ルナー帝国のカルト:フェルケンナ

Epikt2008-02-08

●“欠点の無い妻”フェルケンナ(Felkenna The Faultless Wife)の神話(伝記?)がおかしいです。フェルケンナは平民の娘でありながら、ルナー帝国の赤の皇帝の心を射止めて正妻(皇后?)になったというシンデレラガールで、2人のロマンスはペローリア中で知られているのだそうな。

●田舎娘だったフェルケンナは初めて皇帝を見たときに一目惚れ、というか私はあの人のためにいる、あの人は私のためにいる! と思い込み、宮殿(別荘?)に3度侵入して衛兵や宮廷の舎人に追い返されました。次に皇帝に知られるだけの価値がある人間にならなければ、とルナーの道に邁進したのですが、ルナーの道の修行は己を知る修行でもあるので、自分は皇帝の妻にふさわしい人間ではないと悟ってしまいます。ならいっそ尼になる! と彼女は天界で女神セデーニヤに仕える侍女になることにしました。

●しかしセデーニヤ様は言いました。「あきらめたらそこで試合終了だよ」 フェルケンナは考え直して地上に戻りました。フェルケンナの故郷を皇帝の凱旋行列が通ったとき、彼女はその戦車の前に飛び出して皇帝の目にとまり、皇帝その人の手で戦車に引き上げられました。その後、皇帝は愛人や愛妾を解雇し、49年間フェルケンナだけを妻としました。至福の中で生きたフェルケンナは、皇帝の子である三つ子を生みました。めでたしめでたし。

●なんですが、かなり情緒不安定な、今でいうストーカーまがいのアイドルの追っかけみたいな気がしないでもありません。《恋人》と《母》の神力を提供しますが、一番強烈なのは《恋人》の神技《男の目を引く(Catch Man's Eye)》ではないでしょうか。赤の皇帝の足が止まるぜ?

●カルトの欠点として、太陽神殿の保守層からは破廉恥な女と見なされるそうです。


[追記]
フェルケンナ補足
http://d.hatena.ne.jp/Epikt/20080210#1202651862