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トナカイキリン 〜EuphorbiaStenoclada〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-11-01

NGワード「どっちもどっち」「なんとなく」

ついこないだ、映画「僕たちは世界を変えることはできない」を観て、ちょうど貧困問題を考えていたところ、偶然やまざきしんじさんのBlogを拝見し、以下の本を読んでみました。


本書の内容

貧乏人というのは、日本のような先進国にいる「貧乏な人」ではなく、
発展途上国と言われるような国の中で、1人1日30円以下で暮らす人々のことです。

この貧乏人と呼ばれる貧困層への援助に対して研究者たちの主張は二つに分かれます。
・海外援助をすべき
  貧困国が独自で貧困から抜け出すのは困難だから、裕福な外国が支援してあげるべき
・海外援助はすべきではない
  援助をすれば、受け身になり自分達で解決しようとしなくなるなど、悪影響の方が大きいため、援助はすべきではない。

でも、この大きな二つの意見を比べると、両者に同意できる要素があり「どっちもどっち」になって結論が出ない。証拠も示せない。
そこで、もっと小さい個々の事例にまで分解して、それぞれ効果があったのかどうかをランダム化対象試行(RCT)という手法の社会実験で検証しています。
中には効果があるものもあるし、ないものもある。援助という大きなくくりで良し悪しを決めるのではなく、個別に判断していくというもの。

本書では、食や教育など個人の問題と、金融や政治などの制度について、RCTによる検証結果が示されています。

思い込みに気づかされる

各事例の中で、私が思っていたこととは違うことがいっぱいありました。
(本書の検証結果が100%あっている事実だとは思っていませんが・・・)

例えば・・・

病気になってもお金がないから医者にかかれないと思いきや・・・
25%の人は月に一度はお金を払って病院に行っている。ということは、お金はある!
でも、病院にはちゃんと治療のできる医師がいない場合が多く、効果のない無駄な医薬品(貧困層にとっては高額)が処方されている。患者も薬を欲しがる傾向がある。

学校がないから就学率が上がらないと思いきや・・・
学校自体はあるみたいで、学校があっても子供が行きたがらない、親が行かせたがらない。

お金が無くて死にそうなほど飢えていると思いきや・・・
収入のうち飲食費は26〜79%で、食以外にお金を使っている。穀物に補助金を付けても、食には使わず他のことに使われる。ということは、そんなに食に困ってない?

他にも色々ありました。世の中思い込みがいっぱいあるんだと気付かされました。
これは、貧困問題に関わらず、きっといろんなところにあるんでしょうね。

NGワード

・「どっちもどっち」
  → 細分化して検証する。
・「なんとなく」
  → 思い込みを過信せず、根拠あるデータで検証する。

日常でついつい出てしまう「どっちもどっち」や「なんとなく」。
(どうでもいいこと以外は)使わないように気を付けようと思いました。


貧困問題に対する私の考えはイマイチまとまってないので、まとまったら…

やまざきしんじやまざきしんじ 2012/11/01 07:15 おぉ、ブログ読んでいただいて読んでいただいたのですね。ありがとうございます!!

この本は私が今年読んだ本の中で一番刺激的な本のひとつです(^^)// 「やっぱり、試さないと」という当たり前の結論ですが、その前に考えないで”なんとなく”過ごしちゃうことが多いことに気付かされました...orz

キリンキリン 2012/11/02 10:18 >やまざきしんじ さん
コメントありがとうございます!

「なんとなく」思い込んでいることってたくさんあるはずなのに、具体的にどんなことがあるかって考えると思ったほど出てこない。
何かきっかけがないと自覚できないものなのかもしれません。
きっかけをありがとうございました。

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