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とくめー雑記(ハーレム万歳) このページをアンテナに追加

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2007-04-20

 女性キャラクタのバリエーション

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長文なのでいきなり続きを読む記法(笑

私は、アニメやコミックやラノベにおける直近のパラダイムシフトは、95年頃に起きたものだと思っています。

それ以来の10年、日本のアニメラノベ・ゲームのジャンルって、方向性が変わるほどの変化は起きていないと思うんです。その頃に生まれた方向性の中での、進歩・発展・拡大といったものは、いろいろあるにしても。

たとえば、『ガンパレ』や『ひぐらし』に代表される「謎ばら撒き、設定ばら撒き、さー解いてみろ」系の話は、ありゃエヴァブームを自覚的に繰り返そうとしているだけですし、そもそも読者視聴者プレイヤーが(ファンクラブやサークル・同人誌ではなく)ネットを通じて集まってあれやこれやという有り様自体が、ちょうどその頃(なにもエヴァだけとは言っていないが)、生まれたものですよね。ま、そのあたりは私の専門じゃないし、もちろん今回の主題でもないんですが。


この10年の間に、飛躍的に発展したと思われるものに、(主に男性向け創作における)女性キャラのバリエーションというものがあります。無粋な言い方をすれば、メイドとかツンデレとか、そーゆーアレです。

95年のパラダイムシフト以前の、(とくに男性向け作品における)女性キャラのバリエーションって、そんな豊富ではなかったと思うのです。

  • 恋愛にちょっと臆病なヒロイン
  • そんな彼女の頼れる親友
  • 振られるために出てくるぶりっ子のライバル
  • お兄ちゃん大好きだけど恋愛感情には至らない妹キャラ
  • 騒動担当か相談担当かその両方を兼ねたお姉さん
  • 生意気タカビーお嬢様

こうやって挙げていくだけで、そのお約束っぷりに苦笑が洩れます。

ここで特筆するべきは、メインヒロイン以外が、サブキャラクターとして、主人公―メインヒロインの関係に全面的に奉仕する定めを負っているということです。

このメインヒロイン一極集中体制の崩壊が、女性キャラという視点からみた『95年のパラダイムシフト』です。

たとえば、今はなきエルフ(異論は認めない)エロゲ『同級生』(92年)、その影響を受けたと思われるコナミギャルゲときメモ』(94年)、OVA『天地無用』(92年)あたりが、マルチヒロイン作品の先駆的な例といえるでしょう(あるいはアニメセーラームーン』(92年)をこれに含めるべきかもしれない)。

特に、複数のエンディングを容認する(むしろ必要とする)ゲームというメディアは、サブヒロインに多くの可能性を与えました。明らかに藤崎詩織より人気のあった虹野沙希など好例です。(もしも『ときメモ』が従来型のメインヒロイン万歳アニメorコミックなら、彼女は理不尽な幼馴染補正とメインヒロイン補正で身を引く羽目になっていたでしょう)

エヴァンゲリオン』における綾波アスカのツートップも、こーゆー流れから生まれたものだと思います。


stub

マルチヒロイン体制とゲームというメディアは分かちがたく結びついていて、漫画やアニメでこーゆーキャラクターメイキングの有り様を採用した場合、サブキャラクターに貶められるヒロインたちや、広げた風呂敷に対してどう責任取るんですか、という話をしようと思っています。

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