2008-04-28
■[Songs To Remember]feel#2
■The Way I Feel Inside / The Zombies
ゾンビーズのファースト「Begin Here」('64)に収められた小品、"The Way I Feel Inside"は、コリン・ブランストーンのアカペラによるvoで始まり、後半にロッド・アージェントのハーモニウムがささやくようにかすかに登場する程度の、まったく「静」の世界。これが素晴らしくメロディアスで、60'sの英国が生んだ、最高のメロディーの一つではないか!とも思わせる。ムーディー・ブルーズ同様、初期にはR&Bからスタートしながら、独自の路線を歩んだゾンビーズ。アルバムの完成度では2枚目にして最終作の「Odyssey & Oracles」に負けるものの、"Tell Her No"の入ったデッカ時代も侮れない。
■[極私的偏愛盤100選]#5アル・スチュワート
■Year Of The Cat / Al Stewart
mixiの名盤コミュでもとりあげたけど、僕にとっては忘れがたい1枚。元々はいかにも英国らしいsswとしてCBSからアルバムを出していたアル・スチュワートが、74年の「Past Present Future」でアメリカ進出を図り、77年の「Year Of The Cat」でブレイクを果たす。前作「Modern Times」で起用したアラン・パーソンズのprodで、その持ち味であるポップセンスが、随所に生かされて、イギリス的ではあるけれど、アメリカ的な明るさをも持ったメロディアスな作品群となった。
「現代の吟遊詩人」というのは、この人を形容する際に一時期盛んに言われた言葉だけど、今回も幅広い題材がとられている。旧日本盤LPのライナーで「初期のデイヴィッド・ボウイみたい」(平田良子)と称された"Lord Grenville"は、無敵艦隊と言われたスペイン海軍を破った16世紀の英国海軍の将、グレンヴィル卿を歌ったもの。タメまくる味わい深いgはティム・レンウィック(クィーヴァー)。"On The Border"はスペイン内戦の兵士の話で、タイトル曲と並ぶ代表曲。ピーター・ホワイトのスパニッシュ・gが耳に残る。66年のディランっぽく演った"Sand In Your Shoes"、スプリングスティーン風の"If It Doesn't Come Naturally"(いずれも本人談)とA面は佳曲が並ぶが、個人的なベストトラックは、「ピュアな英国フォークロック」な"Flying Sorcery"で、イントロから最後まで全部好き!シンプルなリズムセクションは、パーソンズがコックニー・レベルから連れてきたジョージ・フォードとスチュワート・エリオット。物憂げなviolinの入った"Broadway Hotel"もいいがとどめはやはりタイトル曲。「カサブランカ」の世界から抜け出てきたような朝という一節で始まるこの曲は、後半フィル・ケンジーの印象的なsaxでピークに達するのだ。
定番度■■■ 偏愛度■■■


