チェーザレ 破壊の創造者 1,2,3,4巻 惣領冬実

チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス)
チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス)惣領 冬実

講談社 2006-10-23
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チェーザレ 2―破壊の創造者 (2) (KCデラックス) チェーザレ 3―破壊の創造者 (3) (KCデラックス) チェーザレ 4―破壊の創造者 (4) (KCデラックス) チェーザレ 5―破壊の創造者 (5) (KCデラックス) チェーザレ 6―破壊の創造者 (6) (KCデラックス)

ISBN:4063722015
ISBN:4063722023
ISBN:4063722872
ISBN:4063723968

歴史の闇に葬られた人類史上、最も美しき英雄、チェーザレ・ボルジアの真実が甦る。新鋭ダンテ学者・原基晶が監修。世界的に最も定評のあるサチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝のイタリア語原書を翻訳し、精査を重ね生まれた全く新しい物語。

随分前に読んでいたのだけど、なんとなく感想を書きそびれていた(面白すぎて)。
チェーザレのカリスマ性、美しさ、冷酷さ、善と悪、強さを多面的な魅力を美しく描いている。これは凄い。ルネサンス期周辺の世界史はメチャクチャ詳しいわけではないけれども、世界史を真面目にある程度勉強していたので背景などは大まかには分かる。でもそういう知識がなくても存分にこのマンガを楽しむことは可能であるのでそういう心配はいらない。面白いマンガとは、そういうものだ。

政治劇を中心として、当時の時代背景、風土、風俗を非常に丁寧に描いているし、わりとコマ数が多いので情報量も多くそういうマンガが好きな僕としては大変嬉しい。チェーザレとその周囲の人物、誰も彼もがキャラクターが立っていて魅力的だ。

コロンブスダ・ヴィンチマキャヴェッリなども巻を重ねると登場し、歴史の表舞台にじわりじわりと登場する。いやあ、歴史マンガにまた一つ偉大な作品が現れた。こういう時に読者である僕としては、無事に(作者の描きたいものが描けることが出来て)完結するよう心から願うばかりだ。A

いずれ塩野七生の優雅なる冷酷も読んでみたい。

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷塩野 七生

新潮社 1982-09
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