一夫多妻制: スワジランドの王様の場合
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一夫多妻制の事例が報道されていますので紹介;
- King of Swaziland to marry his 15th wife
Monday 16 September 2013, The Independent
−−−The 45-year old will wed the 18-year old Sindiswa Dlamini, who took part in a beauty pageant. She is reported to have completed her education. At a previous traditional festival she was amongst the girls dancing for the king and his guests. This involved her appearing semi-naked and adorned with red feathers. (以下略、引用終わり)
※ わざわざ 『新婦は教育を修了した』 と書いてあるのには訳があります ⇒
- 新婦
出典: Tizenötödik feleségét készül elvenni a szváziföldi király
2013. szeptember 16. - 20:13, Paraméter
- 新郎 (旧郎?)
出典: Swaziland’s King Mswati III to wed 14th wife
September 17, 2013, Diaspora Messenger
※ この記事では14人目となっていますが、ウィキペディア記載から判断すると正しくは15人目。
【スワジランドの一夫多妻制】
どうもすっきりしない状況がある様子;
【王様の問題】
- 経済 / スワジランド
住民の約1%ほどの白人が経済の実権を握り、私有地の大半を保有。一般国民の生活水準は低い。電力の約80%を南アフリカからの輸入に依存。国王の散財癖は有名で、国家予算も著しく圧迫されている。 / かつて南アフリカでアパルトヘイトが実施されていたころ、スワジランドには経済制裁を潜り抜けるために南アフリカの企業が進出し、工業生産や貿易を行っていた。そのため、他のアフリカ諸国に比べれば工業の経済にしめる割合は高く、それなりに多角化された経済を持っている。 (以下略、引用終わり)
- ムスワティ3世
アフリカ最後の絶対君主として君臨し、議会(立法権無し)を復活させながらも民主化運動を抑圧している。 / 国民の1/3が貧困層であるという事実を軽視し、王室費だけでは飽き足らず、僅かな国家予算にまで手をつけて自家用のセスナ機やダイムラー製の高級車、マイバッハを購入したり、13名の妻のためにいくつもの宮殿を建設したりするなど、その散財癖が各国の非難を呼んでいる。 / また、処女のみが参加を許されるリード・ダンスという国王のためのダンス儀式 (引用者注: 冒頭紹介の The Independent 記事参照) も行われ、毎年恒例となっている。2008年のリードダンスには実に7万人もの処女が参加した。参加した女性は、国王の14番目の妻に選ばれて宮殿を賜りたいなどと発言している。 (以下略、引用終わり)
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- In Destitute Swaziland, Leader Lives Royally
Published: September 5, 2008, NYTimes.com
- In Destitute Swaziland, Leader Lives Royally
スワジランド国土の全面積は1.7万平方キロですから岩手県 (1.5万) に毛が生えた程度のミニ国家。上掲の如く私有地の大半を保有し経済を牛耳るのは住民の約1%ほどの白人で、残り99% (はて、どこかで見たことのある数字?) は貧しいまま。UK統治を経て独立させてもらった訳ですから、このアンバランスは、植民地の旧宗主国が恐らく皆そうであったように、後の実質統治を容易にさせるためUKが意図的に創りだしたものでしょう。その中で贅沢をする王様を責めるなら、旧宗主国はもっと責められるべき。
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