◆Anytime / Journey ('78)

ボストンやスティックスのようなプログレ的手法を取り入れたバンドと、フォーリナーREOスピードワゴンやジャーニーを同じように「産業ロック」として語るのは、どだい、無理があったのですが、発言者(渋谷氏です)の言わんとしてるニュアンスはわからんでもないのです。ロックがどんどん多様化して、こういうものをロックと呼んでよいのかという危機感もあったのかと。

と言う事とは全く関係なくジャーニーは「Infinity」以後急速に苦手になってゆきます。それは大げさになってゆく産業ロック化とも関係あるかも。”Anytime”は”Feeling That Way”とメドレーで歌われるコーラスとハードな演奏が印象的な曲。これ聞いて納屋橋にあったエスミーで輸入盤LPを買いました。

◆Apeman / The Kinks ('71)

キンクスのPyeでの最後のシングル”Apeman”が米チャートで45位まで上がってた事知りませんでした。”Lola"余波でしょうけど、これ以後Aristaに移った”Sleepwalker”までアメリカではヒットはなかった事を考えるとおもしろいです。皮肉っぽいけどなんとも可愛らしい曲です。イントロのストリート・ノイズもいいなあ。

◆Apricot Brandy / Rhinoceros ('69)

ライノセロスはElektraに3枚残したバンドで、スワンプ系のsswのアラン・ガーバー、ジェフ&マリア等で叩くビリー・マンディ(ds)、アイアン・バタフライにもいたダニー・ワイス(g)等いろんな人が参加。唯一のヒットは小気味よいインストで、オルガンなしのブッカー・T的なイメージ。このバンドのカッコよさを伝えてるかどうかは別ですけど。