■■夏のしっぽ:前川麻子(講談社)

夏のしっぽ

夏のしっぽ

前川麻子の事はあまり知らないけど、映画「家族ゲーム」に子役で出てた事、にっかつロマンポルノにも出てた事(それだけで元ポルノ女優の作家だから扇情的な描写があると決めつけるブログも多いのです)、小劇場シーンではいくつものプロデュース公演をやっている事、六本木のキャラメルという小さな小屋でアンファン・テリブル・プロデュースの芝居を見た事がある事、くらい。
さてこの短編集は、男女のどろどろした描写が多く、それを不快に感じてる人が結構多いのに、少しびっくりでした。奇妙な味のオチも多く、"三が日"はとりわけ衝撃のラスト(それからどうなるのか??)。

watching#3

Double Fantasy

Double Fantasy

■Watching The Wheels / John Lennon
ジョン・レノンの遺作となった「Double Fantasy」('80)のまつわる一連の事件は、リアルタイムで体験していますが、当時も今もレノンに対してそれほど思い入れがないので、あっけないなあ…というのが率直な印象。リリース前には、相当久しぶりの作品なので、ジャケットを撮影した篠山紀信やら、インタビューした湯川れいこセンセなどの発言がラジオでよく流れてました。リリースはAsylumを離れたデイヴィッド・ゲフィンが設立したWarner Bros傘下に設立したGeffenからで、米盤はGHS2001、つまり第1回リリースです(日本盤はワーナー・パイオニアから)。その後Geffenの発売権はすぐにCBSソニーに移ったのはなぜ?
メリーゴーランドにはもう乗らない、ここに座ってそいつが動くのを見てるだけさ…なんて歌詞が主夫時代の心境を象徴させる名曲です。"Woman"にイントロが似てる事もあってよく間違えていました。3枚目のシングルとしてカットされ#10まで上昇しています。