CLANNADおまけCDのMABINOGIについて

そりゃもう、エンディングのイントロだけでほろりと来るぐらいですので、いつでも歌を聴けるようにとCDを編集してみました。鍵歌しばりって感じで。

  • CLANNAD(4曲)
  • Air(本編3曲、夏影等2曲)
  • Kannon(本編2曲)

これを、 Florian 宅の100+100Wアンプとメタルコーンのスピーカーで再生していたところ、家人がコメントして曰く、
「この新曲、飛行機雲の歌(鳥の詩のことらしい(^^;))より音悪くない?」
とのこと。
むー? 気のせいじゃなかったのかな?やっぱり。

せっかくなので以下の3曲をCool Edit 2000のFFTにかけて解析してみました。

全体的に、MABINOGIの録音はダイナミックレンジいっぱいに振られている傾向があって、聞いているとちょっとボリュームを調整する必要があるのですが、FFT解析をする限りでは、高長波周りで明らかに「元の音と違う」不思議な倍音が生まれているように見えます。というか、本来の意味で「倍音」ですらない周波数分布になっているような。
これだけのんべんだらりと周波数が分布してると、そりゃホワイトノイズにも聞こえてくるわなぁ。逆に、これだけホワイトノイズ風味な音を、この間のMP3エンコーダはよく落としたなっていうか。
さらに、FFT解析した部分(音が悪いような気がする部分)を拡大して波形を見てみると、明らかにダイナミックレンジが足りなくなってクリップしているような波形が見て取れたり。これでは、ギターのエフェクターの「ディストーション」をかけて再生しているような感じです。

これに対して、Ornithopterの「鳥の詩」は結構波形自体は素直です。明らかに頭打ちでひずんでいるところもないし、倍音も出て欲しいところにきっちり出ています。綺麗な録音ってのはこういう物をいうんでしょうね。

あ、本編から引っぺがしたのは解析してもなぁ(^^;)。手元のデータはCD-DA用に48kHz->44.1kHzとダウンサンプリングかけてるせいで、ジッターがかなり生まれてるだろうし。
ちなみに「メグメル」に限って言うと、本編側48kHzの録音の方がMABINOGI版より音がいいです。あまりクリップしている気配がないし。ほかの曲は判りませんが。48kHz版はデータがないし。

以上から鑑みて、確かに家人の言う「音悪い」が起こっているように解析結果からは見えてしまいます。うーむ、せっかくの音楽のCDで、何でこんな録音したんでしょうね、Keyの人たちは。録音と言うよりも、マスタリングの時に何か手を加えて、それが裏目に出ているのかもですが。
今回、I'veの人たちが録音やマスタリングに絡んでない(ように見える。スタッフロールだけでは)から、音質に対するクオリティコントロールが出来なかったのかなぁ、などと勝手なことを考えてしまう Florian だったのでした。


あ、せっかくだからついでに言っておこう。ファンに刺されそうな気もするけど(^^;)。
「小さなてのひら」「影二つ」ともにエコーかかりすぎだと思います。特にボーカル。あんなにお風呂にいるみたいな音にしなくても透明感みたいなものは伝わると思うなぁ。
Ana」に関してもやっぱりエコー強いという傾向は感じられるけど、そもそもアンビエント系の音にしたいみたいだし、これは許しちゃろう(えらそう(^^;))。
全体的にCLANNADのボーカル曲って、曲と歌は良い感じなのに録音とマスタリングでぶちこわしている気がします。
大変もったいないです(;_;)。誰なんだろう、エコーかけすぎの主犯は。