Ghosn’s gone.

 Ghosnを何語読みかは知らないがゴーンと読むようだ。だからhasをつけて完了形にしてgoの過去分詞のgone(ゴーン)を付けたら、読みは「ゴーンズゴーン」訳は「ゴーンは行ってしまった」の訳なるのだが、書いている自分が全く面白くない。
 第一報の「逮捕!」には正直驚いたが、日を追うにつれ彼の正体が暴かれ逮捕となった理由を知ると、カリスマ経営者なんていう者ではなくて、「金の亡者」だと思えてきたのである。実際5年間に100億円もらっていたのに、50億しか申告していなかったとか。会社社長は元来自分で自分の給料は決められるから、100億もらっていると言えば良いのに、やはりその金額に後ろめたさがあったので、半分にごまかしたのかもしれない・・・なんて思うと余計に何か、胸につかえるものがあるのである。これが溜飲というものだろうか、でも彼が捕まっても胸の内はすっきりしないのは、あまりに彼がこれまでやってきた人員整理で、安定的な給料がもらえない不安な生活を強いられた、可哀想な社員達の気持ちと、途方もない天文学的金額の彼の給料を思い知るからであろう。
 今年のサマージャンボ宝くじのCMで、役所広司が5億円当たったら年間1000万円使っても50年、そんなに長く生きられないからと2500万円なら20年使える・・・と話していたが、今回はこんなレベルではない。5年間の収入だが100億円!年間1億円使っても100年かかる。年間1000万円なら1000年である!!
 ヒトラーが「人間の欲望は増幅する」と言ったが、今回Ghosnの金への執着や欲望は常軌を逸している。決して困っている人のために使おうなどとは全く考えなかったのだろう。あの訛った英語と吊り上がった眉毛を思い出しただけで、すごく腹が立ってきた。我が家の車がN社ではなくて良かった。