生パチモク・ファーストインプレッション/木魚の想い出

社長がこなれた動きで操る「指パッチン木魚」。
指の操作と木魚の音が同時で(100Vノッカーだから当たり前)、複雑で端正なリズムを正確にあっけらかんと奏でられることに、見惚れながらも軽い違和感を感じました。
 
普通の指パッチンとは音を出すシステムが違うので、指使いのタイミングが異なるからそんな気がするのかなー?
でも、木魚って、普通、もっとだるいビートを奏でてる気がします・・・。
 
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父の実家が九州にある浄土宗のお寺でした。子どものころは夏の休みに帰省。木魚の音に親しみ、朝のおつとめのときなど自分でもたたいてみたりしました(住職さんの邪魔)。ぽーくぽーくぽーくぽーく。
 
お経(声明)は、速めの3拍子で唱えます。
 
なーん みょーう ほーー れーん げーっ きょーー
 
という風に。
木魚は、第一音にジャストミートではないタイミングで鳴らしていたと思うのですが・・・。
 
ネットで調べてみました。すると、浄土宗だけがその他の宗派とは木魚のたたき方がちがうとのこと。
通常は3拍子の1拍目でたたく「頭打ち」。
それが浄土宗では、2拍目でたたく「合間打ち」というのをやるのだそうです!
 
確かにそう覚えています。一拍目で気持ちよく手首のスナップを効かせ、少しタイミングを遅らせてバチ・・・ではなくて撥を木魚に当てていました。
お経は通しだととても長いのです。「合間打ち」のほうが、疲れない気がします。
記憶のなかで木魚が刻むのは、タイムラグのある、レゲエのようなゆるめのビート。
 
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大きさの違う小さめの木魚が左右に取り付けてある「指ぱっちん木魚」。
神妙な顔をしてうつむき胸に手を押し当てると、仰々しく、ゆっくりと開いていく翼。吊りあげられる丸い魚たち。
ちょっと変わった天使が、ちょっとヘンな動きで、明るく澄んだリズムを奏でてる。
 
背景に青空を見ました。

ケント紙に鉛筆で軽い当たりをつけ、プラマン+水筆。スキャナ取り込み後PC着彩