新装オープン後、最初の高松宮記念で、見事なまでに短距離での実力を見せつけた“カレンチャン”。
連勝街道を突っ走って初G1を制覇した昨秋ほどの勢いはなかったものの、前哨戦の凡走はどこ吹く風。
サンカルロ、ロードカナロアといった人気サイドの牡馬を、最後の直線で完全に抑えきって、見事な秋・春連覇を遂げた。
鞍上は池添騎手。先週のオルフェーヴルの大逸走を目撃した時は、昨年の勝負運も逃げてしまったのかな・・・と正直思ったものだが(馬の底力が際立っていただけになおさら)、その翌週にきっちりと大一番を制したのはさすが。
年間を通じた勝ち鞍の数こそ決して多くはないものの、G1レースに関しては抜群の強さを誇るその実力と強運さをこのレースでも完膚なきまでに見せつけてくれた。
まぁ、かつて“若手”だった池添騎手も、気が付けばもう立派な中堅ジョッキーだし、“可憐”という名を持つとはいえ、馬の方も5歳だから、もう“娘”と呼ぶにはふさわしくない。
秋には、前馬未到のスプリントG1・3連勝がかかっているとはいえ、決して長くないのが牝馬の旬。
この先、無事夏を越せて、秋まで辿りつける保証もない。
だけど、生まれ変わった中京の大舞台で、最初のビッグタイトルを取って、堂々と主役を張った・・・その記憶は、永遠にファンの脳裏には刻み込まれることだろう。
・・・以上が、深夜に飛び込んできた、某秋葉原48人組の真ん中ご卒業のニュースを聞いて、蘇った昼間のレースの記憶であった*1。ホント、びっくりしたわ・・・。
*1:いなくなった真ん中の代わりに、名古屋から主役がやってくる、というのも、何かの巡り合わせかな・・・と思ったり。