気が付けば法科大学院制度ができてから、もう6年も経っている。
そんな中、ささやかに公表されたニュース。
「法科大学院の入試で、日弁連法務研究財団と大学入試センターが別々に実施している2つの適性試験が2011年度から一本化されることが21日、分かった。試験方法の変更は03年の制度開始以来初めて。今年の新司法試験合格者数は初めて前年を下回り、合格率も過去最低。大学院生の質が問われる中、「入り口」となる試験を見直す最初の動きになる。」(日本経済新聞2009年9月22日付朝刊・第26面)
新司法試験の合格者云々と、法科大学院の入試制度そのものとを無理やりリンクさせて論じる必要はないと思う*1。
ただ、受験者、特に仕事を持ちながら法科大学院に挑戦しようと考えている社会人にとって見れば、法科大学院入試制度の複雑さそのものがある種の“参入障壁”になっていたと言えるわけで、その意味で、入り口部分を簡素化する改革案には賛同したい。
正直、同じ「適性試験」のタイトルを冠しながら、傾向も標準偏差のパターンも明らかに違うテスト*2を並立させることの問題は、2003年時点から指摘されていたはずで、それをここまで引っ張ってようやく改善する・・・というのは、遅きに失した感もあるのだけれど・・・