AIトークまとめに時間を取られ

ちょっと時間が経った


このところ、去年の11月30日に行なったセミナーの記録起しを受け持ってしまい、結果的に膨大な時間を取られてしまったために、このブログ記事への時間が無くなってしまった。
去年もやったので、簡単だと思ったのだが、今年はそうではなかった。
それはテーマが「AI時代、デザインに何が可能か」というテーマで、分野の異なる論客が4人も集まり、それぞれが思うAIの未来を語ったからで、用語の違いや立ち位置の違いを調整して全体が通読でき、しかも何らかのまとめに持っていく必要があったからだ。


今日の日経新聞日曜版(今はもう月曜だが)トップに「個人データ・EU発大規制」とあったのを見た人もいるかもしれないが、いよいよEUが消費者や従業員などの個人データの保護に走り始めたのだ。
多くの情報を察知していれば感じることだが、このままではグーグル、アマゾンや近いうちに中国のバイドゥ、テンセント、アリババなどに個人データは完全に察知され、個人の消費行動どころか、考え方までコントロールされる心配が出てきている。中国は国家ぐるみでこの動きを進めていて、そこからの世界制覇を考えているのは明らかだ。
こういう背景を意識したうえでのデザイン問題だから、なまじの判断が出来ない。


昨夜、何とかまとめて発言者の修正、チェックを依頼したところだが、A4で40ページほどにもなってしまった。このままでは読者がついてこれないのではと思い、半分ほどに圧縮し、要点をまとめる仕事が残っている。それをお願いするのと、スライド・データの扱いでも残務がある。
取り急ぎ、発言者を紹介しておいて、近日の内にそのトーク内容がネットで(多分、NPO日本デザイン協会のホームページで)読めるように、ご案内することになるだろう。
内容は真剣なモノなので、その際は改めてご案内します。ぜひアクセスして頂ければと思います。


パネリスト(発言順)
洪恒夫/(株)丹青社クリエイティブ局長
山本想太郎/(公社)日本建築家協会デザイン部会長
森山明子/武蔵野美術大学教授
渡邉政嘉/新エネルギー・産業技術総合開発機構理事
大倉冨美雄(進行・まとめ役)/NPO日本デザイン協会理事長 


こういう人選をしたには訳がある。洪氏は公益社団法人のデザイン8団体がまとめようとしている「デザイン・ミュージアム」の若手のまとめ役でありデザイン界の事情に詳しい。山本氏は若手建築家として、希望の見えない解体過程にあると言っていい不透明な建築設計界で模索して頑張っている。森山氏は元「日経デザイン」の編集長であり、デザイン界をロング・スパンと広角で見ることに長けた論客。渡邉氏は、(公財)発明協会の審査会で縁が出来たが、経産省の産業政策課長からの転出であり、デザイン界事情についても経験が深い。これだけの人たちがデザインという観点から自分のAI観を述べたのだから、まとめるのはやはり大変だ。





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