深町秋生の序二段日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-08-10 栄光の果てにある壁。Perfume@サマソニ

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その日はすでに嫌な予感がしていた。幕張サマーソニック08に行ってきた。


愛するPerfumeのライブだというのにとにかく億劫だった。どう考えてもかなり辛いものになるであろうという予測しかできなかったのだ。で、現実にそうなった。


Perfumeダンスステージで12:30スタート。持ち時間はたったの30分くらい。人気絶頂のアイドルグループを狭いほうのステージで登場させればどうなるかも、ある程度わかっていたつもりだが、やはりえらいことになった。


私はステージに向かって右側にいたので、それほど圧縮はきつくなかったのだが、あまりに人がぎちぎちに入ったおかげでライブ中に将棋倒しが起きたらしい。ちょうど現在ヒット曲の「love the world」中だ。こちらが詳しい。


http://d.hatena.ne.jp/loving_rabbit/20080809/1218336699(8/9 SUMMER SONIC 08 中田ヤスタカさん大好き日記)


私の前でも一人が怪我をしたのかスタッフさんによって運ばれていた。


実際はなにが起きていたのか、その時点でははっきりわからなかった。しかしとにかく異様な雰囲気であった。さすがの百戦錬磨Perfumeもとにかく「気をつけて」「押さないで」「人がたくさんでやばいです。具合の悪い人いませんか」ととにかく注意を呼びかける。のっちさんが「隣の人は敵じゃないんですよ!」と言いはなち、私は思わずぶっと吹き出したけれど、観客は相当引いていたと思う。ちなみに会場の温度は40度をゆうに越していたはずだ。着ていたシャツがぐしゃぐしゃに濡れていた。Perfumeといえばその昔、圧縮したところで逆に「大丈夫、がまんできるよ!」と声をかけ、観客のロック魂に火をつけてくれたけれどさすがにそんな余裕はなくなっていた。


30分程度の持ち時間だというのに、MCがかなり長い。おそらくあまりに危険すぎて曲が流せなかったものと思われる。あ〜ちゃんによるいつものコール&レスポンスが始まるが、初めての観客も多いためかその反応は正直鈍く、かなりぐったりしていたのと、とにかく無事に終わってほしいというぴりぴりとしたきな臭い緊張感が最後まで会場を漂い続けていた。


けっきょく行われたのは4曲だけだった。一緒に見ていたPerfumeライブ初体験の友人(某超有名映画サイトの管理人)に、「Perfumeのライブはこんなもんじゃないんだよ! もっとすばらしいんだよ!」と涙目で弁解する羽目に。


ライブ終了後、ぞろぞろと会場を後にし、ビールを買って一気飲みしてから小便をして、次に行われるフランスエレクトロ女性シンガーYELLE(彼女のライブは失神しそうなほどすばらしかった。キュートかつダイナミックでした)見たさにまた同じダンスステージに戻ってくると、まだPerfumeの観客がぞろぞろと出てきていた。みんな疲れきり、うんざりしたような顔つきだった。自分もまたそんな表情をしながら会場を出てきたのかと思うと、ちょっとせつなくなった。なぜ自分が好きなアーティストのライブでこんな感覚にとらわれなければならないのかと。


入場規制が遅かったのと会場のセレクトのまずさが最大の原因だ。3年前のZAZEN BOYSのトラブルからあまり学ばなかったようだ。しかしこの過剰な人気こそがPerfumeに立ちはだかる最大の壁かもしれないなと思わざるを得なかった。フェスティバル形式のライブにやってきた初めての客は「あのグループのライブはあんなものか」と判断し、ファンは激烈なチケット争奪戦や毎度ぎちぎちな高密度の圧縮ライブに疲弊しつつある。(私がそう)過剰に人気が出てしまえば、ソフトランディングはなかなかに難しい。


果たしてこれからどうなるのだろう。何千人もの観客が集まり、入場規制がかかってもなお外には多くのファンが集まっていたという過熱状態のライブ会場のなかにあって、私は精神の高揚を感じることもなく、いいしれぬ不安に襲われてばかりいた。


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サマソニ自体はすばらしかった。泣く泣くプロディジーを蹴って、Pendulumを見たけどすげえのなんのって……。

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