20年ぶりの香港旅行 その1

正月に東京経由で20年ぶりに香港を旅してきた。利用した航空会社はANA。1月8日の11:05発の便で長崎を発ち12:40羽田着。乗り継ぎの香港行きは1月10日01:25羽田発の深夜便で35時間ほどのトランジット。幸い、最近の定宿のホテルメッツ渋谷 http://www.hotelmets.jp/shibuya/ に「36時間わがままロングステイ(朝食付)」というプランがあり、8日の14:00にチェックインしてから9日夜22:00のチェックアウトまでゆったりと過ごすことができた。このプランは10,800円で、面白いことにふつうの1泊朝食付きプランより千円安かった。

面白いと言えば、通常、事前購入割引券で国内線から国際線に乗り継ぐ場合、24時間以上の間隔を空けられないはずだが、今回、ANAのサイトで予約する際にはその制約がなかった。不便な深夜便を利用する場合の特例なのだろうか。旅行業界に身を置いていたときは、こういう謎はとことん追求したのだが、今やそんな情熱はどこかに吹き飛んでしまった。

 おかげで乗り継ぎの間に2カ所の墓参りを済ませ、行きつけの店で友人と会ったりすることもできた。

10日01:25羽田発の便は、5時間の飛行で現地時間05:25香港着。20年前は飛行機がアパートの洗濯物を引っかけそうになりながら着陸する九龍半島の端にあった啓徳空港だったので、大規模で近代的な新空港に戸惑う。
 空港ではまず、ATMでキャッシング。帰国後に回ってきたレートでは2,000香港ドルが、30,550円+利息465円で、1香港ドル=15.5円となっていた。

 次に、MTR(香港鐵路有限公司http://www.mtr.com.hk/en/customer/tourist/index.phpの窓口で、事前に調べておいた。Airport Express Travel Passをクレジット・カードで購入。通常の地下鉄料金体系とは別枠のAirport Express2往復分とMTR直営の地下鉄やバスが3日間乗り放題で$300というものだ。

先ほど、謎を追求する情熱は吹き飛んでしまったと言ってしまったが、後になってガイドブックの製作に係わっていた習性が首をもたげてきた。政府観光局のパンフレットや日本の多くのガイドブックのAirport Express Travel Passに関する記述が不親切なことに腹が立ってきたのだ。英語と中国語(繁体字)で書かれたパスの説明文をよく読み込んでいくと、このパスが大変利用のしがいがあることが分かってきた。 
 空港から香港駅までのAirport Express2往復割引券を個別に買うとそれだけで$180する。そして、このパスはMTR直営の乗り物が3日間フリーパスなのだが、説明文をよく読むと、最初のAirport Expressの利用日に関係なくMTR直営の乗り物を最初に利用した時から72時間有効で、しかも、最終日は終電、終バスまで有効。つまり、1月8日の朝から利用すれば11日の最終便までフリーパスとして使えるのだ。そう、実質4日間パスなのだ。そして、帰りのAirport Expressも、「4日間」と関係なく往路の利用から180日以内であればいつでも利用可能。
 おまけに、このパスは利用が済んでから空港のAirport Expressカウンターに返却すると$50が戻ってくる。つまり、$300から、Airport Express2往復券分$180と$50を引くと、$70で4日間MTRが乗り放題という計算になる。このほかにもいろいろな特典や割引があることも分かった。

空港から所要24分で香港駅着。駅からはAirport Express利用者向け無料ホテル循環シャトルバスを利用して、その日の宿を取ってあるIBIS香港セントラル&シェンワンhttp://www.ibis.com/hotel-directory/ja/asia/china/hong-kong/hotel-hong-kong.htmに向かう。このホテルは予約時に、アーリー・チェックイン希望と連絡しておいたが、希望が通るかどうかは当日到着時の空室準備状況によると言われていた。07:30にホテルに着いてみると、喫煙の部屋ならアーリー・チェックインが可能と言われた。禁煙の方が良かったのだが疲れていたので、喫煙の部屋でOKした。念のために「追加料金は?」と聞くと、無料との答え。安心して正午過ぎまで爆睡。

香港滞在中は、昔歩き回ったことのある湾仔地区やネイザンロード(彌敦道)、スタンレー(赤柱)あたりを散策。香港の知人に勧められて香港文化博物館 http://www.heritagemuseum.gov.hk/en_US/web/hm/highlights.htmlで「敦煌展」を見学。並行して開かれていた「武 ‧ 藝 ‧ 人生 ─ 李小龍ブルース・リー)」の展示も面白かった。この博物館は、新界沙田地区にあった。実は、30年近く前、最初に香港で泊まったホテルがここにあったリバーサイド・ホテルだった。付近は開発が進み、残る川がわずかに昔の面影を残していた。

昔懐かしいスター・フェリーに乗って九龍から香港サイドに渡り、埠頭の脇にに立つ香港海事博物館http://hkmaritimemuseum.org/も見学した。スターフェリーはアッパーデッキが$2.5、下の階が$2と相変わらず安い。
 博物館の展示解説の文章にはひしひしと中国共産党の影響が感じられた。個人的に興味深かったのは、当欄の「オーストリア海軍の歴史」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060719でもふれたトラップ海軍大佐”が士官候補生だった1900年に義和団事件従軍の際、装甲巡洋艦マリア・テレジア皇后・女王号」(マリア・テレジア神聖ローマ帝国皇帝の皇后でありかつオーストリアの女王であった)に乗艦し香港に立ち寄ったことが誇らしげに、香港と映画「サウンド・オブ・ミュージック」の結びつきとして掲げられていたことだ。

ちなみに、今年は映画「サウンド・オブ・ミュージック」の公開から50周年に当たる。舞台となったザルツブルク市ではいくつかのイヴェントhttp://www.salzburg.info/ja/art_culture/the_sound_of_music/50_jahre_sound_of_musicが企画されているようだ。

香港滞在の最終日に、個人的な大発見をしたのだが、そのことについては次回.....。

■香港で訪れた食事処■

麥奀雲吞面世家 https://plus.google.com/103369409573819591382/about?gl=jp&hl=ja
石記厨房 https://plus.google.com/105964227187822537421/about?gl=jp&hl=ja
Chez Patrick Deli http://www.chezpatrick.hk/?cat=information&page=gallery_stanley
滬江大飯店 http://www.wukong.com.hk/japanese/setmenu.htm
翡翠拉麺小籠包 http://www.crystaljade.com/
Sup 1 https://www.facebook.com/sup1hk



■今日のブックマーク&記事■

Lonely Planet記事 “The hottest new travel experiences for 2015”
http://www.lonelyplanet.com/travel-tips-and-articles/the-worlds-hottest-new-travel-experiences-for-2015?affil=EMLEDITORIALNEWS_102

□Time-j.net 世界時計 - 世界の時間と時差 http://www.time-j.net/

日本航空プレスリリース2014年12月09日 国際線「燃油特別付加運賃」の改定を申請
http://press.jal.co.jp/ja/release/201412/003164.html

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