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■There's A Space Between Us / Carole King
サラブレッドとは、thorouhbredは、最初読めなかった。このキャロル・キングの75年作を初めて買ったのは、大学時代、買い付けででかけた数寄屋橋のハンターだった。あそこの店とは相性悪く、盤質表示が甘かった覚え(検盤はもちろんするが枚数多いと注意力散漫になる)。よってこれも結構スクラッチがあったような記憶(その後CD化されて買いなおしたが)。信じられない話だけど、70's後半、Odeの権利がEpicに移るまで(すべてのOdeがEpicから出せるわけではないようだが)、キングが国内配給していたキャロル・キングのLPはどれも新品では入手困難な時期があった。Capitol時代の「Pearls」でキャロ・キンに目覚めた僕としては、ウエストコースト色の強い「Throughbred」を選択するのは、当然のチョイスだった。実際シティ時代の盟友ダニー・クーチ(g)とセクションのリズム隊(ラス・カンケルとリー・スクラー)、ワディ・ワクテル(g)、JT、C&N(vo)ら、いつものNY派とは違うメンツに囲まれて、また西海岸の陽光を浴びてか、より明るい印象があるアルバム。ジョージ・ハリスンの"Give Me Love"風のイントロによる"There's A Space Between Us"は地味だけど、悪くない。後半湧き上がるようなJTのvoもいい。前夫チャールズ・ラーキーと別れたこともあるのか、心機一転の1枚だったけど、セールス的には不遇時代の始まりとなる。それでも、僕は大好きな1枚。キャロ・キンらしくないと言われればそれまでだけど…