企業法務戦士の雑感 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2008-07-05

[]自分の舌を信じろ。

最近毎日のように紙面を賑わせているウナギ産地偽装事件。


元々、燃料高や不漁が響いて価格上昇圧力がかかっていたところで、全国レベルでブランドを毀損するような報道がなされている状況では、業者にしても、老舗の鰻屋にしても、たまったものではあるまい。


おかげで、今月末には土用の丑を迎えるというのに、例年に比べて宣伝も控えめになってしまっているような気がする。


確かに、産地偽装が堂々とまかり通るようになってしまっては、身も蓋もないのだが、不思議なことに、今回の報道がなされるまで、例の業者が扱っていた鰻に“味がおかしい”等の苦情が出ていた、なんて話は全くといっていいほど出てこない。


食品といえど、その本質はただの取引財なわけだから、原産地がどこだろうが、味が価格に見合わなければ買わなければよい(一度は間違って買っても次からは買わない)だけの話だし、中国産でも美味ければそれに相応しい値段がついても不思議ではないのだが、そういう方向に議論が進まないのは、全くもって奇妙な話なわけで。


鰻なんて毎日食べるようなものでもないし、たまに食べる鰻が国産か中国産か、なんて区別がつく消費者は、自分も含めてほとんどいないだろうから、メディアもあえてそういうシニカルな話題は避けているんだろうけど・・・。


接待で使った某高級レストランのフレンチの口直しにマックをがっつくような自分が言うのもなんだが*1JAS法だの何だので消費者が手厚く手厚く守られていくその裏側に、消費者自身の“自衛力”の欠如があるのだとすれば、どんなに業者への制裁が強化されたとしても素直には喜べない。



まぁ、本音を言えば、結局、我々が普段食べているのは、食物であってブランドではないわけだし、特別な記念日だの勝負デートだので、“ブランドを食べる”ときは、食物はただの添え物に過ぎないわけだから、身体生命に危険が及ぶようなものさえ自分の舌で選り分けられれば、あとは産地表示なんてどうでもいいじゃん(笑)、と思ったりもするのであるが、こんなことを言ったら怒られてしまうだろうか・・・?

*1:食事の中身というよりは、雰囲気の問題だったのだが・・・。

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