morning#3

Good Morning
■Good Morning / Daevid Allen
今の時代ならゴングの音楽をサイケデリックと一言で表現すれば、まあニュアンスはわかってもらえると思うけど、70'sから80'sにかけては、「ドラッグ的、SF的世界観を持ったテクニカルなプログレ集団」みたいなわかったようなわからないような説明だったろう。Radio Gnome Invisibleというコンセプトアルバム三部作を出した後、リーダーのデイヴィッド・アレン(ソフト・マシーンの初代メンバーだった)とジリ・スマイスが脱退。スペインのマジョルカ島での休暇後、地元のミュージシャンが組んだユータープをバックにしたソロが76年の「Good Morning」。ユーモラスな曲調はゴング時代と変わらないが、アコギを使ったフォーキーな曲も目立つ(もちろんスマイスのシンセ(スペース・ウィスパーと呼ばれていた)もフィーチャー。"Good Morning"は鶏の鳴き声のSEで始まるもので、ゆったりとした独特の浮遊感をもったもの。僕がLPを入手したのは、79年ごろだったけど、ライナーは全く意味不明だった。今ならセルジュ・ゲンズブールあたりに近いかなあ、とも思う。手持ちのLPはビクターからの再発で、記憶が正しければその後日本盤はLPもCDも出てなかった気がする。