本当だったら今日から沖縄ということだったのですが
急に営業の人が行かなければいけない事態が発生したので
急遽入れ替わりで沖縄まで行くことになりまして
私は東京に居残りということになりました。



沖縄へは一度は行ってみたいという気持ちもありましたが
今回は仕事がキツイと分かっているだけに
ちょっと助かったかも。
その代わり私が外回りですが、まあ行ったことのあるところばかりなので大丈夫でしょう。

「キノの旅VII」 (時雨沢恵一 / メディアワークス 電撃文庫)

都市国家を旅するキノの体験する様々な価値観や思想の違いを浮き彫りにする連作短編集。
8話収録、230ページ。


相変らずシュールな話で、アイデアを思い付いたところで止めているような感じです。
いわばゴツゴツとした話ばかりなのですが、この作品の場合はそれがいいほうに働いているようです。
それぞれ感想。


プロローグ「何かをするためにa.b」
巻頭にb面を配置し、巻末にa面を配置するといういつもの方法。
キノの過去を見つめ直す中編。
最初はもっと躊躇するもんだと思いますが、どうか。


「迷惑な国」
今回キノが訪問したのはキャタピラで移動する国。
これぞ立場変われば見方が変わるという典型。うまい。


「ある愛の国」
王という立場を捨て、愛に生きることを決心した王様の話。
よかったわねじゃないですよ…


「川原にて」
やはり旅をしている男、シズ。彼は車で移動をしているのだが。
なににでも魂ってのは宿るものです。
死んだらおしまいですからね。


「冬の話」
キノは冬の間、ある国の外で暮らすことにした。
本分を見出した者は、強いですね。
ここまでに、なれるかな?


「森の中のお茶会の話」
ある老夫婦が旅人を自分の小屋に招待してお茶を出してくれたんです。
ここまでこの作品を読んできた方だったら大体想像がつきませんか?
私はなんとなーく…


「嘘つきたちの国」
国の城門近くに住む男はもう何年も恋人が帰ってくるのを待っていた。
こんなんだったら…
と思うのですが、本当にいいのだろうか。