東海道南方沖、深さ300キロを震源とする地震の発生
伊予灘でのM6.2地震 / 2014-03-14 | 面白い? 地震: 震源・震央が遠州灘の三重県南部寄り、揺れは関東以北 / 2013-11-19 | 気象庁 地震情報で用いる震央地名(日本全体図) |
津波は別として地震対策上重要なのは、震源 (震央 + 深さの3次元座標)・マグニチュードよりも、その結果として揺れた(る)地点 (2次元座標)・震度ですね。通常は震央と揺れる場所はほぼ同じ、あるいは震央から概ね同心円状に陸が揺れるワケですが、それがそのまま当てはまらない地震も:
出典: 21日04時39分頃地震がありました。震源地は東海道南方沖(北緯33.3度、東経138.4度)で、震源の深さは約310km、地震の規模(マグニチュード)は5.3と推定されます。
平成26年08月21日04時44分 気象庁発表
『東海道南方沖』 とは?
出典: 気象庁 地震情報で用いる震央地名(日本全体図) に加筆
今回の地震の震央の位置は;
出典: M5.3 - 154km S of Oyama, Japan / 2014-08-20 19:38:24 UTC, USGS
※ 二次元ではフィリピン海プレートの西端ですが、深さ310キロであることを考慮すると;
出典: 太平洋プレートとフィリピン海プレートの上面等深線 - プレートテクトニクス / 防災科研 に加筆
※ 震源はフィリピン海プレートのはるか下に潜り込む太平洋プレートの上面等深線300キロに一致しそう。
出典: 防災基礎講座 基礎知識編
- 振幅アニメーション;トリガ時刻 2014/08/21 04:39:09
独立行政法人防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網
※ 面白い動き。(芸の無いコメントですが、私の現在の知識ではこれが精一杯 −−−)
この震源域での過去の地震 から今回のものと規模が近そうなものを選んで詳細を見ると;
もひとつ、震源の深さが同じで規模の大きなものは;
出典: 地震の発生日時 = 2009/08/09 19:55:52.1、深さ = 333km、M6.8、最大震度 = 4
※ 規模が大きい分、上部のフィリピン海プレートをものともせず? 揺れの範囲も拡がっている様ですが、震度の大きな地域は同じ様なもの。
プレートが複雑に重なり合う日本ならではの地震。
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