUそのものが瓦解。(ただし、構成国の国民をしてユーロからの離脱をためらわせるのは、いったんユーロに転換された金融資産が元の通貨建てに戻ることでの目減りかも。でも負債も同じだから、チャラかな?)


首尾よく? ユーロが破たんすると相対的にドルが強くなり延命する、との観方もありますが、ユーロ圏に巨額の投資をしているアメリカが打撃を受けないワケはなく、懲りずにまい進するマネーゲームで再膨張したバブルがはじければ経済も破たん。金融再崩壊の規模と影響は前回と比較にならない程大きい筈。ドミノ倒しの海を渡った最後の駒、と云うのはその意味です。


アメリカの格付け機関の暴走も相変わらず。結局自分達の首を絞め、投資家を破産させるだけなのですが−−−

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