深町秋生の序二段日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-12-25 今年一番バカっぽい「メジャー・レイザー」 このエントリーを含むブックマーク



いや……今年はなんだかまともに音楽が聴けなかった。


とはいえ便利な世の中で、暇を見てはYOUTUBE音楽を漁ったりして、いきのいいやつをぼちぼち探っていた。今年もっとも心をカツアゲされたPVとしてダンスホールユニット「メジャーレイザー」の「Hold The Line」をあげたいなと思った。


メジャーレイザージャマイカ軍特殊部隊出身の屈強な黒人。84年にゾンビとの戦争で右腕を失い、米軍に助けられ、腕の代わりにレイザー砲を装着。以降は秘密スパイとして活躍している謎の男で、ついに音楽界に進出した……ってどんなコンセプトなんだ。


スリランカイギリス人女性のM.I.Aやアメリカのサントゴールドなどを発掘した売れっ子DJディプロがユニットを結成ということで、クラブ音楽界を大いに賑わせ、発売されたアルバムの評判もすごくよかったのだが、同時にコンセプトの異様に低い偏差値も話題になって、ファンの爆笑を誘っていた。


それにしてもこのジャケットはどうだろう。




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これほどインパクトのあるジャケットは久々ではある。80年代のような毒々しい色づかい。ロケットと吸血鬼とコブラのようなレイザー砲をつけた屈強な黒人という配置が見事といえる。これほど驚いたのはメタラーゾンビがパーティをしているミュニシパル・ウェイストのアルバム以来かもしれない。




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アルバムタイトルは全米ライフル協会の有名な文句をおちょくったもの。(「銃が人を殺るんじゃねえ。レイザーが殺るのさ」って感じだろうか)ジャケットよりさらにアホ感まるだしだったのがPVであった。これがかなり中二感に富んでいて傑作であった。音楽で中二感といえばメタルがすっかり有名になってしまったが、いやいやクラブレゲエ世界もかなり中学生センスにあふれている。




D




サーフミュージックダンスホールレゲエ調に仕立てたサウンドをバックに、馬のいななきやケータイの着信音をちりばめている。ある種ポンチャックにも通じるチープな音。それにこの映像の価格破壊ぶりはどうだ。中学生が描いたような敵の戦車。あじわい深すぎる女性の顔。七色に輝くレイザーさまのお姿。どれをとっても最高すぎる。敵がゾンビやミイラや吸血鬼など、とにかく思いついたものをすべてぶちこんだようなセンスも素敵だ。ずっとアニメが続くかと思ったら、思いもよらない展開が待っていたりする。


イギリスでは今年もっとも売れたクラブミュージックひとつとして数えられるほどの人気。今年のフジロックにも来ていたらしい。今年は映画の「アンヴィル!」のヒットもあって、メタルの愛らしさが一般にも定着しつつあるようだが、こうしたダンスミュージックの愛おしいバカさ加減も捨てがたいものがあるなと思った。


Arular

Arular

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2009-12-21 アディダス、皇居を焼き払う このエントリーを含むブックマーク

Life Is Peachy

Life Is Peachy


表現者として、日本人として、やっぱりそりゃ許されるならチャレンジしたいのはやんごとなきお方方面のお話なのだが、深沢七郎の事件などもあって、なにかと難しい……。


というふうに煩悶していたらなんとアディダススターウォーズがやってくれた。腰が抜けるほどびっくりしたよ。


http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20091221(デススターストライクス・エンペラー!?ゾンビ、カンフー、ロックンロール


詳しくはこちら。「アディダスがあなたの街にやってくる」というキャンペーン。なんとスターウォーズとのコラボという意欲的なもの。「ダースベイダーがあなたの街をストライク!」というスポーツ用品メーカーらしいなかなか刺激的な作りになっている。


が、さすがダースベイダーというべきか。「この世にエンペラーは二人もいらぬ!」という意志の表れか、皇居をもろにデススタービーム砲でどかーん。


なにが凶悪かというと、焼き払った皇居跡にアディダスマークがくっきりと表れるところ。あまりに大胆、あまりに不敵。こんな豪胆すぎる表現が、制約のきびしいCMの世界から登場するなんて。マッカーサーだってやらなかったのに。これにくらべたら1ヶ月ルール問題なんて屁のように思えてくる。


そっち方面の話といえば先日のサウスパークも扱ってはいた。


http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20091030(超やばい! サウスパーク「Whale Whores」)


しかしサウスパークがいくら過激といえど、じつはスタッフが知日派で、腹をくくった確信犯なのに対し、こちらはいかにも「やっちまった」感、チョンボ感が漂う。たぶんあんまり考えてないんだろう。サウスパークなら見るこちらも覚悟ができているけれど、CMという思いもよらない世界でやられるとひっくり返ってしまう。駅でぼうっとしていたら、いきなり包丁をもったフルチンの男が目の前を駆け抜けていくような感じだ。


で、自宅のPCから見たら、「あなたの街にやってくる」というのは嘘ではないようで、几帳面に山形市の中心地のあたりをストライクしていた。東京在住の人間が見ると皇居モードが発生する模様。


グーグル衛星を利用したアレなのかなあ。そのあたりよくわからないけれど、まあ山形モードもあるくらいなのだから、丁寧に48都道府県すべてに撃ち込む形になっているのだろう。しかしそんな手間暇かけているうちにうっかり誤射(日本でもっとも撃ってはならんであろう場所に)してしまったという感じだろうか。都道府県の中心地を撃ち抜くことだけ考えていたら、こんな結果になったのかもしれない。


たぶんこうやって書いている今ごろ広告担当者の顔は蒼ざめているのではないだろうか。それともそれはおれがナイーブかつ去勢されているのであって、世の中にはタブーなんてないんだという森達也的な挑戦にアディダスが臨んだ確信的な表現なのか。まあ興味はつきない。


侍さんのコメント欄でもあるが、広島のあなたはどうだろうか。焼き払われた原爆ドーム跡地にアディダスが……。



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2009-12-18 史上最強の王。長谷川穂積 このエントリーを含むブックマーク


本物のボクシングがここにある。


……という、日テレアナの実況の一声で始まった長谷川の防衛戦。どこに対するあてつけなんだ。


いやはや緊張しながら見ていたけれど、やはり長谷川。またも最強ぶりを発揮して、ニカラグアのイキのいい挑戦者ペレスをおねんねさせた。今年はポストゴールデンボーイとして大注目された帝拳リナレス日本で凱旋試合したら、あっという間に秒殺されてしまった例もあって、心臓がばくばくしてしまった。TBSのは鼻ほじりながら見ているのだけれど。


ペレスはゴングと同時に襲いかかる無礼かつアグレッシブなサウスポー。大振りも目立つが、スピードのあるジャブとフック。足も軽快で9位というランクとは思えないいいボクサーであった。


動きのいいペレスに対して、どことなく長谷川は動きがもっさりしているように見えた。解説の飯田さんがしきりに「リーチがある」「いいボクサーだ」と挑戦者を褒めまくり長谷川を「パンチが雑」「足をもっと使うべき」と辛口に批評しては、視聴者の不安をあおるようなノストラダムス系解説をくわえるものだからさらにどきどきものであった。たいこもちのようなTBS系の解説と正反対だけれど、これはこれでありがたくない喋りだったなと。嘘でもいいからちょっと褒めろよと。「これは効きましたよ〜」(語尾はアッパーのように高々とあがる)という浜田さんのいつもの口調がこれほどありがたいと思ったのははじめてかも。


日本チャンプの防衛戦というと、どうしても動きが硬くなってアグレッシブな攻撃にさらされると、もろもろに切り崩される……なんて例を山ほど見てきたので、ちょっと不安だった。なにしろ1ラウンド決着が続いていたので、チャンピオンが過酷な減量に苛まれていることもあって、ラウンドを重ねるごとに「スタミナは大丈夫だろうか」と。長谷川の調子がよさそうにも見えなかった。足をほとんど使わないうえに、ガードが低い。ジャブもそれほど出ているとは思えない。


しかし回を進めるごとに動きがほぐれていった。やっぱりカウンターの切れ味がすごい。相手のパンチを誘い、観客の目では追いきれないような日本刀のような切れ味の(こういう凡庸な比喩を使うのはよくないと思いつつ)カウンターの左ストレートをぐさり。相手が前のめりになってうつ伏せで大の字という危険かつマンガのような劇的なKOで勝利した。


今後は階級をあげるのではと噂されているが、どんどん挑戦していってほしいなと私も思う。地味に防衛を重ねたいとも言っていたけれど。あれだけド派手な勝ち方をしていても「地味に」と言っちゃうところも赤坂方面への挑戦状か。ウェイトを増した長谷川も観てみたいなと。


もっとも憂慮すべきは人気面であろうか。中継してくれた日テレには感謝だけれど(もう無料でスポーツが見られる時代は終わるんじゃないかとハラハラしている)、長谷川の試合が終わったあとのCMが、みんなACの啓蒙広告で埋まっていたのが悲しかった。たしかに試合が終わっちゃったら誰も見なくなるだろうし、やっぱり長谷川と比べると後に放送された粟生がかなり見劣り(まあ9ラウンドから放送すりゃ精彩もクソもあったもんじゃないが)することを考えると、スポンサーがつかないってのもわかるけれど、やっぱり厳しい世のなかだなあと。


早いラウンドで試合を決めちゃうとかえってスポンサーがつきにくいのかしら、などと大人の事情にも想いを馳せながら試合を満喫したのだった。頼むからみんな見てほしい。テレビ局があっさり放送を止めちゃうことはノアの例だけでも証明済みだから。亀田の試合を観たがるのもわかるが、なにせこっちには本物のボクシングがある。(おれが言ったんじゃないぞ)。というわけでぜひ。


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2009-12-16 今年のワースト3映画「ターミネーター4」 このエントリーを含むブックマーク


さて年末ということもあり、ゼロ年代ベストや今年のベスト映画の投票がさかんである。


来週発売の「映画秘宝」でもゼロ年代ベストが開催される予定。私も投票を済ませた。そのあたりはのちのち語りたい。


http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/(男の魂に火をつけろ!)


こちらワッシュ君のところでも行っている。


さてベストが固まってくればおのずとワーストも自然と浮かび上がってくる。今年の私的ワースト作品を今回は取り上げようと思う。ネタバレも多少あります。ご注意を。


今年のワースト3位にランクしたのは泣く子も黙る超大作「ターミネーター4」であった。これよりもひどい作品は数多あるのだけれど、ハリウッドのドル箱シリーズにおいてわざわざK点越えのダメさをやらかしたという意味ではかなり罪深いように思えた。物語の辻褄そのものがあやしく、完成度の低さを考えると、スターウォーズエピソード1よりひどいかもしれない。


ターミネーター」シリーズといえばもはやひとつ様式美を確立している。平和な現代のなかで暴れる殺人機械。「おめえ、裸でなにやってんだよ、馬鹿じゃねえのか? おいおい、あいつ見てみろよ、うぇっへへへ。なんだよありゃ、(ボキッ)ギャーー!!」というおなじみのアレ。平和ボケのバイカーやポリ公をハードボーラーでガンガン射殺したり、あるいは刃物で後ろから刺殺するとかもうたまらない。「よ、ターミネーター屋!」とおひねりを投げ入れたくなる。なんかスラッシャー映画みたいなノリというか。


まあそれもやり尽くしたことだし、「とっとと核戦争後のマッドマックス世界をやりましょうや、消毒だぜ〜」路線に行くのはけっこうなことだと思う。ついに核戦争後の荒廃した世界で「機械軍対人間」というビックマッチが開催。しかしこれがWJの格闘技戦のようなひどい出来であった。


ターミネーターの魅力は、そんなわけで血も涙もない機械がゴミのように人間を殺すところ。今回も超でかい怪獣のようなマシーンが登場。人間をいとも簡単にぶちぶちドカーンと殺してくれて、観客の私も大満足。「ゴミのようだ!」とムスカ気分で見ていたのだった。そんな怪獣マシーンが重要キャラであるカイルリース少年(のちに主人公の父親となるタイムスリップ戦士)に襲いかかる。あやうしカイル


と思ったら怪獣マシンはそいつをひっとらえてカゴに落とし、わざわざ捕虜にして持ち返るのだった。カゴのなかは人間でいっぱいだ。「持ち帰り! そういうのもあるのか!」と孤独のグルメばりに驚いてしまった。


ターミネーターといえば、「サラ・コナー」という同姓同名の人物を皆殺し。行く手を阻むものをなんでも殺して突き進んだからこそハリウッド映画史上最大級の悪として魅力を放っていたのだ。人間をひっ捕らえてテイクアウトしたら、それは普通の軍隊であって機械軍ではない。


カイルリースは救世主ジョン・コナーの父親ということで機械軍の「殺さなきゃならないやつリスト1位」にランクインしているのだった……なんでコナーの父親になる予定だということを機械軍側があらかじめ知っているのかは不明だけれど。しかしそんなパブリックエネミーNO.1であるカイル君を捕えた機械軍は、信じられないことに彼を独房に閉じ込めるのであった。なにがやりたいんだ、コラ。よくわからないムーブである。裁判でも受けさせるつもりだったのか? あの人間をゴミのように殺してきた柳川組も真っ青の殺しの軍団に、そもそも「捕える」「連行する」「閉じこめる」という動きがあること自体、受け入れがたい。そういう言葉が辞書にないから機械なのではないか。それとも優れた機械には感情が生まれ、人間のようになるというのか。ディックの小説じゃあるまいし。


チャリエン」でボンクラたちに夢を与えてくれたマックG監督だが、チャリエンのころから「ストーリーを観客にわかりやすく伝える」という意志に欠けていたと思う。あれほど能天気な作品であったにもかかわらず、「あれ、物語どうなってんだっけ?」と混乱するときがあった。キャメDに子供用パンツを履かせて躍らせたり、ドリューを裸にしたりとご機嫌な映像を撮ることに関しては他の追随を許さないマエストロであるが、ストーリーをわかりやすく伝えようとする気は当時からあまりなさそうだった。「チャリエン」はそれでよかったかもしれないが、今回はタイムパラドックスでこんがらがった「ターミネーター」シリーズである。なんだかストーリーが適当なものだから、連続する派手なアクションを冷めた目で見てしまった。


ラストでシュワちゃんマシーンが出てきて、心のなかの淀長先生が悲鳴をあげてはいた。いやはやとてもうれしいサービスではあったが、やっぱり爆笑ものだ。「バッカじゃねえの?」とわしわしとポップコーンを食べたくなるような。ほとんどそれは浦安ランドのねずみ君に会うような感覚に近いが、ストーリーのシリアスさを削ってまで、そんな爆笑ビジュアルに凝ってしまうところがマックGの業なのかもしれない。


ブレードランナー クロニクル [DVD]

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孤独のグルメ (扶桑社文庫)

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2009-12-13 男泣きポリス映画「プライド&グローリー」 このエントリーを含むブックマーク

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いや〜、映画(と書いてポリスと読む)って、本当にいいですよね。


ずしりと来る硬派なポリス映画だった。意外な掘り出しもの。エドワード・ノートンコリン・ファレルジョン・ヴォイトと濃いメンツによるNYPDのポリスメンものである。今年はキアヌ主演のエルロイ脚本映画フェイクシティ」で不良度全開の西海岸ポリスLAPDの腐敗が描かれていたが、こっちは東海岸ニューヨーク市警の腐敗。まるで70年代アクションのようにかなり無骨で好感がもてる。


しかしまあ客が入らないジャンルとはいえ、これだけの豪華メンバーによる良作でもDVDスルーというのはなんなのかね。


物語舞台クリスマスがもうすぐやってくる寒々しい冬のニューヨーク麻薬捜査班が麻薬売人のアジトを急襲したものの失敗。四人の警官が殺害されてしまう。撃った売人は逃亡中。NYPDの幹部である父(ジョン・ヴォイト)の命を受け、ある事件を契機に一線を退いていた次男(ノートン)はこの警官殺しの捜査を行うのだった。ちなみに長男は分署の署長、妹のダンナもパトロール警官(ファレル)というガチガチの警官一家である。しかしその義弟であるファレルがこの事件に深く関与していることが判明。警官の倫理と一家の名誉が交錯するゴッドファーザー@NYPDな物語


過去の暗黒をひきずったまま腐った義弟を追うノートンの抑制した演技がいいが、なんといっても観客ドン引きもののノワール男を演じたコリン・でかちん・ファレルがすばらしい。家族を愛し、多くの警官からも慕われているタフガイでありながら、どうしようもない暗黒に呑みこまれていく姿が圧巻。最近の悪徳警官ものといえば冬のデトロイト警察「ナーク」の邪眼レイ・リオッタがよかったが、それに匹敵する怪演といえる。


うっすらとしたブルーが画面を覆い、警官が冬の寒さに凍えながら警官を追うさまは「ナーク」に似ているが、脚本のひとりが「ナーク」の監督であるジョー・カーナハンであった。


警察組織の暗黙の掟と警察一家という名誉に板ばさみに陥り、父と兄弟は苦悩する。サスペンス度は低く、むしろ家族ドラマとしての色が強い。とはいえ残酷な拷問シーン(すごく勉強になる。コリン・ファレルの名演技もあって、とてもいい拷問でした)や暴力は山盛り。暴動というサービスシーンもあるよ。


野郎どもが寒々しい冬のなかで挫折し、苦悩し、とち狂ったあげくに暴動! まあどうあがいてもシネコンが上映してくれるとは思えないし、家族連れやカップルで大賑わいなんてとうてい望めないだろうが、翼泣き野郎がひとり「うおー、熱いぜ〜」と唸るにはもってこいのハイクオリティな男泣き映画でありました。


いや〜、ポリスって本当にいいですね。南陽市のちいさなレンタル店にもあったくらいだから、あなたの近所のレンタル店にもきっとあるはず。ぜひサーチ&レンタルしていただきたい。


prints (プリンツ) 21 2007年冬号 特集・水野晴郎 [雑誌]

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NARC ナーク [DVD]

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2009-12-09 告知。庄内で講座 このエントリーを含むブックマーク

たそがれ清兵衛 [DVD]

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おくりびと [DVD]

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山形仙台あたりの人向けにお知らせ。地元さくらんぼテレビ後援の小説家講座を庄内にて行います。


http://www.sakuranbo.co.jp/event/(くわしくはこちら)



【日 時】

2009年12月12日(土) 

午後1:30〜 (約2時間)


【場 所】

鶴岡市中央公民館第1研修室

鶴岡市みどり町22-36  TEL 0235-25-1050 


【参加費】

大人・1,000円

大学生・500円

高校生以下・無料


小説家ライター)になろう講座」

問い合わせ 023-628-3911

(受付時間 平日10:00〜18:00)

sakka@sakuranbo.co.jp


あとtwitterでぼやくようになりました。長い間ほったらかしにしていたけれど。テレビ見ながらぼやくにはいいなあと。

http://twitter.com/ash0966








師走の忙しい時期ですが、ぜひどうぞ。

2009-12-07 たまらない満腹感。小林まこと「関の弥太ッぺ」 このエントリーを含むブックマーク

劇画・長谷川 伸シリーズ 関の弥太ッぺ (イブニングKC)

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冬の華 [DVD]

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なるほど、この手があったか……と、読み終えてから思った。小林まことの新境地「関の弥太っぺ」である。


http://d.hatena.ne.jp/Dersu/20091025(「関の弥太ッペ 」 小林まこと長谷川伸 挑戦者ストロング)


信頼できる読み手のid:Dersuさんのエントリを読んで購入。これがめっぽう面白い。そもそも10巻も20巻も続く大ゴマ多用のストーリーマンガの仕組み自体につきあうのがめんどうくさいと考えるようになった私にとっては(とくに同じ講談社から発売されている剣劇ものとかに)、この一巻完結型が潔く感じられた。それと「ああ、読んだなあ。マンガを!」という満腹感。


また股旅モノというセレクトがうれしい。昭和の時代は大衆娯楽の一ジャンルを築いたものの、今は気軽に接するのが難しい。「関の弥太っぺ」は中村錦之助主演で映画化もされているが、だいたいそんなのツタヤには置いていない。


「関の弥太っぺ」は映画で見た覚えがあるけれど、私自身も股旅モノに詳しくはないため、ひどく新鮮であった。ちなみに小林まことのファンでもなかったが、Dersuさんのおっしゃるとおりで、もはや名人芸の域に達しているように思えた。構図やコマの大きさ、ギャグにしろアクションにしろ、ぐっとタメをきかせて一呼吸置く間合いの取り方は、昔の宮崎駿が作ってたアニメコナンとかカリ城とか)を思い起こさせる。長ドスの重みや衝撃が肉体の動きで読み手に充分伝わってくる。


物語高倉健の「冬の華」みたいな話で、えーとなんというかヤクザ版足長おじさんという感じ。情にもろい博徒がなりゆきで女の子を助けるが、ヤクザ者だから影からそっと見守るというお話。詳しくは読んでいただきたい。


時代劇のリメイクは映画でもよく作られているが、そっちの大半は今のところ好きにはなれない。(「人殺しはよくない」という童貞くさいエゴを発揮する映画監督に、人を斬るのにいちいち悩むこれまた童貞くさい侍に、プラスチックな肌触り丸出しのCG背景などなど、原作に対するリスペクトがまったく感じられない作品が多くて困る)どうせリメイクするなら、腕利きのマンガ家にすべてゆだねてくれたほうが今のところはうれしい。リメイクとは言わないだろうけど。


次回は沓掛時次郎に挑むのだそうな。韓流ドラマや日米テレビドラマの棚が増え、過去の名作というのが棚から消えていくなかで、こうした異なるメディアとはいえ昭和大衆娯楽が復活してくれるのは嬉しい。新しいマンガの地平を見たような気がする。これからもどんどんマンガ化されてほしい。さいとうたかを鬼平もおもしろいもんな。ざう!


バガボンド(31)(モーニングKC)

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2009-12-02 キャバクラ労組。応援はするけれど……。 このエントリーを含むブックマーク

新版 キャバクラの教科書Silver お客さんのココロをつかむ33の実践テクニック

新版 キャバクラの教科書Silver お客さんのココロをつかむ33の実践テクニック


うん、応援するぞ!


http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000952.html(キャバクラ嬢が労組結成へ 年内にも東京で準備委 - 47news


キャバ嬢が労組を結成するという。まあ売掛金を回収できずに客の飲み代をひっかぶったり、きついノルマがあったりと、不安定きわまりない職業であることを考えれば、大いに団結してがんばっていただきたいと、心のなかの赤旗が翻っているわけなのだが……。


http://b.hatena.ne.jp/entry/www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000952.html


ブクマも伸び盛りだ。


だけど残念ながら私は口先だけなのかもしれない。応援はすれど、金はださないというか。風俗にはよく行ったけれど、自分の金でキャバに行ったことは1度もないからだ。会社のつきあいとか、接待で何度か利用したことはあるけれど、キャバの楽しみ方が今もわからない。正直なところはてなブロガーはキャバとか行かなさそうだ。


キャバに行かない一番の理由は、私がオタク気質だからだろう。いくらかわいくてもなんの接点もない女の子と会話してもストレス発散どころか、単に疲れるだけで、薄い水割りを飲みつつ「帰ってGTAやりてえ。録画したUFC見てえ」とか考えていたりする。私が映画音楽が好きだと知ると、けなげに嬢も接点を求めて「私も映画音楽好きですよ。『GOEMON』とか『GReeeeN』とか」と言ったりする。そのときの疲労感と言ったら……。砂をかむような会話。やっぱりエグザイルの曲ぐらいカラオケできなければ、立ち入る資格がないんだろうなあとひるんでしまう。


なんにも考えないで自分の自慢話でもだらだらすればいいだけのことなのだけれど、見ず知らずの他人に自分語りをする習慣もなく、いくらきれいなねえちゃんでも手の合わない話をして気まずい思いをするなら、焼き鳥でもかじりながら「この間のリョートの戦いぶりはなってねえよなあ」とか「ゼロ年代映画ベストはなんにする? おれはなんだかんだ言っても2位は『ザ・ミッション 非情の掟』にするつもりなんだけどさ。だってトー映画というは……」と、むさい野郎どもとオタク語りするほうが単純に楽しかったりする。


そもそも団塊ジュニア世代から下の世代はスナックやキャバに行かないような気がする。バブルの味を覚えている上の世代はそういうキャバクラ欲にまだ満ちていたりするけれど、会社勤めをしていたときは、それこそエグザイルの曲ぐらいはラクラク歌えそうなオタク気質ゼロ青年が数十人といたが、キャバにはまったというのは一人しかいなかった。


最貧県の山形(平均年収が343万円の全国43位)。外食すら控えているような土地で、女と話がしたいために、ポッキーやサラミやフルーツとウイスキーの水割りで数千円〜数万円の値がつく酒場に行くかといえば行かないだろう。女性のあこがれの職業ランキングとしてキャバ嬢がランクしていたが、そこへ金を落とす男性の数自体ははたしてどうだろか。山形市歓楽街だってスナックやキャバなんてどんどん姿を消している。まあキャバだけでなく、酒場自体が消えているのだけれど。


娯楽の多様化や、出会い系サイトなどで女の子とつながるツールがどんどん誕生するなかにあっては、こうした「女の子がいる酒場」というのは淘汰されていくのではないかと思う。店舗型の風俗店がどんどん姿を消したのと同様に。もちろんすべて消えたりはしないし、男と女がいるかぎり永久不滅の仕事ではあるだろうけど、「じゃんじゃん飲ませて、ボトルを入れさせて」みたいな業態はそれほど長くは続かないと思う。だいたい今の若者、酒飲まないし。キャバ嬢がブームになっているけれど、金を落とす男側のしょっぱい事情(1円パチンコを超えた0.5円パチンコが登場する時代だ)を考えると、それほどその世界未来があるとは思えないなと。あ、だから労組を結成するのか。


ザ・ミッション 非情の掟 [DVD]

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