方向転換の散文



 水道の蛇口など、右に回すと閉まるものが世の中で多いです。例外に出会うと当惑します。写真はエルメスの香水。画像が見えづらいですが、右に回すと噴き出し口が現れるというもの。最初に使ったときは、一生懸命左に回してキャップを取ろうとしていました。その使い方がわかりづらいのが難点。壊れなくてよかったです。
 一度理解すれば、いい形に思えました。ワンタッチで開くし、キャップをなくさないように気をつかわなくていいからです。香水なら常識破りな形でもありなのかなとは思います。大勢の人が何度も触るものだとこうはいかないだろうと思います。
 自分が思い込みに囚われているとき、全く違う方向に方向転換するとそれまでの苦労がうそのように楽にになることもあります。柔軟な考え方をしたり、説明書をちゃんと読んだりして、囚われにはまらないようにした方がいいですね。
 以前、回して動かす形のものを設計して、使い方がユーザーに伝わる方法がなかなかわからずもどかしい思いをしたことがあります。形、言葉、考え方、など人同士いろんなことが伝わりづらいものですが、気持ちよく伝わって解決する方法が見つかるとととてもうれしいものです。