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とくめー雑記(ハーレム万歳) このページをアンテナに追加

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2009-06-30

男責め・女受けのSMシチュに関する一考察

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少し、エロ小説における技術的で構成的な問題について話してみたいと思う。

もともと美少女文庫には、わかつき女史やみかづきさんがよく書いているように、“隠れM属性持ちのヒロイン”が珍しくもないんだけれど、最近になって美少女に参入した新人・転入組が、今作の静佳さん、『妹ペット』の絵夢、『ツンマゾ!』の真子と、次々と突き抜けたMヒロインを投入してきてる。

正直いって、この突き抜けっぷりは半ばネタの域ですらある。ヒロインの隠れM属性を一歩一歩引き出していくわかつき女史の話のようなものと比較するとなおさら。

なんでMヒロインがネタ化してしまうかというと、そこには非常にテクニカルな問題が潜んでいるのだ。


男責め・女受けのSMチックなシチュと、(二次元文庫のテンプレや青橋・橘・上原のような)女責め・男受けのSMチックなシチュなら、後者の方が書きやすい……というか商業作として安全だったりする。

なんでかっていうと、ヒロインが(というか作者が)男主人公に対して多少やりすぎちゃっても、根っこに好意があれば、読者はたいていのことは許しちゃうから。自分が痛いわけじゃないし。ハルヒとかルイズとか、もっと遡ればラム以来、オタクは“ひどい女の子”が好きなのだ(そして腐女子も悪い男の子が好きだったりする。もちろん根底に好意があることが前提で)。

対して、男主人公がヒロインに対してやりすぎちゃうと、読者は引く。(文庫枠の)ポルノ読者の大半は、美少女とエッチしたいのであって、美少女いじめたいわけじゃないから。仮に主人公との接続を切り離しても、再びその主人公に感情移入することは難しい。

ゆえになにがしかのエクスキューズが持ち出される。一般的なのは「ヒロインが望んでいる」というものだ。シチュが過激なら過激なほど、その免責事由は直接的に示されなければならない。わかつき女史のように、主人公とヒロインがSM志向に目覚めていく過程を小説的に描写してくことで許容範囲を広げていくやり方では、吊り責めや全裸露出なんて、たどり着く頃には文庫1冊終わってしまう。そういう一般的でないシチュは、それに見合った――つまり一般的でないMヒロインが必要になる。ヒロインが調教してくれと積極的に迫るくらいでないと、シチュの過激さに、読者の許容範囲が追いつかない。


と、かかるテクニカルな事情により、過激なSMシチュを持ち出すと、ヒロインがネタまみれになってしまうわけだ。

“ネタまみれでない「普通の女の子」と過激なSMプレイをする話”なんてのはえすかれ案件で挑戦してもらいたいものだけれど、その場合、読者に受け入れられるためには、また別のエクスキューズが必要になるんだろう。

ヒロインに取り付いた悪霊を祓うために必要だ、とか。


 

 

とーりすとーりす 2009/07/06 09:53 ヒロインにひどい仕打ちを行って、快楽に堕ちるさまを楽しむのが従来のポルノの王道パターン。
その『ひどい仕打ち』の代表格が、SMと林間。

肉欲とはまた別の恋心を織り込む萌え系のジュブナイルポルノとしては、林間はかなり扱いにくいシチュエーション。
なまじ恋心というファクターが入ったおかげで、肉欲優先の凌辱者視点に感情移入出来ず、ヌルい読者はついていけない。

それに比べるとSMは、『愛があれば大丈夫』の世界。(あくまで一対一)
萌え系ジュブナイルポルノがエロさを追究すると、おのずと『愛あるSM』の純愛Mヒロインが増えてくるのは仕方ないことでしょうね。

FXMCFXMC 2009/07/06 17:57 文庫枠には文庫枠のルールと制限があって(現状輪姦は完璧にNG)、その枠内でどうやってシチュを過激にしていくかという解決策のひとつがドMヒロインなわけですな。

(^O^)(^O^) 2009/08/14 18:24 いいから現実の女と恋愛をして、本当の意味での痛い目を見てからSだのMだのと語れ。
視野が広がるぞ

FXMCFXMC 2009/08/17 01:06 現実の女と恋愛してダメになったエロライターならいっぱい知ってますがw

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