2009年度の文化功労者の発表があったのだが、その中に、塩野宏・東大名誉教授(78)のお名前があった。
塩野宏(しおの・ひろし)
東大名誉教授。法律学・行政法学分野で、行政過程論を提唱して新たな理論的基礎を築いた。
(日本経済新聞2009年10月28日付朝刊・第42面)
残念ながら、自分が直接講義を聞く機会はなかったのだが*1、当時は“行政法といえば塩野”という時代だったし、(1)〜(3)まできちんと揃ったテキストは、行政法のベーシックとして公務員試験組には非常に重宝されていた。
試験対策としてかじっただけで、理論的深みにまでは到底立ち入れなかった浅薄な元学生の自分が言うのもおこがましいとは思うのではあるが、学問としての法学により高い評価が与えられるのが喜ばしいことであるのは間違いないのであって、このたびの受章を心よりお祝い申し上げたいと思う。
- 作者: 塩野宏
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2009/03/25
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*1:入学した時には既に退官されていたと思う。