極タマ(読切)



極タマ

極タマ

高橋忠志
(C)Tadashi Takahashi/Shogakukan 2011

野球大好きで捕手希望の桜アザミ。中学校入学を機に野球部に入ろうと決意するアザミだが、実家がやんちゃな稼業のせいで…? 笑えてちょっぴり泣けるベースボールコメディー!!

posted with EmbedSunday on 2011-10-04

★★★☆☆


ハヤテのごとく!』のアシスタント一期生、高橋忠志先生の読切。
今はどうか分かりませんが、『ハレルヤ オーバードライブ!』2巻の段階ではヘルプをやってました。
高橋忠志先生のtwitterはコチラ tadasitakahasi
前作、『バクロのレシピ』の記事はコチラ


出オチ感満載の漫画でした。
『極タマ』 p2 高橋忠志

『バクロのレシピ』は主人公のキャラデザが良かったというのがありましたが、
この漫画は『おお振り』の三橋と阿部を逆転させたっぽいだけという...
(あの漫画が今までのセオリー「ピッチャーが熱血」の逆だったのですが)


細かい点を挙げればそれなりに良い点は見つかります。
例えば親父のキャラデザ、キャッチングが上手い理由の妙な説得力(というか納得力)、
初めて球を取った時のえらい喜んでる表情、mobや背景。
それだけにつまらなくは無いんですが、本筋が単調なだけに面白くもないという。
野球の内容にほぼタッチしてない点も加え、この辺りは残念ながら『バクロのレシピ』と共通してます。
『バクロのレシピ』より良い点は、誰がどういうキャラか?は分かる点でしょうか。


ディテールを見れば作家としての質は上がってるものの、漫画自体は面白く無くなっている。
若木先生が言うところの「3作目のクレバス」にぶち当たってる感アリアリです。
壁にぶち当たる事は決して悪い事ではないです。
超えるには相当苦労するかもしれませんが、逃げ出さなければ必ず自分の地力に繋がると信じてもらいたいものです。
前回も書きましたが、まずは題材のチョイスですかね。
連載を狙いやすいジャンルよりも先に、自分の良さを出せる作品って何だろう?
って所から考えなおして欲しいものです。