縷々のつぶやき

昭和11年創業!岩喜蓄音機店の3代目店主。現在は、LURU MUSICとして、CDショップ、音楽ホール、音楽制作、音楽イベントなどの企画運営を通じて、地域から世界を楽しくすることを日々楽しんでいます。旧:演歌商店のつぶやき。

弦楽二重奏・三重奏の極みへの誘い

今日付け、わかやま新報”とらふすクラシック・59”
 弦楽二重奏・三重奏の極みへの誘い
        チェリスト 谷口賢記

 深緑の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。スタイナート(ヴァイオリン:マーカス・プラッチ、チェロ:谷口賢記)のジャパンツアーは、今回で6回目となりました。和歌山には2014年より毎年伺っております。日頃より応援をくださっている皆様に心より感謝申し上げますとともに、今後もクラシック音楽をより身近に感じていただけるような活動を続けて参りたいと考えております。
 本公演では、昨年に引き続き、ベルリンよりブルクハルト・マイス氏をゲストに迎え、珠玉の弦楽アンサンブルをお届けいたします。プログラムとしては、3人全員演奏する弦楽三重奏曲を最初(シューベルト)と最後(ベートーヴェン)にお届けし、間には「ヴァイオリンとヴィオラ」(モーツァルト)、「ヴァイオリンとチェロ」(シュルホフ)、「ヴィオラとチェロ」(ヒンデミット)と弦楽二重奏曲で全ての組み合わせにて演奏いたします。それぞれの奏者の個性が最大限に発揮できる構成ですが、内容的にも古典と現代の対比を楽しんでいただける流れとなっております。特にシュルホフとヒンデミットについては、演奏機会がほとんどない珍しい作品ですが、大変完成度の高い曲となっておりますので、それぞれの作品の世界観を存分に味わっていただけましたら幸いでございます。
 なお、和歌山公演のみの特別企画として、開演30分前の午後12時30分より、実演付きのプレコンサートトークを行います。コンサートの前に、聞きどころなど実際に音を聞いておくことにより、本番で何倍も楽しんでいただけますので、皆様のお越しを心よりお待ちしております。簡単な解説もご用意いたしますので、クラシック音楽に馴染みがない方々も是非この機会に体験をしていただけましたら大変嬉しく思います。
=プロフィール=
東京都世田谷区在住。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了。その後、ボストン音楽院より音楽修士号ならびにディプロマを取得。CMFoNE第1回国際室内楽コンクールで第1位に入賞など受賞歴多数。東京藝術大学「ArtsMeet Science」プロジェクトコーディネーター、スタイナート主宰、ラインハイト室内楽アカデミー講師。平成29年度和歌山県文化奨励賞受賞。


 

クリック→にほんブログ村 音楽ブログへ