原初の嵐ウーマスその4

Epikt2008-04-03

●ウーマスの神話・愛情編とでもいいますか、ウーマスとアズリーリアの神話です。

●ウーマスは古い闇と戦う報酬を古い神々に要求しました。ウーマスが求めたのは貝殻馬たちの母、女神アズリーリアでした。彼は取り戻した貝殻馬を家に連れ帰ってやったときにアズリーリアを知りました。ウーマスもつがいの会の神々ように自分と対になる存在を求め、それはアズリーリアでした。

●ウーマスは砦に戻って古い神々に願いを伝えましたが、彼らはそれをはねつけました。アズリーリアは古い神々のものでした。ウーマスは激怒し、アズリーリアは悲嘆にくれました。

●ウーマスは古い神々が求めたこと、咆える虚無を殺して世界を創造することを成し、彼らもウーマスの求めに応じるのを期待しました。しかし古い神々はウーマスとアズリーリアの間に立ちふさがり、二人は別々の世界に隔離されました。ウーマスはみずからの砦をつくって古い神々を新しい世界から締め出しましたが、ついにアズリーリアと結ばれることはありませんでした。

●この隔離は二人だけでなく、世界にも影響を及ぼしました。正しいつがいのいくつかが切り離され、壊れ、世界は互いを求める切望で満たされました。神々は正しくないつがいで結ばれるようになり、生まれた新しい神々はばらばらの強さを持つことになりました。

●傷つけられたウーマスとアズリーリアが抱えた切望はその子孫たちにも、ウーマスの息子オーランスとアズリーリアの娘アーナールダにさえ受けつがれました。オーランスとアーナールダは結婚によってこの切望を満たす正しいやり方を示しました。

●この神話は「STORM TRIBE」に載ってます。これがヒョルト人の恋愛や性欲に対する説明のようです。たぶん、少年が年頃になったら氏族の爺さんが夜中にちょっくら呼び出してこの話をしてやる(笑) そのころ少女の方は婆さんから別の話を聞いてるかもしれません(それはたぶん、もっと現実的な話でしょう)。この話は最後にこうしめくくられます。独身の俺にはよくわかりませんが。

「おまえがもし運良く連れ合いを見つけられたなら、そのときは知るだろう。完全な連れ合いを見つけてさえ、古い神々の力がおまえの邪魔をするだろう。一緒にいることは困難なことになるだろう。しかし、それは努力するだけの価値があるのだよ。」