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2017-12-29

Europedia2017-12-29

[]秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その5

今回の旅のレポートの最終回として、ウィーンから日帰りで訪れたスロヴァキアの首都ブラティスラヴァへの列車と印象深いドナウの船旅について書いておきたい。

 ブラティスラヴァを最初に訪れたのは1978年11月のこと。その時は、ウィーンからブラティスラヴァへ列車で入り、そこから夜行列車でプラハへ行き2泊ほどした後、最終目的地ワルシャワに向かうというものだった。オーストリアから当時のチェコ・スロヴァキアに入国するときの国境検査が異常に厳しかったことを覚えている。

 その反面、ブラティスラヴァ城からの帰り道、夕食を終えた若い修道士の一団が堂々と公道を行進して宿舎に戻る姿も目撃し、冷戦時代の社会主義国の複雑な内情も垣間見ることができた。

その後もスロヴァキアがEUに加盟してから2度ほど訪れたが、いずれも陸路の往復だった。今回は、ウィーン市観光局で手にした日帰りツアーのパンフレットに紹介されていた、復路のドナウの船旅と往路の列車の旅を組み合わせてみた。

日帰りの旅は10月24日(火)に行った。この日にしたのは航路を双胴船(カタマラン)で運航するTwin City Liner https://www.twincityliner.com/が60歳以上を対象にSuper Tuesday50%割引を実施していたからだ。

ブラティスラヴァからウィーンまで遡行する片道料金は座席指定料も含め€19.3。展望の良い最前列中央の席を1週間前に予約することが出来た。

往路は、オーストリア連邦鉄道が発行しているBratisloverというシャレタ名前のブラティスラヴァ市内交通乗り放題(€3.50 相当)付きの往復パス(€16)を利用し、復路は権利放棄した。片道料金でも€14なのでパス利用の方が有利だった。

ウィーン中央駅10:16発の列車に乗って、ブラティスラヴァ中央駅には11:23着。約70kmの距離を所要1時間7分で着いた。

中央駅からはトロリーバスで5分ほどで街の中心へ。城壁内の旧市街を散策しながら、ブラティスラヴァ城へ歩いて登り、ドナウの眺めを満喫してから城内を見学。

城から公園内を通って再び旧市街に降り、市の観光インフォメーションへ。日本語の旧市街ガイドブックを買ったついでに、カウンターで市場の場所を聞いたら、「とっくに閉鎖されて、その代わりにショッピング・センターが出来ている」とのこと。ショッピング・センター地下のスーパーTescoでハンガリー産のパプリカ粉やサフラン、グラーシュの素などを大量に買い込む。今回は、ハンガリーまで買い出しに行けないので、ハンガリー系の人が多く住むブラティスラヴァで買い込むことにした。

 買い物の後、歩いて7分ほどのところにあるアール・ヌーヴォー様式の聖エリザベート教会(通称青の教会)を見物。その後、再び旧市街に戻り、緑地に沿ったプロムナードとなっているフヴィエズドスラヴォヴォ広場とその周辺を歩く。

15:15頃には、船着き場に行き、ラウンジでコーヒーを飲みながら乗船時刻までドナウの流れを眺めながら過ごす。

 15:50に乗船し、16:05分に出航。ブラティスラヴァ城やナポレオンに攻め落とされたまま廃虚になっているディーン城などを眺めているうちに、オーストリア領のドナウ自然保護区に入る。驚いたことに1990年4月にウィーンからブダペストまで川下りをしたときと風景がほとんど変わっていなかった。90年に見かけた、野生の鹿の群れこそ見なかったが、水鳥の多さも昔のままだった。

ウィーンに近づくにつれて、川沿いに立つウィークエンドハウス(Kleingarten)http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050107が目立ってくる。昔通りに、大木の枝の上に小屋がけをしたり、船をかたどったり、仕掛け網を河面に巻き上げたりと遊び心溢れる小屋が並んでいた。

船は、ドナウ本流からドナウ運河に入り、ホテルからも近いシュヴェーデンプラッツの船着き場に定刻より17分遅れの17:47に到着。

 ホテルに戻って、ひと休みする間もなく楽友協会で19:30から始まるTonkünstler-Orchester NiederösterreichのMahler Symphonie No.7 e-Moll を鑑賞。演奏会の後は、楽友協会から歩いて10分ほどにあるヴェトナム料理店Saigon http://www.saigon.at/home.php?lc=enで、シュリンプサラダ(€5.9)と牛肉入りライスヌードル炒め(€13.5)を、グリューナー・フェルトリーナーの白ワインで食す。

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当欄関連過去記事:

「ドナウ河の旅に役立つホームページhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050913

ドナウ ある川の伝記

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ドナウ河―流域の文学と文化

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Danube Bike Trail 3 Vienna - Budapest 2017

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2017-12-24 秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その4

Europedia2017-12-24

[]秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その4

今回は、ウィーンからプラハへの4泊5日の小旅行についてレポートしたい。ウィーンからプラハの往復は、日本からインターネットでオーストリア連邦鉄道(ÖBB)のサイトhttp://www.oebb.at/en/で8月上旬に予約した。早期予約割引料金で2等と余り変わりがなかったので行きはRJ 特急Franz Schubert号のBusiness Klasse (€49)で予約。ウィーン中央駅を10月17日の11:10に出発して、プラハ中央駅に15:10到着。所要4時間だ。

 帰りも同じFranz Schubert号で、こちらはBusiness Klasse がなかったため1. Klasse (€37)で予約を取っておいた。10月21日の10:53プラハ中央駅発で、ウィーン中央駅14:54着の所要4時間1分。

プラハ中央駅到着後、駅のホールにあるČeská spořitelna(チェコ貯蓄銀行)https://www.csas.cz/en/ATMでクレジット・カードを使って2000チェコ・コルナ(Kč)をキャッシング。帰国後まわってきた精算レートは1Kč=5.135円。この日使ったクレジット・カードの精算レートは1Kčは5.252円だったので、キャッシングの方が若干有利だった。

プラハ中央駅の目の前にあり、ヴァツラフ広場へも歩いて10分ほどの定宿987 Design Prague Hotel http://www.987praguehotel.com/en/にチェックイン。ホテルでひと休みした後、駅とその周辺を散歩。駅では、72時間有効の市内公共交通パスhttp://www.dpp.cz/en/fares-in-prague/(310 Kč)をクレジット・カードで購入。

夜は、チェコの友人 http://d.hatena.ne.jp/Picmoch/と待ち合わせて、ホテル近くのワイン・レストランVinograf https://vinograf.cz/?lng=enで夕食。mouflon種羊肉テンダーロインのブルゴーニュ風オオムギ・リゾット添え(425 Kč)やLeaf salad with grilled cheese "Halloumi", marinated peppers, green olives(235 Kč)に、 トラミネールとミュラー・トゥルガウの混合種Pálava 葡萄を使ったセミ・ドライの白ワインSonberk Pálavaやチェコ南部ズノイモ地方のピノ・ノワール種の赤ワインを味わった。フルーティーで香り豊かなPálava種のワインは気に入ったので、お店で飲んだ1本(655 Kč)の他にもう1本を割安なお持ち帰り価格459 Kčで購入。プラハ滞在中、ほかの店でもこの葡萄を使ったワインを飲みまくることになった。

当初の計画ではプラハ滞在中に、プラハの東70kmほどにある世界遺産都市Kutná Hora(クトナー・ホラ)http://www.myczechrepublic.com/kutna-hora/ を訪ねる計画だったが、思い直してプラハの名所旧跡でしばらく行っていない辺りをジックリ歩いてみることにした。

 10月18日の朝に、地下鉄で真っ先に訪ねてみたのは、30年ほど前にグループ旅行で訪れたプラハ発祥の地のひとつであるヴィシェフラド(プラハ旧城趾)の丘だhttp://www.prague.eu/ja/object/places/137/vysehrad?back=1スメタナ交響詩「我が祖国」の第1楽章「ヴィシェフラド(高い丘)」に描かれた場所でもある。霧の立ちこめる要塞跡からヴルタヴァ河(モルダウ)を見下ろし、ふもとにあるキュービズム建築を眺める。

 ヴィシェフラド墓地では、スメタナドボルザーク、ムハ(ミュシャ)、指揮者のラファエル・クーベリックカレル・アンチェルヴァイオリニストのヨゼフ・スークなどの墓参りができた。

指揮者ヴァツラフ・ノイマンの墓がここにないようなので、チェコの友人と一緒に探してみたら、「プラハ音楽紀行」http://www.geocities.jp/czechphilhamonic/praha060503.htmにプラハの南南東25kmほどのところにあるVelke Popovice (フェルケー・ポポヴィツェ)の墓地に埋葬されていることが書かれており、墓碑の写真も掲載されていた。その記事によれば、グスタフ・マーラー少年時代の夏休みを過ごしたという家も同地にあるとのこと。機会があれば訪れてみたい。

午後は、旧市街でMoser社http://www.moser-glass.com/en/のワイングラスを探した。お目当ては以前数脚買っていたアール・デコ風のワイングラスhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100225の追加購入だが、Moser本店で聞くと、もうそのワイングラスを作れる技術(とくにステムの部分)の継承がなく、博物館にしか置いていないとのことだった。そこで、一昨年、同じワイングラスを特設コーナーに飾ってあったボヘミアン・グラスの専門店Erpet http://www.erpet.cz/crystal/index_en.htmにも行ってみたが、すでに売れてしまっていた。

Erpetからティーン教会裏にあるナチュラル・コスメのショップBotanicus http://www.botanicus.cz/en/に向かい、アルガン・オイルや低刺激の石鹸、蜜蝋などを購入。 

夕食は、このところプラハに来る度に訪れているレストランLuka Lu http://www.lukalu.cz/en/で。ここは、クロアチア料理が名物のレストラン。いつもここで注文するクロアチア風ハンバーグ“Pljeskavice”(minced beef, bacon, Eidam cheese, chili peppers 275 Kč)とBalkan salad (peppers, tomatoes, cucumber, Balkan cheese 95 Kč) をマケドニアのシャルドネ(0.5リットル 295 Kč)とともにいただく。この店は、大衆的な佇まいの割にワインが高く、Pálava種も置いてなかったので控えめにカラフェのハウスワインにした。

 先祖が神戸でワインの輸入をしていたためか、わが家には「ハーフボトルを頼んで後悔するよりも、フルボトルを頼んで後悔しろ」という有り難い家訓があるのだが。

翌10月19日は、路面電車を乗り継いでプラハ城の裏手にあるMalovanka停留所まで行き、ロレッタ教会を下ったところにあるNový Svět通りなどの路地裏散歩を楽しむ。その後、プラハ城、ベルヴェデーレ離宮などを見て、カレル橋に向かった。プラハに限らず旧市街の散策に役立つのが1990年代にガリマール社の「Guides Gallimard」の日本語訳として同朋舎より出された「望遠郷」シリーズだ。今回、「プラハ」を持ち歩いたが1995年の出版にもかかわらず大いに役立った。

この日の夜は、友人に誘われて街外れにある評判のレストランNa Kopci http://www.nakopci.com/に足を伸ばした。店は、地下鉄B線のAnděla 駅から231番のバスで30分ほど行ったところの住宅街にあった。いただいたのはDegustationのコース(750 Kč)で、突き出しのタコレンズ豆ソース・プラム添え、続いて、MARINATED SWORDFISH(太刀魚のカルパッチョ)IN BEETROOT VINAIGRAITTE WITH GREEN LENTILS PURÉE、DUCK CROQUETTE WITH FOIE GRAS AND PISTACHIOS、GLAZED APPLES WITH CALVADOS、GRILLED PIKEPERCH(カマス) WITH SAGE AND PARMA HAM、PUMPKIN RISOTTO AND RUCOLA、NOUGAT & GINGERBREAD DUMPLINGS WITH PLUM SWEET SAUCE。プラハでは89年前後からヌーヴェル・キュジーヌ系の料理が流行ったが、ここもその系統の創意溢れる料理。軽い味付けの料理になれている私にとっては好ましい料理の連続だった。ワインは、もちろんPálava種のセミ・ドライ(550 Kč)。

交通不便な名物レストランということでは、ハンガリーのブダペスト郊外にあるNancsi Neni http://nancsineni.hu/en/frontpage/を思い出してしまった。ここへは、1970年代と80年代に2度ほど行ったことがあるが、最近は世界的に有名なレストランとなってしまっているようだ。この店は、Na Kopci と違って、家庭的な伝統料理を最高の素材で出すことで評判だった。今も変わっていなければぜひもう一度訪れたいレストランだ。

10月20日は、朝から以前友人に連れて行ってもらったことがある、昔、葡萄畑が広がっていたというVinohrady地区に足を伸ばした。ここには、レストランや展望台も併設された216mの高さのジシュコフテレビ塔https://towerpark.cz/があり、世紀末様式の面影のある“聖なる御心教会” (Kostel Nejsvětějšího Srdce Páně) http://www.prague.eu/ja/object/places/459/kostel-nejsvetejsiho-srdce-pane?back=1など見どころも多い。

オープンマーケットも開かれており、手作り風の黒パンやジャム、チーズを購入。早々とクリスマスツリーやリースなども売られていた。

夜は、前述したチェコ・フィルの秋の音楽シーズンのオープニング・コンサートへ出かける。ショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲1番とマーラー交響曲第4番という演目だが、チェコ・フィルマーラー交響曲第4番は、2年前の11月18日にも同じプラハのRudolfinum Dvorak Hallでイタリア系イギリス人Robin Ticciatiの指揮する演奏を聴いていた。

コンサートが終わったのは22:00時近く。プラハは、夜遅くまで開いているレストランが意外と少なくコンサート帰りの食事はいつも困るのだが、ホテル近くの夜遅くまで空いているレストランをいくつかコンシェルジュに聞いておいたので、その中から大衆的な店Hybernia https://www.hybernia.cz/を選んで入った。値段の割に味は悪くなかったが、ワインの品揃えが少なかったのが難点。“Entrecote salad”(grilled beef steak with a variation of green salads and red tomatoes with orange dressing 235 Kč)、Spaghetti “Hybernia”(fresh pasta with beef sirloin, dried tomatoes, herb pesto and parmesan cheese 240 Kč)をトラミーナー種の白ワインをカラフェ(0.5リットル 158 Kč)でいただいた。

10月21日の朝は、10:53プラハ中央駅発のFranz Schubert号で、へ向かい、ウィーン中央駅14:54到着。

同じホテルRoyalに再チェックインしてひと休みしてから、楽友協会に向かいクリーヴランド交響楽団コンサートを鑑賞した。疲れていたが演目が少々喧しいストラヴィンスキーの“春の祭典”だったので居眠りをしなくて済んだ。


■今日のブックマーク&記事■

□チェコの情報 http://d.hatena.ne.jp/Picmoch/

□Dayuse.com https://www.dayuse.com/

上記JOHNNY JET'S TRAVEL PORTAL http://www.johnnyjet.com/で紹介されていたサイト。海外で早朝に異国の都市に到着したり、夜便で帰国する際などに、デイユースを提供するホテルを探すのに大変便利》

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2017-12-06 秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その3

Europedia2017-12-06

[]秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その3

今回はウィーン滞在中に気づいたことやレストラン、両替などについて書かせてもらう。

ウィーン到着の10月14日(土)、ホテルに到着したのは20時、日本時間では翌日の午前3時だ。フランクフルトからウィーンへのフライトでスナックが出たこともあり、この日はあらためて夕食はとらなかった。夜、寝ているときに水が飲みたくなると時のことを考えて、機内でもらったペットボトルを空の状態で持ってきて、ホテルの水道水を詰め直してミニバーに入れておいた。

昔、ウィーンのホテルのミニバーに炭酸抜きのミネラルウォーターが置いていないのを不思議に思って、知り合いのホテルマネージャーに理由を聞いたことを思いだした。「客室の水道の蛇口をひねればよく冷えたアルプスの雪解け水が流れてくるのに、誰が高い金を出して水を買うんだ」とのことだった。

前回、ヨーロッパへのフライトを10月14日にした理由を書き忘れた。15日の朝にウィーン・フィルコンサートがあったので、本来はもう1日余裕を持って13日の到着としたかったのだが、昔からの習慣というか験担ぎで、13日の金曜日には国際線に乗らないと決めていたからだ。朝起きるのが辛いかと案じていたが、現地時間22時に寝て、翌朝の6時には目が覚め、疲れも感じなかった。

ウィーンでは、毎回来るたびの習慣で、15日の午前のコンサートのあと、友人たちと、ドナウの本流を見下ろすKahlenbergの丘から葡萄畑に降りて行く途中にある行きつけのホイリゲ(ワイン居酒屋)Hirt http://heuriger-hirt.at/で乾杯。ウィーンならではの1/4リットルのジョッキーでちょうど時期のSturm(濁り酒)やワインの新酒を好物のウィーン風ハンバーグや肉まんじゅう、野菜のパイ焼き、ポークのクミン風味グリルなどのつまみと一緒に味わう。陽光の下、快適に飲めるのは、おそらく週末として今年最後となるようで、予約をしていなければ入れなかった賑わいぶりだった。

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ウィーンでの友人たちとのもうひとつの恒例行事は、旧市街の16世紀のバロック建築の地下深くにあるワインケラーZwölf-Apostelkeller(十二使徒ケラー)http://www.zwoelf-apostelkeller.at/での飲み会だ。最初にこのケラーに来たのは1974年のことだから43年前になる。実は、そのときから、毎年のようにここのメニューを集めていて今でも20枚ほど手元にあり、メニュー内容はほとんど変わりがないものの価格がオーストリア・シリングからユーロになったり、43年前と比べると4倍ほどだったりと変遷を振り返ることが出来る。ちなみに、今年は去年と値段がまったく変わっていなかった。

 ウィーンのワイン酒場の常で、ここでは1/4リットルのジョッキーでワインを飲むことになる。1/4 で3.9 Euroから、ボトルでとっても17.9 Euroからと値段は手頃。ツマミには名物のとろけるような牛タンのハムに西洋わさびを添えたもの(Zunge mit Kren 7.2)や卵入りのお団子をスライスして炒めサラダを添えたもの(Eiernockerln mit grünem Salat 8.7)、野菜の重ね焼きGemüsestrudel 8.9)、ソーセージやハムなどの盛り合わせ(Apostelplatte 14.5)、仔牛のウィナー・シュニッツエル(19.9)などを頼み、小皿に取り分けて食べた。

料理の味はほとんど変わっていないようだが、友人たちと一緒に気づいたのは、ジョッキーのワインがどれも水で薄めたかのように不味く感じられたことだ。値段に大幅な違いがないので、少々情緒にかけるが、これからはボトルで頼んで小さなワイングラスで乾杯することにしよう。

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今回の旅では、ヨーロッパでの15泊中7回のコンサートがあったので、夕食はコンサート終了後の遅い時刻となることが多かった。行った店は、オペラ座裏手のワイン・レストラン Augustinerkeller https://www.bitzinger.at/de/augustinerkeller/、生パスタのセルフサービス・チェーンVapiano http://at.vapiano.com/de/restaurants/vapiano-moulin-rouge-walfischgasse-11/、楽友協会から歩いて10分ほどにあるヴェトナム料理店Saigon http://www.saigon.at/home.php?lc=en、ミシュランにも掲載されているシュテファン寺院近くの老舗レストランZum Weissen Rauchfangkehrer http://www.weisser-rauchfangkehrer.at/jp/などだ。

 コンサートのないときに行ったお店では、ワイン・ケラーEsterhazy-Keller https://www.esterhazykeller.at/esterhazykellerオペレッタやウィーン民謡などの生演奏アコーディオンヴァイオリンデュオ)が良かった。拙著「ウィーン旅の雑学ノート」の古い記事を部分引用しておこう。

エステルハージー侯爵家のワインケラー

左手に鋳物の看板をくぐってゆるやかに下るスロープがあり、ハールホフ(Haarhof)という小さな広場に出る。この高低差は、防壁の外に堀があったころの名残でもある。さて、私が嵌まるのは堀ではなく、スロープの左手途中にあるエステルハージー・ケラーだ。このワインケラーは旧市街では一番安く、しかも、午前十一時から営業という不謹慎さだ。このケラーが慎みを忘れてしまったことには同情の余地がある。ケラーのある建物はエステルハージー侯爵家の持ち物だった。トルコ軍の十七世紀の第二次包囲の際に市民防衛隊の面々はもっぱらここで会議を開いたが、お目当ては侯爵がふるまうただ酒だったとか。しかし、お堅いマリア・テレジアは飲み屋としての営業許可をなかなか与えず、ついに、折れて与えたときも夕刻四時の開店、夜九時の閉店を条件とした。そして、この厳しい条件をこの店はなんと一九八〇年代まで守り通したのだ。朝っぱらからの営業に誰が文句をいえよう。

 ケラーは大きな部屋だけでも三つあり、奥は、地下水路につながっている。わがコルプ先生の話では、ナチ併合時代にレジスタンスがこのケラーから出入りし地下水路を伝わって連絡を取り合っていたことにゲシュタポもまったく気づかなかったそうだ。

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 友人に車で連れて行ってもらった郊外のワイン造りの町Gumpoldskirchenは、10数年ぶりの訪問だったが、教会と葡萄畑、町役場を中心とした古い町並みが昔のまま残っていて感激した。 Straitz http://www.straitz.com/straitz/Heurigentermine.html という広い中庭を持つ昔ながらのホイリゲで食事とワインを楽しんだ。

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最後に、今回の旅での両替方法とレート、並びに貯まったマイレージについてレポートしておく。

昨年の「初秋のウィーン・ブダペスト16日間の旅 その5」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20161225 で“「ソニー銀行のキャッシュカード」と「Visaデビット」がひとつになりました”というSony Bank WALLET http://moneykit.net/visitor/sbw/を利用してみた結果を報告した。今回もこのカードを使おうと思ってユーロ預金の残金も確認しておいたのだが、うかつにもカードを持ってくるのを忘れてしまった。

 そのため、現地での支出のほとんどは、日本航空のマイルが貯まるJALカード(ショッピングマイル・プレミアム)http://www.jal.co.jp/jalcard/function/jpp.html を使った。前回の報告にもあるが、このカードは海外でのショッピングでも100円に付き1マイルが付くので、(1マイルがいくらに相当するかは1マイル5円など諸説あるが、私は1マイル3円と評価している)100円の利用で3%得するとも考えられるわけだ。そう考えると、マイル加算を犠牲にしてまでSony Bank WALLETを使うメリットはないように思われるので、かえって良かった気がする。

今回のカード使用で得たマイルは、5,164マイル。これに、JALの航空券購入で得た4,318マイルとJAL便搭乗の10,419マイルを合わせると19,901マイルが貯まったことになる。自分流に換算すると6万円弱だ。

帰国後に確認したクレジット・カードの換算レートは、旅行期間中にユーロの変動もあったので135.264円〜137.588円の間だった。クレジット・カードが使えないときの支払には、前回の使い残しのユーロ現金を充てたが、10月16日に、銀行で日本円からユーロに両替したことがあり、1ユーロが135.89円というレートで、クレジット・カードのその日のレートが135.334円だったので、ほとんど差はない。その銀行はシュテファン寺院の裏手にある Schelhammer & Schattera https://www.schelhammer.at/というところで、ウィーン在住の外国人の間ではレートが比較的良いことで知られている。

 

■今日のブックマーク&記事■

□“The Best Bilingual Food Guide to Japan . Bento.com” http://bento.com/

ウィーン 旅の雑学ノート―ハプスブルクの迷宮を極める

ウィーン 旅の雑学ノート―ハプスブルクの迷宮を極める

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