FULLTIME


今年34回目の笛は、リアルタイムな画面から遅れる事1分30秒で聞えてきました。
仕事の関係もあって、先週は東京から離れて地方の都市におりました。

最終節に京都へ向かう事が出来ないけれど、何とか中継を観る事が出来ないものかと、
仕事の合間に取引先の方や、地元のスポーツバーやCATV局まで問合せしてみました。

日本代表の試合がある時は放映する店まで辿り着きましたが、夜からの営業との事。
店ごと1人で買い占める甲斐性があったら、京都に向かっている訳で、、、

結局事前情報で仕入れていたニッポン放送のラジオ中継をアンドロイドアプリの
『Raziko』を再インストールして、聴くことと諦めました。

が、待てよ。


戦後復興期以来、スポーツ観戦の基本は街頭テレビ。
「そうだ、家電屋に行こう!」
と言う事で、駄目を承知でタクシー飛ばして郊外の大手家電販売店に馳せ参じたのでした。

月が変わりエコポイントが半減したTV売り場は、人影も疎ら。

あるでは、ないですか、スカパーコーナーが。

最近はチューナーが店員に管理されて、勝手にチャネルを弄る事が出来ない店が多いと思いきや、

販売員に方に「チャンネル変えていいですか?」と聴くと
「どうぞ、どうぞ好きなだけ」と返される。やっぱりこの辺は開放的であります、サンキュー!

てな感じで急に御機嫌になり、音声はインターネットを介してディレーしながもライブ観戦を開始しました。

店員のおじさんに

「スカパーの契約は未だでしたら、是非お願いします〜」の問いかけに、

「今年はこれでJリーグ終了ですから、来年はJcomからスカパーに乗り換えよっかなぁ、あっはっは!」

と笑顔で返した時には、まさか自分がスカパーを契約しないとテレビ観戦すら儘ならぬ立場になるとは
微塵も気付かないのでありました。

つづく、と言うか続かない。


(追加)

戯言を言えるまで、復帰しましたので、お気遣いの方はご遠慮なく声を掛けて下さいw

正直なところは、店員の親切をいい事に、中央に京都対東京、左に浦和対神戸、右に磐田対C大阪の試合中継を
計3台の52インチ画面を並べて同時に観ましたので、試合開始からの呪縛にとり付かれたような東京の動きと、全員が一つの生き物の
ように、浦和ゴールに襲い掛かる神戸との落差を目の当たりにし、神戸の得点シーンと東京の失点シーンがまるでキュー出しされたように
連続した流れになるのを同時に見てしまい茫然としながらも、あってはいけない確信を自分に感じていました。

終了の時は非情にも時間通りにやってきて中々実感は沸きませんが、これからいろいろな場面でそれを知る事になるのでしょう。
家電売場でサッカーの試合を立ちっぱなしで観たのは、2004年のナビスコ決勝以来ですがw地元にJクラブの無い街でテレビを見ながら
自分が好きで応援できるクラブのある歓び、週末にスタジアムへ行ける幸せ、そんな自分の原点を忘れちゃいけないと思うのでした。