2009-10-17 もじもじカフェ第19回「どうする常用漢字」
■[文字][report]もじもじカフェ第19回「どうする常用漢字」
さて実際にこれを書いているのは2010/01/13なので、「あけましておめでとうございます」というべきでしょうか。
鉄と亜鉛は何とも滑稽なことに、昨年10月の分のエントリをupしようとする次第。
いや、なにぶんさっきまで別の原稿とか色々やってましたから……。
ああ、まぁ、「はてなハイク」とか「Twitter」ではボンボン投下してましたね。酷いイイワケだ。
ちなみにTwitterはじめてました。(exblogのほうでは告知済み)
さてさて、超時間差エントリの、はじまりはじまり。
Pomeraのメモを補完してupする次第ですが、メモが追いつかなかった部分の中で、思い出せないところとか、面倒臭いところ(←おいマテ)は補完せずにそのままになっておりますゆえ、そのあたりご承知置きを……。
weblog更新する生活へのリハビリってことで。(毎回これ言ってる気がする。)
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※もっと読みやすい「まとめ」は、以下のサイトをご覧下さいー。
■メモ帳のバケ2 もじもじカフェレポート【どうする常用漢字】
http://yoshihashi2.blogspot.com/2009/10/blog-post_18.html
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2009/10/17 15:06
20091017もじもじカフェ19th
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- 今回のテーマ……「常用漢字」
- 自分たちで考えていく、ということで、「どうなる」ではなく「どうする」
- 今回の講師……小形克宏氏
- 連載「文字の海、ビットの舟」など
- (blog「もじのなまえ」http://d.hatena.ne.jp/ogwata/)
- 新常用漢字に関して喋るのは五回目。
- →少し趣向を変えていきたい。
- 今回の常用漢字の改訂
- →情報機器の普及が背景にある。
- 国民の九割が情報端末を持つ時代になった。
- 携帯電話の所有率も八割越え。
- そういう情報端末で文字を書いている(打っている)
- 前回の改訂から27年。→「そろそろ変更したほうがよいのでは?」
- 試案が出たのが今2009年3月。
- パブリックコメントを2度募集。
- おそらく今年度いっぱい、ではなく来年度早々の答申になると思われる。
- →それから内閣告示が出る、という流れだが、
- 最近は「内閣告示」自体が出ていないので
- パブリックコメントとは?
- 新しい漢字表
- 増える漢字
- 情報機器への対応
- 字体の不統一
- ここからは、〓〓〓〓〓(←メモ追いつかず)
- そもそも「表」の必要性
- 「現代においては、お節介にすぎない」(by小形)
- 教育用の漢字表の必要性については、おそらくコンセンサスが得られるところ。
- 小学教育に際して、「どの文字を、どの順番で教えるか
- 」誰かが決めてしまうのが便利。
- ###(自分メモ)→昔の名前もたいがい読めないものとか、あったけれどそのあたりは「今の人の教養の範囲で読めないだけ」なのか?
- &脱線するが「有職読み」は、そういう際に失礼にならないために機能していた、というのは本当か?
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- (以降、第二部)
- 歯科医師会が「顎」を除外することに反対した件
- JIS(……経産省)との整合性は?
- →数年ごとに検討することになっているので、常用漢字表が変われば、必然的に対応する必要が出てくる。(検討は、する。→実際に帰るかどうかは不明)
- 「読めればよい」という視点を(お上が)導入しても、高校で習う字なら、結局は大学入試で「書く」必要が出てくる。
- Q「どういう字を追加し、削除する、という基準は何かあるのか」→A:頻度調査。
- 単なる文字の出現頻度だけでは正確に科学的なデータが出るかどうか解らないので、今回から「前後の文字をふまえて、字単位ではなく語単位での調査」にしたが……
- (小形)頻度調査そのものに疑問。
- 頻度の高い文字は、どの調査でも一致する。
- 一定以下の頻度の文字(2000字……97パーセント)は、出現回数が急激に増減する。→それを超えた部分(3パーセント)に数万文字が集中する。
- =文字を広げることの、あやうさ。1945字(現在の常用漢字)のほとんどは、頻度の高い文字。
- 頻度が簡単に増減するのが、日本語として自然な「ふるまい」。社会現象や流行に鋭く反応する。
- →日本語均衡コーパス(国語研究所の「ことのは」)
- 頻度調査にネットの膨大な文書は入る?→webの「A」「B」……おそらくはA:新聞サイト、B:掲示板を対象とした模様。(Yahoo知恵袋は日本語均衡コーパスに入っている)→掲示板だとAsciiArtの影響で、中国の漢字が無数に入ってしまった。→そのため「B」は、対象としたものの、結果には含まれなかった。
- 感想:「混ぜ書き」について
- 例:「駐屯地→駐とん地」
- →かえって解りづらい。
- →頻度調査にも影響する。→現時点ではきっちりと「本当に使いたかった文字」が拾えていない。
- 常用漢字表の表外字は、どう記載すべきか?
- →「漢字+ルビ」でOK
- 常用漢字の宿命
- ルビつき活字
- 「置き換え」
- 表記の変遷の実例
- 同音……
- 「漢字表が何種類もあるのはなぜ?」→役所の縦割り行政。……「管轄が違うから」。ただし、中心にあるのは常用漢字表。
- 「ひらがな・かたかなの表」
- 「かな文字」という認識自体が、そんなに古くない。
- 漢字の草書とのボーダーラインが難しい。
- 意味との遊離が、「かな文字という認識の発生」
- 「筆記の経済」と「打鍵の経済」
- 入力が面倒or使いかたが分からない文字は、使用されなかったり、別のもので代用されたりする。
- Q:外国にも漢字表はあるのか?
- ###(自分メモ)スウェーデンのアルファベットに「W」が最近採用された、という話があったはず。
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- 次回
- 2009/12/06(日)「欧文活字とカリグラフィー」
- http://moji.gr.jp/cafe/themes/020/
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