過去話その1

「今日からアタシら、というよりエレナの設定を紹介していくぞ。」


「私の設定ね、余り良い話もないけれど。どうするの?」


「今の事は後でもいいだろう、昔の話からにでもしたらどうだ。」


「そうね、それじゃ今の私になるまでの話を…長くなるわよ?」

  • 年齢:14歳、アクスヘイム時代の6/6に誕生日を迎えたから今は15歳よ。
  • 家柄

余り覚えてないけど恵まれた環境だった、と思う。
家は辺鄙な所で大きくもなかったけれど、好きな事や習い事もさせて貰えたし。
父は騎士で昔は母もそうだったらしいけど、私の中での母は偶に武術を教えてくれた以外、料理が上手で優しかったという印象しかないわね。

  • 家族:父(29歳)母(24歳)の頃私が生まれた様ね。兄弟は、今は、いないわ。
  • エンドブレイカーへの目覚め

詳しくは覚えてないけれど、母に庇われて瀕死の怪我を負った時、かしら。
5歳の頃だけどこの辺りの話はまた別の機会にしましょ。

  • 放浪前

エンドブレイカーに目覚めた後は、私を拾ったお爺様と2、3年は暮らしていたわ。一人でも生き残れる術の殆どはこの人から教わった物よ。歳は80はいってたろうにあの爺、異様に強いわ、何でも出来るわで、よく人間かどうか疑ったものよ。
……急に弱々しくなって、それから直ぐ亡くなったのが今でも信じられないわ。

  • 放浪時代

7歳からね。爺から教わった事と、残してくれた物で暫くは困らなかったわね。
その後はお金になりそうな事なら色々やって何とか生き続けてた。
私は当時他人が苦手で、一人で居る方が楽だから今より自己中心的な考え方だった。けどそれが間違いだったのか、何度か酷い目にあって、次第に自暴自棄になっていったわ。


「で、その頃出会ったのがこの娘ね。」


「開始早々話が長すぎで、背後すら読む気が失せてるが?」


「いや、ほら、長い設定や黒歴史とかは先に出しときたいじゃない?」


「まあ、話を続けよう。路地裏で雨を凌ぎつつ寛いでたってのに、何を思ったかこの娘が嫌がるアタシを行き成り抱き抱えやがったのさ。」


「アレは寒そうだったから暖めてあげようと思ったのよっ。」


「どう見ても遊び相手を見つけた子供の顔だろう、ほら。」


「それ夢でしょ!……動物なら、仲良くなれるかと思ったのよ。」


「ま、そんなこんなでアタシがこの娘の面倒見る事になったのさ。」


「私の左目痕残る程本気で引っ掻いたのスルーしないで頂戴。」


「一応手加減はしたぞ。アレでアタシを離さなかったのは褒めてやるが。」


「……まあいいわ。結局、何故かその後この娘と一緒に過ごしたり、連れ立って仕事する様になったわけ。」


「アタシの恩恵で何でも屋として生計立てれるになったんだったな。」


「否定はしないけど、何時の間にか相方みたいになってたのよね。」


「今があるのはアタシのおかげと言うわけさ。という事でまた次回。」


「ちょっと!勝手に…って大分長くなってるわね。それじゃ、また今度。」



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この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『エンドブレイカー!』
用のイラストとして、エレナ(c11583)が作成を依頼したものです。
イラストの使用権はエレナの背後に、著作権は東原史真絵師様及び
みろまる絵師様、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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