企業法務戦士の雑感 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2011-01-16

[]腐った組織は壊れるまで治らない。

迷走に迷走を重ねた上、ようやくJR東海の松本正之副会長就任、ということで落ち着いたNHK会長人事。

一時は、「経営委員(石原進・JR九州会長)にJR関係者がいるから」という理由にならない理由で消えた人事(しかもその間の経緯が新聞等で逐一報道されていた)だっただけに*1、ご本人も良くまぁ懲りずに引き受けられたものだなぁ、とちょっと感心したものだが・・・。


いくら何でも、ここまで来る間のゴタゴタは酷過ぎた。

いったんは浮かんだ松本氏就任案が消えた後に、外部人材として安西・前慶応義塾長を招請していたのに、根拠不明の“スキャンダル”で切ろうとして「怒りの就任拒絶」の事態に陥る。

さらにその直後から、不可解な“内部昇格案”が、「現会長の意向」としてメディア上を飛び交う始末。

悲願の「生え抜き会長ポスト奪回」を図った内部の人間が意図的に情報をリークしていたのか、それとも、「内部昇格阻止」を狙った経営委員会サイドから情報を垂れ流していたのかは分からないが、「会長人事」という、秘匿性が高く、まな板の上にあげられる“候補者”に対しても十分に配慮しなければならない情報が、各種メディア上で無防備に飛び交っている時点で、組織としていかがなものか、という思いに駆られたのは、自分だけではないはずだ。


民放の比ではない豊富な番組コンテンツと、番組企画・制作力を有している、という点で、NHKにはまだまだ「放送局」としての価値が残されていると思う。

だが、放送法に守られた「協会」として、それを存続させる必要があるかどうか、といえば、それは大いに疑問だろう。

かつて大義名分としていた「不偏不党」いう方針も、最近のNHKのニュース報道やドキュメント番組を見るにつけ、民放と大して変わらないレベルになってしまっていることを感じさせられるわけで・・・*2

* * *

というわけで、中の方には申し訳ないが、個人的には「JALの次はNHK」で、10年後この協会が、現在と同じ形のままで生き残っている可能性は極めて低いだろう、と思っている。

朝ドラや大河ドラマを見て育った自分としては、内心、予想が外れてくれるに越したことはないとは思っているのだが、そうなるためには、組織の膿を出すために、相当の血と汗を流さないといけないだろうなぁ・・・というのが、今の率直な印象である。

*1:そもそも、JR九州JR東海の間には「旧国鉄の承継法人」ということ以外には、何ら共通点がない(資本関係もなければ、経営陣が共通しているわけでもない)のだから、本来こんなことが理由になるはずがない。それを言うなら、「経営委員に大学の先生がいるから・・・」という理由で、安西氏の話もさっさと消えていなければおかしかった。

*2:少々ニュース読みの上手なアナウンサーが丁寧な口調でニュースを読み上げているだけで、読まれている内容の俗物性は民放のそれと一向に変わらなくなってきているように思う。

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