深町秋生のベテラン日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-10-05 安藤健二氏「ミッキーマウスはなぜ消されたか」に解説を このエントリーを含むブックマーク


さて、お仕事の話。


今日あたりから発売される封印ライター安藤健二さんの「ミッキーマウスはなぜ消されたか」(河出文庫)に、解説を書かせていただきました。


これは「封印されたミッキーマウス」(洋泉社)の文庫化作品なのですが、文庫のまえがきで、「単行本は玉石混交だった」と率直に語っており(そういう率直さが安藤さんの偉いところ)、半分くらい原稿を差し替えております。ほとんどオリジナルのような作品に仕上がっております。


私がお気に入りなのは、第四章の「捏造された日本人差別――タイタニック生還者が美談になるまで」というエピソード。あの細野晴臣の祖父があのタイタニック号に乗っていて、かろうじて救助ボートに乗って助かったものの、偏見丸出しのイギリス人が手記で「女子供を押しのけてまで、ボートに乗ってきた卑しい日本人がいた」と書いたもんだからさあ大変。祖父さんは「日本人の恥」と非難をあびまくり、職を辞めざるを得なくなる……という実話。


ところが話はそこから二転、三転。やがてとんでもないオチを、安藤氏自身が発見してしまうという、まるでどんでん返しのミステリ短編みたいなお話です。それと最新の東日本大震災の被災ルポや、雑誌で掲載された新しい内容のものが掲載されております。


で、私ですが、「卑しき情報化社会を往く孤高の騎士」というタイトルで、ススキノ大泉洋じゃないけれど、安藤健二ハードボイルド探偵だという形でもって、これまで「著作権」とか「パチンコ」とか「浦安ランド」とか「抗議団体」とか、どれもこれもめんどうかつ巨大な顔役を相手に、体当たりでぶつかっていった安藤氏の業績をたたえております。どうぞよろしく。


パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)

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