ブックマークのフォルダをツールバー上で自分流にひと工夫 Part Ⅱ

 私は、ブラウザのブックマーク機能を使って、「マイWEBガイドブック」や「生活事典」をせっせと作っているので、いつの間にかブックマークの数が2万を超えている。
 通常の使い方では、ブックマークの活用が困難なので、マイクロソフトのインターネット・エクスプローラー(IE)のリンクバーにちょっと工夫してワンタッチで必要とするサイトが開けるようにしている。
 ひとつは、ブックマーク・フォルダを階層化しておくことだ。たとえば、「2006年夏のヴァカンス」のフォルダを一文字で「夏」とし、その下位フォルダに「航空券」「旅行用品」「両替」「インフォメーション」「エクスカーション」「スポーツ」「交通」「天候・日没時間」「イベント」「ホテル」「レストラン」「ショッピング」「健康・危機管理」「ご当地ブログ」などとサブ・フォルダを作る。必要があれば、「レストラン」のさらに下位に「市場・自炊」「食べたい料理」「ワイン・地酒」「レシピ」「メニュー対訳」「行ってみたいレストラン」「デリカテッセン」などのフォルダを作ってみてもよいだろう。
サブ・フォルダの作り方で戸惑ったら、自分の愛用しているガイドブックの目次を参考にしながら必要となりそうな項目をサブ・フォルダとして作っておくとよい。
 もうひとつの工夫は、ブラウザーの上部フレームにフォルダを28個並べたリンクバーを置いて“早引き”できるようにしているのだ。これについては、IEの解説本などの「ツールバーを使いやすくするには」といった項目でもふれられているはずだ。
 つまり、お気に入りフォルダにデフォルトで設けられている「リンク」とその下位に作られたサブ・フォルダをツールバーの下に並べるという方法だ。この設定をしていない人はツールバーのどこかを右クリックして「リンク」にチェックを入れるとリンクバーと、「リンク」フォルダの下に作ってあるサブ・フォルダが一列に並び、お気に入りへのショートカットとなる。私は、リンクバーのスペースを広げるためにアドレスバー(URLの表示窓)をツールバーの右の空きスペースにドラッグして一列に並べてしまっている。
 私の場合、「リンク」の下に「海外旅行」「検索エンジン」「リンク集」「認証登録サイト」「マイ・ホームページ関連」「コンピューター関係」「ウィーン(維納)」「フィレンツェ(花都)」「中欧」「オーストラリア」「電子文具」「放送局」「事典・辞書」「愛読ページ」「ショッピング」「暫定」「次期旅行計画」「葡萄酒(ワイン・酒類)」「食事処」などというサブ・フォルダを自分の趣味や仕事に合わせて設けている。しかし、このままではフォルダ名が長すぎて1行のリンク・バーには収まりきれない。そこで、サブ・フォルダ名を「旅」「検」「環」「登」「家」「電」「維」「花」「中」「豪」「具」「放」「典」「読」「買」「暫」「計」「葡」「食」というふうに漢字一字にしている。自分にだけ分かればいいので、直感で分かりやすいものを選べばよい。こうすれば、24ほどのお気に入りのサブ・フォルダをリンク・バーに持ってくることができる。
 この簡略化は、インターネットの開発者である欧米人にはやりたくてもできない、象形文字民族の特権だ。なんとなくビル・ゲイツ君に一矢報いたような爽快感がある。
 こうしておくと、「お気に入りの早引き」に便利なばかりか「お気に入りの追加」にも便利なのだ。たとえば、新しく見つけた旅行関係のホームページを見つけリンクバー上の「旅」にブックマークを追加したいときは、アドレスバーのURLの左端にあるeのアイコンをドラッグして「旅」の上でドロップするだけでよい。
 「お気に入りの追加」は、アドレスバーからだけでなく、開いているホームページ上でハイパーリンクを張っている箇所をドラッグし、リンクバーのフォルダにドロップすることでも簡単に追加できる。いちいちリンク箇所を開かなくて住むのだから、実に効率的にブックマークの追加ができてしまう。
 さらに、ブックマークを「旅」などの下位フォルダに移したいときは、一定の数がまとまったら同じようにドラッグ&ドロップで整理し直せばよい。
最近は、さらに欲張ってきて、ひと文字のフォルダをより有効活用する工夫を加えた。もっとも、これは万単位でブックマークを抱え込んでいる人以外には無用のテクニックだろう。
 たとえば、「環」には「リンク集」のサイトをブックマークするのが本来の目的だが、象形文字ダブルミーニングをうまく活用して、その下に「環境」というフォルダを設けてエコロジーロハスなどに関するサイトを集める。もちろん、「環境」のさらに下位にフォルダを設けて「ロハデス」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060104や「異常気象」、「省エネ」、「減農薬」などといったフォルダを並べていってもよい。
 これが意外と便利なので、他の文字にも下位フォルダを設け始めた。ちょっとご紹介すると。「旅」の下位に「国内旅行」、「検」の下位に「検定資格」、「登」の下位に「登山・ハイキング」、「家」の下位に「家事関連」、「電」の下位に「電気製品」、「維」の下位に「繊維・ファッション」、「花」の下位に「ガーデニング・自家菜園」、「中」の下位に「中華文化圏」、「豪」の下位に「夢の豪華・贅沢品」、「具」の下位に「旅行道具」、「放」の下位に「インターネット放送」、「典」の下位に「祭典」、「読」の下位に「読書・図書館」、「買」の下位に「贔屓店」、「暫」の下位に「歌舞伎・文楽」、「計」の下位に「計測サイト」、「葡」の下位に「ポルトガル葡萄牙)・スペイン」、「食」の下位に「レシピ」といった具合だ。
 このリンクバー活用法については、マイクロソフトのサイトにある「よく使用する Web ページをリンク バーに登録するには」 http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb%3bja%3b880190 という記事も参照してもらいたい。
 ブックマークの整理活用には「ブログ」を徹底活用する方法もある。その方法について興味のある人は、メールマガジン「海外個人旅行・特別講座」211号、212号の「ブログを使ってマイWEBガイドブックを作ろう」の記事も参照いただきたい。「海外個人旅行・特別講座」連載のバックナンバー5年半分をご覧になりたい方は、「ユーロペディア」の「バックナンバー閲覧はこちらへ」http://www.geocities.jp/euro747/euroback.html からご覧いただける。また、「バックナンバー一覧」http://www.geocities.jp/euro747/cosmicback.html に各号のタイトルリストがある。また、当欄の「複数のブログを立ち上げて“旅”のあらゆる局面で活用しよう」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050707も参考になるだろう。