『ARIA(2)』天野こずえ

ARIA 2 (BLADE COMICS)
おんせんおんせん。
一巻の時点では未来ものの日常ファンタジーという印象でしたけど、そろそろSF的な要素もちらほら。こちら方面のことも、考えてはいるみたいですね。重力制御と聞くと遠心力の方しか発想が行かなかったので、この方法は単純な仕掛けなだけに新鮮でした。
基本的にのんびりした雰囲気と綺麗な光景を楽しむ作品なのだと思いますけど、一巻の狐といい今回の謝肉祭といい、ときどき妙に空寒い神秘的な畏怖を感じさせるシーンが挿入されますね。それでも作品の雰囲気をまったく損なっていないのはさすが。
一話に一度は見開きの一枚絵が挿入されるので、どのタイミングでそれが来るのか今か次かと考えながら読むのも楽しいです。あと130ページに魔方陣グルグルっぽいマークがあった気がしますけど気のせいですか気のせいですね。