元々素晴しい血統背景を有している上に、走ればあれだけの実績。そんな牝馬が「屈腱炎」で回復に相当時間がかかる、ということになれば、こうなるのは分かっていたのだが、それでもちょっと寂しい。
「日本中央競馬会(JRA)は16日、昨年の有馬記念など、G1を4勝したダイワスカーレット(牝5歳、栗東・松田国英厩舎)が引退すると発表した。」(日本経済新聞2009年2月17日・第33面)
連対率100%、しかも最後に有馬記念で優勝、という美しい馬柱のまま現役生活にピリオドを打つ、というのは、タイミング的にはよかったのかもしれないが、久々に現れた“外国でもタイトルを狙える馬”だっただけに、これでまた世界が遠くなるなぁ・・・とため息を付きたくもなるわけで。
ちなみに、引退後は社台ファームで繁殖入りするようだが、最初の種付け相手は、
「チチカステナンゴ」
だそうである。
カロ系の芦毛、しかも母方にNorthern Dancerの強いクロスが入ったダビスタ的には面白い血統背景を買われたのか*1、それとも7億も出してつれてきた新種牡馬(種付け料は250万!)の宣伝のためなのか、は分からないが、名牝の系譜を受け継ぐ馬だけに、無事受胎、出産となれば、大きく外すことはないだろう。
まずは3年後に期待、である。
*1:ダイワスカーレットも母方にはNorthern Dancer→ノーザンテーストの血が入っているだけに、ますます面白い。