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物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2008-07-29

『覇王別姫』 チェン・カイコー監督 中国映画の大傑作

さらば、わが愛 覇王別姫さらば、わが愛 覇王別姫
リー・ピクワー

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評価:★★★★★星5つ マスターピース!

(僕的主観:★★★★★星5つ)


中国映画の大傑作ですね。

張國榮(レスリーチャン)の俳優としての偉大さが、際立っています。男性であるにもかかわらず、見事な仕草と演技。女形を思わせます。 この肉体も精神も人生も全てを捧げつくしてしまう「芸の道を究める」というのは、歌舞伎や能、京劇などの伝統文化を持つ中国や日本では、理解されやすいのではないでしょうか。京劇という封建社会と別ち難い芸に魅入られてしまった主人公たちが、清朝、軍閥、日本軍、人民解放軍、共産党、紅衛兵の文化大革命時代の大きな時代の変化に翻弄されつつも、どうしても京劇という芸から離れて生きられない様は、壮大な大河ロマン。『楡家の人々』のような壮大さを感じます。

楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)
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中国政府公認であるにもかかわらず、最も京劇に礼儀正しく対応したのが日本人将校であったというエピソードも、極めて理性的で傑作としての風格を感じます。また成功したあとも、京劇の老師に対して一切反論ができないほど絶対服従である主人公二人のきわめて中華文化的な家族を重んじる姿勢と、その後継者が文化大革命でそういった絆をズタズタにしていく差異は、見事なコントラストを描いています。


ちなみに覇王別姫の天才的な将軍項羽と虞美人のエピソードは、中国では古典としても国民的な作品です。日本では、司馬遼太郎『項羽と劉邦』僕的には本宮ひろ志さんの『赤龍王』等を知っていると、より深く作品を理解できるでしょう。 というか、項羽と劉邦についての物語、、、漢帝国建国の物語について、知らないと中国の物語はほとんど意味不明になるはずですよ。繰り返す歴史の国ですからね。ましてやこの物語は、押さえておかないと、中華文化の情報は全然わからなくなってしまうと思うので、まずは、なによりも『項羽と劉邦』はおススメです。ちなみに、劉邦のキャラクターと虞美人のエピソードが最も見事だと思うのは、いくつも読んだけど、本宮ひろ志さんの漫画だなぁ。あれほど、イメージが強烈なものはなかった。項羽の直情径行なそれでいて器の巨大さも、あの絵では見事に伝わったよ。いままだ手に入るのかなぁ。とにかく、お薦めです。


項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)
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メッテルニヒ的なリアリストからウィルソン的な理想主義者に

ライス国務長官の過去と現在

アメリカの次期政権の外交政策は好むと好まざるとにかかわらずブッシュ政権が残したものに基づくことになる。初期のブッシュ外交がどのように変化してきたかを理解することは重要である。イラク戦争への世界的な批判とロシア、中国、インドの台頭によってアメリカの優位は揺らぎつつあると議論するものも少なからずいる。最近のイランと北朝鮮への宥和は多極化衰弱論者の間では象徴的に受け止められている。

以前の記事で述べたように、イランと北朝鮮に対するアメリカの政策の変化は懸念すべきものである(1、2、3を参照)。しかし衰弱論者の見解に同意できない私は、コンドリーザ・ライス氏がワシントンに乗り込んでからの政策ニュアンスの大きな変化に注意を払うことは重要である。

ライス国務長官がフォーリン・アフェアーズに寄稿した二つの論文を検証したい。一つはジョージ・W・ブッシュ大統領の就任以前の選挙運動の期間中に書かれたものである(“Campaign 2000: Promoting the National Interest”; January/February 2000)。もう一つはブッシュ大統領が人気を全うしようとしている最近になって書かれた(“Rethinking the National Interest: American Realism for a New World”; July/August 2008)。両論文で最も重要な違いは、ライス長官がメッテルニヒ的なリアリストからウィルソン的な理想主義者に変わったことである。また、世界の安全保障をめぐる状況もクリントン政権の末期から変わった。アメリカは冷戦の脅威が去った歴史からの休暇より戻ってきた。今やアメリカは9・11事件を経験し、権威主義的な資本主義国の台頭にも直面している。

グローバル・アメリカン政論

http://newglobal-america.tea-nifty.com/shahalexander/


この違いの指摘は、興味深いね。

これでマクロの構造は出そろった!

f:id:Gaius_Petronius:20080914213547j:image


とはいえマクロ構造はほぼこれで確定だと思います。



by GiGiさん漫研チャットより


昨日、漫研のチャットでGiGiさんのコメントを読んでいて上記の文章に出会った。なかなか、興味深い発言で、彼はことさら意識しているわけではないのだと思うのであるが、これって「読み」の「手法」のことを言っているんだよね。ここの常連メンバーのリテラシーというか、マンガやアニメの類型などを分析するその執拗さと鋭さにはいつも感心するのですが、一つ一つ、丁寧に、その物語が持つマクロ構造を丁寧に分解しながら主人公の気持ちや作者の意図したところを分析していく。いや、僕は思い込みを分投げて幻想に幻想を重ねて、それを多層に組み上げて現実を理解しようとする癖があるのに比較すると、ここのメンバーの事実を積み上げる精確さには、感心する。まぁ主催者の性格の反映なんでしょうけれどもね。


こういう、マクロ環境を淡々と丁寧に分析することって、なかなかできないし、マクロを賢しらに分析することは、その物語自体の訴えたいもの本質やその制限ある立場に置かれた主人公の等身大の気持ちというものへの共感やシンパシーを失わせてしまうものだ。実際に、僕は、コードギアスをいつも分析しているのですが、これは素直に主人公や好きなキャラクターに共振するために、「ほんとうのところどんなマクロ環境に制限された世界に生きているのか?」ということを、ちゃんと理解したいからだ。けど、マクロ環境を分析するといういことは、同時にミクロを無視することでもあって、ときどき分析系ブログでも評論でもなんでもいいのだが、そういった文章を読むと、賢しらに難しいことを書いていることが多い。


でもそれって、ほんとはそんなに意味あることかな?って思う。うーむこのいい方は違うなぁ。というか、いい方が難しいなぁ、、、それってたとえば、ルルーシュがどんな思いを抱いて苦しんでいるか?、世界帝国の皇帝として君臨するシャルルゥがどんな気持ちを抱いて世界を眺めているか?、父親を殺さなければいけないと思った枢スザクという少年がどんな気持ちだったか、、、母親を目の前で殺されたナナリーという女の子が、なにを信じて生きているか?そういうことを、ちゃんと真の意味で体感できるかって、、、それが、真の意味で物語を楽しむってことじゃないのかなぁ、と思う。いや、マクロの構造を理解する、異質なもののセンスオブワンダーを感じるという「楽しみ方」もあるとは思うけど、僕にとって、自分の生きる生き方のモデルというか、そんな生き方もあったのか?という追体験のために物語を読んでいる感じが強いので、マクロの分析を、がーっと書いていると、、、、僕もうざいくらいに賢しらにわかったふうなことを書くけど(本当はわかっていないからこそ言葉を重ねて分析して、真実にたどり着こうとしているんだが・・・)それって、あまりかいていると、満足感がない。書いているのでは、一番、昨今で、気持ちよかったのは、グレンラガンだなー。あれは、マクロの謎解きよりも、主観性の移ろいを凄く重視していることと、僕がちょっと物凄い上向きにテンパっていた(って、いつもか・・・笑)時期だったんで、なんというか、「感情移入」が強烈に起きていて、それを複雑に読み解く必要がないものだったから起きたんだろうなー。ああいう透明な感じを、コードギアスなんかの複雑な世界で、感じたくて、がんばって言葉を重ねているのかもしれない。


これって、、、、僕は、「人の動機」にとても興味があるんですが、結局、アニメや小説、映画の世界で主人公の医師や気持ちをより深く理解するためにマクロ環境を読み解く、、、ということは、僕にとって、リアルに生きる自分や友人や周りに人たちを理解し、理解されようとすることと同一の行為なんだろうと思う。このブログと同じくらい、シゴトに関しても実は手帳やレポートを書くんだが、、、同じことだ。市場構造や組織のマクロを分析していけば、そこにいる人間の意志と動機が見えてくるんだ。そういうもので、レアなもの見た時に、僕は限りなく感動する。こんな無意味な世界にも、ほら、こんなに、人間は凄いんだって。そういう「ほんもの」を見るたびに、世界の美しさに感動して、生きていく勇気をもらえるような気がする。なんというか、物語の中の人格も、それが物語としてちゃんと成立して「一つの世界」を形成している時に、やっぱり同じように同じ人間と感じられるときがあって、そういうに感動するのと、現実と、僕にとっては同じような気がする。


・・・うーん、何が言いたいのだろう?自分でも意味不明だ(苦笑)。なんというか、人間って、凄いよなぁ、とか思うのですよ。でも、その凄さを理解するのは、凄く難しい。内面は、目には見えないのだから。だから、見えないものを見えるようにして引き出したい、といつも願うのかもしれない。だから馬鹿みたいに無駄にいつも僕は言葉を重ねる。なぜだろうか?それはもうよくわからないのだg。。。。でも、いいのだ、それで人生楽しいのだから。

この記事を読んで、欧州は共産主義がとても強い、第三の道を選んだ地域だということを思い出しました

オバマ氏がマケイン氏に圧勝、英独仏での政治献金額で

米連邦選挙委員会は25日、今年の米大統領選に関連しドイツ、フランス、英国に住む米国人の政治献金で、民主党候補者指名を決めたオバマ上院議員がこれまで少なくとも100万ドル(約1億800万円)を集め、共和党のライバル、マケイン上院議員の少なくとも15万ドルに大きな差を付けていると報告した。

AP通信が報じた。オバマ議員は先の中東・欧州諸国歴訪で、これら3カ国を訪ね、ベルリンでの演説では聴衆約20万人を集める人気を誇示した。英国に限っては、マケイン氏に寄金したのは63人だが、オバマ氏は約600人だったという。

AP通信は、両議員への献金者を取材し、マケイン氏が劣勢なのは過去8年のブッシュ政権の政策への嫌気が大きいと指摘。欧州で損なわれた米国の印象の回復をオバマ氏に賭けている献金者が多いともしている。

CNN


ヨーロッパからの献金が多く集まったと言ってオバマは喜んでばかりもいられないとカカシは思う。なぜかというと、アメリカ人は往々にしてヨーロッパに比べられるのを嫌うからである。特にフランスなんかと比べて「おふらんすではこうしてるざ〜ます。それにひきかえアメリカは野蛮ざ〜ます」とやたらにフランスを引き合いに出す人間は忌み嫌われること間違いなし。

フランス系移民の子孫でフランス語が堪能だった2004年の民主党候補ジョン・ケリーが、ヨーロッパで生まれ育ったテレーザ夫人と普段はフランス語で会話を交わしていると語り、ジョン・レ・ケリーなどとおちょくられて人気ががた落ちしたことは記憶に新しい。

アメリカ人の多くはヨーロッパ諸国は社会主義が行き過ぎだと感じている。アメリカをよりヨーロッパ風にしようなどという政策には脊髄反射を起こす人も少なくない。そういう文化のなかでオバマがヨーロッパに媚へつらうのはアメリカ市民にとっては決して面白くないことなのである。

オバマはアメリカの大統領としてアメリカの国益のために働こうというのか、それとも「世界の市民」であること優先させて、アメリカは二の次になるのか、ライバル候補のマケインはこの点について強く問いつめるべきである。


欧州で大人気のオバマだが、「世界の市民」をアメリカ人はどう思う?/苺畑さんより

http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2008/07/post_745.html


この苺畑さんという人は、とてもリパブリカンにシンパシーがある人のように感じるのだが、このようなアメリカ市民?の視点から見ると、どちらかというと社会民主主義や共産党的なインターナショナリズム的視点が報道を支配している日本のメディアと違った風景が見えてくるので、興味深い。たぶん、アメリカの社会には、サイレントマジョリティ的に根強くこういう感覚を持った人が、たくさんいると思う。


ちなみに、アメリカは歴史的に見て、非常にフランスかぶれが強く、それは独立戦争の時に協力してくれた国がフランスだったからということに始まって、伝統と歴史がないアメリカの新興貴族たちは、こぞっておフランス的なものにかぶれたので、エリートとかスノッブとか、とにかく社会階層上、上品とか上の方であると思われるものには、フランス的なものが色濃く刻印されている。このことは、アメリカ国民にとって、フランス的なものへの憧憬と同時に、もちろん民主主義の伝統からフランス的なもの(=貴族的なもの)をスノッブとバカにするという微妙な意識を作り出している。ちなみに、ジョン・ケリー大統領候補のように、弱きもの貧しいモノの見方であるはずの民主党のリーダーには、非常に大金持ちが多いというのも、なかなか興味深い話だと思う。


さて、この記事を読んで、あーと思いだしたのは、ヨーロッパ旧大陸が、コミュニズムを馴致させたような形で、社会民主主義が非常に深く根付いていることだ。イタリアなどは、王党派という王制を復活させようとする勢力がある上に、、もともとコミュニズムがとても強い地域でなので、共産党が根強く、しかもマフィアが牛耳っているような、とても不思議な近代国家になっている。ここの政治的多様性は強烈だが、これはヨーロッパ社会の縮図でもある。


古い王制や貴族制を色濃く残し、同時に社会体制としては、コミュニズムを馴致した形での社会民主主義が「第三の道」を追及している。まぁ第三の道なんて言うものはなかったという意見も昨今は根強いが、ヨーロッパ旧大陸が、社会民主主義という名に衣替えしているが、革命志向や共産主義のイデオロギーが、社会の末端まで深く浸透して、100年以上たつ近代社会であるということは、事実なのだ。


フランスの官僚やEUの官僚たちの打ち出す、末端までリベラリズムのいきとどいたラディカルな法の打ち出しには、ときどき知るたびに戦慄する。アメリカが、同性愛や結婚形態などのが凄く保守的な地域であるのに比較すると、ヨーロッパの実験性や生活世界の多様さには、驚きくよ。ここは、たぶん住んで深くまでコミットしないとわからないだろうなーと思う。外から見てはわからないものなのだ。ああ、ここは、二度の大戦を経過して、コミュニズムを生み出した、近代のフロントランナーである成熟の旧大陸なのだ、と感心する。日本やアメリカ、北東アジアなどの、経済成長率がプラスで存在するダイナミックな発展途上地域とは、比べ物にならない世界がそこには存在する。いい悪いではなく、ある種、斜陽の果てにある社会だ。

第三の道(だいさんのみち 英語:The Third Way)とは新自由主義的な経済路線の保守党政権に対抗するために、新自由主義的な経済路線を大幅に取り入れた、旧来の社民主義の「大きな政府」路線でも、サッチャー流の市場原理主義路線でもないもう一つの道を目指すべきとして、イギリスの社会学者ギデンズなどによって主張され、主にヨーロッパの社会民主主義勢力が取り入れた政治路線の総称。イギリス労働党のブレア政権(1997年5月2日〜2007年6月27日)が最も有名である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%89%E3%81%AE%E9%81%93


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ああ・・・僕は、人生の夢の一つなのだが、数年単位で、アメリカとヨーロッパに住んでみたい、と思っている。住んで体験しなければわからないことが世の中には多すぎる。駐在も夢なんだ。自分が経験したことのないような生活が、世界が、この世界のどこかにあると思うと、ときどきやるせない思いにかられる。もっと、世界を広く深く見てみたい・・・と。バックパッカーで世界中回ったが、観光と住むのは意味が違う。・・・でもなー。個人では、そんな財力ないんだよねー(苦笑)。でも、10年単位で努力してやれば、きっと願いはかなうと思う。


ただのリーマンではなーと思っていたが、願っていたグローバルに展開する事業の担当にもなったし、こうなったらきっとアメリカで中古の飛行機を所有して(アメリカだと安いやつはカローラの中古ぐらいなのだ!年間維持費も安いし!)、ヨーロッパかアメリカに家を持って、日本と年の半分は行ったり来たりする生活が、、、老後できたらいいなーと思う。大橋巨泉かおまえは!とか突っ込まないで(苦笑)。あとは、好きな経済学や社会学を、大学で勉強三昧しながら、てきとーに論文とか書きながら大学に通うような生活・・・・ああ、、、うっとりする。


でもさーそんなに贅沢しなければ、郊外に家を持っていったり来たりすることってそれほど極端に難しいことではないと思うんだよね。そのためには、どのへんの地位とかサラリーを目指すかもおのずと逆算できるし、それよりも、妻が海外に慣れてくれるかとか、ともだちが世界中にいるかとか、そういうことを10年単位かけて準備しなければならないんだよん。難しいのは、適応だから。ましてや老後だし。けど、いまのビジネスに長く関わっている人は、世界中に親友がたくさんいる、超かっこいいスタイルで生きているから、きっとそれも不可能ではないはず。、、、そう夢見ながら、最近、疲れた体に鞭打って、今日も通勤します(笑)。ほんとうは、中国とかスリランカとかも垂涎の的なんだが・・・。クラークさんのように、、、、。


日本は、非常に豊かな国だ。ここで頑張れば、心さえ意識さえオープンに持ち、世界のトライする気持ちを持ては、驚くほどの選択肢が人生には広がっていると思う。別にこの国の中で、好きなマンガとかエンタメに戯れているのだって、18世紀以前の貴族にすら楽しめなかったレベルの楽しみを得ているんだぜ。なんて、幸せなんだって思うよ。最貧国で明日の食べ物もないような国や、内戦ばかりで殺し合っている国に比べれば。・・・・まぁ、そんな豊かな世界で、教育を受けてすら、人生の無味乾燥に絶望する人間も多いわけで、なかなか世界は複雑だけどねぇ。なかなか、人間、足るが知れないからねぇ。欲望は果てしないものさ。

2008-07-27

TURN 16『超合集国決議第壱號』感想〜コードギアス読解の基礎/主人公はスザクなのかルルーシュなのか?

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■純粋な軍事力としての黒の騎士団〜地球を統一するためには、解き放たれた純粋な軍事力がいる

うん、、、基本的に、僕は大枠のシナリオ自体は、特に文句はないんだ。個別の話も、ここまで見事なグランドデザインとキャラクター造形が描かれてしまうと、もう感情移入しているから、多少の演出の齟齬では特にダメだ、とは思わない。けど、、、この物語って、3層構造にわかれるはずで、


1)エリア11(日本)の植民地解放というナショナリズムの物語


2)3軸を中心とした地球統一のインターナショナリズムの物語


3)まだ謎だが、ブリタニア皇帝が語る神との戦い


という3層に分かれるのはなんとなく想像がつく。3)がどういう形で展開するのかは、まだ見えていないので、テキトーな思い込みですが・・・。3)のイメージは、SF的なもので、エヴァとかああいう話です。・・・でも、だとすると、全50話と考えても、1)日本の独立戦争というドラマが、R2(第二期)のTURN 8『百万 の キセキ』まで、つまりほぼ30話分も費やされているのは、観客を感情移入に誘い込むことや、そのあまりにいい出来からいっても、わからないでもないのだが・・・やはり冗長すぎたとしか思えない。


TURN 10 『神虎 輝く 刻』〜インターナショナリズムの話を書くには、少し尺が足りない・・・

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080615/p2



今回の国籍を持たない軍事力という発想は、純粋な国連軍を創設してしまおうという発想と同じ。この話をエンタメでもっとも人口に膾炙したのは、かわぐちかいじさんの『沈黙の艦隊』ですね。全31巻。・・・・あの31巻を、このほんの数分で表現してしまうんだから、、、この凄さや深さがわかる人って、ほんとどれくらいいるのかなぁ?と思ってしまう。いや、その深さを「わからす」ことがこの物語の本質ではないので、これこうでいいんだけれどもね。

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僕はかわぐちさんの連載とかで、過去のプロセスをじっくり踏破した経験があるから、こういう爺くさいこと思うのかなぁ?。消費している観客は、こんなこともうプロセスではなくて、空気(=結果)として受け入れているということなのかなぁ?。どうもわからない。治安維持レベル以上の軍事力の指揮系統の一本化ってのは、地球連邦政府のための最も重要な一歩であって、巨大帝国ブリタニアを倒す手目に小さい国をより集めなければいけなかったルルーシュ・ランペルージが、最初期からこれを志向していたというのは、彼がいかにレベルの高い戦略家か表しているんだが、どうもそれってうまく伝わっているのかなぁ、、、と思うんですよねぇ。また、この憲法批准は、アメリカ独立戦争の時の合衆国憲法のアナロジーに思えるんですがねぇ。「合集国」ってなっているのも、「合衆国」が本来は誤訳なのではないかという強い論争があって、本来は人ではなくて、国(=State)が集まったんだから、「合集国」と訳すべきだちゅー話がずっとあるとか知っているとこの訳語にぐっとくる。

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このことの凄さが分からないと、感動が全然違うと思うんですよねぇ。ちなみに前回書いた、「2)3軸を中心とした地球統一のインターナショナリズムの物語」を、逆に物語の終盤で2超大国の最終戦争に二元論に収束させるというのは、なるほど逆パターンか!と唸りましたよ。神殺しのの3)がメインにならざる得ないとすると、2)をおもいっきりシンプリファイするのは、なるほどと思いますよ。なんか、何のためにいるのかなー?とか思っていた、シュナイゼルがここへきて、戦略兵器を所有するなど、現実世界での未来を抑え込むところも、、、うーむ、その他の3極に分裂して発散して終わったガンダムSEEDとか、3極のまま緩いガンダム00とかと比べると、その違いが、、、物語をちゃんと収束させて終わらせようとする強い意志が感じられて、谷口監督のスマートさを感じるなぁ。

f:id:Gaius_Petronius:20080914233234j:image


■主人公はスザクなのかルルーシュなのか?〜誰がメインの視点なのか?

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非常に複雑なコードギアスという物語を読解する前提として、すでにかなりぶれて曖昧になっているのは誰が主人公か?という問題だと思うのです。主人公とは、いいかえれば「大多数の観客は誰の視点に共感して感情移入しているか?」ということです。実は、これ、案外厄介な問題なんじゃないか、といま思っていまう。いや、ぶちゃけていえば、単純に、ルルーシュとスザクどっちが主人公なの?って問いです。

善悪の視点を入れ替えた物語

これは1期開始時からすでに指摘されていたことでほとんどの人は了解済みだとは思うのですが、コードギアスという作品は通常の作劇であれば主人公であるスザクを脇に回し、敵役のポジションであるルルーシュの視点で物語が綴られているんですね。ガンダムで言えばシャアの視点で綴られる物語と言えばわかりやすいですかね。重要なのは、ルルーシュは最初から敗北が義務づけられているということ。敵役であり、本来の主人公であるスザクに常に苦杯をなめさせられる。それは1期で何度も繰り返されてきた場面です。2期においてその立場があるいは変化するかも?(続編で、かつての敵役が仲間になるという事はままある話です)という希望もあったのですが、15話まで進んだところで、どうやらその可能性は極めて低くなっているように思います。そのかわり物語のラスボスとして華々しく散華する準備は余念なく進んでいるように思われ、ルルーシュに感情移入する私のような人間にはたまらないマゾヒスティックな展開が予想されます。悪は悪として、それがどれだけ同情を誘う存在であったとしても断罪される、ある意味王道の勧善懲悪スタイルなんですね。


コードギアス読解の基礎/未来私考

http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20080721/1216614208



これは、GiGiさんの「視点の倒置」の解釈ですが、僕はちょっと疑問があります。いや基本ラインは、ほとんど同じで、いい方の問題ですが。まずね、スザクが主人公?と言い切っているところに疑問符なんです。R2ではそうかなぁ?と思うので。でもまず、なぜこういわれるのが了解済みと思われているのかを、引用してみましょう。これは、ルイさんのコメントがわかりやすいんで、ちょっと引用してみます。



ルイ

2008/07/24 23:22

キャラクター創造の順番として、ピカレスクロマンを志向するコードギアスとしては先ずルルーシュ→対置しうるスザク、という順番なだけで、一般的な「物語」の構造としてみれば、スザクの正道立身出世物語というのが基本フレームですよね。前期2話の時から、シャアが半端にニュータイプ能力を有せず(あれは、ある種シャアの不幸ですよね。MS戦できちゃうというのは)、アムロ(スザク)と別フィールドで戦い、上り詰める話だと思ってたんで…。まあ、僕もスザクが主人公だと思ってました。ただ、他のエントリでgigiさんが仰られていたように、善悪の単純な色分けを是としない表現世界の「次」がコードギアスですから、スザクもまたルルーシュと、要素を交換するような関係なんでしょうけどね。

戦略と戦術の違い

http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20080724/1216852063

ルイさんが、ピカレスクロマンを指向していると書いているのは、宣伝の帯にまさにズバリ書いてあるからですよね。


キミを守るために、世界を壊す――。衝撃のピカレスクロマン「コードギアス 反逆のルルーシュ」DVD発売情報

 超大国に占領され、「日本」の名を奪われたエリア11……衝撃的なストーリーで話題沸騰! MBS・TBS系にて放映中の「コードギアス 反逆のルルーシュ」DVD第1巻発売が決定だ!胸に野心を秘め、どのような手段を用いても覇道を歩もうとする「黒の皇子」ルルーシュ。正義を志し、正直さと公平さを捨てることなく正道を歩もうとする「白の騎士」スザク。二人の歩みが超大国ブリタニア帝国、そして世界を震撼させる!

http://anime.goo.ne.jp/contents/news/NAN20061013_82/index.html


ピカレスク小説(ぴかれすくしょうせつ、英語Picaresque novel、スペイン語Novela picaresca)は、16世紀〜17世紀のスペインを中心に流行した小

説の形式。悪漢小説、悪漢譚、悪者小説とも呼ばれる。


日本のピカレスク小説

現在でもピカレスクは世界各国で盛んに愛読されており、日本国内でも新作が発表され続けている。日本においても同様で、やはり上述してきた様な性格付けを受けた人物を主人公や重要人物として物語が展開される。この様な人物が、暴力・犯罪の現場や経済市場などにおいて、時に激しく時に華麗に、一般的に悪と言われる行為を行ってゆき、一度は成功を収めるものの、結末において零落・破滅するのが和製ピカレスクの基本フォーマットとなっている。また、欧米の作品と比較すると、宗教的背景や社会・文化的背景、生活感は比較的希薄である一方、ハードボイルド、ニヒリズム、ダンディズムと密接に結びついている場合が多い事も、特徴として言える要素である。他方、主人公の悪漢が巨悪や猛悪に立ち向かうという構図で描かれる物語の場合、主人公が行う悪の行為は、結局は「正義のイメージ[3]」のみを持ち、結末に至っても主人公が生き残るというパターンが、かなりの割合で存在するのも和製ピカレスクの大きな特徴と言える[4]。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AF%E5%B0%8F%E8%AA%AC


GiGiさんの視点の倒置は、たしかに第一期では、僕は凄く正しいと思うんです。第一期は、非常にわかりやす対比でした。どうも監督の谷口さんは、ルルーシュが主人公だと言い切っているそうですが、少なくとも第一期は間違いなくスザクが主人公ですよ。見ている感覚として、そうとしか思えない。単純に演出上でルルーシュに感情移入する人もいるでしょう。けれども、マクロ構造的に、第一期は「植民地11となった日本を解放するというナショナリズムの物語」が背後を基礎として支配しているので、スザクしか主人公になりえないんですよ。

□第一期はスザクの物語〜ユーフェミアに見出され何もなかった空っぽのスザクが理想を見出してゆく物語

・・・さて、話は戻るが、、、僕は第1期の物語は、ルルーシュ自体がナルシシズムの奴隷に捉われており、非常に限定的な・・・覇王になりきれない覇王であったため、王道の中の王道を歩んでいた、、、、しかも、それが全く身分も立場も人としての誇りすらないなかで戦い抜いていたこともあって、スザクこそが真の主人公であった気がする。それゆえに、突きつけられる課題が、スザクに偏って、厳しいものが多かった気がする。登場したての彼の強烈な捨て身の発言は、いまでも胸に焼き付いている。明らかに出来レースの裁判に、それでも真実を明らかにする場所だと信じて、、、いや、それがまやかしだと知っていても出頭し、、、



f:id:Gaius_Petronius:20080914233302j:image

「それでダメなら、自分はこの世界に未練はありません」



と言い切った彼の強烈な自己犠牲の、、、なんというか、結果(=目的志向に生きる)を完全に拒否する過程のみを遵守するその強烈な捨て身さは、本当に凄いエネルギーがあった。あのある種のオーラは、3軸のグローバルな政治戦略闘争になるはずのR2の今後では、なかなか見えないかもなーと思う。だって、もう既に彼は、帝国最高位のナイトオブラウンズのNO7だもの。立場がある人間には、なかなかあれほどの捨て身感は演出できないと思う。



ちなみに、スザクがユーフェミアに対して過剰な思い入れがあるのは、何もなかった彼の情熱というか志というか内的なポテンシャルに、さまざまな形を与えて見出してくれた人・・・初めて自分自身の内的な本質を見抜いてくれてそれを、世界に表現する方法を与えてくれた人だからなんですね。ああいうのって、魂の同志、だと僕は思います。


ルルーシュは、ユーフェミアの思想を乗り越えられたか?〜第一期はスザクの物語だったのだと思う

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080528/p1

この覚悟に比べ、単純な話、ルルーシュには、日本を守る意識がないからです。ルルーシュが守るのは、ナナリーであって、日本解放は手段であり道具に過ぎない。だから、純粋な日本人で、かつて日本の指導者層の血に連なるエリートだったスザクが、ブリタニア軍人として体制内改革に執念を燃やすところに、この矛盾に、物語のダイナミズムがあるわけですよ。


もちろん、ブリタニア打倒(=地球の統一)や神を殺すことなど、背後により巨大なドラマツゥルギーは隠れていましたが、僕は、第一期は、基調低音として、日本解放を主軸としていたと思う。物語上、そんなに複雑にはできないし、わかりやすくするにはそれがベストだと僕も思います。実際、凄いテンションを感じましたし。


そして、この場合は、たしかに背後の構造に、ルルーシュの対置という複雑な視点になっている、というGiGiさんの指摘は正しいと思います。本来は、スザクがすべき、革命のレジスタンスを、より遠くを見通す(=結果的にね)スザクが行わずに、日本を解放することがしょせん集団に過ぎないルルーシュが行うという行為者のねじれが、ドラマツゥルギーの駆動に力を与えていたわけです。


けど、第二期のR2で、本当にそう言えるの?と思うんですよ。ルルーシュが破滅していく物語ととらえるのは、どうもその通りくさいのだが、本当に破滅するだけなのか?ってのはある。つまりどこに物語のエンドと救済をもってくるのかが、いまのところ僕にはよくわからない。もう少し暖かいものを期待していたのですが、シャーリーが死んだ時点で、ルルーシュには逃げ道はふさがれてしまったんだよね。あれで、大団円とかになったら、許せないもの。感情的に。それに、既に帰るところがなくなってしまったルルーシュに、前へ突き抜ける以外に道はないと思われる。

f:id:Gaius_Petronius:20080727235226j:image

第一期から通して、この作品の倫理には、


世の中の理(ことわり)を曲げて力を行使することには、必ず巨大な負が行為者に降りかかるという因果律を描いています。


超常の力ギアスを使えば、確実に何か大切なものを失うという倫理があるように感じます。その究極は、彼が守ろうと誓った学園の日常・・・その集約ポイントである、彼を救ってくれるはずの唯一の女性であるシャーリーを失うことです。また、たぶん前回のスザクが、、、、プロセスの正しさを求めるスザクが、リフレイン(麻薬)でカレンを自白させようとした時に、どうしてもできなかったのは、やはりスザクが、倫理的に外れることが絶対にできない人間であるということをはっきり示しているんですよね。あんなに派手な拒否の演出をする必要がないじゃないですか(笑)。野郎とk死ぬほど思い詰めてきたのに、どうしてもできなかった!という感じ。あー神様(=監督?(笑))に守られてるなーと思いました。

f:id:Gaius_Petronius:20080727235225j:image

拙速な力は不幸を呼ぶというメッセージ

 もう一つ特徴的なのは、ギアス能力に代表されるような、世の理を無視した拙速に結果を手に入れる力の行使は不幸を呼び込むというメッセージです。ギアスに限らず恋愛でも出世でも、それに見合った努力を経ずに結果を得たところで、周囲にも自分にも不幸をまき散らす事になると繰り返し描写されている。


コードギアス読解の基礎/未来私考

http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20080721/1216614208

えっと、R2では、TURN 8『百万 の キセキ』から日本解放のナショナリズムのステージから、インターナショナリズムのステージに変わったというふうに僕は書きました。


この時点で、スザクをメインの視点とするマクロ環境が消失しているんですね、いったん。


背後にナショナリズムによる日本解放というマクロ環境が基調低音であるからこそ、スザクの決断や行動に、オーラのようなテンションが宿っていて、本来メインの視点は明らかにルルーシュに設定されているにもかかわらず、スザクの凄まじい存在のテンションに、観客は引きずり込まれるんです。少なくとも僕はそうでした。ましてや、彼は非常に不可解で難しい決断を繰り返している。


その正しい道を正しいプロセスで歩む純白の騎士がいたからこそ、背後で正しい目的を描きながらも、徹底的に間違ったプロセスを歩むルルーシュというねじれた視点が意味を持ったんです。


ところが、インターナショナリズムと神殺しのドラマツゥルギーに主軸が移ると、ルルーシュの「間違ったプロセスで満身創痍に告発されながらも」最初に思い描いた、、、もしかしたらそれはウソかもしれない、その目的、、、、ナナリーを守ること、ひいては、ナナリーと共にあった学園の日常を、そして自分が幸せだった母マリアンヌとの思い出を守るために、戦うという「そもそも不可能でムリで歪んだ願いをいだいしてしまった」ルルーシュという幼い少年のその、自己の物語に主軸が移ってしまうんですね。構造上、スザクの不可能な状況であるにもかかわらず正しいプロセスを選び実現する、という「正さのの象徴としてのスザクのビルドゥングスロマン」が強く輝かない限り、倒置の構造は崩壊するからです。それはマクロ環境の日本解放が、より高次のインターナショナリズム(=地球統一をかけたブリタニアとの最終戦争)のステージに移った時点で、変化していると思うのですね。

f:id:Gaius_Petronius:20080727235227j:image

では、そこから何が描かれているというのか?


は、ちょっと疲れたので、また今度です。・・・・だいぶ整理されてきた。もう少し頭が整理できると、簡潔にかけるんだがなー書いて整理しているんで、、、なんか論理構成はめちゃくちゃだし、伝わるように書いていないので、ややこしい文章だなぁ。。。でもまー読み込んでくれれば確実にヒントにはなるし、僕の思考のメモなんで、それはそれでしかたがないっす。

2008-07-26

『JARHEDA ジャーヘッド』 サム・メンデス監督 ジェイク・ギレンボール主演  戦争シーンのない戦争映画〜湾岸戦争で、米軍兵士が戦ったのは敵ではなく『退屈』だった

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評価:★★★★☆星4つ半

(僕的評価:★★★★★星5つ)

高校生だった僕は、朝、新聞を取ったとき朝刊一面にイラクがクェー侵攻したのを知った。こんな近代社会でも、本当に戦争をやっている国があるんだ・・・と衝撃を受けた。ましてや、僕らと同じ近代都市文明に生きるアメリカの若者が、数十万、数百万規模で派兵されるのだ。いまでも、あのときの衝撃は覚えている。


■外国人が見た「アメリカの闇」〜病めるアメリカ社会を観る


初監督作品にして、アカデミー賞を受賞したイギリス人のサムメンデス監督の『アメリカンビューティー』。彼は外国人でありながら・・・・いや、外国人だからこそ、アメリカ社会の病的な本質を、鋭くえぐります。

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彼の視点は、ストレートに現代アメリカ社会の闇を描いており、それゆえにずっと注目している監督です。僕は、「病めるアメリカ社会を観る」という文脈で、さまざまな映画や本・現象をウォッチャーしていますが、近年では、もっともアメリカ社会の本質を描いている監督だと、僕は注目しています。さて、ではこの作品で、メンデス監督が描いた「アメリカ社会の病みの本質」とはなんなのでしょうか?



■戦争シーンのない戦争映画〜湾岸戦争で、米軍兵士が戦ったのは敵ではなく『退屈』だった



スクリーンを全編を覆う「乾いた空気」。無味乾燥な非・現実感は、退屈というものが人間に与える感覚を、見事に再現している。似たような効果は、テレンスマリック監督の『シンレッドライン』でもあったが、サムメンデス監督の映像作家としての力量が、際立っていたということであろう。テレンスマリック監督よりも、わかりやすかった。わかりやすいというのは、それだけ人を感情移入に誘う、エンターテイメントな文脈で描けるということで、高尚なことを、抽象的なこと、難解なこと『こそ』を、エンターテイメントに仕上げる人こそが僕の理想の物語作家なんので、やはり、サムメンデス監督、素晴らしい。


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これは、ヨーロッパ映画・・・とりわけフランス映画なんかでよく再現される、生きること不毛感や、無味乾燥な感じなのだが、もっとストレートにいうと、「非現実感=リアリティの失われた感覚」のことだ。「これ」を映像で、空気で、意図を持って表現できるのは、さすがの才能だと思う。こういうのは、「見ればわかる」し、言葉では説明しにくいので、ぜひ見てください。映画をたくさん見ている人ならば、あーこれのことかぁ、と思うはずです。さて、僕は今回見た映像の中で、『Ray』で見事にレイ・チャールズ演じた、ジェイミー・フォックスの黒人の三等軍曹(アンソニーの上官)が呟いた言葉、全シーンの中で一番、強烈に印象に残っている。



『俺は海兵隊になれたことを毎日神に感謝している』


『こんな光景、ほかじゃ絶対見れないぜ』

(引用不正確)


このセリフは、上官の黒人軍曹(ジェイミーフォックス)が、部下のアンソニー(ジェイク)に対して、言ったセリフで。この前後で、イラク軍が、油田に火を放ったために、何もない砂漠に突然巨大な火の柱がたちあがったロングショットと、そのための油田から飛び散る黒い雨という神秘的な映像の間に挟まれる。



前半は殺人マシーン・・・・一人前の軍人、海兵隊になるための、過酷な日常が描かれます。でも、これもなんだか現実感がない(ように、僕は感じた)。そして、砂漠に駐留しても、戦争がはじまってからでさえ、この非日常感は消えません。だって、戦闘というリアルがはじまらないんだもん。人間は常に、肉体感覚、とりわけ強烈な痛みや快感を伴わないと、リアルを感じません。なんで、安定した平和な社会で、リストカットなどの自傷行動やサッカー・ダンス・SEXに象徴されるような、快感と肉体感覚が強烈な行動に人がひきつけられるかは、それが理由だと思います。平和だと、退屈で、暴力とSEXを求めるんですよ、人間は。だから、アメリカの都市の中にいるときの不毛感が、えんえん続いているだけに僕には見えた。そんな退屈さの中で、どんどんみんな、半分正気を失ったような・・・感じになったり、でも、かといって合衆国軍人としてそこまでおかしくもなれない、みたいな微妙な感じで、過ごしています。本当は、昔の戦争ならば、陸軍前線部隊は、すぐ戦争の悲惨なリアルに体験します。たぶん、相手方のイラク軍は、、イラクの一般市民は、強烈いこれを感じているでしょう。本当は、アラブの側、イラクの側から、スピルバーグ・サムメンデス級の監督が、高い技術を持って、湾岸戦争、イラク戦争の映画を描けると、素晴らしくいいのだが・・・。つまりアメリカの市民は、そのあまりに高度な戦争形態と、圧倒的な兵器技術レベルの差ゆえに、戦闘というリアルさえも、体験できないのです。これは、正気な世界でどんどん気が狂っていくみたいなもので、日常の退屈を早回しで見ているようなものです。そんな、なんだかわからない不毛な閉塞間の中、突如、この神秘的な、SFとしかでもいいようのない、ロングショットが現れます。



これは、美しかった。その光景を見て、軍曹が、そう呟くのです。



・・・・・・・・・・・・・・・・みんなはどうだったのだろう?僕は圧倒的に共感してしまった。「この光景のためならば」、全ての安楽な生活、ブルジョワジーの安定した財産や、妻や、子供、そのすべて捨てても、これは惜しくない光景だよ!って僕は聞こえた。そして、それに納得してしまった。とりわけ、この解釈でいいのかわからないが、同じこの超クールで優秀な指揮官の軍曹(だったと思う)が、湾岸戦争終了後、スーパーで荷物を配送している低所得労働者をやっているシーンが一瞬流れるのだが、、、、それを見て、さらにその思いが強くなってしまった。



考えても見てください。ストレートに聞いちゃいますが?。




生きていて楽しいですか?(笑)




火の出るような充実感を、味わっているでしょうか?皆さん??(笑)。資本主義のシステムは、人に役割を課し、その枠の中でこま鼠のように毎日回り続けるのを強要します。日本などは、まだそれほど所得が二極化していない平等な社会ですが、それでも、おかしな犯罪がいっぱい起きるほど人々は閉塞しています。ましてや、最後のこの米兵達の戻る日常は、僕らと同じ都市生活者で、その軍曹のような低所得階級は、白人で言うならばプアホワイトで、黒人も、もうまともに生きていくのがバカらしい貧困の中に生きている人ばかりでしょう。新自由主義の行き渡った二極化した社会の下側に生きる労働者の、悲惨さといったら、もう19世紀のマルクスエンゲルスの時代の悲惨さにそれほど劣りません。多少豊かな日本のサラリーマンだって、毎日満員電車に揺られ、すきでもない仕事、同じことの繰り返し。主婦でも似たようなものです。


でも、そこから逃れるには、戦争に従軍するのも、一つの手です。まだ戦争のリアルな悲惨さも知らない僕らは、かなりの確率で、この圧倒的な体験にひかれると思いますよ。表立って、そんな人格を疑われるようなことは、言わないでしょうけど。まさか、



退屈さを忘れるために、戦争に行きたい!



だなんて。。。。・・・・・もちろん。そんないつまでも続く無限の地獄のような日常の退屈さ・不毛さから、戦争にいったとて、その退屈さから逃げられるわけではないのだよ、というテーマも、あります。しかし、それは、この退屈な世界では、リアルを感じたいぜっ!っている人がいるという裏のテーマが隠れていることも、僕は理解してみるべきだと、思いました。だから僕は、これを単純な反戦映画にはとらえられなかった。少しづつその退屈さで、おかしくなっていく主人公のアンソニーに感情移入すれば、殺人マシーンと訓練され、戦争に行くことは間違っているよいな!という陳腐な意見に回収できるとは思います。事実、そのテーマも大きいですから。が・・・・しかし、同時に、このちょっとしかない黒人軍曹の上官と、あまりに圧倒的な自然(戦争の非現実的な美しさ)の見事な光景は、、、、その黒焦げのアラブ人の一般市民の死体さえも・・・・・むしろ退屈さを破ってくれるとても、魅力的なモノに感じた。資本主義のシステムの中で、駒としてスーパーの裏で物を運ぶだけの最底辺労働者である自分に比べれば、、、、、。そんな『光景』を見るために、全てを捨てても・・・・捨てるものは、退屈です、、、悪くはないではないですか?。


ましてや、そんな自分が、『戦士』になれるのだ。


ワレキューレの音楽に熱狂し、映画(これも凄い皮肉だが)で盛り上がる兵士達の高揚は、とても共感できた。



忘れてはいけないのは、戦争に行って気がおかしくなる人もたくさんいるのだが、火出るような高揚感を味わって、ちっぽけな自分を忘れ、大義を持ち物凄い規模を行動をする、という個人ではなしえないような巨大な体験をできる「得がたい瞬間」でもあるのです。その偉大な機能も忘れてはいけない。たとえば、建前はともかく合衆国憲法に忠誠を誓ったと、アメリカ人であると、本当に認められるのは、戦争にいったものだけです。戦争で苦しんで、悲惨な目にあった人以外に、戦争はダメだとはなかなか言えません。人間は、体験をしていないことは、陳腐にしか反論できないのです。ましてやこれほど魅力的な存在は。日常の退屈を破るのに、戦争ほど面白く楽しくエキサイティングなものはないのです。なんで、巨大な戦争をした後に、数十年経つと、すぐ人々が戦争を否定しなくなるのかは、この理由です。


ちなみに、この映画を、湾岸戦争を描いた映画、というのは、間違いだと思う。これは、アメリカの都市文明社会の、資本主義社会の先進国病の行き着いた姿を表わしているのだ、と思う。それが、戦争であってさえも。これは、『アメリカンビューティー』もまったく同じテーマであった。だから、病めるアメリカ社会を観るなのだ。・・・ちなみに、このテーマは、イラク側の視点からはまったく成り立たない。あくまで、すべてアメリカ(そして同盟諸国、資本主義の先進諸国)のみの視点である。そういう意味では、暴力的な、エスノセントリズム、オリエンタリズムであるのだとも、思う。



■それでも退屈からは逃げられない



この中身をもう少し詳しく見て見ましょう。さて、そもそも古代のおける戦争の、時代のリニューアル機能やカタルシスは、もちろん否定できないのですが、しかしながら、この作品は、さらにその先まで行きます。この作品の主人公は、アンソニーです。彼は、狙撃兵。すなわちスナイパーです。

スターリングラードスターリングラード
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この『スターリングラード』はソ連の英雄的狙撃兵の局地戦での戦いを描いた作品です。もともと、狩猟であけぐれていた主人公は、天性のスナイパーで、次々とナチスの指揮官を倒し、英雄になります。もちろん、その殺すという行為に、主人公は、相当悩みますが、はっきりいってカッコイイ!ことこの上ない。まだ、近代戦が、いきついた時代ではないので、兵士がまだ兵士としてかろうじて、個人が英雄足りえた時代でした。(・・・・これって、グインサーガの3巻の巻頭の言葉だな(笑))


・・・・・・・・・・・・・・・・この『ジャーヘッド』の主人公は、実は、戦争映画にもかかわらず、結局、一度も人を殺しません。陸軍前線部隊であるにもかかわらずですよ!。行く先々全ての砂漠には、黒焦げになったアラブ人の一般市民や兵士ばかりです(実際には、ほぼ市民だけ)。空軍が爆撃して、すべて制圧後だからです。この映画では、戦争映画にもかかわらず、米軍の死傷者は、ほとんど訓練中か見方の誤射によるものです。誰一人、イラク人に殺されたものはいないのです(このへんの描き方は確信犯ですね)。そして、圧巻なのは、イラク軍人の指揮官を、やっとこそ狙撃できる寸前までいって、攻撃中止命令。その直後、空軍による爆撃で、その指揮官がいた基地は丸ごと灰になります。



・・・・・・・・・・・・・殺させてくれよ、とさげぶ主人公の同僚のスナイパー。



わかる、わかるよ。それはね、リアルを体験したいんだ。どうせ戦争をするのならば、殺し殺される体験をしなければ、あまりにも、意味不明だ。恐怖だけが、想像力を刺激するだけ。狂気に耐える、不毛な日常があるだけなのだ。これは、個人の兵士がほとんど完璧に意味をなさなくなった近代・現代の戦争形態をよく表わしています。大事なのは、数と兵器であって、個々の兵士の人格・力量は、まったく意味をなしません。結局、戦争に行ってさえ、不毛な日常のあやふやな非・現実感から逃げることが出来ないのです。これは、あまりに苦しい。


そんな都市文明社会の絶望を感じるには最高の映画です。

もっと本が読みたいし映画も、アニメもみたい・・・けど、そういう趣味の深さって、一時期の準備によるんだよね

ふと思う、、、もっともっと本とか漫画を読みたいし、映画も見たいなって。たとえば、アメブロで僕が好きでいつも見ている『手当たり次第の本棚』のとらさん『ノラネコの呑んで観るシネマ』のノラネコさんなどは、凄い頻度でブログを更新していくが、どんどん新しい分野広いジャンルでの本を読まれていく、、、こういうのって驚嘆するんだよね・・・。よくそんなに読めるよな・・・って。なんでそんなに時間があるの?って(苦笑)。


けど、たぶん他人から見たら僕だってそれなりに同じに見えるのだろうなぁ、と思う。だって、馬鹿みたいに書くもの(苦笑)。電車の行き帰りの通勤や出張の移動時に集中して読むとか、プラス毎日継続的にメモ取って書いているだけなんだが、、、、正直云って自分にとっては、好きな本や漫画、映画を見て、感想を書くというのは小学生の頃からのからの習慣なので、ほとんど負担がない上に、僕のトータルの日常生活の時間のうちに占める割合は、物凄く小さい。むしろ、書く方が明らかにストレス解消になるので、かかる負担は全然ないといっていい。


だから、たぶんある程度スタイルが出来て、ベースがあることというのは、他人が驚くほど低いコストで、驚くほどハイレベルのことができるのだと思う。ましてや、それが日常に積み重ねるものだと、長期間ではすさまじい量になっていく。これが意図的で、且つ目的意識を持ってやられていると、もう信じられないくらい人と差がつくものなのだ。3年くらい前からかな?ブログを始めたんだが、自分が書いている量を見ると眩暈がするよ(笑)。よく書くなーって。まー時間もないし、真剣に分析していないので中身のレベルは、感想の域をでない大したものではないが、それでもこれだけ思考を積み重ねれば、なかなか読書人としては、豊かになっていくよ、内面が。


・・・・ただやはり時間がないと、基本的には「自分が好きなもの」いいかえれば、「自分が楽なもの」に流れてゆき、実はハードルは高くて大変なんだけれども、それを超えると素晴らしいというようなものは、なかなか手が出なくなる。僕にとってのSFの古典や詩歌、サイエンスなどが、それにあたる。凄く好きな作品もあり中途半端によさは知っているのだが、余裕がない中で齧れるほど、敷居は低くない。経済、社会学、宗教学、心理学、哲学、歴史などなどは、いくらでも対応可能なのだが・・・。つまりは、基礎理論をそれなりにちゃんと収めたものは、非常に効率的に情報を摂取できるんだよねー。だから、何かを学んだり、何かを感受する時は、一度どこかで集中してその世界の本質を頭にたたき込んでしまわないと、コストが凄くかかるんだよね。そんなことを思った。


人生は短い。


あとどれだけ、僕は好きなものに、自分が素晴らしいと思えるものに出会えるんだろう?と思う。

2008-07-25

『水滸伝』 10濁流の章・11天地の章 北方謙三著 男の最もかっこいい死に様を描く! 

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評価:★★★★★星5つ マスターピース!(僕的主観:★★★★★星5つ)

■革命の物語としての水滸伝〜先が見えないことが胸を熱くさせる


読んでいる途中で、傑作というのはわかるものだ。北方版水滸伝は、傑作だ。日本戦後大衆小説の到達点などという美辞麗句が並ぶが、確かにそういいたくなる気持ちがわかるほどの出来だ。この水滸伝を読んでしまうと、少なくとも大元の原典のストーリーなど読めなくなってしまうよ。見事に再構成されている。もともと実はあまり魅力的な物語とは思っていなかったんだよなー水滸伝は。三国志と比較すると、国家としての「戦略」の次元がなくて、ただの英雄譚・ファンタジーとしか思っていなかった。それを近代小説のレベルまで再構成し、かつチェ・ゲバラ(晁蓋)とフィデル・カストロ(宋江)の二人を中心とした超大国アメリカ(=宋)へ挑戦する革命の物語に仕立て上げた時点で、現代のわれわれが読んで胸を熱くさせる偉大な物語に変貌した。


これは、自らを読書好き読書人とするのならば、読んでいなくてはもったいない物語だ。例えライトノベルとか大衆小説とかファンタジーと呼ばれようと、ああいったエンターテイメントの世界で田中芳樹さんの『銀河英雄伝説』を読んでいなければ、それはもったいないよ、普通思うでしょう?。富野さんのファースト『機動戦士ガンダム』でもいい。それとか、大河ロマンが好きならば、たとえば、『三国志』を読まないで、どうするっ?って思うでしょう?。


そういうレベルの作品ですよ、これわ。


同じように、これほどの物語を読まずしてっ!と思うよ。僕は団塊の世代Jrに当たるので、安保闘争の後の世代で80年代に青春を過ごしている人なので、そもそも革命という言葉の持ちロマンチシズムや熱さにひどく鈍感です。いや嫌悪しているといってもいい。ロマンなくして、浅間山荘事件や内ゲバの結果や政治的な達成度のあまりの低さ・・・・つまり、「意図」でも「経過」でもなく、「結果」を知っているので、ロマン(=幻想)が抱きようがないんですよ。


僕の一つ上の世代に人は、まだ革命が敗れた屈折なんかがあるんですが、80年代が子供時代の人には、もうそれはに理解不能ですよね。80年代の消費市場の爛熟期には、革命なんてルサンチマンは、意味を為さないもの。けど、僕はこの物語で初めて、革命のロマンティシズムという物語の美しさとカッコよさを知って気がします。・・・・やっぱり、成功した革命を見ないといけないのですね。今度キューバ革命を、ちゃんと勉強してみようと思います。・・・そのためには南米の政治経済や歴史を学ばないとな・・・ってちょうどブラジルへの進出を検討してマーケティングしているので、いいチャンスかもしれないなぁ。片手間ではあるが・・・。ふむ、「時」なのかもな・・・。


『水滸伝』には、晁蓋と宋江という二人のボスが出てきますが、晁蓋と宋江がゲバラとカストロの関係です。梁山泊がキューバ島、梁山湖がカリブ海、層という大きな国がアメリカ合衆国という想定のもとに書いたんです。

 そうすると、アメリカ合衆国が、原典にあるような、どうにもならない国だったらこまるわけです。強力な権力の、恐ろしい部分みたいなものをちゃんと描かなきゃいけない。そういうことも考えて、かなり強力な宋という国を考えたんです。


p306 あとがき


ちなみに、いま、僕は10巻まで読んだのだが、この作品は、、、先がどうなるんだろう?って凄く不安にさせる力があって、これは小説の構成として見事だなと感じる。


というのは、原典水滸伝の結論は、「招安」だからだ。


最後は、反乱軍だった梁山泊が、皇帝に招かれて官軍になる、という筋立てだ。これは、実際にあった宋代の政治的解決方法。・・・でもね、カストロが、アメリカ合衆国に、招かれて軍の偉い人になったりすると思う?。それはありえない。この北方版梁山泊のメンバーも、強烈な反国家権力志向を持つ革命集団であって、独裁者(=皇帝)による専制政治システムなんて許せるわけがないのだ。明らかな共和制志向が、中国の専制システムに馴染むわけがない。だから、結末がさっぱりわからなくなる。ああ、読んでいて胸が熱くなる。先が見えない、というのは生きるに、楽しむにとても大事なことなのだ。

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■北方謙三氏のあまりにわかりやすい「濃い」本質〜男の死に様はどうあるべきか?

なんというか、それにたぶん北方謙三という人の本質が・・・・明らかにこの人は、非常に「濃い」人のようで、その書きたい本質は見事にわかる。たぶん「男の死に様」が描きたい人なんだろうと思う。その他の水滸伝に比べると短編を読んでことはないが、これほどの見事な背景がなければ、この「男の生き様」的なハードボイルドは、僕は好きではないだろう。いや、運が良かった。この作品から北方ワールドにはいったことは。この作品は、淫する魅力があって、なめるように読んで、そのくどさ、臭さ、ウザさ・・・・を普通ならば、ちょっと斜に構えて読んでしまいがちな「熱さ」に浸っていると、それが涙が毎回あふれるほど感動するのだ。こんなに涙腺が緩むのも珍しい。志という言葉を聞くと反射的に、すかしと斜に構える気持ちが発生するのだが、それがちゃんと溶けて昇華される。これは、志が意味を持つ、マクロの背景を描き切れているから、シンプルに斜に構えることなしに没入できるんであろう。


僕は、ほんとは、志とか革命という言葉が嫌いだ。


リアルの世界では、こういった人を掌握するのに都合のいい言葉は使わせてもらうが、しかし「個人として」の人生哲学では、抽象的なビジョンに支配されて足元がおぼつかなく弱い自己を克服するのが僕の人生の命題といってもいい。言葉や志などという空虚なものでは、飯は食えない。ほんとうの意味で、人は動かない。個人としても幸せをつかめない。等身大の充実もない。それが、ぼくの実感。


こういう言葉を吐くやつらは、このことの真の深さや、日常の生活するということの大切さを感じられない、バカが多い。とくに日常の実感がないやつら、生活世界での充溢を見つけられない奴らの、逃げ道にすぎないんだ。最高のブルジョワシーになって、それを味わいつくした勝者として生きて、それでも人生を否定るすのならば、それはわかる。


が、「できないから」、ルサンチマンに凝り固まるのは醜すぎる。できて、可能な力を持って、体験を積み重ねて、、、その上で、発言するならしろ!って思う。・・・ほんとうは、めくるめくような生活世界の深さがあって、まっとうに生きる日常の世界にも、溢れるほどの豊饒さが充溢しているのだが、実存を封殺されて生まれてくる都市文明社会のわれわれには、なかなか素直にシンプルにそれを体験できない。疎外(アリエネーション)されているので、簡単ではないのは重々承知ですが・・・。等身大によほど素晴らしい家族と生育環境に恵まれれば(ってそういう家庭も多いけどね実際・・・)素直に体感できるのだが、なかなか・・・・ね。まぁでも、それでも逃げるのは、だめだ。自分の本質から逃げて幸せになんか、なれるわけはない。逃げるのではなく遠回りして異なるアプローチをする、といいかえるべきなのだ。自分は自分からは逃げられないのだから。


けど、まぁ僕のブログを読んでいる人は、僕が、会社や組織で、まるで宋江のようにビジョンを語り、志を持てと、いつも熱血まっしぐらなのことをいっている人だというのがよくわかると思います(笑)。いや、自分でもよくいうよなーとか思うんですが・・・目的論的に直線的に自分を奮い立たせて、駆り立てていないと、なんだか生きている実感が感じられなくなってくるんです・・・まぁこのへんの、等身大の実感のなさは、意識して回復に努めて、、、10年近くかかってたが、ほぼクリアできたので、最近は日常でも幸せいっぱいな感じはあるんだが・・・でも、やっぱりもともとがテオロジ・・・目的論的な生き方で自分の動機を駆動するように刷り込まれているので(三つ子の魂百までだよ・・・)そのスタイルは、もうかわらないよね。それに、そもそも仕事では、結社(アリエネーション)では目的論的なコミュニケーション手法以外に人をまとめるのは、僕は嫌だもの。目的のない組織なんてクズだ。



とはいえ、・・・・僕はそういう「志」のような言葉を並べたてながら、何一つその言葉を信じていない・・・。自分でも嫌な性格だなーと思う(苦笑)。たぶん屈折したロマンチストなんだろうと思う。物凄く夢と志に強いあこがれがあるのだけれども、だからこそ「実現できない志」に対しては容赦なく断罪する。そして小さな志、実現可能なレベルのものには、なんら魅力を感じない。王になれないのならば、死ね!とか思っているもの。基本はそこ。そして、世界を変えるような王になれなかった、、、、というかすぐになれない自分は、生きている意味がないと思っているので、そもそも「生きる価値はありません」というのが僕の人生の前提的なスタンス。



この屈折の果てに、では、このゴミのような腐った資本主義社会で、ゴミのような価値のない人生を抱えて、才能も価値もなにもない、、、意味すらもないこの身体を抱えて、僕はなにを為すべきなのか?というのが、僕の個人的な大きな問いとなる。現代文学の大きな問いである、意味も価値も失われた都市文明社会の住人が、いかに実存を回復し、持つことができるか?という20世紀の課題とほぼニアリーイコールです。現代に生きるビジョニストは、こういう問いを抱え込まざるを得ないんですよ。屈折して考えないと、ただのお気楽バカになる。夢や志にストレートにしゃべる人間は、たいていがファシストだと思っていい。自分の暗いルサンチマンを、マクロを支配して同化することで、回避する。だから、志は死ぬほど大事だが、しかし同時に最も信じてはいけないものなのだ。


生きる意味がないのならば、生きるのが苦しいのならば、逃げるか?逃げて逃げて、そこに何かがあるかも、というのも一つのソリューション。実際、僕もバックパッカーで一人で世界を放浪したのも、そういう部分があった気がする。けど、どこまで逃げても、結局、「自分」つまりは「自分を構成する生まれてからの記憶」から逃げることはできない。ならばその本質を、解決してやることしか、その本質を燃やしてやることでしか、結局は、自分は自分になれない。そして、「なにかを為す」こと「実存すること」・・・いいかえれば、自分が自分であること、そのためには、「いまその時の目の前の手触り」と「自分の本質(=それをまっとする目的)に向かってコミット」する以外に、人間にできることはありはしないのだ。そして、そういったマクロとミクロのダイナミズムが重なる人生を生きれる人は幸せだ。


なぜ、この革命のロマンチシズムの物語に、僕は何度も涙するか…それは、この作品に出てくる男たちが、夢半ばで倒れるその瞬間に、



「最高の人生だった!、真実の友と志をオレは得た!、そしてオレが死んでも「志」は未来に向かって友が引き継いでくれる!」



と、感極まって死んでいくんだ、バタバタと(苦笑)。そして、こういったほとんど全体主義かファシズムか革命か?みたいな、強制されてやったら最悪の秩序破壊行為が、ちゃんと意義のある文脈で描かれているので、普通は、、、そんなシンプルな美しい実存はねーよ、と思うようなことが、物語の世界ではあるが、見事に成立しているからだ。たぶんこんな多くの登場人物をかき分けて、小さなエピソードで、この「生き切った感!」というか、「男の最もかっこいい死に様」をばかすか書ける北方謙三氏は、この手のドラマツゥツゥルギーが本当に好きで好きで、物凄く追及してきて書きこんできたんだろうと思う。小説が上手いもの。だから、ほんとうに、いいよこれは。シンプルには、ハードボイルドや革命が、大嫌いな僕が、すげぇ!と思うのだから、見事な作品なんだともうよ。

2008-07-24

『マクロスF』菊地康仁監督 実は、今季はこれも毎週見ているんだよね・・・・


マクロスF(フロンティア) 1マクロスF(フロンティア) 1
中村悠一, 遠藤 綾, 中島 愛, 神谷浩史, 総監督:河森正治/監督:菊地康仁

バンダイビジュアル 2008-07-25
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まだ現在視聴中な上に、コードギアスのように、ちゃんと読解していないので、ほんとただ見ているだけなので、評価はしがたい、、、ので中庸な星にしてある、、、が、ほとんどアニメを見ない、、、、見ても一回で、二度と見ないことが多い僕が、この多忙な中なんとか、録画しながら見続けているのだから、やっぱりとても優れた作品なんだと思う。ちなみに、コードギアスのような見方はさすがにできないので、ほんとみているだけだが・・・。時間があれば、これもとてもいい作品なので、ネギまやコードギアスのような、リアルタイムで語りながら感情移入していく見方がしたいのだが・・・。まぁワンクール一つの作品が、ギリギリ限界だなぁ。アニメも見るのは、ワンクール一つか二つが限界。基本的に、マクロスは、シリーズどれも、それほど期待を裏切らないレベルで安定していると思う。これも、面白いですよほんと。観る価値は十分。


・・・ちなみに、一話録画で先週『魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜』というのを録画して見たんだが、、、この回だけが特別なのかもしれないが、信じられないほど脚本と演出がゴミで、あまりの傲慢な内容に、早送りで見てしまった・・・。胸くそが悪かった。たった一話でも、あそこまで酷いと、二度と見る気が起きないなぁ、、、あの脚本は本当にひどかった。旧家のおばあさんが閉めてしまう蔵のカギを開ける話。。。脚本の本質や狙っているところは、わかる。シゴトにおさまりきらない、その先にあることをちゃんと感じる素朴な感受性を失うなってことをいいたいのだろうが・・・この脚本家は、シゴトにおけるプロフェッショナリズムというものが、見事なほどにわかっていない。あんな仕事のやり方は、クズだ。仮に、ただ仕事をこなす先のことを、より上位のシゴトの解決の仕方をさせたいのならば、あんな風に他人の心の中に土足で入り込むのは下策中の下下策で(あんな傲慢な人間は俺、みたことねーよ!)、もっとより高度なプロの技がいる。まぁ仕事の本質を全く脚本家がわかっていないことと、物語の本質で主張したいことを演出する能力が皆無なんだと思うがなぁ。あれは、本当にひどかったなぁ。あそこまでイライラするものは、久しぶりに観た。それもまた凄いが・・・。うまくないというとかそういうレベルの低さではなく、明らかに主張するところが間違っていて(僕にとって)、許せない。まぁ僕の主観的価値観かもしれないが、、、、まぁ成熟した大人ならば、十中八九怒ると思うよ。僕は二度と見ない。気分が悪くなるので。


うわ、話が脱線した。せっかく、マクロスがいい!というプラスの話だったんだが、、、マクロスは、基本的に映像が切れないものが多いが、これも、そういう期待を裏切らない・・・。まぁ時々作がレベルは、かなりぶれるが、、、こういう映像を、テレビシリーズで作れば、まぁ仕方がないよねぇ。ちなみに、、、、僕は、圧倒的に、ランカちゃんより、シェリルが好きだなー。あの自信満々なところが、かわいいなぁ。基本的に、ああいう自信満々な人は、選ばれないんだよねぇ、、、でもどっちが、本当に支えてくれる他者が必要かといえば、僕は強気な人、、、なんだと思うがなぁ。強気なのは、強気に出ていないと自分を維持できないからで、、、それがナチュラルになった後も、本当は支える人が必要なんだと僕は思うからなぁ。


・・・・それにやっぱり菅野よう子さんの音楽はいいよなー、、、と思います。

2008-07-23

『すぎなレボリューション』 小池田 マヤ著 日置くんの最後に行き着いた職業が感動的です!

すぎなレボリューション 1 (1)すぎなレボリューション 1 (1)
小池田 マヤ

講談社 2005-07-22
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)


ストーリー4コマ界の女王小池田マヤさんが『KISS』で連載していた作品です。もうね、とにかく理屈抜きにこの人の作品は大好きなんですよ。人によっては、あまりに痛いところをえぐるので、うーと思う人もいると思うが、その厳しさを、見事なエンターテイナーで面白く読ませてしまう手腕には、脱帽です。



この作品このコンセプトの最初はシンプルに、



「ブスな女の子がメガネを取るとかわいい!」という変身願望





「職場の超イケメン男性が彼女に惚れてしまう」こんな私でも好きな人がいる願望



という少女マンガの超王道であったが、さすが小池田さん。見事な深堀&展開でした。



とにかくね、そんなシンプル&王道から行き着いた、日置くん(主人公のすぎなの恋人)の最後に行き着いた職業が感動的。コレには本当に驚かされました。すげーこれすげーアイディアだよ。こんなのみたことねーよ(笑)。面白い作品なので、最初の巻を読み出せばすぐはまると思いますが、ラストは絶対驚きますよ。もともと東京の広告代理店でルックスだけで営業していたたらしの日置くんが、「そこ!」に行き着く、というのは、なにか普遍的な大事なものを感じさせられた。同じ東京でサラリーマンをしている自分にとって。お見事一本です。


ストーリー4コマ形式って一時期はやりましたが、どんな形式でも物語る人は物語が広がっていくのだなぁ、とその力量と才能にビックリします。小池田さんは、既にストーリー4コママンガの大家であり、超メジャー売れっ子であるので、読者におもねる必要性はあまりなく、また同時にかなエグいラストで終わる作品もあり、読者への攻撃的な作家なのでその分ストーリーに目が離せません。先が読みにくいんですよ。必ずしも読者に心地よい予定調和でないので。


『バツイチ30ans』や『聖・高校生』を読むと、エンターテイメントでありながらそのエグさには驚かされます。この人のテーマは、とても大人な視点で自意識からの脱出を描いています。バツイチや聖などの主人公の自閉や追い詰められかたは、心地よいナルシシズムに包まれるような作品を求める読者を裏切る厳しさです。それをコミカルにギャグに回収して、きつく見せない手法も鮮やか。ちなみに、『聖・高校生』は、星6つ?くらいの超ド級の傑作です。

聖・高校生 9 (9) (ヤングキングコミックス)聖・高校生 9 (9) (ヤングキングコミックス)
小池田 マヤ

少年画報社 2006-09-27
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ただ、著者がとても大人で人格者なんだなと思わせられるのは、そういった



自意識の絶望「からの解放」



を描いているからです。アニメーションで庵野秀明監督が『新世紀エヴァンゲリオン』で頂点を極めた男の子の世界観が、自閉に向かって、アダルトチルドレンや集団自殺的な「救いのなさ」で終わってしまうのに比較して、なぜか女性の作家は最初から既に絶望しているというか「救いのなさが前提」みたいなところがあって、カラっとそこから解放される作品を描く気がします。例えば、安野モヨコさんや一条ゆかりさんに小池田マヤさんなんかもそうですね。アダルトチルドレン的な世界観は、私小説の伝統がある日本社会には受け入れやすいとは思うが、いいかげん「世界が間違っている」とか「親がすべて悪い」とかいう他人に責任をなすりつける弱さは、もう飽きた。いい加減、世界が腐っているのも周りの人間が親も含めて聖人君子でないことも、あたりまえじゃないか。自分の傷ばかり見ていると、他人の傷が見えなくなる。もう、どこかで「すべてふっきって」自分で自立して、寂しさを抱えて孤独に耐えて、幸せに「なる」しかないじゃないですか。今は、自傷系の「次」を描くべき時代なんだと思う(と書いたのが、3年前くらい?)。


たとえば、文学でも村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』や村上龍が『5分後の世界』を描くのも、そういう流れなんだと思う。だから、自立というものをとても深く自然に追求しているし、働く大人の倫理観がきちっとセットされている小池田さんの作品群は、読んでいてキツイけど清々しいのでとても楽しい。まぁそこまで深読みしなくても、ギャグは面白けどね。ちなみにP86〜87日置君姉ちゃんSのQ&Aは、最高。よく人生をわかってらっしゃる。この辺の倫理観は、一条ゆかりさんと似ているて凄い好きです。まぁ難しいことをいいましたが、とにかく彼女の作品は、おもしろいですよ、ということです


神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
村上 春樹

新潮社 2002-02
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五分後の世界 (幻冬舎文庫)五分後の世界 (幻冬舎文庫)
村上 龍

幻冬舎 1997-04
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『LOVELETTER』 岩井俊二監督 その見事な演出力に脱帽です〜記憶めぐる物語としては、これ以上の作品はないのではないか、と思います

Love LetterLove Letter
中山美穂

キングレコード 2001-03-07
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)


岩井俊二監督は、大×30スキな映画監督で、この人の作品は、どれも何回も見かえしている。かなりメジャーな役者を使うのだけれども、まったく役者自身自身ではなく、その物語の登場人物にしか見えないのは、いつ見ても凄い演出力だと唸る。えっと、たとえば、木村拓哉とか織田裕二とか、個性が強い役者は、どんな映画の配役を演じても、「木村拓哉」とか「織田裕二」にしかみえないじゃないですか。ところが、岩井俊二さんが描くと、もう最初の一瞬から、役者じゃなくて、その人にしか見えなくなる・・・・すげぇなんてすげぇ演出力なんだ、といつも唸る。


ちなみに、そのほかの作品もどれも死ぬほど好きで甲乙つけられないし、『リリィ・シュシュのすべて』や愛する『スワロウテイル』などダーク系の傑作(これらもすべて星5つ級だなぁ)も、、、、この人も、はずれが全くない凄い人なのですが、それでもやはりそのメジャー級のエンターテイメント、、、もっとも「誰が見ても愛される」作品として、この『LOVERETTER』が一番に来るべきだろう。


中山美穂が、、、これも、まるで中山美穂に見えないところがすごいのだが・・・一人二役なんですが、、、最初は混乱して何を描いているんだろう?とか思うのですが、、、それが、すきっと整理されて意味が見え始めると、、、すごいんですよ、、、えーーーそうかぁ、、、って。人の記憶をめぐるシークエンスのつなげ方とか、もう神???って感じがする。なんか、画面から空気が溢れ出るような、不思議な匂いが充溢する、本当に好きな監督です。見なきゃ、人生間違いなく損しています。


スワロウテイルスワロウテイル
岩井俊二

ポニーキャニオン 2003-11-19
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『花咲ける青少年』 樹なつみ著 1939年のアメリカNYの万国博覧会から始まる壮大な物語

f:id:Gaius_Petronius:20080723224424j:image

花咲ける青少年 (第1巻) (白泉社文庫)花咲ける青少年 (第1巻) (白泉社文庫)
樹 なつみ

白泉社 2001-09
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)


樹なつみさんのオリジナルにして最高傑作は、これ、だと思う。この人も、ゆうきまさみに似て、非常にレベルの安定している人で、どれを読んでもかなりのものではあるんだが、登場人物、舞台・・・そして、そんなのみたことねーよてきな物語は、凄い広い射程を持っていて、いまだこれを超えるような、スケール感のある少女マンガを見たことは僕はない気がする。だって、アジアの王国の王位継承問題を軸に据えた、石油メジャーの覇権争い(笑)なんだぜ、少女マンガの舞台が!。桁外れだよ。しかも、アジアの華僑財閥の当主が主人公の一人でもあって、、、、いや、まて、なんだそれ!(笑)って話ですが、それが、、、見事なんだよねー。しかも、人を率いること、権力を扱うこと、などなどの深さと重さが、十全に理解されているストーリー展開に人間関係、、、、、その基盤の上に、主人公の女の子の花婿選び!なんていうウルトラ少女マンガチックな話なんだ・・・いや、よんだら、すげーと思うよ、そのオリジナル感覚に。


あと、11巻だっけ?最後の巻での、1巻のどうでもいいと思っていたラギネイという古いアジアの王国の、既になくなって久しい儀式が、最後の最後で、凄まじい文脈のもとで再現される時、その凄さ、その骨太さ、その深さに、、、、僕は衝撃を受けたよ。このシーンだけでも、信じられないくらい感動するので、絶対に読む価値がある。『朱鷺色三角』『パッション・パレード』 『OZ』『獣王星』『八雲立つ』・・・どれも、星5つ級の傑作だけど、やはりそのスケール感と「まるでほかに類似の作品を見ない」という際立ったオリジナルさで、この作品が、やはり最高傑作だな、と思う。 ルマティの演説のシーンなどは、もう、、、、、超一流の政治家の演説だぜ。一言、読んでないと、人生損です。樹なつみ先生、僕大ファンです!!!。もちろん全巻持っています!!!。

2008-07-22

ぼくの神さま!・・・どうか未来を奪わないでください。。。。

夢見る頃を過ぎても―中島梓の文芸時評 (ちくま文庫)夢見る頃を過ぎても―中島梓の文芸時評 (ちくま文庫)
中島 梓

筑摩書房 1999-03
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)

ぼくの神様なんです。この人の著作群は、僕の人生を決めたといって間違いない。とに書く大好きなんですよ、理屈はないんですよ。時々、最近心配で涙出そうですよ(泣)。まぁ仕方がないけどねぇ、人生そういうこともあるし。。。。この人なかなか書いてくれないけれども、文芸批評も好きなんだよなー。僕は、ジャンルを越境することがとても重要と思っていて、この人は、多彩なジャンルへの造詣が深いだけではなく、一人の人格の中に、物語作家として、とクールな分析やの批評家としての二つの顔をもっている稀有の人。普通はこの感覚は相反するからね。同時には両立しない。…はぁ書いていて、すげーテンションあがる。やっぱ中島梓さんすげー尊敬しているよ、、、。


道化師と神―SF論序説 (1983年)道化師と神―SF論序説 (1983年)
中島 梓

早川書房 1983-12
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おっ、これおもしろい。

07/4/20 コードギアスの海外反響を掲載しました。

http://www.moonlight.vci.vc/misc/Code_Geass.html

これ、おもしろいなー。英語で表記したものを見たかった・・・。

これをすべて読むと、無性に東欧史やロシア史を勉強したくなります!

帝国の娘 (前編) (コバルト文庫―流血女神伝)帝国の娘 (前編) (コバルト文庫―流血女神伝)
須賀 しのぶ

集英社 1999-07
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帝国の娘〈後編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)帝国の娘〈後編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
須賀 しのぶ

集英社 1999-09
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)

全シリーズすべて読むと、文句なし星5つの大傑作。ぜったいに、NHKアニメ化!及びカバーを一般向けにして再発売を望む、大傑作です。

ちょっと30分で頑張ってきた。

なんか、数を書いてみたくて・・・最近は長文とかリライトばかりだったので、30分で時間を決めて、書けるだけ書いてみたが・・・案外書けるな・・・・。とかとか。はーでも肩コリで、俺は死にそうですよ。

まるでSFのような、いまそこにある現実

地域国家論―新しい繁栄を求めて地域国家論―新しい繁栄を求めて
大前 研一

講談社 1995-03
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)


前に書いたと思うが、僕のバイブルの一つ。ちなみに、SFとして読んでも、いやむしろそう読んだ方が、よく理解できる本。大前研一は、むしろ前提をぶっ飛ばす飛躍的な夢想かとして読んだ方が、本質が捉えられると思うのだ。この人の自叙伝に、スイスの国家モデルを憲法レベルから徹底的に分析したという若き日のコメントがあったが、いや、凄いよ、凄すぎて僕には、もうひれ伏すしかねーよ(笑)。僕はこの人の態度には批判的な文章をよく書いている&言っている気がするが、やはり意匠のレベルのものではなく、原点レベルのこの辺の著作を見ると、もう、、、すげぇーよね。世界のグルと呼ばれる意味が良くわかるよ。この本がなければ、帝国の運営んなんて、そんな馬鹿げた話は、僕は全く興味も持たなかったろう。天才大前研一の100年レベルでの予言です。ちなみに、なんどもなんどもなんども×10読み返している、線を引きながら熟考しているほんだが、いまださっぱりわからない(笑)。はるか先に、天の高みから見下ろされた本。大前研一さんは、脇が甘いし、政治力はないし、ちょっと頑固すぎる上に、もうかなり過去の人的な扱いも多いので、、、というか、メディアに露出が多いと、すぐ陳腐に扱われる…が、この人は本物だ。そんな意匠・表層レベルで評価してはよくない、世界に誇る日本人だ、と僕は思う。けど、数すくない英語で書かれた本のみが、彼の本質を表している。それを忘れて日本語の、適当に書かれた本で、彼を評価してはいけない、と思う。ちなみに、上下とも、原著は、英語で書かれているモノの翻訳なのだよ!。自分が、「そのレベル」にあがらない限り、そのレベルの体験をしない限り、わからない本だ。これらの本が、縦横無尽に理解できる、語れる、実践できるような人材に、あと20年単位でなれたらな、、、とか夢想する。

大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む
吉良 直人

東洋経済新報社 2001-10
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『少年少女は××する』陸乃家鴨著 p147は、、、おれ、理想のシュチュエーションかも(笑)

少年少女は××する (マンサンコミックス)少年少女は××する (マンサンコミックス)
陸乃家鴨

実業之日本社 2007-11-29
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評価:★★★星3つ

(僕的主観:★★★☆星3つ半)

この陸乃家鴨さんって凄い好きなんですよねー。Hな漫画家さんですが、なんというか、心理描写の書きわけがうまいというか、、、短い話で、Hありきで書かなければいけない制限がこういうジャンルにあるんですが、ちゃんと物語になっているので、とっても感情移入出来る。かつ、なによりも、ちゃんと女の子が書けていると思うんだよね。ちなみに、p147の「困っちゃったねー」というセリフは、最高に好きです。読んでいて死ぬかと思った。ああ、これは、たまらんですよ(笑)。

『宙返り』『洪水はわが魂に及び』 大江健三郎著 彼らの想像力が挫折しないということはありえたのだろうか?

宙返り〈下〉宙返り〈下〉
大江 健三郎

講談社 1999-06
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評価:★★★★星4つ

(僕的主観:★★★★星4つ)

なんというか、高橋和巳の『邪宗門』に引き続く、シリーズと僕の中では位置付けているのですが、高校生の頃に読んで衝撃をうけたので、やっぱ大江健三郎さんの著作というと僕にとっては、『洪水はわが魂に及び』だなぁ。なんというか、その性急さをさらに練ったのが、『宙返り』という位置づけ。ちなみに、『洪水はわが魂に及び』について、評論家の中島梓の書評で、旅に出ることなく夢やぶれる大江健三郎の想像力は、本来は、旅に出るべきなのだ、とSFに関する想像力についての評論があって、この評価は、いまでも最高に素晴らしいと思っている。どの本に書かれていたかは忘れが・・・やっぱり、僕にとって中島梓さんは、神だな・・・と思う。

『洪水はわが魂に及び』 『ピンチランナー調書』 (大江健三郎小説)『洪水はわが魂に及び』 『ピンチランナー調書』 (大江健三郎小説)
大江 健三郎

新潮社 1996-09
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アバンギャルドとか前衛芸術ってどういうこと?

ふと思いついたのだが、、、アバンギャルドという言葉の意味(=本質)って、次元数を上げるってことなんじゃないのか?。ふと思いついた。・・・これ、たぶん絶対に正しいと思う・・・・。少し考えてみよう。

『機動警察パトレイバー』 ゆうきまさみ著 東京の雰囲気を見事にとらえている

機動警察パトレイバー (1) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)機動警察パトレイバー (1) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)
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小学館 1995-08
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)


先日、平松剛さんの磯崎新に関する本を読んでいて、東京、、、というと思いついたのが、この作品。押井守監督の映画もそうだが、東京の雰囲気が色濃く出ている作家で、僕はこの人の作品すべてに東京のイメージが凄く匂い立つ気がする。なぜだろうか?。ちなみに、『じゃじゃ馬グルーミンUP』もそうだが、ゆうきまさみさんは、本当に外れがない素晴らしい作家だ。しかも、年代を超えてどれも読める上に、見事なほどの青春を描くビルドゥングスロマン(=成長物語)。また、どの作品も、炭鉱y本で一気に読めば読むほどの味わいが増す設計がされている、というのが見事な作家性だと思う。ちなみに、僕はこの人の最初期の作品の、アッセンブルインサート(当時意味がわからなかったが五巻が最高に好きだった)と、ヤマトタケルの話が好きでねぇ。。。そんでもって、エロの傾向は皆無の人なんだが、最初の初期作品のちょっとしたエロシーンが、子供心に、凄い好きでねぇ(笑)。どれも本当に素晴らしい。完結したら、鉄腕バーディーも読もう。…しかしこれが今の最新刊とはねぇ、、、とっくの昔に終わったものだったはずだが・・・。いや、ほんとうに、ゆうきまさみさんは、すごい。


じゃじゃ馬グルーミンUP 1 (1) (少年サンデーコミックス)じゃじゃ馬グルーミンUP 1 (1) (少年サンデーコミックス)
ゆうき まさみ

小学館 1995-03
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『邪宗門』 高橋和巳著 日本で世直しをするためには?


邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫)邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫)
高橋 和巳

朝日新聞 1993-06
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評価:★★★★★星5つ

(僕的主観:★★★★★星5つ)


最近長文とかリライトが多くなっているので、短いやつで数を紹介するモードで少しやって見ようとか思い。この作品は日本の文学史に残る大傑作。読まずして、読書人と自らを呼ぶなかれ。ちなみにこの本を読む時に、重要な視点は、「この世界で、地上で、そして日本で、もし真に社会改良を、世直しを考えたらどうなるか?」という視点です。これを、読み込んでおくと、後期の大江健三郎の作品群の理解が非常に容易になります。

2008-07-21

なんつーか、あるわけねーだろうな社内恋愛の世界に、胸がトキメキまくりですよ!(笑)


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長谷川 スズ

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リカってば! 3 (3) (まんがタイムコミックス)リカってば! 3 (3) (まんがタイムコミックス)
長谷川 スズ

芳文社 2008-07-07
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なんというか、読むほど価値があるという話ではないんですが、、、とにかく、胸がこう、きゅっとなるんです(笑)。すれ違いの感じがたまらないですねー。このすれ違いによる胸キュンな感じって、うまいひとはほんとうにうまい。この長谷川スズさんってのは、この作品でこのパターンを極めそうですね(苦笑)。


ちなみに安曇ちゃんって、この手にタイプは、女の子女の子のステレオタイプで、普通は嫌われる役なんですが、、、うまいっ!これは、すげーかわいいよ。どう考えてもあて馬の脇役だし、それ以外の結末はないんだけれども、もう主人公級にかわいいっ!。これはうまいなー。なんというか、せつないっすよ。でもませつないのは、リカもそうだよなー。うーんんんん、、、、やべ、胸があまずっぱくなってきた。・・・すげぇ、マンガだぜ、これ。


どこかのブログで、こんな社内恋愛とか、社内でいつも恋愛しているような最高に羨ましい会社なんてあるわけねーだろてきな発言していましたが・・・まぁねぇ。。。。(苦笑)


でも、たしかに「いまの30代のぼく」は、会社でこういうのあり得ないと感じるんですが、、、これは年齢によると思うけれどもなー。新入社員で営業で取引先の仲がいいやつと合コン三昧だった、最初の数年・・・20代の前半の感じは、このノリでしたよ?。東京の私学出身の仲間とつるんでいる時ってのは、この雰囲気がずーっと継続しているんだよねー。決して、この感覚がないとは僕は思わない。


なんというか、たぶん責任がないからなんだろうと思うことと、家庭を持っていないからなんだと思うんだけれども、すべてが恋愛に結び付けられるこの感じは、わからんでもないです。きっと、大学生のバイトとか社会人の最初の方は、確かにこんな感じもあるよ。まぁ銀行とか、もちろん女性が多い会社でないとダメでしょうがねぇ。まぁちなみに、僕は、社内恋愛が大嫌い!(=外で狩りを出来ない男はダメ人間だ!←物凄い偏見)だったので、常に社外の取引先とかの女の子と仲良くなって遊びに行っていましたが。

最近なるべく、マンガを買うのを控えているのだが、これ、買う価値はない、、、と思いつつも、買ってしまいどうしてもどうしても読みたくなって、何度も読み返してしまう作品です。

グーグルとアップルの戦略の抽象化

つまり、会社が動く方向はネットの重心の方向だと決まっているので、社員は常にそちらだけを向いてよそ見しないで集中して仕事ができる。経営者は、ハンドルを切る必要がなくて、アクセルとブレーキだけで経営できる。

ただし、スピードを正確にコントロールするには、ネットとリアルのどちらにも片よらないバランス感覚が必要で、グーグルの場合は、エリック・シュミットをCEOに据えて、創業者二人との集団指導体制を取ったことでそれを維持している。アップルの場合は、リアルの論理をないがしろにしてアップルを追われたジョブズの個人的経験を教訓とすることで、そのバランスを得た。


そして、両社とも、ネット側からとリアル側の両方から、それぞれ違う理由で批判され続けている。


このモデルの欠点は、「距離」の概念を客観的に定義できてないことで、だから、「まん中」とは何かと言われたら、結局、「一番うまくいっている会社のいる所がまん中である」というトートロジーになってしまうことだ。

でも、「ネットの重心」は、割と厳密に定義できるような気がする。情報が全部公開されていて、ユーザの選択肢が最大で、全ての利害関係者がフラットな関係に置かれるようなポジションが「ネットの重心」だ。IPプロトコルが持っている性質に似ている。ピッタリその位置にいたらなかなか儲けることはできない。


ネットの重心とリアルの重心の中間

http://d.hatena.ne.jp/essa/20080720/p1

アンカテ



成功しているIT市場にある企業の評価としては、これは秀逸でよくわかりやすい。けど、本当に大事なのは、では、そのポジションになるためには具体的にどうすればいいのか?ってことで、そうでなければ、ただの現状の確認にすぎなくなる。ただし、この分析は、現状の評価をする上では凄い役に立つ。なるほど。

”Because I like him......at least better than you"〜何でも結局好かれたが勝ち!

日頃から強調していて、かつすごく大事なことなんですが、政治もビジネスも日本以外では極めて俗人的なものだということです。ともすれば、才能があるとかないとか、客観的にどうか、などを問題にする日本人が多いのですが、外ではマッタク関係ない。


極論すれば好きか、嫌いか、だけ。それですべてが決まる。


あなたの事が嫌いなのでこのビジネスは一緒にできません。

あなたの事が大変好きなので、友人としてこのビジネスを一緒にやりましょう。


ただそれだけ。ほんとにそれだけ。



ぐっちーの「言いたい放題」

http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/a35ca2b710385448edb94bd29b18b584



うんうん、それはグローバルスタンダード。どんなことでも、周りから人間として信頼される文脈を作ったら勝ちなんだよ。

日米野球の救世主!

特に投手については sneaky という表現がよく使われていました。これはあまりいい意味ではありませんで、まあ、せこい、がぴったり来ますね。変化球が多く、なかなかストライクを投げず、微妙に交わしてくるピッチングスタイルです。そんな奴がわざわざ海を渡ってきてね〜、という雰囲気ですね。

そんないわば逆風だらけの中、野茂投手は飛び出していったのです。マイナー契約、しかも年間たった1000万円!! の契約でした。近鉄時代から野茂マニアだった私は会社を2日休んでそれこそ弾丸ツアーで初登板を見に行きましたよ。今では考えられないくらいがらがらだったのをよく覚えてます。 さて、そのデビュー試合。ジャイアンツ戦、所謂アウェーでのデビューですので敵だらけ。それこそ「日本に帰れ!!」的な野次のなかの登場です・・・

初回からストレートで押し捲り、フォークボールがそれこそドカン!! と音を立てて落ちる。バットがものすごい勢いで回って空振り。もう、最初のバッターからスタジアムは騒然とする訳です。それでもはじめの1−2回は偶然だろ、これ(何せワンバウンドを振ってしまうのでなぜ?? どうして?? という雰囲気です)、というムードが強かったのですが、5回当たりにっはこれはすごいぜ、という空気に変わってくるわけです。

誰だ、スニーキーとか言ってたのは!! こんなピッチャーがいるのか、日本には!!というスタジアムの賞賛の嵐の中で私は日本人としてどれだけ鼻が高かったことか。 それ以来、ホームのドジャースタジアムは当にNOMOを見に来るアメリカ人で一杯になります。


債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら/NOMO!! 

http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/7b43a27211adafbfc5807c378184f65d


こういうのを、ヒーローっていうんだよなって思います。

Bush lifts oil drilling ban, wants Congress to act〜なぜアメリカは原油岩棚の開発を30年も前から禁止していたのか?

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Bush lifts oil drilling ban, wants Congress to act

http://news.yahoo.com/s/ap/20080714/ap_on_go_pr_wh/bush

By BEN FELLER, Associated Press Writer

Mon Jul 14, 7:31 PM ET

WASHINGTON - President Bush on Monday lifted an executive ban on offshore oil drilling and challenged Congress to follow suit, aiming to turn the enormous public frustration about gasoline prices into political leverage. Democratic lawmakers rejected Bush's plan as a symbolic stunt.

With gas prices topping $4.10 a gallon nationally, Bush made his most assertive move to extend oil exploration, an energy priority of his presidency. By lifting the executive prohibition against coastal drilling, Bush rescinded a White House policy that his own father put in place in 1990.

The move will have no practical effect unless Congress acts, too. Both executive and legislative bans must be lifted before offshore exploration can happen.

Bush had called on Congress a month ago to go first, then reversed himself on Monday. He said the country could no longer afford to wait.

"Failure to act is unacceptable. It's unacceptable to me and it's unacceptable to the American people," Bush said in an event held in the Rose Garden.

"Democratic leaders can show that they have finally heard the frustrations of the American people by matching the action I've taken today, repealing the congressional ban, and passing legislation to facilitate responsible offshore exploration," Bush said.

The president's direct link between record gas prices and offshore drilling glossed over a key point. Even if Congress agreed, the exploration for oil would take years to produce real results. It is not projected to reduce gas prices in the short term. Even the White House routinely emphasizes there is no quick fix.

That did not stop Bush from building his case around today's prices at the pump.

He said every extra dollar that families must spend on gas is one they could be using to put food on their table or to send a child to school. The American people, he said, are now "waiting to see what the Congress will do."

The White House says that acting now on a long-term solution would send a serious signal to the market that more oil supply will be coming on line. That, in turn, could ease oil prices, advocates say. Business groups and many Republican lawmakers applauded the move to expand the energy supply in the U.S.

Democrats were unmoved.

"The Bush plan is a hoax," responded House Speaker Nancy Pelosi. "It will neither reduce gas prices nor increase energy independence."

Several Democratic leaders in Congress said oil companies are already sitting on millions of acres of public and coastal lands.

Yet a proposal by Democrats to release oil from an emergency reserve has been rejected by the White House as a gimmick that won't reduce prices.

So the election-year stalemate remains.

Congressional Democrats, joined by some GOP lawmakers from coastal states, have long opposed lifting the prohibition that has barred energy companies from waters along both the East and West coasts and in the eastern Gulf of Mexico. A succession of presidents, including the current one, has sided with Congress for each of the last 27 years in barring drilling in these waters.

The main goal has been to protect beaches and coastal states' tourism economies. But Bush says that with today's technology, exploration can be conducted along the Outer Continental Shelf in ways that keep the drilling out of sight and protect the environment.

The congressional ban is renewed yearly, typically as part of a spending bill. The White House said it was too soon to comment on a potential Bush veto.

Under Bush's proposal, states would help decide how drilling would be conducted off their shores. It is unclear how much oil would be available. Bush said it could eventually be enough to produce 10 years' worth of America's current oil production.

Both presidential campaigns weighed in.

Sen. John McCain, the presumptive Republican presidential nominee, called Bush's move "a very important signal" and prodded his Democratic rival, Sen. Barack Obama, to drop his opposition to offshore drilling. "If we can show that we have significant oil reserves off our coasts, that will clearly affect the futures market and affect the price of oil," McCain said.

Obama favors another economic stimulus package that includes energy rebates, as well as stepped up efforts to develop alternative fuels. "If offshore drilling would provide short-term relief at the pump or a long-term strategy for energy independence, it would be worthy of our consideration, regardless of the risks," Obama spokesman Bill Burton said in a statement. "But most experts, even within the Bush administration, concede it would do neither."

Environmental groups also criticized Bush.

The public, though, is growing impatient for answers.

Nearly half the people surveyed by the Pew Research Center last month said they now consider energy exploration and drilling more important than conservation, compared with a little over a third who felt that way only five months ago. The sharpest shift in attitude came from those who had previously viewed exploration as a less important priority, including people who identified themselves as liberals, independents and Democrats.


ということだが、、、、目の前の大統領選挙の駆け引きはともかく、この原油高・・・もっと精確にうと、資源が経済を支配する方向への世界経済のシフトってのが、いったい誰が、何を目的にして誘導しているか?ってことです。この問いかけの仕方は、陰謀論的で、必ず間違った答えに帰結するといですが、思考を整理するためには「誰が悪いか?」というのは、とても追及するのにやりやすいやり方です。その結果、メカニズムを見つけ出せればいい。


ちなみに、近代ここ100年ぐらいは、工業化と加工貿易が経済を支配しました。だから、資源のない日本が大成功したんですよ。逆に資源が豊かな中国や南米、アフリカ、インド洋、ロシアは、停滞しました。というか、植民地収奪の対象になりました。だって、資源はあっても技術がないので、付加価値のある形でモノが売れないのです。原料は買いたたかれるだけでした。


また、買いたたけるように、国際競争が成り立つような世界自由貿易の仕組みを、アングロサクソンとヨーロッパ各国は、作りだしました。各土着のクローズド経済圏(=その地域だけで完結する自給自足経済)を無理やり破壊して(=日本で言うと黒船の開国ですね)。このゲームに最後までのらなかったのが、独力で経済を回せた中国ですが、それも最後の軍門に下りました。このゲームに参加しない国々は、自由と民主主義の敵という名の美名のもとに、次々と侵略破壊されました。まぁ基本的に、原材料を持っている人々よりも、それを加工して機能を付与できる人々の方が、偉い!という仕組みのゲームで世界は動いていたんですよ。非常に不思議な仕組みですが(だって、原料持っている方が普通強いに決まっているじゃないですか!)。


また、それを購入できるだけの巨大な消費市場があること(=北米のみですね)が、このゲームのゲームマスターになれました。もちろん、消費市場と、それを抑える基軸通貨と金融制度でもってしてです。これは、グレートブリテンが考え出して、継承し、完成させたアメリカ合衆国のゲームルールです。だから、優秀な加工する国(=日本)と、それを買ってくれる米国という相互互恵システムが、世界の優等生になったわけですよね。且つ金融とフリートレードの仕組みを軍事力で押さえる(=海上輸送を安全保障すること)をアメリカが抑えることで、世界の覇権を抑える、パックスアメリカーナというアメリカ合衆国と、その同盟国(二国間同盟)を中心とする世界帝国システムです。・・・まさにローマと同じですね(苦笑)。


ところが、それが、おもいっきり資源を持つ国が世界経済の覇権を握る方向へ、アメリカがまさに誘導している。ブッシュ大統領は、南部のオイル系の資本のファミリーなので、近視眼的にはそれはわかりますが、、、ウォルフォウィツなどのネオコンの優秀なブレイン層が、そんな近視眼的なことで世界帝国のデザインを書き換えるとは思えません。だって、資源国を強めると、近視眼的には、中国、南米、ロシアなどの反米勢力が明らかに覇権力を地域的にしろ持ってしまうじゃないですか!。これって、あきらかに目の前のアメリカの国益に反する行為ですよ。


それに、インド洋経済圏の出現が、とって僕には、びっくりなんですが、、、、資金が、物凄い勢いで、資源リッチ国とりわけ原油高では、産油国に流れ込み、そうでなくとも資金のだぶつき(=加工して機能を作り出すほどの技術力がこの地域にはない)がめちゃくちゃに増えて、わけのわからない建築とか馬鹿な投資ばかりしてしまいます(ドゥバイとかね)。・・・ところが、このあまりに増え過ぎた資金は、おもいっきりインドと中国と、東南アジアなどの技術力はあるし、労働力はあるけれども、大規模資本力にかける地域に一気に流れ込んでいったんですね。それによって、これまで停滞していた、後進資本主義地域に、一気に巨大な経済圏が、しかも自前で立ち上がるような、巨大なパワーシフトが発生している。なんか、これ、どう考えても、意図的としか思えないんですよね。


だって、アメリカは現行の一国覇権主義をやり抜くだけの、武器も道具も十分にもっているんですから。明らかに短期的に、ローカルの覇権が、南米や中国、ロシアなどにシフトする国際状況を是認する必要性が全くないんですもの。つーか、その政策は、どうかんがえても、資源を持つ者に資本と覇権が集中することを後押ししているようにすら見えます。????って思うんですよ。明らかにいっていることとやっていることが、今の共和党政権は、おかしいんですから。


ただ、このメカニズムが、何を目的に、どのような勢力とのパワーバランスのもとに、どのような理想主義に基づいて生まれて来ているのかが、、、いや、なんとなくわかるんだが、まだうまく説明しきれない。これをじっくりおって生きたいと思います。

f:id:Gaius_Petronius:20080714145428j:image

アメリカのエネルギー源発掘を阻止しているのは民主党議会なのだということを、アメリカ国民がはっきり理解してくれれば、国民からの民主党議会への圧力が増すはずである。そうなれば、民主党としては原油発掘を解禁せざる終えなくなる。そうしないで国民の怒りを買えば次の選挙で大敗するかもしれないからだ。発掘が解禁されれば馬鹿高いエネルギー費のおかげで苦労しているアメリカ国民の生活がすぐにでうも楽になるかもしれないのだ。なにしろ、アメリカがアラビアの石油にいつまでも頼らなければならないという概念が原油の投機市場を引き上げているわけだから、将来アメリカが石油を自国で生産できるとなれば投機市場にも影響を与えるはずである。


アメリカの国内原油資源開発を阻止しているのは民主党/苺畑より

http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2008/07/post_740.html


この人のブログは、凄く面白くいて、、、、というか、右で共和党寄りなのが、あまりにはっきり分かるので、すごく読み易い。僕のように、政治認識が常にニュートラルだと、結局はっきりいいたいことがわかりにくいのですが、この人はストレートだもの。けど、僕は、目の前の政治的な駆け引きよりも、ではなぜ民主党が、、、アメリカを代表する党が、戦略なしにそんな継続してバカな政策は出しません。何の目的に、30年もの間、その開発を禁じたのかを僕は知りたいな、と思うんですよ。


The President of the Institute for Energy Research, Thomas Pyle, issued this statement in response to the President's action this morning:

The federal government has made it illegal to produce taxpayer-owned energy from taxpayer-owned lands for nearly three decades. That’s a fact consumers need to understand as they cope with skyrocketing prices for everything from groceries to gasoline. Most Americans understand the law of supply and demand, but they may not know that America is the only developed nation in the world that restricts access to its own offshore energy resources, or that an annual vote in Congress is require to continue that policy. That time of the year has come, and the next 78 days will be a critical period for America’s energy security.

July 14, 2008

One Down, One To Go/POWER LINE

『天使が見た夢 LA VIE REVEE DES ANGES』 エリック・ゾンガ監督 なにを信じて生きていくのが、自分を支えるのか?

天使が見た夢天使が見た夢
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評価:★★★★4つ

(僕的主観:★★★★4つ)


■なにを信じて生きていくのが、自分を支えるのか?


エリック・ゾンカ監督。41歳の男性。・・・えっえ?そんなオヤジが、こんな繊細で切ない二人の少女の心を、「ここまで」描けているの?。うえーさすがフランス、とちょっぴり唸ってしまいました。いや、なにがあるというわけでもないヨーロッパな感じの映画なんです。ヨーロッパは、既に経済の最盛期を過ぎて、長期的で構造的な不況がもう100年近くも続いている地域で(アジアやアメリカの発展のほうが例外)そういった日が沈みっぱなしの無味乾燥で、明日に希望をもてない世界で「どうやって生きるか?」が、重要なテーマになっています。日本社会も、このへんの斜陽の成熟が、よくわかる社会になってきましたよね。ニートやワーキングプアの問題が焦点があてられるのは、日本がGNP2〜3%とという高度成長を目指す社会だから、おかしく見える現象であって、100年以上前に斜陽を迎えたヨーロッパでは、「そういう物質的な条件」「夢も未来もない環境」で、それでも満足して、この砂を噛むような人生を、どう楽しんで生きていけるか?ということに情熱を傾ける社会に転換しました。この作品は、この100年続く構造的不況の中で、いったいなにをよすがに生きていくことが正しいことか?というヨーロッパ的問いを、非常に秀逸に表しており、僕はお気に入りの作品です。


この作品には、繊細な二人の女の子が出てくるのですが、Elodie Bouchez(エロディ・ブシェーズ)が演じるバックパッカーで根無し草のイザ(←このこがかわいいっ!!)が、事故で植物人間になった「サンドリーヌ」という自分には全く関係のない女の子の病院に通いつめて、とても愛情を注ぐのです。まぁ、はっきりいって、理由もわからないし、病院にいきなり潜り込んでサンドリーヌに愛情を注ぐのは、まぁ変人ですね。もう一人は、華やかなもう一人のマリー。彼女は、金持ちのボンボンにくびったけになっていく。このマリーが精神的の追い詰められるのに比較して、イザはなにかの確信を得たように心が安定していくように見えるところが、おもしろかった。



つまりね、なにを「信じる」か?という対象の選択による異なる帰結を感じたんですよ。つまり、マリーは、物質的な分かりやすいもの(男、お金、はやなかさ、遊び)に自分を依存させていて、最終的には「男性の心」に自分の心を依存させます。フランス映画らしく、もちろん、『愛の真実』なんていうものは、一切信じていません。男の心は(=女もね)移り変わるものであって、真実の愛はないのだ、ということをココでは繰り返し表現しています。マリーの存在は、日常世界に生きる倦怠感や不毛感を、これでもかと再現します。男に入れあげて、苦しんで捨てられるというのは、あまりにありがちな都市のワンシーンですね。そして、「そこ」の不毛感から抜け出す術を、ほとんどの女性は知りません。まぁココでは女性ですが、人間誰しもそうですね。


では、そんな「他人を信じることができない」ような不毛な世界で、なにを愛し、なにを信じれば、いいのか?という二項対立の問いがこの映画では表現されているように感じます。そのもう一方の問いの答えは、イザが体現します。「なんの意味もなく、なにも変動しない」植物人間の女の子へ、愛情を注ぎます。ある意味変質者ですが(笑)。これは、移り変わる人の心に依存するべきではなく、意味のないものにコミットした方が、人生は幸せになれるという監督の絶望宣言でもあるような気がします。実にフランス映画っぽい。ただそこが映画の微妙なところで、「なんの意味もなく、なにも変動しない植物人間の女の子」への愛情が、意味がないようでいて、イザの心を安定させ孤独に閉ざされていた心を、世界へと開くアクセスキーとなるさまが見えるんですね。



これは、うまい。ただ無意味なものであれば、それは日本社会が伝統的に誇る萌えやオタク文化(この行為も上記の日常の不毛感への解決手段の一つなのです)でもいいのですが、そういった趣味的な文化があまり存在しない欧米では、それが一足飛びに信仰的なモノへ飛び出すんですね。これは、たぶんキリスト教的にいえば、コーリングの体験なんだと思います。もしくはアメリカのプロテスタント的に言えば、回心(コンヴァージョン)ですね。無意味なものへの仮託を通して、世界全体との感覚をチューニングする・・・って難しいなぁ、それわ(笑)。なんか、ちょっと宗教的で好きな表現ではないですが。



・・・・・・えっと、順を追って説明すると、イザは、意味のないものに、コミットしてがんばりますよね。別にそれで女の子が助かるわけでもないし、ほとんど功利的(=トク)という意味では、意味がありません。けど、彼女は不毛な、金や男の世界には、行きません。いっても意味のないことを知っているから。だったら、無駄に生きないで、「何かを真剣に一心不乱に思い込む(=集中する)」ことを選ぶんです。



この一心不乱に集中する行為



これは、オタクでもマザーテレサのようなボランティアでも、「何でもいいのです」。ただ、集中する、あるものごとへ自分をコミットすると、その対象があればその対象に左右されますが、その対象に意味がない場合には、「集中する行為そのもの」に意味が発生してきます。えっと、これってキリスト教でいう祈りとか、仏教で言う座禅の悟りの行為に似ています。科学的に云えば、ランナーズハイのような、過度の集中によって脳内のエンドルフィンが放出されたりするもののようなもので・・・・・ってどんどん難しく(笑)これって、僕はコリンウィルソンの「至高体験」というマズローの心理学を下書きにした著作のパクリです。興味がある方はどうぞ。


至高体験―自己実現のための心理学 (河出文庫)至高体験―自己実現のための心理学 (河出文庫)
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えっと、話を戻すと、ようは、そうした過度の集中によって満たされる心理的充実感中で、いままで感じ取れなかった感受性の扉が開くことにより、生きるのが楽になる・・・・というプロセスが、この作品は、よく描けているな、と思ったのです。ここは、僕の憶測で解釈していますが、イザとマリーで、なぜイザが、「そういう選択」をしたがゆえに、心が充実して幸せそうになっていくのか、という疑問がこの作品のキーとなります。まぁ説明抜きで、実感として、僕は、ああイザの生き方はいいな、と感じました。


まぁ、僕はビジネスマンという、イザとは真逆のマリーと同じ都市生活、近代資本主義社会の住人として、自己実現を目指しているのですが、それは、ある種の回帰的振る舞いであって、そもそもイザのように生きることの無意味さを深く感じ入った挙句、どっちにしても無意味であるのならば、なにをやっても無意味なんで、すべては無意味なんだから、自分にとって有意味に生きられればそれでいいという諦念があって、いまの人生のフルコミットを選択しています。・・・ってわかるかなぁ?(苦笑)。

2008-07-20

シュナイゼルが最も正しい道を歩んでいるのか?、神殺しのストーリーとの整合性とは?

f:id:Gaius_Petronius:20080914213826j:image


TURN 15 『C の 世界』

TURN 14 『ギアス 狩り』

TURN 13 『過去 から の 刺客』


13話でシャーリーが死んでしまって、、、正直云って、ショックで書けなかった(苦笑)。というか、シャーリーを物語から退場させるということは、ルルーシュが個人的に救われることを不可能とさせてしまうドラマツゥルギーに突入するので、なんというか物凄い物語が飛躍するんですよね。


いや、えっとGiGiさんは、最初からルルーシュの孤独をえぐって、世界からはじかれて裏切られていく絶望を描く物語というふうに捉えていたようなので、そのドラマツゥルギーに入ったと言えばそうなので、まぁ個人的に、「帰るべき日常の世界を守る」というハートフルな物語を完全に封殺してしまったというその凄みに、おそれおののいた(感情移入したいただけに)という部分があったのでしょう。日常と非日常を対比して、日常を守るという構成は、非常によくある形式で、学園モノを描く作品の基本ともいうべきドラマツルギーで、それを潔く、取り返しがつかないレベルまで、抹殺してしまうのは、、、これは、いうなれば、ハッピーエンドを拒否したということですから。


いや、それにしても、この作品は難しい。層が多層的になっている上に、ここへきて、


1)神殺しの話


2)シュナイゼルの現実世界での権力の話


3)ルルーシュの内面を追い詰めていく話



と、今回の15話だけでも、こんなに多くの巨大なドラマツゥルギーが発生している。このどれも、一つだけで骨太の物語を形成できるほどのものだし、それが、2期目の15話で出てきても十分、さかのぼってそのバックグラウンドが形成できるってのは、、、重層的な情報にしてもほどがある。これ、はっきりいって、意味がわかっている視聴者はどれだけいるんだろう?って思います。僕だって、さっぱりだもの。・・・とはいえ、でも、魅入らせてしまう演出力というか、監督の力量は、凄まじいなとは思います。不思議な感じがしますよ。これだけ、本筋が交錯していて情報量が散乱していても、意味わかんねーとか思って、見るのが嫌になったりしないんだもの。・・・ちなみに、記憶を喪失したCCの怯えた、幼い感じが、嗜虐趣味をかきたてて、僕的には、GOOD!でした(←鬼畜)。


1)神殺しの話

これはね、僕は全然わからないんです(笑)。この系統を本格的に分析したことが、僕は実はない。興味がなかったというよりは、自分がこれを分析できるツールをあまり持っていなかったためのような気がする。この系統の関連では、前に話した、アンチスパイラルの話(グレンラガン)を追い詰めていく必要性があって、ここを集中的に一度は、考えないとなーと思うんですよ。こういうのはノリもあるので、ルルーシュが放映している時に、頑張ってみたいなーと思ったりする。


2)シュナイゼルの現実世界での権力の話

今回、たぶんこの世界になかった原子爆弾をニーナが開発したシーンが印象的だった。父親やルルーシュが、非常に非現実的な、実際のリアルのもう一段上の層のリアルで考えてもがいている時に、淡々と、地球の統一に向けて、一歩一歩地を固めている。しかも、EUに勝ちすぎないなどの、大いなる戦略の一手として、必ずしも自分の代だけで完結しなくとも、世界が、きっちり自然にそちらの方向へ向くように、非現実的な、人知を超えた力を無視して、一歩一歩、前へ進む。・・・・慧眼なる戦略家だな、と思う。これって、ルルーシュが死んでも、皇帝シャルルゥが死んでも、びくともしない現実の打ち手なんですよね。個人によって支えられているようなものではないから。いろいろな情報機関や研究施設を末端まで深く抑えていることや、次期皇帝の可能性の高い(無能が故に生き残りやすい)第一皇子を完全に籠絡しているところなど、、、これって、ルルーシュや皇帝以後の世界を完全に抑え込むんですよね、、、仮にシュナイゼルが死んだとしてさえ、この路線は動かない。うむ、やはり凄い男だな、と思う。



こうなると、皇帝とシュナイゼルとルルーシュという3者の戦いになるのだが・・・その場合の、ラスボス・・・・主人公の最後の壁となって、物語を終わらせる、倒すべき敵とは一体なになるんだろうか?って思う。


1)〜3)それぞれのラスボスは、これまでのアニメーションやマンガやファンタジーでは、いくらでもあった。けど、この3つを同時に持っている作品で、しかも、その先が見えないというのはなかなかないと思うんだよね。もう少し考察をすすめてみたいと思います。

f:id:Gaius_Petronius:20070515142323j:image

『ディバイデッド・フロント』 高瀬彼方著 「世界が絶望的な状況にあること」と「世界に絶望すること」の違い


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評価:★★★★☆星4つ半(だが、傑作だ!)

(僕的主観:★★★★★星5つ)


□本好きは、紹介された本で、その人を評価してしまう悪い癖がある(笑)


sさん からのお薦めで、アマゾンの中古で何とか確保して読了。sさんが、熱狂的に好きなものだと紹介されたのだが・・・・こういうのは、とてもうれしい。熱上的に好きというのは、「その人そのもの」の思い入れも同時にプレゼントされるものだから。たぶんこの紹介する本が、これほどよくなかったら、わざわざsくんを個人認識しなかったと思う(笑)。というのは失礼だが、、、なにがいいたいかというと、やっぱり何を紹介してくれるか?、紹介し続けてくれるか?というのは、本好きの僕にとっては、その人の人格の評価を決めてしまうものだからだ。いや、ほんとはよくないんだが、どうしてもそういうのあるよね。ちなみに、たかがライトノベル、、、、という風には僕はとらえない。何度も言うが、カテゴリーなどは、表層の意匠に過ぎない。本質は面白いかどうか、なにが本質的に言いたいか?とかそういうことなんだと思う。


星の数にも表れているが、『ディバイディッド・フロント』は、素晴らしかった。といってから、1年以上たつんだなー。2007年の10月にこの記事を書きているからねー。特に、sくんに感謝したいのは、この本が、ウルトラマイナーであり、ほぼ絶版(笑)に近いような、あまり手に入りにくいものであったという点だ。メジャーなものは、いつかは出会うことはあったかもしれないが、こういうマイナーな傑作は、人に紹介されないとなかなか出合わないものだからだ。1年近くたっているが、既に、何か勇気がほしい時に、4〜5回読み返しているので、この本は僕にとって、何か大切なものを思い出させてくれる、大切な本の一つになりつつある。特に、感情的に好きだ!と僕個人にとって価値があるだけではなく、下記で描くように構造的にも、非常にオリジナルな部分があり、僕としては傑作として認定してもいい本だと思う。テーマが見事に秀逸だ。すべての万人が、確実にいいというかどうかは少し悩むところだが(ライトノベルの装丁だし)、それでも、ここで書かれた本質は、この限りなく孤独で過酷な都市文明の世界に生きる我々にとって、読む価値のある素晴らしいものだと僕は断言したい。



□「世界が絶望的な状況にあること」と「世界に絶望すること」〜世界が絶望的な状態で未来に夢も希望がなくとも、「それでも」僕らは生きてゆく


この全体を通しての、評価ポイントは、この作品の基調低音というか、ずばりテーマそのものだが「世界が絶望的な状況で、人間が生き続けるとはどういうことか?」ということとだ。作品全体の世界観、魅力である関係性などなどが包括して、3巻の最後まで継続していて、完全に一つのテーマを浮き上がらせている。そのため読了が見事に清々しかった。また作品のすべてのエピソードが、この非常に表現するのが難しい抽象的なテーマを見事に具現化していて、うぉってうなった。


最後のあとがきで、明確にそれを意識して書いたというコメントがあるので、この人はかなり才能がある作家なんだと思う。ただ、、、、大ブレイクするというよりは秀作として、ピリッと辛いマイナーポジションで終わってしまう可能性が高い。もう一つ何かが、ブレイクには必要だとは思う。これだけの物語をかければ、正直そういうのは不必要な気もするが、やはり素晴らしい作家には、儲けてほしいし、いい生活もしてほしいし、その代わりにもっと多作で素晴らしいものをたくさん書いてほしいと思う。

ちなみに素晴らしさの結論として書いて置くと、最後のあとがきにある言葉がそのままなので、引用。




「世界が絶望的な状況にあること」と、「世界に絶望すること」との間には巨大な隔たりがあると思います。


p420

「ディバイデッド・フロント3〜この空と大地に誓う」あとがきより



さて、もう少しこのことを敷衍してみよう。せっかくだし、また読み直した感動を、確認したく。いや、こんなふうに普通できないよ。完成度が凄く高い。ということで、「世界が絶望的な状況で、人間が生き続けるとはどういうことか?」ということを分解してみよう。「世界が絶望的な状況」というのは、どういうことだろうか?。ちなみに、僕のテーマである、マクロとミクロの接続というドラマツゥルギー類型の答えの出し方の一つとして、非常にオリジナルな感触を受けたので。

人はこの地を、「北関東隔離戦区」と呼ぶ! 新シリーズ、ミッション開始!


人類が謎のモンスターの攻撃を受けてから20年――この憑魔に寄生されてしまったがゆえに、隔離された戦場で戦い続けなければならない少年少女がいた!土岐英次、宮沢香奈たちの部隊に迫る巨大な危機とは!?


「あ、あの…頑張って、下さいね」それは土岐英次や楢崎イチルらが配属された陸上自衛隊部隊・通称「イコマ小隊」のありふれた一日。顔を真っ赤にした宮沢香奈の消え入るような言葉を背に、二人が未知の敵と遭遇することになる調査活動に出るまでは…。“憑魔”と呼ばれる異形の生物群に寄生されたがゆえに、完全隔離下の戦場に送り込まれた少年少女たち。人はこの地獄を「北関東隔離戦区」と呼ぶ!鬼才の新シリーズ、作戦開始。



これが、1巻の裏表紙にあった解説なんだが、SFというかライトノベルの良くあるマクロ環境なんですよね。人類が理解できない怪物が発生して、それとの絶望的な戦いが継続しているという設定。まぁ最近の作品でもアージュの『マブラブオルタネイティブ』も、永井豪の傑作の『デビルマン』やまむらはじめの『蒼のサンクストゥス』、ガイナックスの『トップをねらえ!』、古いSFを考えると『幼年期の終わり』、ハインラインの『宇宙の戦士』、オースン・スコット・カートの『エンダーのゲーム』『死者の代弁者』、ウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』とかあげればいくらでもあるだろうが、人類とコミュニケーションができない異生物相手に延々と戦い続けている・・・全面戦争中である、というのは、SFの考える想像力の基盤のようなものですよね。(・・・・なんでかな???)



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ただ、この『ディバイデッド・フロント』が特に秀逸だな、と思うのは、その仕掛け。徹底的に『北関東隔離戦区』という隔離された地域で「日常的に絶望的な戦闘が継続する」マクロ的な構造が設計されているところ。


かいつまんで説明するつと、ここでの怪物は、憑魔というのだが、これがどこからから突然現れる(テレポート?なぜだからわかっていない)のだが、これがある特定地域に集中して現れる。そこが密林化して異世界化するのだが、そこの怪物どもを軍の戦力や核ミサイルで焼き払うと、その発生ポイントが違う場所に移動するんですね。それが、大都市の真ん中だったりすると、もう最悪。そうやって、その憑魔たちを殲滅しようと大規模爆撃を継続した国は、滅びてしまったりしている。だから、間引きのように通常戦力でその地域の怪物を継続的に殺し続けて管理するという道を、人類は選んだわけだ。だから、日本では、北関東、、、、東京を含む群馬、栃木、埼玉周辺が高い壁で区切られて、憑魔発生ポイントととして、隔離され管理されている。大規模な戦力が投入できない、、、あまり殲滅しすぎると発生ポイントが、やっと復興し始めている東海地方や遷都した京都に来られては、日本が崩壊してしまうからだ。だから、壁で囲み、この地域は憑魔の巣とさせているんです。そして、このテレポーテーション?でくる憑魔は、時に人間の体の中に現れることもあり、その場合は高い確率で人間と同化してしまうのですが、そういった共生憑魔に冒された人は、いやおうなしに、隔離戦区最前線の自衛隊に強制的にほおり込まれます。この隔離戦区内に、非常に年齢構成がバラバラな人がいるのはそのためです。


えっとね、なにが言いたいかというと、この絶望的なまでに「明日がない」状況というのを感じてもらいたいんです。共生憑魔に冒された人々は、ティーエイジャーで男女関係なく、一度はいったら死ぬまで出ることの出来ないこの戦闘地域にほおり込まれます。昨日まで日常を過ごしていた普通の人がです。もちろん、男女関係なく。1巻で、このイコマ小隊のメンバーの一人の宮沢香奈(15)は、気弱で引っ込み思案で、あまりに絶望的でバタバタ人が死んでいく過酷な隔離戦区に強制的につれてこられてしまい、それに適用できなくて周りとも打ち解けず、最後には戦闘中に自殺しようとさえ試みます・・・。(ちなみに、この宮沢さんの造形、性格ともに、ネギまののどかを僕は凄い思い起こさせる・・・というか、そのものじゃん(笑)とか・・・それはまーどうでもいいことだが)でもまーこの環境に普通の人がほおり込まれたら、そうなりますよね。


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銀色蜥蜴とか、体長3メートルはあって、対肉弾戦では、一匹で何百人の人間を殺しつくすような怪獣や、5メートルはあるようなカマキリが数百匹もいるようなところに、ほぼ対人レベルの弱小装備で突入していき、ほぼ毎日死人が出るような・・・それも怪獣に食べられたり解体させられたりするわけですよ、、、それも親しい人が目の前で。そんなところに抵抗できるわけないじゃないですか。しかも、報道管制が引かれていることもあり、隔離戦区の外とはほぼ連絡は取れないため、自衛隊の装備を縮小して復興予算に回せということで、この仕事は誰からも顧みられない仕事として外部の日本人にはよく思われておりません。


また、さらに厳しいのは、この戦闘には「終わりと勝利がない」ことです。そもそもマクロの設計上、絶望的な弱小装備で(予算がない!)で、年端もいかない子供たちまで含めてが、まったくコミュニケートできない怪物相手に、ほぼ肉弾戦を繰り広げるわけです。なぜならば、国家と人類の戦略的目的は「憑魔の発生ポイントを異動させない」ことにあるわけで、軍事力の投入はギリギリまで抑えられるからなんですよ。そして、戦闘でも「勝ち過ぎてはいけない」という制限があるわけです。


なにそれ???



□世界が絶望的であるのならば、生きている意味はほとんどない〜精確に云うと、マクロから生きる意義を引き出せない環境下


この環境で、先ほどの15歳の引っ込み思案な少女、宮沢香奈ちゃんの視点に戻ってみましょう。ちなみに、この作品の秀逸さは、各章ごとにすべてが、登場人物の主観で構成されており、それが組み合わせることにより、チーム全体の感覚を神の視点で見ることができて、かつ主観性による感情移入が強くできるという構成の妙です。・・・死ぬまで出ることのできない地獄に両親から引き離されて、毎日が殺し合い。目の前で友人が肉塊に解体されるのが日常茶飯事の環境ですよ。しかも、どんなに成長したところで、敵と倒したところで、この隔離戦区から出ることもできないし、装備だってリソースだってほとんど向上したり増えることがないんですよ。ほとんど奴隷ですよね。それ。



つまり、日常が生きるに値しないほど苦しい上に、目的がいっさい存在しないんです。



これって、一人の人間の生活や実存から考えると、もう悲惨を通り越して、言葉もありません。僕は、満員電車に乗って、日々ボロボロになりながら仕事をするさびしいサラリーマンかもしれません。客観的には。上司と部下の板挟みにあい、原油高で事業はボロボロになり、顧客とサプライヤーの板挟みで、どうしていいかわからず、、、みたいな(笑)。サラリーマンなんか、生きる上で何の快楽もないほど大変なものですよ。けど、仮にこれをもっとひどくしても、僕は、戦えますし、喜んでこの地獄に耐えます。それは、未来に勝利があるかもしれないという希望があるからです。目の前の苦しさをクリアするたびに、僕は出世に近づきます。出世とは、偉くなることではなく、よりワクワクするような大規模で、世界を変えるようなキラキラした凄い仕事を、自分の手で独力でまわしきる権利が与えられることです。しかも、勝てば勝つほど、予算が増え、周りの人間に賞賛され、苦しいことも比例的に大きくなる代わりに、見える世界が変わり、喜びはそれこと乗数効果で増えていきます。世界を変えられるかもしれない!という希望があるんですよいつも。そう、未来への希望があるからこそ、、、それが嘘であっても、その「可能性」があるだけで、人は、生きていけるのです。ニンジンがあれば、馬は希望をもって、意味のない競争でもやれるんです。人間の動機とはそういうもの。



けど、この隔離戦区には、希望がないんです。がんばれば、未来が変わるかもしれない、という希望が。



この作品の最も秀逸な部分は、人間が日常的に生きて生活していかなければならないシゴトのレベルで、目の前の日常のレベルで、いっさい救済ののある未来が提示されていない、、、構造的に生きる動機が調達できない、暗闇の世界で生きなければならないというマクロ環境を設定したところにある、と思います。凡百の小説では、主人公が凄いことをやってのけるもっとも大きな理由は、実は、「大きな動機があり」、その大きな動機が普段の日常ではサルベーション(=救済)されないのだが、その小説世界のある非日常のドラマツゥルギーが動き出すことにより、「その動機が全うされる可能性がある」というシュチュエーションが用意されています。もう少し言うと、マクロ的な環境から、「それを命を賭けてでもやる意義」というものを引き出すことが可能なんです。使命感がある時、人はどんなことでも出来るものなんです。


だからこそ、ニンジンが前にぶら下げられるからこそ、人は頑張れるんです。




□動機と救済がない世界で、人はいったい何を糧に生きていくのか?、何をよすがに成長するのだろうか?


が、高瀬彼方氏が描くこの『デバイディツドフロント』の世界は、構造的に、この動機と救済が拒否されいるんですね。ここがものすごく秀逸。しかも、それを意図的に設計しているというのはこの人が、素晴らしい小説家であることを示していると思います。この、、、生きるる目的と意義がない世界、、、というのは、僕は、僕らの生きる都市文明社会の基本だと思っています。


自己実現!とか、目的を設定して自己を高めよ!とかいうメッセージは、合目的な近代社会の基本・基盤です。また、こういう設計されてしまった、既にアリエネーション(=疎外)されてしまっている我々近代社会の住人にとって、マクロとミクロを止揚する実存を輝かせるなかならかに魅力的で合理的な選択肢です。これは自己実現と合目的主義に貫かれて設計された近代資本主義社会の構造的な帰結なんですよね。また自己を高めることは、人類という種の推進力の本質のようで、ここのフロントランナーとして生きる生き方の輝きは否定できません。・・・が、しかし、このように設計されているにもかかわらず、同時に成熟した高度資本主義社会というのは、自己実現がとてもしにくい社会でもあるのですよね。構造的に。また、大きな物語が消失する後期近代社会は、そのことの意義が拡散してある種の価値として確立することもできない。そう、いまの先進国といわれる国の住人にとっては、生きることの自明性が失われているんですよね。そもそも、「食べるために生きる」という人間の種としての基本が、制約としてかなり失われてしまうような(ほんとは幻想だが・・・)、真綿にくるまれたように楽な都市生活者のコンビニエントな空間は、実は、わかる人にわかる、高瀬彼方氏が描くこの『デバイディツドフロント』の世界と同形の社会なんです。



そして、だからこそ全世界の文学者、小説家がこう問うんです。



世界が絶望的な状態で未来に夢も希望がなくとも、「それでも」僕らは生きてゆく、その意味は何か?と。



そして、もちろんこの小説には、抽象的な答えはなく、「それでも」ただ単に生きていくという世界がただ淡々と描写されます。劇的な勝利も栄光もありません。またこの世界の構造的な問題点は、相変わらず一切変わりません。世界は相変わらず絶望的であり続けるので、マクロ的には生きる理由がありません。けど、その中で、僕は読み終わるとき、大いなる勇気と生きる気力をもらえるんです!。つまりは、言葉ではなく、物語として、ちゃんと作者はこのことを答えているんですね。世界が絶望的であっても、この小説世界の主人公たちは、世界に絶望しないんです。素晴らしいです。なぜかは、この物語の中にあります。ぜひご一読を。


ちなみに最後の宮沢香奈ちゃんの成長っぷりに、ぼかぁ涙が出たよ。見事なビルドゥングスロマンだよ。でも、この作品が凄いのは、最後の最後まで、世界が絶望的な状況であること、物語の登場人物の人生がすべて絶望のままであるにもかかわらず、成長することに、生き残ることに何の意味もないにもかかわらず、それでも、見ごとなまでの成長物語なの。世界が前向きでなくとも、絶望に満ちていても尚、世界に絶望しないで生きられるんだっていうことを見せてくれる。うまいなぁ。

2008-07-19

『ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず』塩野七生著 ローマンエンパイアを巡る謎〜歴史上の幾多の人が疑問に思った謎

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評価:★★★★★5つマスターピース

(僕的主観:★★★★★5つ)


■ビジネスマンは塩野七海が好き?

どうも僕もまわりのビジネスマンは、塩野七生が好きな人が多いようだ。プレシデントとか、おじさんサラリーンマンが好きそうな雑誌にもよく話題になる。なんつーかビジネスマンだけではなく、読書好きの基本のようなものみたいだね。本好きなのに読んでいないと、????という反応をされることが本当に多い。なんでかな?って思っていた。素晴らしいとは聞いていたのだが、ハードカバーに手が出ないままになっていたのだが先日、上司との会話で、ローマ皇帝の戦略の話が盛り上がり、文庫が出ているから読むといいよと薦められたので、手に取って見た。本日(06年11月頃)、まずは1巻と2巻の『ローマは一日にして成らず(上・下)』読了。なっ・・・・なんなんだ、このおもしろさは。うう、失敗したもっと早く読んでおくべきだったと激しく後悔する。この本を読んでいろいないとでは、世界の見え方があまりに違う。僕はギリシアやヨーロッパ文明の基礎知識はかなりある方だとは思うのだが、ローマの世界がなかった。人生の喜びを半分失っているようなものだ。これは、小学校や中学校までに叩きこまれていないと、非常に世界を誤った視点で見てしまう気がするよ。西洋的な視点に偏り過ぎるのはどうかと思うが、西洋史にや西洋文明の土台だもの。知らないでは済まされないなーと思った。



■ローマンエンパイアを巡る謎〜歴史上の幾多の人が疑問に思った謎


人にすすめる時に、何が面白いのか?と聞かれたら、それはやはりローマという存在を仰ぎ見る「視点」の面白さ、だと思う。えっ?どういうこと?塩野七生さんの「視点」が面白いといっているのではなく、有史以来人間が「ローマ」という存在を見る時に特徴的に生まれる疑問があるのです。非常に単純にいうと、


なぜローマ人が・・・ローマ人だけが、あれほどの巨大な領土を、長期にわたって領有した大帝国・文明圏を作り上げたか?という疑問です。


p20にあるとおり、


知力では、ギリシア人に劣り、


体力ではケルト(ガリア)やゲルマン人の人々に劣り、


技術力では、エトルリア人に劣り、


経済力ではカルタゴ人に劣っていた



「にもかかわらず」である。


この疑問に、『ローマ帝国衰亡史』を書いたギボンも、歴史家のアーノルド・トインビーも、囚われたのです。この疑問が、かなり普遍的である証拠は、同時代(紀元前とかですよ!)の多数の歴史家たち・・・たとえばリヴィウスらですら同じ疑問のもとに様々な作品を書いていることからもわかります。


ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)
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とりわけ、古代ローマの発祥の時期には、東には大文明圏であるギリシアが最盛期を迎えており、都市国家ローマがケルト人の襲来で国が崩壊しかかっている時期にはマケドニアにアレクサンダー大王が登場している。偉大な軍略家であったアレクサンダー大王にも、民主政体を完全に機能させた天才政治家ペリクレスにさえ、ローマのような大帝国を長期にわたって空前の繁栄をもたらすことはできなかった。丁度ほぼ同時期にローマもあるわけで、そのまま衰亡して消え去っても良かったはずなんです。


なぜ?ローマ人だけが?


本を読んだり事実を見る時に最も楽しい知的遊戯は、テーマを持って眺めてみることです。テーマとは、疑問と言い換えてもいい。そして、この巨大な組織を長期にわたって維持し発展させるにはどうすればいいのか?という問いが、マクロに関わるあらゆる人に魅惑的な問いであり、そしてその答えともいえる空前の集大成が、ローマという物語にはあるのです。まぁ単純に面白いしね。まさに、「だれそれという英雄」ではなく、ローマという存在の物語ですから。まぁ実はこのタイトルにも、答えは表れており、全巻読み終わった今から考えると、これはペリクレスやアレクサンダー大王、カエサルなどのそれぞれの個々の英雄の話ではなく、「ローマ人」という人々を生み出し続けるシステムこそ、その答えがあるんです。とりわけ1巻と2巻でそのことを強調しているのは、とてもいい構成だと思う。ローマはそれまでの、英雄が作り上げる一代の仕組みではなく、永続的に継続するシステムを作り上げたところに、言い換えれば属人ではないところに、その凄さがある。


僕は、企業で戦略を策定するシゴトについているのですが、長期の戦略や組織論を熟考して考えている時、ディスカッションする時に、やっぱりこういったマテリアルを良く知っていると、さまざまなアナロジー(類推)やイメージがわきやすい。なるほど、だから、世の会社勤めの組織に使えるビジネスマンが、こんなにも興味を持つのだな、と思いました。


自分の事業を長く繁栄させるにはどうすればいいのか?



自分の組織は正しい方向へ進んでいるだろうか?


って毎日悩むからです。とはいえ、日本の社会人には、教養が少ない人が多い。残念ながら事実だと思う。何人か、世界に聞こえた大企業のトップを身近に見たり話したりしたことがあるが、そのオーラはともかく、教養があるという意味では、???という人が多いのは事実だ。しかし、これからのモダナイズしたクローバルカンパニーの経営戦略を司る人には、こういう遠い先を見通すような俯瞰した視点は不可欠だと思うのだ。というか、そういう存在でないと、なんかつまらないよねーとか思う。まぁ人の上に立つ、ということは戦略とか戦術とかいったムツカシイことだけではない、もう一つのピースがあると思うので、そう単純ではないのだろうが・・・・。とはいえ、戦略がないトップの下にいる部下ほど悲惨なものはない。だから企画や戦略にかかわる仕事をしている人は、どのみち「戦略的思考」は、徹底して深堀しなければならないのであるから、クリティカルシンキングや経営戦略は、こうした古代西洋史に一つの源泉があるからして、凄く平易だし、ちゃんと読むんでおくと、たぶん思考するときの豊かさが全然違うと思うよ。たとえば、ローマの軍事を司る特別の役職を、国家戦略担当官というのですが、この言葉のラテン語は、ストラテゴ。もちろん、戦略(ストラテジー)の語源です。何事も、本質を学びたければ表層ではなく、本源を辿れ、です。・・・・異動したばかり時、企画部門の上司が、ある事業についてディスカッションをしている時に、


「人間がやることなんて、何百年経ったて変わらないものなのさ」


さりげなく、ローマ皇帝の統治戦略との類似性が出てくるその教養ぶりに、僕の胸は激萌でした(笑)。ぼくにとって、インテリジェンス、教養があることが、尊敬の対象になりやすいんですよねー。自分がそれをとても大切にしているからでしょう。まぁちなみに、 同じイメージがあると、思考は凄く伝わりやすい。こういう基礎となる教養は、知っていて損はないでしょう。きっと、読むと、面白いし、役に立つと思いますよ。さぁ僕も、これからゆっくり全巻制覇するつもりです。(というかとっくにしましたが、もう2回目のターンに入りたいと思っています)。ローマがなぜ繁栄したのか?かという普遍的テーマを片手に、戦略思考という旅に出ます。きっと、なにか大いなるマクロの謎の一端に触れることができるだろうと、ワクワクします。


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2008-07-16

『磯崎新の「都庁」〜戦後日本最大のコンペ』平松剛著 「東京」を巡る物語〜東京の縦と横をシンプルに描く良書(1)

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ
平松 剛

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評価:★★★★★5星つ

(僕的主観:★★★★★5つ)



■「東京」を巡る物語1〜東京の縦と横をシンプルに描く良書

厚い、字が細かいし小さい・・・・と、手に取った時から少し、読むのに躊躇した。こういう分厚い本は、無駄に説明が多く、資料を読み込んだが故に血となり肉となっていない無味乾燥な文字の羅列が、多くなりがちなものだ。光の教会 安藤忠雄の現場』の素晴らしい読書体験で、名前こそ深く印象に残っていたが、もうそれから7年近くもたっている。最近、仕事も忙しく「受け身で気持ちを癒してくれる」マンガやアニメなどに、自分の娯楽時間を使用することが多かったという落差も重なって、読むのが躊躇していた。が、そんな躊躇は、ぶっ飛んだ。いや、素晴らし本だ。これ、相当記事書くと思います(笑)。とりあえずゆっくりメモ取りながら書いているので、まずは(1)を。ぜひ、読むべき本ですよ、これは。というか、平松剛建築サーガみたいなシリーズ感覚で、『光の協会』と併せて読むといいかもですね。

光の教会―安藤忠雄の現場光の教会―安藤忠雄の現場
平松 剛

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全体を貫く問題意識とイメージが、シンプルにしっかりとした骨格を形成している。だから、物凄くわかりやすい。それを一言でそれを表すと、「東京という物語」を描ききった作品だ。また綿密な取材を通してであろう、小説風の一人称形式で語る語り口のため、まるで小説のようにサクサク読める。この手の本は、必ずしも学術書ではないので、新書に近い機能(=多くの人のその世界を広めていく)を持つのだから、サクサク読めるということは、その語り口も含め非常に大事なことだ。物凄くわかりやすい、と僕は思いました。


時代としては、戦前から1980年代迄を、3人の建築家のキャリアを軸に描いている。いや、もちろんメインは、磯崎新の幻の終わった戦後最大の大規模建築コンペでの都庁の低層案が主軸なのだが、でもね、「これ」を描こうとうすると、東京という都市そのものの歴史を、縦(その古き帝都の香り)から横(80年代の鈴木俊一都知事の君臨した都政の複雑な権力構造)を立体的に浮かび上がらせないと、そもそも本を書く意義がなくなってしまう。磯崎荒が都庁に挑もうということは、磯崎新が「その決断をした」ことつまびらかにするために、個人史から彼に影響を与えた東京帝国大学東京大学の日本の建築の歴史そのものを説明しないと、説明したことにならないからです。これ一冊で、建築と東京のことが凄く深く理解できます。


さて、日本を代表する3名の建築家の師弟関係を見てみましょう。これは、縦の基軸ですね。




0)ル・コルビジェ


1)前川國夫


2)丹下健三


3)磯崎新


この3人は、すべて東京帝国大学(もしくは東京大学)建築学科卒の師弟関係にあります。その上、闘将・前川國夫は、1928年に東京帝国大学を卒業後、そのままパリへ赴き、あのル・コルビジェのもとで修業を積んだ、、、といえば、まるで全世界に繋がる近代建築の歴史を紐解いているようなものです。

この一冊で、近代建築の流れがかなり良くわかるし、ないよりも建築家という職業が、どんなことをやっているのか、その最高の部分(と同時に足元まで透徹した泥くさい部分も含めて)を知ることができます。建築家志望や、それに関わる人にとっては、とても素晴らしい紹介本になると思うし、興味本位の人にとっても、われわれの住む「東京という土地」がどのようにデザインされているのか?ということが、その意思決定の権力のプロセスまで含めて、物語のようにワクワク読めて理解できるのだから、こんな一石二鳥の本はありません。


ちなみに、建築とは権力です。


巨大近代建築は、それを設計し施工することによって、人々の人生や行動の仕方をすべて支配してしまう、最も恐ろしい暴力装置です。これの生まれ出ずる仕組みを描く物語(=プロセス)を、現場(の記録)を、知っていて損はない、と僕は思います。

『養老天命反転地』 荒川修作+マドリン・ギンズ 身体を通して感じる空間

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080424/p2

f:id:Gaius_Petronius:20080717010711j:image





f:id:Gaius_Petronius:20080717010709j:image


ル・コルビュジエ(Le Corbusier、1887年10月6日 - 1965年8月27日)はスイスで生まれ、フランスで主に活躍した建築家。本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(Charles-Edouard Jeanneret)。フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に近代建築の三大巨匠と呼ばれる(ヴァルター・グロピウスを加えて四大巨匠とすることもある)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%A5%E3%82%B8%E3%82%A8

Le Corbusier

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Charles-Edouard Jeanneret-Gris

Le Corbusier

Personal information

Name Charles-Edouard Jeanneret-Gris

Le Corbusier

Nationality Swiss / French

Birth date October 6, 1887(1887-10-06)

Birth place La Chaux-de-Fonds, Switzerland

Date of death August 27, 1965 (aged 77)

Place of death Roquebrune-Cap-Martin, France

Work

Significant buildings Villa Savoye

Charles-Edouard Jeanneret-Gris, who chose to be known as Le Corbusier (October 6, 1887 ? August 27, 1965), was a Swiss-born architect, designer, urbanist, writer and also painter, who is famous for his contributions to what now is called Modern architecture. In his 30s he became a French citizen.

He was a pioneer in studies of modern high design and was dedicated to providing better living conditions for the residents of crowded cities. His career spanned five decades, with his buildings constructed throughout central Europe, India, Russia, and one each in North and South America. He was also an urban planner, painter, sculptor, writer, and modern furniture designer.

http://en.wikipedia.org/wiki/Le_Corbusier

f:id:Gaius_Petronius:20080717010710j:image






■「東京」を巡る物語2〜「歴史という物語」と「自分という物語の接続」


「東京という物語」という概念は、実は僕はずっと考えている概念なのですが、この物語の馥郁たる香りの素晴らしさを感じるには、実はちょっと複雑なことを説明・理解しなければなりません。僕のブログではずっと書いてきていることなので、よく読んでくれている人はわかると思うのですが、何かを深く体感するためには、修行というか努力が要ります。とりわけ抽象度の高い複雑な概念を体に染み込ませて、まるで空気のように「目に見えるすべてものをその解釈の枠組みで体感できる」ようになるためには、かなりの継続的な努力が要ります。仕事でもないのに趣味でこれをやるのは、結構努力と根気が必要なものです。


さて、「東京という物語」を体感するためには、僕が以前書いた「縦軸の歴史の継続性の自覚」というものを抽象的に理解して、実践して、その果てに、体感があるものです。この説明の対象者は、そうですね・・・特に郊外化が進展して歴史性から完全に「根切り*1された1970年代以降に生まれている人に対して有効な説明です。


そして縦軸とは? 歴史感覚の継続性があるかどうか?です。これが、ほとんどの作品・物語、学説はないんです。実際は、1940年代に日本の革新官僚の手によって作り出された制度というのが、戦後も継続していて、実は戦前の日本と戦後日本は、まったく本質自体は変わっていないことに、日本人が非常に無自覚なことです。この学説は非常に有名すぎて、もう例を挙げるのもめんどくさいです(笑)。なんで、そんな歴史の継続性に対して無自覚か? 。これは1945年以降の戦後民主主義思想とかアメリカによる洗脳とか、まぁいろいろ理由はあるが、とにかく日本社会自体が、1945年を境に全てが変わってしまった、と幻想を抱きたがっている部分にある。これは、たぶんそれ以前の価値観と国家民族としての世界戦略とそれ以後があまりに変化しているために、どうしてもそう信じ込んでしまうのだろう。また、戦前の経済構造に関する理想が究極に完成したのは、ニューディーラー(ほぼ隠れ共産主義?)の米国GHQ米国占領軍によってという(笑)エラクひねくれたねじれがあることからも来ていると思う。


物語を評価する時の時間軸として過去〜日本社会を描くとき

http://ameblo.jp/petronius/entry-10012793578.html


えっと、なにが言いたいかをシンプルにまとめると、ベビーブーマー、つまり団塊の世代の子供の世代、、、団塊のJrの世代以降になると、、、ちょうどのこの本の時代背景である1980年代に子供・青春時代を経ている人々には、歴史性へのコミットメントが非常に薄いという構造的心性*2をしているようなんです。・・・・えっと、だから、この世代を市場とする時代では、あらゆる物語や言説に、歴史性が失われているものが多い。そういう言説は、常に何を描くかというと、「いまそこにある権力のメカニズム」だけを描くんですね。そして、それほど面白くないものはない!(苦笑)。なぜならば、「いまそこにある」ということは、言い換えれば、もう文字に書かれている時点でかなり遅いし、しかも、読み手にとって汎用性が効かないんですね。「ふーん、そういうものがあるんだ?、俺には関けないよね」みたいな。だって鈴木俊一都知事の時代の権力構造を聞かされても、ふ〜ん?で終わってしまうでしょう。


ところが、ここに縦軸の歴史性が挿入されると、全く様相が異なります。というのは、いつもしゃべるマービン・バウワーのForces at work*3なんですが、これは、時系列といま現在のメカニズムを同じ土俵で論じることで、その「先のこと」も同じメカニズムで予測するという行為なので、つまり、いま現在の我々のリアルタイムで起きることも、この縦軸と横軸にいよる立体がうまく描けていると、かなりの確率で予測できてしまうのです。ちなみに、過去の大きなイベントの縦横軸の分析を通して物事にコミットすると、横軸(=現在のメカニズム)しか考えていな人々に対して圧倒的なアドバンテージになるので、シゴトをする人にとっては、これらの情報は超がつくほどの価値のあるものだと僕は思います。・・・・・ちなみに、有用であるという以上に、歴史性の自覚があると、生きるのが、シゴトをするのが、物凄くおもしろくなるんです。だから、自分属する組織や土地や国などの歴史を学ぶことは、本当は楽しいことだと僕は思うのだけれどもなぁ…。まぁこのへんは僕がいつも書く生きる「実存」の輝きを増す方法のひとつなので、それはまた今度に。


とにかく、日本社会のあらゆる組織を舞台にするものは、まず日本社会の構造的よく横軸の問題点と、縦軸の歴史の継続性の自覚 というものが、重要だと僕は分析しています。そして、あらゆる会社の理念やミッションにも、これがないと最後の軸が通らないんですね。だって、その組織の設立理念やつくられた構造の原因を無視しているわけですから。 この歴史の継続性を意識して、今の日本の歴史的に続いてきた問題点をえぐることがなければ、それは、組織分析であれ、経営であれ、文学であれ、小説であれ、つまらん!、と僕は思うのです。


物語を評価する時の時間軸として過去〜日本社会を描くとき

http://ameblo.jp/petronius/entry-10012793578.html


だから、「おもしろい!」と、ただの娯楽としてだけではなく、何か自分の人生の糧として資するという意味での「おもしろさ」を持つものは、とりわけ日本を題材にした時は、簡単に評価がつくのです。歴史性に対する自覚が強烈でなければ(変にイデオロギーに歪んでいるのは困るが)、面白いとも価値があるとも言い難いのです。作り手が何かの対象を、日本社会で行いときには、この失われている歴史性へのニュートラルな形*4での再現を試みているかどうかで、編集者と作者のスタンスがちゃんと、事実というか読者に対して洗脳という姿勢を取らずに、賢明な対等で真摯な態度で向き合っているかは、すぐわかってしまいます。この作品の中で、なぜこうも見事に、この「歴史という物語」と「自分という物語の接続」がキレイにまとまっているかというと、それは、東京新都庁のコンペというマクロの歴史をテーマにしながらも、語り口を「小説の一人称的な*5」三人称という、物語の主人公のような等身大の感情移入できる視点から、事実とマクロを眺めるという手法をとったが故に、うまくいっているのだと僕は思う。もう、メチャメチャ感情移入できたもの。一言で言うと、文体の選択が秀逸なのだと思います。




■「東京」を巡る物語3〜過去からの重層たる繋がりの果てにいる「自分」


さて、上記の2で指摘したのは、「歴史という物語」と「自分という物語」の接続が、文体やドキュメンタリーの構造の中に仕込まれているので、感情移入しやすいという指摘だった。第二章などは、いきなり青木宏氏という磯崎新アトリエの実行部隊の隊長さんの視点から話が進む。先ほどのル・コルビジェから続く4代目の世代の建築家になるわけである。こういう等身大の視点と感情におとして描くというのはドキュメンタリーとしても、難解な話を他者にうまく伝える技術としても優れていると僕は思います。


もう少し本そのものではなく、この「東京という物語」を読む・実感するための抽象的な解説をしておきたいのだが、、、、これが理解されていないと、僕が何故、「そこのポイント」に悶えて感動するか、ということの「本を読む実感する面白さ」がうまく伝えられないと思うんです、、だから、しばしもうしわけない。

えっと、歴史性がはく奪されている僕らの世代では、意識的に努力しないと、過去からの重層たる繋がりの果てにいる「自分」というものが失われて、真っ白な世界にいる根切りされた「個人」として、世界と相対してしまい、生きるのが不安になって苦しくなってしまい無気力になる、というのが僕の見立てです。またあまりにも世界を短絡的に見てしまいやすい※6*6

丸の内都庁舎の敷地、つまり現在の国際フォーラムが建っているところは、その昔、江戸時代には土佐藩の藩邸(高知の山内家)があった。坂本竜馬も一時期、寝起きしていたことがあるという。また、忠臣蔵の憎まれ役、吉良上野介の屋敷もこの近所で、江戸城の・松の廊下での刃傷沙汰の後に本所(両国)へ移された。ちなみに、いま有楽町マリオンのある辺りが、南町奉行所だった。これを当時のお役所と考えれば、有楽町と丸の内での歴史は江戸時代にまでさかのぼるわけになるわけだ。


p16

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僕にとって国際フォーラムって、定番のデートスポットだったんですよ。映画観て、ここの上の方を、ふらふら散歩する。こういう立体的で迷路のような建築は大好きで、隠れる場所もあって、ちょっとHなこと、、、とまではいわないが、柱に隠れて抱きしめたりキスするのにちょうどよかったんですよ(動機が不純)。夜に行けば、意味がわかるはず(笑)。で、映画の試写会とかもよくあるので、好きな場所の一つなんですが・・・ここが、もと都庁で、しかもその前は、土佐藩邸!、しかも坂本竜馬も寝起きした!とかなるとぞくぞくしていきますよ。知らなかったので。


f:id:Gaius_Petronius:20080717010713j:image

いままでこの場所は、「自分にとって有用な機能」でしか見ていませんでした。使用方法もですが、あの近代的な感じの雰囲気が好きで、会社帰りや大学の帰りにときどきフラーとよって眺めたりして帰ることもままありました。これは横軸(=今の自分にとって見える現在)です。けれども、縦軸で、坂本竜馬や土佐藩がつながると、たとえばいま狂っている『風雲児たち』という物語のイメージと、自分の住んでいるところがリアルな実在性をもって接続されてしまうんですよ。坂本竜馬は、もともと海援隊という日本初の株式会社をつくって日本の貿易立国構想を、指し示した人なんのですが、、、その船にのっていた岩崎弥太郎という経理担当が、のちの三菱財閥・三菱商事の創設者で、この人が湿地だった丸の内に近代建築群をつくって官舎を誘致するという三菱地所の基礎をつくったんですよね。そういうことがバンバン接続される。そして、自分の所属する組織や住む土地との関連性が、複雑な層となって感覚の中に、浮かび上がってくるんです。三菱グループなんて、シゴトで物凄い関係あるし、そうでなくともMITSUBISHIの製品は日本中にあふれている。こういう「今の実在」に歴史性が接続されると、歴史自身に異様なリアル感が感じられることと、今目の前に見ているモノの背後にある歴史の重層的な蓄積を実在して、感動してビビッドな躍動感がある感じが訪れるんですよ。ここまで感覚を持ってくるのは、難しいのですが、これはちゃんと勉強して、ちゃんとリアルと関わって生活者として、真剣に生きていると確実に訪れる実存感覚だと思います。「今ことの時この場所に生きている自分」が、膨大な歴史の体積の果てに存在しているという、、、なんというのだろう、歴史という巨大な物語の自分が一つありで部分なんだ、という実感です。


おっと、あまりに話が「読み方の前段階の姿勢」で長くなってしまった。(2)に続きます。

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フィリピンは雨季でした。

f:id:Gaius_Petronius:20080716185410j:image

先ほど、フィリピンのマニラから帰国してきました。普段は、通路側の席に座るのですが、ガラガラだったのとプラスマジック2で映画がほとんどみたいものがなかったので、久しぶりに窓側に移動して、雲海を眺めてボーっとしていました。飛行機に乗る前に、ニノイ・アキノ空港(Ninoy Aquino International Airport)のJALのラウンジで、サン・ミゲルと赤ワインをガンガン飲んでいたので、半分ボーっとしながらだったんですが、なんだか見ているだけで感動してきて、、、、対空の問題なんですが、雲も近いものは早く動いて、遠いものはゆっくりに見えたりするじゃないですが・・・あのリアル感が目に迫ってくるようで、、、飛行機を操縦していたことを思い出したり、ラピュタは本当にあったんだ!(と小学生のころ見た感動が思い出されたり)とか、『とある飛空士への追憶』とか、サン・テグジュペリとか坂井三郎とか、、、K-maxさんのこととか、、、いろいろ頭ん中でぐちゃぐちゃトリップした感じになって、なんか、とても気持ちが良かった。こんなに飛行機乗りまくっているのに、チケットとる代理店の人にお願いして、通路側オンリーの予約を繰り返していたので、もう何年も窓を眺めたことがなかった気がする。なんか、人間の手が届かない世界という感じがして、やっぱり素晴らしいな、、と思いました。ちなみに、やっぱり飛行機の時間は紙幅。行きは本一冊と映画一つを見れたし。こんなぜいたくなプライヴェート時間は、日常ではありえないよ。


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ちなみに、なるべく行った各地で名物の上手いものとゲテモノと、酒はすべて飲もうと志しており、まずはとにかく定番のビールとして、サン・ミゲルをとりあえず全種類くらいは制覇。ラプラプというセブ島の英雄の名前からとったというフィリピンの魚の王様といわれるこれを、刺身にで。白身の魚で、南国の魚らしい容貌で、どうにも刺身ではうまくなさそうなんだが、、、まぁ悪くはなかった。ただ、、、まー基本的に、それなりにいろいろチャレンジしたが、ぜんぜんおいしいものには当たらなかった・・・残念。フィリピン、、、食生活は貧しいのか??。そういう意味では、やっぱタイや韓国は、おいしかったよなー。この食生活の貧しい感じは、イギリスに匹敵する気がする。

甘い香りとのどごしの良さ

フィリピン国内で販売されている愛嬌のある瓶に入ったビールです。甘い香りとのどごしの良さが特徴です。1890年創業のフィリピン最大のビール会社です。スタイニー瓶はラベルを使用せず文字を直接瓶にプリントしています。


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http://www.worldbeer.co.jp/world_beer/beer23.html


ちなみに、サンミゲルは、どうも華僑資本らしいね?。個人的には、うん、悪くないビールだった。お酒を表現する言葉が自分の中でまだ確立していないので、うまく言えないのだが、飲み易いし、のど越し良かったし、うん、ガンガンいけた。飛行機待ちの時間が暇だったので、本を読みながら、ガンガン飲んだ・・・JALのラウンジっていいよなーくつろぐよほんと。ぼくはまだグローバルクラブにはいっていないのだが、同行の上司がダイヤモンド!なので、めちゃめちゃ優先扱い。ふーむ、これはやばいわ。いつも預けた荷物は一番に出てくる・・・ファースクラス扱いになっている模様。なんか、このほんのちょっとの違いが、出張の疲れを相当緩和するなー。帰りの飛行機は、酔っ払って乗ったので気づいたらもう成田まじかだったし(笑)。よく眠れるのはいいことだ。まーフィリピンは、約4時間だから、びっくりするほど近いけどね。。。。こんなすぐ着くんだ、、と感心した。アメリカとかすげー遠いもん。


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が、くだものはさすがに安い。パパイヤとマンゴーを買ってきて、食べる。やはりうまいね。南国は、真面目に農作物作る気なくなりそうだよなーこんなもんが、なっていたらねー。これ食えばいいじゃん、みたいな。パパイヤが、16フィリピンペソで、一個43円。マンゴーが、一つ40ペソで、110円くらいか…まぁここは、かなりの高級スーパーマーケットだったので、高いけど、道端で売られているのはもっともっと安い。ちなみに、このモールにはいるのに、武器チェックされた(苦笑)。


なんつーか、日本人は誘拐されるから、ホテルからでないでください、タクシーも乗らないでください、、、とはいろんな人から聞かされたが・・・治安そんなに悪いんだねー。ダメだなーこういう国は、と思ったよ。雨季で、空港の前の道も水び出しで、こんな国際空港の近代化された土地ですら下水道の処理がちゃんとできていない、、、いいかえれば、インフラが相当ひどいという証拠だし、、、、車に乗っていて移動している時、なんだか酔って仕方がなくてなんでこんなに気持ち悪いのかな、、、と思っていたんだが、これは道路の舗装が相当悪いので揺れるからなんだよね。やはり、タイとかとは比べ物にならないんだな、、、と思った。保税地区の顧客と話していても、人件費は1/20だが、その代わり電気代(つまりはインフラ)が下手したら日本と同額だよ、とかいっていたし。独自のジェネーターを自分のところが持っても、部品メーカーが持たなければ、けっきょくJIT(JUSTINTIME)はぶちぎれてサプライチェーンは壊れるし・・・と、どうもいい話は全然聞けなかったなー。いや、こう見ると、韓国やタイなどの国がいかにレベルが高く、軌道に乗っている近代化の優等生であるかがわかる。食文化も含めて、文化的にも水準が高いしねー。ここでは、工場立てたくないし、ビジネスもあんまりしたくないなーとか思ってしまった。まぁ僕は、釣りとかスクーバとかのアウトドアをしに来ていないので、一概に否定的に言っていいのか、悩むところではあるが。

*1:※1郊外化が進展して歴史性から完全に「根切り」された
戦後教育、とりわけ日教組と共産党のイデオロギーの深い浸透による、ナショナリティーとりわけ健全な右翼意識の育成への反発・失敗による、子供の歴史感覚の完全なる欠乏。・・・まぁこれは日教組とかの特定の組織の「せい」ではなく、そもそも1)総力戦争後による敗北後の国家は、強烈な戦争・暴力アレルギーになって国を傾けること(イギリスのチェンバレン首相を見よ!)、また2)日本人がとりわけ歴史性に対して忘却癖のある心性を持つこと、さらにいうと、3)郊外化の進展による核家族化にる大家族制度や家父長制度の崩壊という構造的問題があって、そこの水が低きに流れる部分に、行き過ぎた平等主義の強烈な宗教・政治団体らや、左翼、インターナショナリズム傾倒による歴史意識のはく奪を志向する組織の進展がハマったのだろうと思う。

*2:※2:歴史性へのコミットメントが非常に薄いという構造的心性 そもそもこの辺の学生は、日本の近現代史をまともに教育されていないはずだし、歴史性の背景も意味もわからないのに、インターナショナリズムと「アジアの人々を侵略して申し訳ありませんでした」というようなことばかり教えられる。ちなみに、ナショナリティー(=国民としての主体意識)がないのに、謝罪云々を教えられても、意味が不明なので、教育効果は一切ないと僕は思う。背景や相互のつながりが意識されないのに、謝罪とかの「気持ち」ばかり教えられているので、バカみたいな対応しかできなくなってしまうのだ。論理に支えられない感情なんかすぐ霧散するんだよ(しかもだいたい右翼とか反対方向に悪い形で)。これは教育者と政治指導者の責任だと僕は思う。
があると僕は思うんです。

*3:※3:Forces at work

この言葉はマッキンゼーの創始者マービン・バウアー氏が考え出したもで、直訳すれば「そこで働いている力」となる。マクロな事業環境分析であるFAW(Forces at Work)分析は、未来を予測するのによくつかわれる分析方法です。ある傾向を伴った事象があれば、そこには必ずその事象を発生させた力が働いているはずだと考えて、その力を分析し、発見することです。
http://www.bbook.jp/backnumber/2007/05/post_229.html
http://www.b-t-partners.com/pdf/pdf5.pdf

*4:※4:失われている歴史性へのニュートラルな形

これのニュートラル・中立を、価値へのコミットレスと考えてはいけないと思う。そうではなく、その時代その外部環境という限界の中で、ある世界観やバリューが選択されていることへの敬意があるかどうか、、、、戦前の脱亜論やアジア侵略には、その当時の必要な事情(プラス)と、そうであってもそれは下策である(マイナス)という部分があって、その両方を抱きしめて、その時、その場にいるという限界を考えた時に、今の後から結果が分かっている特権的な立場から軽々しく断罪しないという賢明さが必要。また、価値による過去の世界観の断罪ではなく、少なくとも時系列的に起きるメカニズムの解明をベースに評価をすべきだと思う。しょせん、ある価値へのコミットなくして、人間が語ることには意味はないし、そもそも歴史というのは統一的な視点から描かれる生の事実への暴力装置なのだから、それが、勝手な解釈による暴力装置であることを自覚して語ってほしい、というのが僕が言いたいこと。E・H・カーもいっているでしょう?。

*5:※5:これってインタヴューを多用しなければいけないので、たいへんだったろうなー。

*6:※6:これってまさに文学やアニメ、ライトノベルでいわれる「セカイ系」の話ですね。この話に絡めて、ランドリオールの12巻についての話を書いているところ。

2008-07-14

大槍葦人さん好きなんだよなー。ユニだよ、ユニ、、、思い出しちゃったよ。


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評価:★★★3星つ

(僕的主観:★★★★★5つ)


海燕さんのブログを見ていて、大槍葦人さんの原画集の記事があって、何となく反応。ふむ、この人の絵、めちゃくちゃ好きなんだよなー。僕が唯一誰にも紹介されないで買ったエロゲーで、かつ最後まで終了したものは、これだけだろう。Fateやマブラブは、もう単独のカテゴリーに収まる作品ではないので除外すると、たぶんほんとにこれだけだろう。時間さえあれば、リトルウィッチの全作品をやりたいよ。ああ、ほんとにかわいい!。別にシナリオとか全然関係ないの。この絵柄が好きなの。もうそれだけで、お腹いっぱいなくらい好きなんだよー。そういう惚れ込みってあると思う。この『Quartett!』って、主人公の男性もちゃんと登場するのだが、この青年も、これがまたカッコいーんだよー。なんつーか、この人の絵は全部好き。男女とかキャラとか超越して。


・・・そう考えると、『Quartett!』しか買ったことはないし、やったのは、もう何年も(いったいつごろだっけ??)前に一回だけなんだけど、ずーーーっと胸にあるんだから&BGMもときどき無意識に口ずさむように覚えている・・・・相当好きなんだろうなー。ああ、他の作品やってみたい・・・。と思うが、基本的によほどのことがないと、ノベル形式のゲームは、あまりに時間かかりすぎて、やれないなー・・・。悲しい。あっ、ちなみに、好きなのはユニ!。双子の。ユニ・アルジャーノが好きだったなー。もう、やばい、、、ああ、思い出しただけでも、胸がときめく(笑)。熱とか出した日には、、、、。・・・・ああ、、、僕って、基本的にアホだなぁ、、、、というかしあわせなやつだなー(苦笑)とか思うよ。こんなんで、しあわせな気持ちになるんだから。いやまーでもいーじゃん、好きなものを、バカ丸出しで、スキっていうのは大切なことだよ、だって好きなんだもの(トートロジー)。

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『王妃の離婚』 佐藤賢一/男と女にとって救いとは?結婚とは?(2)


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評価:★★★★★5星つ

(僕的主観:★★★★★5つ)



(1)リーガルスリラーとしての続きです

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080713/p5



さて、先ほどこの本は、二つに分けられると書きました。



жネタバレですので、読んでない人は読まないように!!って、僕のブログは基本ネタバレですが。




1)1〜2章のリーガルスリラー


2)3章の結婚とは?、男と女にとっての救いとは?





■救いとはなにか?


1)は、作者にとっては知識と技巧の部分で、実は著者が解き明かしたいのは、2)なのではないか?と思うのです。なぜならば、全編を貫く主人公のモチベーションは、「救いとはなにか?」だからです。そして、それを明らかに男女の関係にフレームアップして考察しています。これほど面白い?1〜2章のリーガルスリラーの部分を、実は唐突な印象で、?のテーマへ切り替えています。1〜2章と3章では、明らかにテーマの断絶があります。これほど盛りあげたリーガル的な面白さ振り切って、王妃ジャンヌとナントの弁護士主人公フランソワの実存的な救いの部分を解決に持ってくるあたりは、この作者は、政治や論理や法律などをつかさどる知識では、人間は救えないのだ、という感覚を持っているのではないかな?愚考しました。はっきりいって最後のSEXシーンは、とても救われる感じがしました。ああ、こういうSEXシーンは、美しくて、そんでもってすぅんごくHでいいなー(笑)と思いました。いや、まじで王妃がかわいかったー(笑)。



「だってあの人、下手なんですもの」



ってのは、完璧に前のだんなを振りきったセリフ(笑)だよねー。SEXは描くのが難しいのです。エロティシズムは、肉体的な煽情を描くのは容易ですが、それが相手の心への欲情や自分の心の解放(=死のことですね。バタイユです)まで描くのは、とても技量が要ります。やはり、なんかのマンガのセリフでありましたが、「女を抱く時には、身体だけでなく、心を抱いてやらなければだめなんだぜ」というセリフを思い出しました。逆もまた真ですね。


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結局は、頭でっかちなものだけでは人間を救うことができないのだ、という作者の結論や、主人公の『本当は離婚したほうがいいのではないか?』という切実な悩みは、すばらしい。・・・・が、キリスト教的なテーマだと思うのですが、受け入れる性で、男に寄生する性だとする女性への強い蔑視も同時に強く存在している。キリスト教は、基本的に、快楽の否定と女性蔑視は伝統的に強い傾向がありますからね。ましてや中世ではそれは強烈です。けれど、そうはいってもさー男ってヤツはそんな女なしには生きてはいけない弱い存在なんだよね〜(笑)という主人公(=作者)のあきらめというか、切実な愛する女性への思いが、からまって主人公は、わけがわからなくんっています(笑)。単純に女性蔑視しように、その女性なくしては救われない男の存在がある限り、答えの出ない循環論ですからね。このへんは多分この時点では、結論が出ていない問題なのでしょう。答えははっきりしていません。実際にここまで強くりりしく理性的な王妃ジャンヌが、結局結婚にすがりきって、ダメ男のことをどうしようもなく愛している典型的な女性であることも描いていて、その解放のためには次の男を必要としました。これは、恋という真摯な思いは一瞬の真実を作るが、それが長続きしないことを、語っているんですね。ようは、永遠の愛はない、と(笑)。恋を結婚により永遠に封じ込めようと努力するが故、その幻想を持つが故、女性は結婚にジタバタしがみつく。けれども、そんな永遠はないんだ。いや、そんな永遠もあるかも・・・と主人公(=作者)は揺れ動いている気がします。


多分、作者はロマンチストで、愛の永遠性を信じたいのでは思います。



けれども、多分彼の小説家としての力量や経験や人間理解が、それは無理だ、と叫んでいるのでしょう。たぶん、この作者の人間理解は、この愛の永遠性とその不可能性に揺れ動く形で形成されていて、そのどちらにも答えが出せない、というところ「こそ」が彼の魅力なのでしょう。どちらに偏っても、ウソですからね。いや、とても面白い小説でした。中世フランスやキリスト教社会の知識も、その面白さを損なうことなく高いレベル描かれているし。




■男がどう救われるのか?


でもこの人の小説は、結局は、「男がどう救われるか?」がテーマなような気がする。男性の内面が、ネチネチ(笑)えがかれているのも、そこの焦点があっているのだと思う。救いは、たとえば、主人公が、教皇庁より認められてヘッドハンティングされた時に、巨大な喜びに包まれたという描写は、



男性の解放と幸せが、


1、社会から自らの能力を認められ得たとき


2、女性から受け入れられたとき



という二大要素がほぼすべてで(笑)、彼の不遇感を?で取り除き、?で最期のラストシーンとなるわけだ。しかも、主人公は、この二つ友を最終的に手に入れていることを暗示していて、そりゃー人生大成功だよ(笑)って唸ってしまった。なんか、だからダンディーな感じのハードボイルドロマンみたいな感じがしました。ちなみに、久しぶりに満腹と思える小説で、なかなか良かったです。

2008-07-13

『王妃の離婚』 佐藤賢一著 リーガルスリラーとして(1)


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評価:★★★★★5星つ

(僕的主観:★★★★★5つ)


■この本を手に取った理由


この本を手に取ったとらさんの記事『王妃の離婚 』と「日常&読書blog」 のつなさんの『王妃の離婚/結婚とは人生とは』 の記事を読んで、あっ、これは絶対面白い!という直感が働いため。読書人は、数をこなしているだけに、「自分にフィット」する「これは絶対も面白い!」という鼻が働くのだと思います。これも直感的に、「読まなければならない」という使命感が生まれた作品で、その使命感を裏切らないおもしろさでした。こういう連鎖があるからブログは面白い。


■リーガルスリラーとしての王妃の離婚


ちなみにあらすじは、上記二人の記事を読んでいただければいいので、僕は感想に特化します。


目次

プロローグ

第一章 フランソワは離婚裁判を傍聴する

第二章 フランソワは離婚裁判を戦う

第三章 フランソワは離婚裁判を終わらせる

エピローグ




この作品は、3章から成り立つ。そしてその面白さと作品構造は、あきらかに



。院腺仮呂離蝓璽ルスリラー




■馨呂侶觝Г箸蓮、男と女にとっての救いとは?




という二つに分かれます。



全編を貫く課題はなんですが、(これは作者自身のライフテーマなんだと思う。すごくこだわっているので。)、この王妃の離婚を最高級のエンターテイメントとしてワクワクドキドキさせる一番のポイントは、やはりリーガルスリラーとしての,世隼廚Α



だから、,鉢△任脇匹牋象が、全然異なる。



まずは、,離蝓璽ルスリラーとしての部分。



この作品の成功は、中世フランスのカトリックの小難しい神学論争やカノン法などの複雑な知的遊戯や当時の政治的な背景をレベルを下げることなく提示しながら、同時に「それ」らを上手く使い、法廷モノのエンターテイメントとして、わかりやすく初めて読んだ人でもすっと入っていけるほどシンプルな物語に仕立て上げている点だ。これはまさに、直木賞(ってどういう賞かよく知らないが・・・)を受賞するに相応しい。リーガルスリラーとは、あとがきでも書かれているが、法廷を舞台して行われる推理・ミステリー・探偵小説といったところです。法廷という論争の場で、次々に事件が明かされていくところ、今まで事実だと思われていたことが次々にひっくり返っていくところが欧米のリーガルものの面白さです。


日本社会には、リーガルスリラーはほとんどありません。リーガルスリラーは、法廷という限られた空間で、言葉をしゃべることにより、「現実を呼び出す」ということができるという言語感覚を持つ文明にしか、なかなか生まれない感覚だからではないか、と僕は思っています。欧米の政治家がおしなべてスピーチの重要性を説くのもこの辺に事情があります。

なぜならば、これは聖書で 「はじめにことばありき」とされる様に、言葉そして、それを声という媒介を通して、現実を空間に出現させることにより神にアクセスするというような観念のある社会にしか、強烈に発生しない意識だからだと思います。法廷でしゃべる「ことば」によって、真実が明らかになる、神への絶対性が証明できるという強いモチヴェーションが存在しているのです。こういった神学的な倫理なくして、どのような世俗的なシステムも意味をもちえません。日本社会での法廷のレベルの低さや議論やスピーチのレベルの低さは、そもそも「ことば」によって現実を動かしうることや神への忠誠を示すなどという絶対性の観念がないのからです。いいかえれば日本社会に、そのようなオブセッシブ(強迫観念)がないからなのではないかな、と思います。



■ヨーロッパ文明を既定するカエサルのものはカエサルへ



えっと、話はずれましたが、この王妃の離婚は、中世フランスの仏王ルイ12世とその妻ジャンヌ・ドゥ・フランスとの離婚をテーマにした小説です。昔の世界史の教科書を覚えているでしょうか?。僕は高校の頃、なんで欧州の歴史ではこんなにも離婚問題が毎回大問題になるのか?というのが、よくわかりませんでした(笑)。シェイクスピアもたくさん描いていますが、イギリス国王なんか、離婚できないからって、宗教を別に作ってしまったりしているんですよ(笑)。大きくつながってきたことは、

1)聖(教皇庁・ユニバーサル)と俗(国家権力・ローカル)の権力拡張争い



2)離婚問題は、内面と外部権力(=領土相続問題)に絡む問題


ヨーロッパ文明の本質である、聖俗の二元的社会という部分を、より精緻により深く区分けしていった運動の真髄にの一つとして、この離婚問題があったということが分かってきました。ヨーロッパ文明を他の文明社会と強く分ける点の一つに、外面・世俗を支配するのは国王であり、内面・聖を支配するのは教会・教皇であるという権力の二元対立があげられます。この内面と外面の支配するものは、異なる主体によって支配される、という観念が、近代文明の真髄中の真髄である



内面の自由



を生み出しました。これがイエス・キリストが、語った重要な教えの一つである偽善の話から出ているものです。つまり、実際にどんなに悪いことをしていなくとも、心がそう思えば、それは、罪だという脅迫的な考え方です。これを逆回転させると、どんな凶悪な外部権力・国王権力といえども、人間の心まで支配することはできないという内面性の解放を、指し示すことになります。



えっと、意味分かりますか?



わからない場合は、下記の本をどうぞ(笑)


日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか
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えっとね、話はずれましたが、ヨーロッパ文明の本質である「内面の自由」が確立されるための前提として、心の内部と身体的な強制の二つが違う主体に支配されているということが、明確にならなければなりません。



しかし、そんな簡単にわけられないじゃん?


つまり、それが一番大きく出るのは、今回の領土問題です。ルイ12世は、フランスの国土安定と領土拡張のために、離婚をして、持参金(=領土)付きの女性と再婚しようとします。ここでは、超なさけない男として描かれていますが、つい先日まで百年戦争とジャンヌダルクによる統合を経験したフランスの指導層としては、この国土保全のための発想は、理解できます。ここで、離婚というキリスト教が許していない倫理的問題(内面に関わり教皇庁がそれを支配する)部分と、その結果として、領土権益がどうなることか?という世俗的な問題点が、全く同じまな板に登ることになります。実は、このロジックをどう進めるか、どのように構築するかという知識は、ヨーロッパ文明における教皇庁と世俗王権との力関係を決め、かつ、近代の幕開けとなる内面の自由に関わる最高の大舞台なのです。見事に問題を解決した主人公が、田舎のダメ弁護士から、ユニバーサルな最高機関である教皇庁へヘッドハンティングが行われるのも、理解できます。そう、だから離婚問題は、欧州文明と歴史を支配する最重要争点の一つだったのです。へーーーすごい勉強になった。なんか、すごく楽しかった。


って、話がずれすぎたので△悄幣弌

『HERO』チャンイーモウ監督 世界のすべてを統一し永遠の平和を構築しようとして大殺戮を繰り返した始皇帝と暗殺者の会話

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評価:★★★☆3つ半

(僕的主観:★★★★4つ)


黒、赤、黄、青、白、緑の色彩が見事だった。


ハリウッドの大作ような扱いで、大々的に広告が打たれていたので、アクションを楽しむ「そういった」作品かと思っていただが、どうしてどうして中国文化圏らしい重厚な作品。『初恋のきた道』『あの子を探して』チャンイーモウ監督の作品ということで、中華圏の映画もこういう売れ売れの戦略を行うようになってきたのだなぁ、としみじみ。共産党独裁下の(いまもだが)『紅いコーリャン』の頃からすると、時代は確実に動いているなぁ。


紅いコーリャン紅いコーリャン
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初恋のきた道初恋のきた道
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あの子を探してあの子を探して
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昨日(2005/5/15)CNNのTalkASIAで、チャンイー・モウ監督のロングインタヴューがあったけれども、オペラをやったりと、中国文化の世界への発信の代表を担うという気概に満ちていた。16歳で文化大革命にあって、ブラックファイブという中国国民党に関係した一族の出身ということで、10年間!も工場労働させられたという悲惨な経験からすると、亡命してもおかしくないのに、中華文化のハリウッド化大衆化への執念があろうのだろうなぁ、と感じた。中国人のビジネスマンの社長と話をしていると、凄くスマートで優秀なのに、さらっと、文化大革命の時代親から引き離されて10年くらい地方で奴隷のように働いたので小学校しか行っていない!とかいう人が多くて、この世代は気合が張っているなーと驚くことが多い。一人っ子政策の世代は、甘くて甘くて・・・とのたまうおじさんが多い。


ちなみにHEROは、僕は映画館に見に行ったが、京劇の舞台を見るようなハリウッドのカタルシスのあるアクションとは異なりある種の「舞」のような印象を受け、とても不思議な印象を受けた。湖のシーンは、さすがに少し笑えたが。。。シーンごとに、様々な色彩が統一されており、『羅生門』『戦火の勇気』と同じように様々空想シーンを繰り返し見るので、本来ならば筋がわかりにくくなるところが、はっきりわかった。



戦火の勇気戦火の勇気
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羅生門 デラックス版羅生門 デラックス版
黒澤明 芥川龍之介

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暗殺者が、『史記』に記載され(宗教色の薄い中国文化圏では歴史に記録されることが絶対的価値)歴史に評価されるお国柄で、



『本当の英雄といえる暗殺者は?』


という問いをまっすぐに追求しています。




無名という始皇帝に殺された人々のうらみを一身に背負った名もない暗殺者




中華文化圏という2000年前の唯一の世界のすべてを統一し永遠の平和を構築しようとしてて大殺戮を繰り返した始皇帝



の真剣な会話には、戦慄が走りました。


これは、現代でも通用する問いです。


統一するために圧殺される人々の恨みをどうするか、しかし統一されなければ限りのない殺し合いが永続してしまう。。。。これって、中国共産党の統治へのアイロニーでもあるバックアップとも読める・・・なかなかの内容だなーと思います。


僕は、見て損はない作品だと思いました。ただ、色彩と空間の美しさは、大画面でこそ見たい作品だとは思います。 ハリウッドハリウッドしていて、嫌いという意見は多いが、僕はそれなりに楽しめた作品です。ちなみに上記の会話は、下記の本とかを読んでいるとよくわかって感動すると思います。


小室直樹の中国原論小室直樹の中国原論
小室 直樹

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『Shall We ダンス?』 ピーター・チェルソム監督 妻への本当の愛情


Shall We DanceShall We Dance
Richard Gere, Jennifer Lopez, Susan Sarandon, Lisa Ann Walter, Peter Chelsom


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Shall we ダンス?Shall we ダンス?
周防正行

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評価:★★★★4つ

(僕的主観:★★★★4つ)


周防正行監督の大ヒット邦画『Shall We ダンス?』 をピーター・チェルソム監督がリメイクしたものです。リメイクものは見るに値しない作品が多いが、これは見事。邦画の脚本自体が、素晴らしかったせいもあるが、ハリウッドの製作人が、変にゲテモノ的に解釈しないで(米国にとっての日本は相変わらずサムライとゲイシャガール)、ストレートに理解して「良さの本質」を描いているので、とても見やすく、見応えのある作品にまとまっている。見比べる価値もあるし、リメイクということで期待していなかったこともあり、なかなかに感動した。ジーンと泣けちゃいました。同行の妻も泣いていたから、多分デートで見るにも十分な作品でしょう。どこかのインタヴューでで主演のリチャード・ギアが、


「オリジナル版の周防監督の脚本は、完璧であって、リメイクにあたって変えるところはなかった。」


と云っていたが、まさにその通り。演出の要である各キャラクターの動機(モチヴェーション)の解釈は、100%といっていいほど同じであり、そもそものオリジナル作品の脚本構造の完成度の高さが、リメイクされて(役者や状況を入れ替えて)初めて際立って理解できた。いい脚本は、シュチュエーションや役者を問わないのだな、と関心しきり。


しかし、ただ一点だけ、邦画と全く異なる解釈が為されている部分がある。それは、リチャード・ギアとスーザン・サランドンの夫婦関係の解釈だ。


これはリチャード・ギアも喧伝しており、結構有名な話だが、実際に映画を見ると日米の夫婦関係の違いを非常に強い形で見せられて、非常に興味深かった。これほど見事にツボが違うのは、たぶん米国における家庭・夫婦観と、ものすごく異なっているということだろう。異文化理解にも重要ポイントかもしれない。


実は、個人的には『この部分の米国解釈』に僕は、落涙。



ネタバレ(まだ見ていない人は読まないほうがいいかもしれません)




まぁ、というほどでもないので書いてしまうと、そもそも日本版も米国版も日常に飽きている主人公(日本はサラリーマンで米国は遺言処理のサラリーマン弁護士)が、その日常つまらなさからくる心の空洞を、草刈民代・ジェニファー・ロペス役のダンス教師というマドンナにほのかな恋心を抱くことから始まり、その恋心が『ダンス』という「非日常のここではないどこか」へ主人公と連れ出してしまうことで、埋めるという脚本構造になっている。日本版の主人公役所広司の妻はあくまで影の存在であり、脚本のメインはあくまで「主人公のダンス教師への憧れ」である。いわゆる寅さんシリーズのマドンナのような存在である。そして、包容力のある妻は、そんな男のわがままを影から見守ってあげる、大きな包容力のある存在として描かれている(ように僕には思える)。だから、核家族である家庭を成立させている大きな要因は、夫婦の愛ではなく娘の存在である。


そうすると、男性の「日常の退屈さによる脱出願望(=ダンス教師への恋心)」は、妻との関係よりも明らかに上位に来てしまうのだ。もちろん、道徳的に浮気を肯定するのは変だから、ここで解釈としては妻との関係は、「娘がいること=家庭そのものを維持すること」は、しょせん一時の火遊びよりも「もちろん」大事なんですよ、という言い訳が存在する。つまり、妻というより母の包容力という意味だ。


ところが、米国版で主人公であるリチャード・ギアは、そうした自分の「日常の退屈さによる脱出願望」を、妻と一緒に解決できなかった自分を悔いて贖罪意識を強烈に持っている。これは、米国人が理想とする夫婦という関係が、一種の絶対性を持っていて、あらゆることより上位に来る価値観であるということではないかと、僕は思ってしまう。


えっ?わからないですか?


よく米国とアジアの違いは、横と縦の違い、と文化人類学的に比較されます。


米国人にとって親孝行(=親や子供を大事にする)という価値観よりも、横(なによりも配偶者と友人たち)が優先するのです。


逆に、日本や韓国、中国などアジア人(実は中身は微妙に違うが)は祖先崇拝感覚が強く、妻(他の氏族)との関係よりもそもそも「イエ」の方が優先するので、親への孝行と子供への関係の方が、重要と長年考えられてきた(らしい)。ここに西洋文化による騎士道精神から発達したロマンティックラブが微妙にエッセンスされて、米国においては、「配偶者との関係」というものは、強烈な純粋さを持つ「ものでなければならない」という圧力が存在するのだ。じゃ、なんで離婚が多いの?。とか突っ込まないでくださ(苦笑)。これは、文化の型を云っているのです。それ以外に近代の女性の経済的自立の問題もありますし、なによりもそういった倫理的基準による圧力が大きいせいで逆に結婚が長続きしないという逆説も存在すると思うので。


まぁ難しい話は置いておいて、つまりですね、この話の本質は「日常の退屈さ」に倦む主人公が、はじめは「ダンス教師へ憧れ」にはじまり、その憧れが「ダンス」という非日常へ主人公を連れ出すことにあります。その非日常の中で主人公は癒されるわけですが、リチャードギアのあの後悔溢れた懺悔の演技は、それを世界で一番大事な妻と一緒にできなかった自分を悔いている、のです。彼は自分が許せなかったんです。なんとかっこいい男だ!!!。僕はここで、涙がとまらなかった。(そのとき流れる音楽も、またいい!)それに不器用で言葉では説明しない男性の演技をさせたら、リチャード・ギアは天下一品。『プリティーウーマン』の実業かも、ほんとうは物凄いロマンチストなどだけれど、それを忘れて経営者をしているうちに、自分でも自分が仮面を着けていることを忘れてしまった孤独な男を演じていました。

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たぶん、団塊の世代(いわゆる周防監督や役所広司)までの日本的家族観は、どうしても強烈に家族優先主義の色合いが強く、バブルの80年代を超えたあたりを子供時代・青春時代に原体験を持つアメリカナイズされた世代とはかなり異なるのではないでしょうか。僕は断然、米国の解釈に共感しましたし、日本版も素晴らしかったがあーこれは疲れたオヤジが見る作品だなーとも思いましたもん。あのころは、『失楽園』に代表されるオヤジ世代の終身雇用制が崩れる中での不安感を煽る作品が広範囲に売れた時代でしたので、その臭みも強く感じました。

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渡辺淳一

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そういう意味でこの夫婦の描き方で、実は脚本の本質がいっきに変わってしまうのです。同じ「日常の倦怠感」からの脱出でも日本版は男性側からのみ描かれていて、米国版は、夫婦というものを主体に描かれているのです。これは非常に興味深い日米文化論比較だったと、思いました。

N. Korea blames S. Korea for tourist shooting〜韓国の李明博(イミョンバク)政権の今後は?


f:id:Gaius_Petronius:20080713123906j:image

SEOUL, South Korea (CNN)

    • North Korea has blamed South Korea for the shooting death of a tourist near a mountain resort in the communist nation, according to reports.

In this June 9, 2007, photo, South Korean tourists take pictures at Mt. Keumgang in North Korea.

A statement from the North's tourism bureau Saturday expressed regret for the death of the 53-year-old South Korean woman. But it said responsibility for the incident "entirely rests with the south side" and said Seoul should apologize, The Associated Press reported.

North Korea also said it would not accept a request that South Korean officials visit the resort for an investigation.

The tourist, Park Wang-ja, was killed before dawn Friday after she entered a fenced-off restricted area along a beach near the resort. North Korea told the South Korean tour organizer that a soldier opened fire because Park ignored a warning to halt and instead ran away. http://edition.cnn.com/2008/WORLD/asiapcf/07/12/nkorea.blame/index.html

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北朝鮮の景勝地、金剛山で北朝鮮兵士が韓国人女性観光客を射殺した事件について、同地区の事業を担当する北朝鮮の「名勝地総合開発指導局」スポークスマンは12日、「今回の事故の責任は全面的に南側(韓国)にある」との談話を発表し、謝罪を要求した。朝鮮通信(東京)が伝えた。今回の事件に北朝鮮が言及したのは初めて。韓国側に激しく反発することで、緊張を高め、支持率が低迷する李明博(イミョンバク)政権をさらに揺さぶる狙いがあるとみられる。

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2008071201000619_Main.html


金大中(キムデジュン)、盧武鉉(ノムヒョン)両政権の10年にわたって北朝鮮への融和政策の見直しを宣言しただけに、なかなか風当たり強いですねー。李明博(イミョンバク)政権というのは、僕にはいまいちよくわからなくて、、、まぁ情報を追っていなかったというのもあるのですが、アメリカ産の牛肉解禁問題で、プサンのトラック運送会社のストライキが瞬く間にゼネラルストライキになったりと、どうも最近大変そうですよねー。政治家としてはあまり有能ではない感じがしますね。


僕としては、アジアのハブとして機能しつつある釜山でこういうことをやられると、、、そうでなくとも、オリンピックで中国のロジスティクスは、めちゃくちゃなので、困ってしまいます。韓国としても、ここのハブ機能は是が非でも完全な地位を確立したいだろうし、国策としても・・・。せっかく日本の大震災で神戸がドロップアウトしてくれたので、さらに物量が増えて韓国としては非常に運が良かったわけだし。


でもなぁ、対アメリカの問題が瞬く間にゼネラルストライキにつながる韓国って、政治的には若い国だよなーと思う。労使の対立や貧富の格差が強くないと起きない現象ですからね。もうかなりのグローバルプレイヤーなんですが、いろいろ内部では構造的問題があるのだろうなーとか思います。とはいえ、政治的に若いというのは強みでもあるので、単純には評価できない。ほんと・・・なぜなんだろう?って思うんですよ。最近韓国はよく行くし、ほとんど毎日この国とも、取引先と会話&メールしているので、なかなか気になります。物流も何かあれば、プサン経由になるからねー。


もう少し構造的にちゃんと理解しておかないと、ニュース見た瞬間に、その後の予測とか重要度が判断できないと、実務に差し障りますからねー。だから、自分が実務に関わると、世界中のニュースが気になりますよね。LA港のストライキも、今年は回避されたみたいで、ほっと胸をなでおろしました。大統領選挙のある年は、労組も強気なんで、難航するんですよね。まぁ2002年の前回のストライキがあまりに大変な余波を与えたので、今回は我慢したみたいですが双方とも。あれは伝説のようですね(笑)。うちのロジスティクス部門が、泡食って調査していました(笑)。僕も、メキシコ湾岸ルートやパナマとか、あっちの方のルートの可能性を調べてたんですが、、、湾岸の近代化の問題やキャパシティの問題とかいろいろありますねぇ。値段もたけーし。今度顧客に訪問する際に、調べに見に行って見ようかなーとか思っています。

http://www.dbj.go.jp/japanese/download/br_report/los/044.pdf

2008-07-12

こういうのは、誰が声をかけるんだろう?プロデューサー?


京極夏彦『魍魎の匣』のアニメ化が決定! キャラクター原案はCLAMPが担当

http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/10/009/index.html




ぼく、CLAMPさんの想像する世界観が実は、すっごくすっごく好き。

、、、それと同時に、キャラクターもとろけるくらい好きなんだよね・・・。だから、物凄い嬉しい。『東京BABYLON』でも『X』でもそうなんだが・・・彼らの描く「東京」や日本という世界観は、とても魅力的なんだ。物語を書く人と絵描きやデザインがわかれているからかもしれないが、結構、物語的に意味不明なものでっあっても「絵」だけで世界観を主張してしまう部分がある様で・・・・そうれで、彼女たちの描く「TOKYO」という世界は、本当に独特な魅力的なものがある。古き帝都との繋がりと、新しい現代の東京をミックスさせたような・・・。それで、京極はハマりですよ。


これって、誰が最初に声をかけるものなんだろう?。企画って、スタートはどこから始まるのかなぁ??といつも思います。・・・ちなみに、まさか僕のボログ・・ではなくブログを読んでいる人で、京極夏彦さんの『魍魎の匣』を読んでいないだというさびしい人はいないですよね?、これ、凄いいです。ぜひぜひ。読んでみてください。


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ライブ感覚について

ふと思ったんだが、前に海燕さんが、なんでブログの感想とかって、新しい新刊とか現在の話題ばかりが書かれて、読まれるべき過去の名作が読まれないんだろう?っていう記事が前にありましたね。それはね、きっとこのライブ感の大きな要素であると思う。


「いまこの地球上のどこかで同じものを同時に体験している人がいる」という実感や、なんといえばいいのかな・・・「呼びかけに対する反射」がある一定規模のレベルで存在しないことは、この大衆規模のメディア社会で社会で、知的アリストクラートでない人※1にとっては、寂しさを紛らわせられないようなんだ。これは基本構造。「集団」の存在感、実在感をもって、自分の「ものそのものへのまなざしと解釈」※2を担保するだよね。・・・・難しくなったな、、、。


ディヴィッド・リースマンの『孤独な群衆』よろしく、、、、ってこの部分はあまり意味を込めないで中立的に書いているが、それでも、どうしても大衆社会侮蔑的な高踏的なニュアンスになってしまうなー。僕にとってはこの構造は生まれた時から所与であったので、批判の対象にならないんだが、、、巷の言説はこのパースペクティヴに固執しているからな・・・。なかなか時代やパラダイムはリニューアルされないからね。もう、最前線ではすっかり様変わりしたけれどども、、、いつも象牙の塔の最頂点と、リアルの最前線でしか、ほんとうの変化はわからないものだよね・・・。


※1:これはマーケティング理論でいう、リーダーとフォロワーのリーダーに当たる意味合いで、、、、ぼくなりの詳細な定義はあるけど、何となくこの言葉で意味わかってくれ、、、という感じ。めんどくさいので。ようは、知的快楽をあるthresholdを越えて実感できる人という意味なんだが・・・。ちなみに、実感とこの知的快楽の境に、ちょうどナルシシズムの檻が横たわっていると僕は考えているが・・・その話はまた今度。

※西田幾多郎の『純粋経験』ベースに考えているんだが・・・。

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善の研究 (岩波文庫)善の研究 (岩波文庫)
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2008-07-11

いま読んでいるが・・・これは素晴らしい


磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ
平松 剛

文藝春秋 2008-06
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平松さんの新作。7年ぶりだそう。前の作品が心から好きだったんだが・・・まだ読み始めですが、凄い面白い。さすがだ。

2008-07-10

Fedexはかっこいいなー。あと、室伏のアニキはかっこよすぎるぜ、いつみても。

f:id:Gaius_Petronius:20080704205149j:image

http://www.fedex.co.jp/teamfedexad4/

今日あるいていて見つけたもの。いつみても、Fedexの広告は好きだなー。これ室伏さんだよね???、、、室伏のアニキは、いつみてもしびれるほどかっこいいぜ。。。

f:id:Gaius_Petronius:20080710232716j:image

時々ふと思うんです・・・ペンギン抱きしめてぇ!って・・・・・

f:id:Gaius_Petronius:20080710230145j:image


もう、たまらねぇよ。かわいくて。。。夢に出ます。・・・・キングペンギンのあの黄色い部分がたまりません。悶えます。

アシダカグモ・・・・・こいつとは、ともだちになれそうです。

アシダカグモ(脚高蜘蛛、学名:Heteropoda venatoria)。



捕食中に他の獲物を見つけると、先の獲物をさし置いて新しい獲物を捕らえる習性があり、短時間に多数の害虫を捕らえる能力を持つ(昆虫学者の安富和男の著書『ゴキブリ3億年のひみつ』によると、アシダカグモが2・3匹いる家では、そこに住むゴキブリは半年で全滅するという)。





・・・・すごいやつだ。スキ。



・・・・どこかに売っていないかな?、それとも捕まえる??、、、うちの家には、けっこういるので、まずゴキブリを見ません。・・・昨日5年ぶりぐらいに見つけて衝撃を受けたけど・・・。ぼく小さい頃に北海道にいたので、ゴキが怖いのだ・・・。どんなゲテモノでも平気だが、、、あれだけは・・・(涙)。

Do you still love Harima, Yes or No?




「日本語じゃ、言葉にしづらいからねー」


「Do you still love Harima, Yes or No?」


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」



「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」


「プロバブリィ」



♯281 SISTER ACT2:BACK IN THE HABITより


かわええなー。八雲。

もうすぐ終わりだなーと思うと、なかなか思うところがある。いずみのさんに紹介されなければ、ここまで八雲好きにならなかったろうし、探検はらはらさんにも出会わなければね・・・・。そして、ここまで見事にナルシシズムの檻を抜ける話を見ると、ふむーとうなりますわ。思い出がいっぱいです。H2O。


School Rumble Vol.2 (2) (少年マガジンコミックス)School Rumble Vol.2 (2) (少年マガジンコミックス)
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ほんとうはアンチスパイラルの話をもっと掘り下げて分析してみたい

・・・ふと思い続けていることがある。会社で会議をして分析の頭はフル回転して家に帰ってくるし、、いまはちょっと知っている人は知っているが、プライヴェートでかなり忙しいので、正直、好きなマンガや趣味に自分の頭はほとんど使えていない。心から満足できるような労力と時間をかけたことは、、ここ10年近くない・・・。けど、少しづつでもやっぱり分析や理解を深めて新しい世界に到達したものは、劇的に世界の解釈が変わって、知的な快楽があるもので、、、ビジネス以外でも、これをもっと推し進めたいなーと、思うのですが・・・・。

最近ずっとずっと、思い続けているのは、



アンチスパイラルとは何だったのか?



ということ。僕の中に数年来あった問題意識と、LDさんの「これを話したいんですよ・・・」という呼びかけが、ずっとずっと頭をリフレインしているんだが、、、なかなか・・・・。問題意識・・・・「問い」をためておくと、無意識でも少しづつ澱みたいなものがたまって、爆発することが多いので、意識はしているのだが・・・・「これ」は、それだけでは、進めない大きな概念のようだ。これは、『マブラブオルタネイティヴ』とか、やまむらはじめさんの『蒼のサンクトゥス』とか、まぁ何でもいいのだが、地球外生命体とのコミュニケーションとか、「異種」についての話で、、、この概念を自分なりに分かるようにつまびらかにすれば、今まで読め(=理解できるという意味)ていないハードSFなどへの理解が飛躍的に深まるのではないか・・・という期待があるのだ。けど・・・・。ああ、余裕と時間が欲しい・・・。まぁ作り出せない、俺が無能のだけれどもさっ・・・。


でもまー年齢を深めれば深めるほど、「できること」は大きくなっていくが、なんというか対象が凄く狭くなっていく・・・・「なにかを選択して集中しなければならない」・・・そうでないと、「大きなことを成し遂げられないで中途半端に終わってしまう」、、、という感じがする。孔子の年齢を経た後に天命を知る、というやつだろうね・・・。ビジネスを主戦場に選んでいるんだから、こんなブログとか家族とかかまっていないで、それに邁進せいよ、とか思う時もあるし、、、けど、やっぱりこれまでの時代の常識とは違うやり方があるのではないか?とか、いやそうは言っても、「幅」へのコミットがなければ、「深さ」への到達も甘くなるはずだ・・・とか、いろいろ思う。まっ、けど、人生は万事塞翁が馬、、、成るようにしかならないけれどもね。計画なんて、不可能だから、人生は。

2008-07-09

愛って、恋ってなんだろうねぇ?〜僕はバランスよい形で肉欲を描いている作品を見たいよ


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■結ばれない愛の方が、精神性の深い結びつきを感じる・・・・・が?

この二つの作品の共通点は、ネタバレになってしまうのだが、主人公の男女が、最後まで結ばれなかった、という悲恋であるということが共通する。実際は、そのどちらも、お互いの人生を変え、歴史を変えてしまうほど、深く思いあって、心が通じているにもかかわらず、である。なまじっかな、ハッピーエンドでは、出せない味わいが出せるのもこの悲恋ものの特徴だなー。


でもね・・・シャーリーは死んじゃうし(ギアスの先週の話TURN 13『過去からの刺客』)、ルルーシュは、マヴラブのタケルのように、追い詰められ続けるし・・・なんか、ちょっと風邪っぽいし、凹みます。こういうのって、シンクロしてしまいますよね。


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特に、ちょっと夜寝れない時に、この『復活の地』の3巻を読みなおしていて、、、、うーん、ここまで愛し合って魅かれているのに、ストイックに、一度片手で肩を抱いただけで、すべて「充分です・・・・」なんていう、スミルのセリフとか読んでいると、、、ぐっと来てしまうなー。それまでの過程を、ちゃんと深く胸に刻みながら時系列に読むと、このストイックさは、なんか胸に来る。小川一水は、ライトノベルライトノベルから出発した人だけに、読者サービス的な萌えガジェッドが多いのだけれども、どれもすべてが、ギリギリのストイックさで結ばれることがほとんどないんだよね。これは、作者の本質だろうなー。萌え的なガジットをたぶん出発点で強要されていたので嫌になったというのもあるのかもしれないが、、、ここまで同じパターンを描くと、彼にとって恋愛とは「そういうもの」が理想なのかもしれないなーと思う。





この方は、このままでもう、彼と結ばれているんだ。距離も身分も関係なく。

p466




スミルの微笑みを見た、彼女の侍女のセリフです。なんか、これ読んでいて胸いっぱいになった。


時々思うのですが、愛ってなんだろうなー?って思うんですよ。僕は愛を、日常の時間を共有すること・・・・いや、非日常の日常も、大きなアップダウンをすべてひっくるめて共有し続けていることこそ、愛だと思うんですが・・・・・・なんというか、うーむ、、、こういう愛を見ると、、、僕は、宮沢賢治の妹への愛をうたった詩を思い出します。永訣の朝 の「あめゆじゅとてちてけんじゃ」が、どうもねーリフレインするんですよねー。なんでかなー?。届かないものへの、切なさをうたっているからかなー。心が本質のところで深く結ばれている感じ、というのは肉体を確かに超えるんだよな・・・。けれども、肉体を通さない愛を愛だというのもおかしい気がするんだよね・・・・栗本薫が、ポルノ小説の連載『グランドクロスベイビー』を書いて、もうSEX描写ばかりなのに、すべて心の叫びの話になってしまって、やっぱりそういうものだな…とかいっていたのを思い出す。


・・・でも、僕がいっている愛は、個別性への執着であって、宗教的な意味での愛は、また別なんだよね・・・。

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■素晴らしいSEXをすれば、革命やオタクなどというフラストレーションの代償行為は、霧散する

ちなみに基本的に愛や恋を描くときに、精神性と肉体性を非常に切り分けて二分する見方が、とっても近代から現代にかけて支配的な気がするなぁ。作家の村上龍さんが


素晴らしいSEXをすれば、革命やオタクなどというフラストレーションの代償行為は、霧散する



みたいなことをよく言うが、、、これは、彼がテニスを愛することと本質的には同じことを言っていて、肉体を通するコンセントレーションとか感覚レベルの向上による体感感覚や認識を向上させて、インプロヴィゼーション的に世界を眺めようということなんだよね。これを挑発的に云うと、上のような言説になる。


まぁ・・・・なんというか共産主義とかマルクス主義の二分法に毒されたともいえるし、近代の傾向でもあるのだが、、、肉体と精神を二分して、肉体を軽視する傾向が凄く強いのが近代社会なので、そういう意味では、肉体に秤を傾ける肉体の復権的な言説は、僕はシンパシーを感じるけどね。


実際に、本当にイイSEXをしているときは、確かに娯楽はなにもいらなくなるよ。世界が、めちゃめちゃキラキラするし(笑)。まぁこれは、テニスや武道の特別なコンセントレーションの状態と同じもので、かなり訓練を積んである特定の状況を作り出さないとなかなか常時は体感できないものなので、簡単に継続して維持できるものではないけれどもねぇ。


でも瞬間的には、簡単。ものすごぉーーーーーく好きな子と、初めてHしたころみたいに、、、、そういう時って、家から出ないで、ずーっとやりつづけるじゃないですか?、コンビニで食糧買いこんで。もう、普通考えたら飽きるだろ?ってくらい、やり続ける。まぁ全力で余裕があると、、、一週間ぐらいかな?、飽きるまで(笑)。ああいうときってのは、精神と肉体が完全にバランス取れているので、特殊に創りだす必要があるものが、心的に肉体的条件がそろってしまうんだよね。まぁこれも、数をこなすと(同じ相手でも違う相手でも)結局実存の摩滅と同じ構造で、インプロヴィゼーションが失われるので、継続できないけれどもね。そういう意味では、本当に始めてHを覚えたころに、物凄い好きな子と、がんばって頑張って結ばれたときとかのその最初の頃ぐらいしか、衝撃的な気持ちよさは来ないけれどもねー。。。


そういう意味では、精神的なものと肉体的なモノの二分や、体感感覚の実存消失に対するソリューションとして、集中力を要するテニスなどのメンタルスポーツやSEXをもってくるという村上龍氏の処方は、なるほどと思うが、それだけだと挑発に終わってしまうなー。瞬間的なものだけならば、革命はダメだろうが、ヲタクなどの知的営みの方が、時間的に勝ってしまう可能性が高いもの。まぁ知的営みもレベルがあるので、層として考えるとミドル以下の快楽は、肉体のダイレクトネスなものにははるかに及ばないだろうけどね。よほど、頑張ってレベルを上げないと、しょせん代償行為レベルでしか快楽は得られないからね。知的な快楽は難しいもの。



・・・・んん??


なんか話が、意味不明な方向に、、、、


えっと、宗教的な意味での愛でなく、個別執着への意味での愛を考えるとき、そこには、深い心の結びつきと肉体の結びつきって感じで、二分してしまいやすい・・・・それは、どっちかに絞った方が、表現としてはシンプルで分かりやすいので。でも、本当は両方のバランスの中に、最もイイポイントがあって、、、少なくとも、生きて体感するには、そのバランスを追求すべきだな、と僕は思ったりしたのです。



いや、だって、好きな子とHできないなんて、生きているかいないじゃん?(笑)。



深い心の結びつきと肉欲は両立するんだよ。しないともったいない!という今日の宣言でした。だから、うまく肉欲を描いている表現を見たいなーと思う今日この頃。あっ、佐藤賢一氏の『カルチェラタン』なんかは、このに分を描く話の極端ケースで、僕は好きだったなー。


カルチェ・ラタン (集英社文庫)カルチェ・ラタン (集英社文庫)
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2008-07-06

『復活の地』 小川一水著 国家の危機管理を、SF小説に仮託して描くこと 


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評価:★★★★星4つ

(僕的主観:★★★★星5つ)


星雲賞受賞作「第六大陸」に続く読み応えのあるSF秀作です。僕はどうもこの話がものすごく好きなようで、もう10回以上読み返している気がする。どうしても、読みたくなるんだ、ときどき無性に。この本で後藤新平に興味をもって調べるようになったし、とても大きなインスピレーションをもらっています。主観的には、ウルトラマスタピース。僕自身が固着する幻想にフィットしているんだと思う。危機に際して私心を捨てて公益にコミットするランカベリーの英雄主義的な行動に凄く憧れるし、スミルを頂点とするヒエラルキーある伝統的な秩序が、限りないロマンチシズムを感じさせる。そして、どうしようもないほどの巨大なマクロの津波に翻弄されながらも、雄々しくそれに立ち向かう姿・・・。


■あらすじ


皇位継承権が低く、田舎の離宮で不遇の生活を送っている17歳の内親王スミルの元へ、ボロボロの姿のジャルーダ総督代理という28歳の若手内務官僚セイオ・ランカベリーが訪ねてきた。


昨日、帝国の首都が大地震で壊滅したことを伝えに。


折りしも国会会期中で、高皇以下全ての王族と議員、官僚を含む高級行政官がすべて死ぬか、行方不明になってしまい、現状生き残った行政官で最も位が高い文官が彼であり、大災害が連続して起き、それぞれの組織が混乱し暴走する中、帝都そして帝国の指揮をとるため、摂政への就任を求めてのことであった。



■国家の危機管理を、SF小説に仮託して描くこと


西暦が過ぎ、宇宙の数々の惑星に植民した後、戦争により惑星間交易が後退した19世紀から20世紀前半の地球に似た惑星レントを舞台に描かれるSFです。政治体制は、戦前の日本に酷似して、あらゆる面が戦前の大正の関東大震災時の日本の国家状況を髣髴させる。


テーマは、国家の危機管理を描いている。


『回転翼の天使』『強救戦艦メデューシン』のモチーフを展開したかに思える「都市・国家の危機管理体制」に、田中芳樹のような「異世界の国家の歴史」を描いたファンタジーが同居している。


星雲賞を受賞した傑作『第六大陸』に続く、連続の傑作に個人的にはご満悦。 至福の読書時間を過ごせました。早川書房で出た『第六大陸』までは、秀作を描くマイナーSF作家といったイメージですが、この作品でそろそろ堂々たるメジャーSF作家の貫禄を感じさせます。かなり前からのファンですが、見事なぐらい成長する作家なので、読んでいてたまらなく嬉しいです。過去の作品は、表紙がライトノベルライトノベルしているが、この人の作品は、ほぼすべて同じテーマで非常にうまい小説なので、どれを読んでも、僕は面白いと思う。一冊でも面白いと思ったら、全作品読むべしと僕は思います。


時代を感じ取る能力のある作家は、時に不思議なシンクロを感じさせますが、新潟県中越地震が丁度起きた頃にこの最終巻が出版されました。ニュースでは、食料が届かなかったり、食料が届くと他の物資が届かなくなったりと、兵站(ロジスティクス)がまともに機能させられない政府や自治体の無能さが印象的でした。逆に、この架空の惑星でジャルーダ総督府という軍政下の占領地域で職業的訓練をつんだ官僚セイオ・ランカベリーが、見事に軍隊のシステムを取り入れ兵站を確保していく様は、読んでいて感嘆のため息が出ました。架空世界という前提で、SFのシュミレーション機能が十全に出ている作品でした。


回転翼の天使―ジュエルボックス・ナビゲイター (ハルキ文庫)回転翼の天使―ジュエルボックス・ナビゲイター (ハルキ文庫)
小川 一水

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第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
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ちなみに、モデルの一人ともいえるのが、後藤新平ですね。



『後藤新平/外交とヴィジョン』北岡伸一著/植民地経営・近代文明化のスペシャリスト(1)

http://ameblo.jp/petronius/entry-10003885748.html

『後藤新平/外交とヴィジョン』北岡伸一著/植民地経営・近代文明化のスペシャリスト(2)

http://ameblo.jp/petronius/entry-10004001497.html

『後藤新平/外交とヴィジョン』北岡伸一著/植民地経営・近代文明化のスペシャリスト(3)

http://ameblo.jp/petronius/entry-10004002821.html


「宇宙の戦士」主義者〜社会契約は自然権の上位に位置するか?

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080419/p8

ハインラインの描く「アメリカ的なるもの」〜ハインラインの本質2

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080419/p1




多きなテーマとしては、いくつかの構造があり



1)国家組織の運営キャパシティを超えた大災害


2)近代縦割り組織の横の連携不足


3)国王、政治家、官僚、軍人の職務


4)摂政スミルと若き高級官僚セイオの淡い恋物語と成長物語


5)列強に蹂躙されかれない開国前の野蛮な鎖国弱小国家


6)国際間(惑星間)の政治力学


なのですが、巻末の参考資料を見れば一目瞭然ですが、舞台設定は、大正時代の関東大震災頃の帝都東京と列強に脅かされ同時にアジアを侵略していた戦前の日本です。そして小川一水さんの過去の作品『回転翼の天使 ジュエルボックスナビゲイター』から続く、因習にとらわれた組織の無能ぶりと、それとの戦いに立ち上がる個人たちです。


その他似たテーマでは、映画『踊る大捜査線』と消防士の災害救助活動を描いた曽田正人さんの傑作マンガ『め組の大吾』を連想しました。僕自身が、巨大組織の上層部から現場に遊離した企画案を考える職務の経験があるので、中央集権組織での現場との軋轢は、物凄く身に染みます。眉村卓さんの司政官シリーズ(どちらかというと小川さんの別作品『導きの星』のほうが、僕は連想するが)を連想するという方がいるが、むしろ田中芳樹さんの架空戦記SFモノ『七都市物語』などの方を強く連想します。けっして悲惨な現実を無視しているわけではないのに妙に理想主義的な青臭い感覚がするののが、田中芳樹さんのテイストと似ています。第三巻の縦割り組織への対抗手段として市民の連帯とボランティアを持ち出してくるあたりは非常に甘いが、同時にその対立点として、強固で最も対処能力溢れる危機時における軍隊を真正面から描いている点は、さすが。


踊る大捜査線 THE MOVIE踊る大捜査線 THE MOVIE
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■「その時」にあなたはどう振舞うか?〜危機に際して見せる行動こそのその人の本質である


僕にはどうも英雄願望があるらしい・・・・何かとんでもない危機が発生した時に、普段は役立たずでみんなから嫌われうとまれているが、その「いざ」という時に、劇的に力を発揮する!そういうシュチュエーションに限りない幻想(=憧れ)がある。これは、正直いって告白するのが少々恥ずかしい(苦笑)。まぁ自分の固執する幻想なんて、どんなものでも恥ずかしいものだけれども。


けど、同時にこれは僕の個人史として重要なマイ倫理・哲学ともなっている。「あなたがいまやっていることは、いざ、という時に価値があるものですか?」という問いにつながるからです。僕は、こうした戦闘とか大災害とか、人間の一般の閾値が超える状況下で、「正しく振舞えるか?」ということに凄く意味を見出す人らしい。


もう少し具体的に云うと、例えば、この物語の主人公、セイオ・ランカベリーは、まるで神様に選ばれるように、いきなり様々な障壁を飛び越えてジャルーダ総督に昇格し、帝国の最重要職の帝国復興院の総裁に上り詰めます。これ、ただし読んでいて違和感がありません。それは、この人がそれにふさわし経験、見識、動機をもっているのが手に取るように分かり、「時」に選ばれて、ジャストタイミングに、その時その場所にいるからです。まるで物語のように。まるで決まっていたように(プリ・ディステネーション)。


そして、時に選ばれた人間が「公にコミットする」ということを、ちゃんと君主に教育するシーンは、見事だなーと思った。昭和天皇の教育について書かれた本を思い出した。これは、いきなり国家崩壊の危機に最高権力者についた元首スミルへ、元老クロノックが語る言葉です。



「あの子は承知しておるよ。気が進まなかろうが嫌いじゃろうが、あんたに頼らねばならんことを。」(クロノック)


「嫌いなのに頼るのですか?」

スミルは眉をひそめた。


「わからないわそんなことしなければいいのに」(スミル)


「スミル一つ覚えておきなさい。あんたがこれから学ばねばならんたくさんのことの、一つ目じゃ。」

クロノックは低い位置から睨みあげるようにスミルを見た。


「公に私はない」(クロノック)


p280

この会話はしびれたなー。『沈黙の艦隊』の民自党の幹事長の言葉を思い出した。



「貴人たちを憎み、帝国民を憎み、私まで憎んで・・・・・あなたは何を守ろうとしているのですか?」(スミル)


「弱き者を」(ランカベリー)

その言葉に一片の気負いもなかった。ましてや、羞恥も矜持も。


「人が苦しむとき、おれに力があるなら、おれは助ける。貴人だの、帝国人だの、金持ちだの、貧乏人だのといったことは関係ない。・・・・・・そうありたいと思っている。」


p373

これほどの国難、これほどの危機に、この国の指導者層に、こういった公にコミットできる人材がいたことは、本当に恵まれたことだ、と思う。思わず、元老が涙を流して喜んだ意味もわかる。僕はいつも思うんです、、、、こういったすべてが崩壊した危機に、人間として、自分が求められる役割をこなしきれるだろうか?って。人間には、生きる使命がある。その使命から呼ばれたとき(コーリング)ふさわしくあれるだろうか?、と。だから、それに応える人を見ると、思わず落涙します。そこに、その時に、その人がいたことが、意味があったことであったことに。



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■スミル大好きです!(笑)

まぁ、SF的設定のおもしろさはおいていて、個人的には18歳でいきなり建国以来最大の危機が訪れた国家の最高権力者となった摂政スミルが、凄く萌えた(笑)。


窮地に追い込まれた健気でかつ誇り高い王女様


というのは、いいキャラクターだと思う。もっと主人公との淡い恋を掘り下げてほしかったが、テーマと3巻分のヴォリュームからこの辺が限界だったのかもしれない。小川一水さんの作品は、名前だけで必ず新刊が出るたびに購入する作家だが、星雲賞を取りハヤカワSFで文庫を出す世になった昨今、そのレベルは非常に安定してきて、ファンとしてはたまらない、今日この頃です。作風もマイナーではないので、ぜひもっとメジャーで売れて欲しいです。アニメ化やドラマ化がしやすい作品が多いと思うのですが。

これ、スタジオジブリで映画化してくれないかなー

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これ、傑作だったんだなーとしみじみ。というのは、何度も思い出すんだよ、最後のシーンを。これ、ジブリで映画化してくれないかなー。とか思う。これってケレンミやなんかゴテゴテ内容変える必要がなく、脚本が完成度高いので、そのまま映像だけ美しく作れば、相当の素晴らしい秀作できること間違いなしなんで、だれがやっても相当の合格点の映画が作れるはずなんだよね。映像のスタッフのクオリティさえ高ければ。まさに、宮崎駿以外の監督のレベル経験値あげに最高じゃん、と思うのだけれども。

これは、もう歴史に残る傑作だね

水滸伝 8 (8) 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51) (集英社文庫 き 3-51)水滸伝 8 (8) 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51) (集英社文庫 き 3-51)
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8巻まできた。・・・これ、超ド級のエンターテイメントですよ。凄いよ、こんなのが隠れていたなんて・・・・。こんな本を読んでいなかったなんて、おれってなんてダメな人間だったんだろう・・・と打ちひしがれるほど、素晴らしい。素晴らしいよ、マジで。

先日、アメリカ君の誕生日が結婚記念日でした。

ここ数年は、新宿のパークハイアッット(だと思った)のニューヨークグリルでランチを食べて、シャンパンバー(妻はシャンパンが大好物)とかで飲むのが、妻との結婚記念日の過ごし方だったんですが・・・・今回は、時間がなく、近くのおいしいケーキ屋さんで、ケーキを買ってそれで済ましちゃいました。


ちょっと残念ですが、まぁそういう日常もいいよね。その近くのケーキ屋さんはずっと目をつけていたのですが、ちょうど朝早く整体に行った帰りに、なんか、新製品の発売で人がわんさかいたので、思わず並んでしまいました。あーあ、おれってこういうの弱いよなーとか思いつつ。何が新しいんですか?、、とか店員さんと、話こんだり・・・・・すぐ、店員さんと仲良くなるんだよな…俺、地元では悪さはできんなーと思う(苦笑)。レジがちょっとダメで混乱していたみたいで、家に帰ったらなんと、ロールケーキが間違って入っていて!!!、ラッキー(笑)ということで、幸先がいい日でした。ただ妻の要求したチョコレート系は、ベリー系のチョコムースで、、、、この組み合わせは妻は嫌いなので、僕の愛するイチゴのタルトを奪われてしまいなくなく・・・といっても、まぁそれもうまかったんですが(苦笑)。最近、イチゴ食べてないな・・・と遠い眼をしてしまいました、、、、。


ちなみに、ニューヨークグリルは、いやいいですよ。雰囲気最高だし、料理もかなりうまいし、ランチだとそこまで高くないし(っても高いが)、なによりも、ウェイターがイケメン揃いなのだ。妻は大満足だったし、いや僕も、なんか、かっこいーにーちゃんや、渋い感じのにーさんシャンパンとかついでもらうと、なんか、すっごいい気分になってしまうんだよねー。ああいうところって、雰囲気重要だから、イケメンは大事だよ、イケメンは。キレイな女性よりも、絶対イケメンの方が、いい。なんでかわからんが。またいきたいな…とか、ちょっと思いだしました。まぁ時間ねーだろーけど。

最近買いたいもの

食洗機と空気清浄機と乾燥機付きドラムの洗濯機。妻とビックカメラを歩きながらいろいろ説明を受ける。いやーおもしれーなー。買い物って、疲れるけれども、なんか楽しいんだよねー。今回はまず、掃除機を買った(先日壊れたのだ)。サイクロン式と紙パック式とか値段の問題とか、延々と説明を受ける。ダイソンがいきなり登場したので、何が違うのか、気になっていたのだ。なるほど、そういわれているのか、巷でわ、と感心。・・・・こういう巨大なディストリビューターは、商品をいろいろ比較できるのでやっぱつええなーと思う。こっちが情報を持っているばいるほど、いろいろ引き出せるし。違う売り場、違う人に聞くとまた少し違うことをいうし、その販売員がメーカーかどうかによっても反応が違う。なんか、なんつーか、自分が商品のマーケティング戦略を日々考えるシゴトなだけに、こういう末端の具体的な会話は本当に面白い。妻の意見を聞きつつ、売り場の人やメーカーから派遣されているおにーちゃんと仲良くなったりして、なんか遊園地に行っているみたいだ。すげー楽しい。その後、パスタでランチ。お気に入りのお店でランチセット。はぁ・・・こういうのって、物凄い贅沢な気がする。

ステージが変わること

人間ってのは、「その立場」になってみないとわからないことって本当にたくさんある。立場が変われば、世界の風景や価値観なんて簡単にひっくり返ってしまうものだ。だからこそ、相手の立場を少しでも考えられる「想像力」というものが、とても大事なんだろうと思う。・・・・人間とは、他者の痛みを想像できない生き物だ、という前提になってそこから努力してみると、見えるモノってのはけっこうある。人はわかりあえるなんて言う、甘ったるいこと言っているやつらには、「わかり合う」ってことの難しさはきっと、死ぬまでわからんないんだろうな…とかとか思ってみたり。

左手が腱鞘炎で痛いです。

重いものをよく持つと、手が痛くなります。

情報圧縮論は、骨太とどう関連するのか?〜教えてGiGiせんせい!

ふとおもったのだが・・・GiGiさんやLDさんのいう情報圧縮の・・・・モジュール論の代表格が、ギアスだとすると、これって、僕は「バロック型の物語」と呼んでいるんですが、、、、バロックってのは、ゴテゴテした装飾のっていう意味ですが、シンプルなものがより過剰に枝はをつけて行くことって意味なんですが、この対置として僕は、「骨太の物語」と呼んでいるんですが、、、というのは、どうも、マーケティングの傾向を見ると、世代ごとぐらいのターム、、、もしくは10年ぐらいで、このバロックと骨太は入れ替わって回帰するような運動を見せるんですが、ある種、バロックがいきついてくると、さまざまな類型をモジュールとして受け手が「教育されてしまって」既視感覚を持つようになるのを利用して、圧縮して物語の譲歩を観客に伝えるってことなんですが・・・すくなくとも、萌とかよくある物語は、この「教育済の類型」を使って、そつなく売れるものを複製するような感じで物語を作るんですが、、、、GiGiさんのいうのは、たぶんこういうただ単に既存類型を二次利用する「だけ」のデュプリケイト化(複製・・とかパロディ)ではなくて、もう一歩違う意味で行っている気がするんですが、、、、それってなんでしょう?というのが質問です。えっと、というのは、いまのルルーシュなんかを見ていて思うのは、やっぱりバロック的な、、、情報量が断片的で、非常に過剰なので、視聴者がわからなくなるんですよね、、、ストーリーの本質は何なのか?って事が。グレンラガンとか、伝えたいことが物凄くシンプルで一つにまとまっているものは、そういう誤解を全く作らないのですが、、、、やっぱり骨太ではないというのは、マーケティング的にも、読者に波及を起こさせるためにもいまいち弱いと思うのですよね・・・えっと、1)バロック型(=パロディと既存二次加工メイン)と2)骨太のドラマツゥルギーと3)モジュール論・情報圧縮の違いをもう少しシンプルに説明してほしいのです。というか、どこが違う?って思っていますか?という質問。LDさんとかも教えてくれると嬉しいなー。

2008-07-05

Holy and Bright〜チベット自転車旅行記〜

Holy and Bright〜チベット自転車旅行記〜

http://www.geocities.jp/morikyo1202/index.html#erabu

これ、好きでときどき思い出したように読み返す。学生時代にこれをしなかったのが心のこころのこりだ。シルクロードとかああいうのを踏破てみたかったんだ。年齢的に、責任的に、もうこういうのはできないだろうな・・・・(遠い目)。

ポリフォニーってなんだろう?

モノフォニックVSポリフォニック

http://noos.cocolog-nifty.com/cavesyndrome/2005/03/vs.html


うんうん、いずみのさんもおっしゃっていたけど、、、ポリフォニーとかって概念って、あまりに手垢にまみれて、しかも複雑で、、、かつ定義もよくわからんで、うーむ難しい言葉だなぁ。絵画や音楽など西洋文化のスタンダードをきちっと時系列で勉強すれば、もう少しわかりやすいんだろうけれども、、、時間ないよなー。あー老後、、、会社をリタイヤしたら、世界中の・・・イタリアとかイギリスがいいかなぁ、、、の大学とかでもう一度学生やってみるのが夢なんだよなぁ・・・。ああ…勉強したいなー・・・意味も目的もなく・・・。

いったいなんのはなしだっけ?、いやニアかわえーなーっておもったことから始まった独り言です

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大人になった僕は、もうこういうものは買わないんだ、と胸に誓っている。リアルタイムでどんない好きで萌えていても、ライブ感が失われると、こういう枝葉の商品は、意味を失ってしまうからだ。もちろん、キレイに管理できて、部屋も広くあれば、別だろうが・・・たいていは、保管場所がなくなって、古びてしまい捨ててしまう・・・それはお金ももったいないし、捨てる労力も大変だ。まぁ、あまりマンガとかこういうものを買い込むと、妻がスペースがないので捨てなさいと言われてしまうんで、より吟味して本当に欲しくて、しかも残さないとなくなってしまうものだけを、残すようにしている昨今。


けどねぇ、、、、やっぱ、ほしいんだよなー(笑)



こういうのって、ほんと商売っけで、手を出しても、それほどの効用はないのもわかっているし、、、本当に重要なのは、ちゃんと本編をいつでも見れる状況にしておく、、、DVDを買ったり保管しておかなければ、なかなか見直さないし、見直さなければ、もうその作品は忘れ去っていく。時間は経つのだ。僕のように、もう幼いころから20年近くもオタク文化、、、だけではなく、好きな映画や小説、舞台、演劇、、、何でもいいのだが、そうやってこだわりのあるものがあっても、等しく時間が過ぎてゆき、、、人にもよるが、見かえす時間なんて言うのは、ほとんどないものなのだ。


少なくとも、ヲタクライフだけではなく、ちゃんと野心と希望を持って働き社会人をやり、家庭を持ち、子供を育て、自分の趣味も持ち、友人を大事にし、より広い世界を知るために勉強なんかして、、さらには、公、、、それがマンションの管理人でもNPOでもなんでもいいのだが、自分と会社と家庭以外の第四の領域にコミットする努力をする・・・つまりは、成熟した大人として「ちゃんとまっとうに生きる」ことをしようとすると、それは際限なく大変で、時間がないことなのだ。今の経済環境は過酷で、自然体で頑張っているだけでは、なかなかマクロの環境が、安定した充実した人生を保証しない。ヨーロッパ病の、、、資本主義の高度成長が停滞したEUなのでは、もう200年の知恵で、そういった成長がない世界で、たゆたって生きていくすべもそれなりに伝統化していればまだいいが、日本やアメリカのように高度成長・・・少なくとも、経済成長率が3〜5%はあるというとんでもないラットレースを前提とした高度成長社会がまだ全体とされている社会では、生きることはとてもしんどい。

前向きで成長していれば、これほど素晴らしい動的でダイナミックなマクロ環境もないが、けれど、いつでもだれでもが、そんな「前向きばかり」に生きられるうわけではない。前向きさや成長は、時に、本当に大事なものを見失なわさせ、自分の生の卑小さを隠ぺいして、また不可能や無理なことを、パワーハラスメント的に権力で覆い隠してしまいがちだ。


あれ、話がなんか違う方向へ。


いやね、時間って、なかなかないのだよ。少なくとも、僕には、一度見たアニメーションを、20〜50話級を何度も見かえしたりするほどの時間はない。というか、凄く見たくて仕方がないのだが、生活での中での優先順位が下がってしまうので、できないのだ。そうすると、よほどの思い入れがない限り、もう二度と見ないで忘れ去ってしまう。僕がライブ感を、無理をしてでも大事にして、無理をしてでも時間がなくても定期的に、好きなモノの記事を書くのは、ライブ感にコミットしていないと、記憶に深く刻まれないので、体験する価値がかなり半減してしまうのだ。好きなものを体験して心に刻みつけるには、とうも、、、テキトーだが、


1)生の継続的体験する(できれば、一瞬で終わらせなくて、アニメのワンクールかけて20分づつなんかが悦も見る形で)、


2)自分なりの感想を無理をしてでも継続書く、


3)自分の捉えた「理解」を同じものを好きな人とコミュニケートして、理解を深める




みたいな、STEPを意識して踏まないと、よほどのことがない限り、記憶に残らないようなんだよね。僕は、独身の暇だった・・・まだ責任がなかった社会人の初めごろに、ストレス故か、相当数のアニメやドラマ、映画を見ている。ブログなんてものはない頃で、友人も忙しくて会えないくて、外に出るパワーもなかったので、家にこもって休日に、DVDBOXをイッキで見たり、、、けど、それは1年もたたずにまったくしなくなってしまった。社会人なので、豊富にお金があったが、大人買いもしなくなってしまった・・・・それは、一気に消費・蕩尽したものには、ある種の思い入れも、心に刻む経時的な時間もないので、記憶に輝きがなくて・・・というか、ほとんど記憶に残らないのだよね。


そこへ行くと、『グレンラガン』や『反逆のルルーシュ』『魔法先生ネギま』などは、僕は生涯級で忘れられない体験になっているし、記憶は忘れようもない。なぜならば、3)でこれを通して仲良くなったリアルな友人がおり、本当にその作品を通して深くコミュニケートしたごく極少の友人は、すでに生涯の友人(笑)と思っているんだもの。そういう有機的で、重層的な体験は、忘れようがないもの。子供時代の、エンターテイメント体験が、深く刻まれるのも、インプロヴィゼーションと同時に、こういうこともあると思う。


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いや、人生は時間が短い。「何を本当に求めているか?」という部分と、自分が癒され幸せに感じる生活習慣・行動とを、どうリンクさせて、意義ある人生にしていくかってのは、ちゃんと考えて、自分にあった方法論を研究して実践していかないと、あっというまに人生老いてしまうような気がするんだよね。


ぼくは、ブログと自分の好きなものを通して、友人を見つけて、戯れて楽しむ方法を見つけて、、、本当に運がいいなーと思う。僕は、会社で野望を持って、ヘトヘトになるまで、権力闘争の中で生きていくだろうけれども、自分が強い野望を持ちながらも、実は権力に全然固執していない、別に窓際にとんでやることがないビジネスマンとしては、ダメ人生になっても実は一向に構わない。ビジネスによる自己実現(人生の過半を占める)が失敗しても、家族も友人も、、、ほとんどそれには依存しない体制を作り上げているからだ。これは重要だ。僕は老後も、自分が出世競争から降りた時も、実はかなり楽しみにしている。その「時」が来たら、忙しくて会えなかった友人たちと、細切れでりライブで共有したことを肴に、仙人のように語らうのが凄く楽しみだからだ。


そして、僕が大会社の取締役であっても、ヒラの窓際サラリーマンでも、僕の友人たちは、いっこうに気にしないだろう(笑)。だって関係ないもの。老後の準備とは、少し気が早すぎるが、、、、父や義父が、リタイアして、趣味もやることもない姿を見ていると・・・・いやないわけではないが、シゴトでやっていた超一流のレベルからすると、あまりにさびしいよね、、、というのを見ると、シゴト以外にメチャメチャ深い充実する対象を持って、それの仲間に囲まれているってのは、、、相当若いころから努力して形成しないと、できないよね、、、と思うのだ。


追記:あっと、ちょっと読み返して、けっこう読んでくれている人が学生さんとか社会人の初めの人が多いので、ちょっと僕のステージとは感覚が違うので、、、追記をば。はっきりいって、学生や社会人は、遊ばないでアニメやマンガなんか見るほどないほど行動して働かないと、後で余裕持てないと思います。人生にステージがあって、大学後半から社会人4年目くらいまでは、そもそもテレビや漫画を見る暇がるようであったら、まぁ充実した人生は送れないと僕は思うよ。個人的な偏見の感想だけれども。もともと異様に動いていて、自分は、もうへとへとだ、というくらいならばともかく・・・ね。


個人的には、日本を代表する大企業の会長とかに上り詰めながら、そろそろリタイヤで暇なので、友人たち(たとえばLDさんとかいずみのさんとか)とマンガやアニメの話で盛り上がってファミレスで徹夜するようなジジイになるのが、最高ですね。あっさり、権力を後継者に移譲して、アニメ三昧とか(笑)。うぉ、かっけー!。両方欲しいというのは贅沢だが、やってやれないことはあるまい。可能性は無限だもの。個人的な野望は、外国の映画や漫画オタクを探し出して、老後は、そいつの家で、たとえばイタリアとかアメリカとか中国とかでリゾートしながら、妻でも連れて、毎晩ヲタク生活とか、そういうのがいいなー・・・。妻は妻同士で遊んでもらってさ。ふっそのためには、ブログの英語化とグローバルビジネスマンになることは必須だな(笑)。



あれ???


あれれれ???


全然違う話になってしまった。いや、思わず検索していたら、出てきて、、、



うぉーかわえーーーー



ほしぃぃぃぃと思ったが、ガマン、、、と思った、というただの日記だったはずなのに(苦笑)。



f:id:Gaius_Petronius:20080705124340j:image



いやねー、、、、グレンラガンは、キャラクターへ偏愛した形で好きになったものではなかったんだけれども、いやーニアかわえーわ(笑)。あんまりよくないのかもしれないが、かなり中身は、他のサイトで見れるので、それで十分に満足しました。これ以上の所有欲は、ガマンガマン。


http://www.ichijinsha.co.jp/special/gurrenlagann/nia.html:title=f:id:Gaius_Petronius:20080705124341j:image]

2008-07-03

最近読んでいる本

The Art of the Deal in ChinaThe Art of the Deal in China
Laurence J. Brahm

Tuttle Pub 2007-04-15
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これ、取引先の韓国人の社長さんに、中国とビジネスをするのならば、これを学ばなければならないですよ、ともらった本。これは素晴らしい。

何と比較するか?

ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC)
幸村 誠

講談社 2008-06-23
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>どう言えばいいんでしょうね……この物語、この時点で既に「忍者武芸帳」か「火の鳥黎明編」に比肩し得るポテンシャルを持っています。とりあえず、このクヌート「王」がどのような道を歩んで行くのか見届けて行きたいと思います。

LDさんの漫研のコメントなんですが、、、うんうん。火の鳥は僕は思った。このヴィンランドサガって、超ド級のポテンシャルを秘めていますよね。ちなみに、僕は「物事を愛する」というのは、時系列を滅茶苦茶に相互比較できる公平な視点を持っている、ということではないかなって時々思います。具体的には、何かを比較する時に、今の時代性を遙かに超えた過去の作品と比較することが容易であるかどうか?ということ。同時代、、、世代的に、10〜20年ぐらいの範囲は、大した差にならないので、その前の作品などとと、同じ愛情で詳細に比較できる視点があると、非常に良質で公平な評価ができるし、、、何よりそういう人のアーカイブ視点は、とても豊かで頼りになる。やっぱ、LDさんすごいぜ。


忍者武芸帳影丸伝 (1) (小学館文庫)忍者武芸帳影丸伝 (1) (小学館文庫)
白土 三平

小学館 1997-05
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火の鳥 黎明編火の鳥 黎明編
手塚 治虫

角川書店 2003-04
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2008-07-02

やばい・・・おもしろすぎる・・・・・

Landreaall 12 (12) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 12 (12) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
おがき ちか

一迅社 2008-06-25
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もうなんというか・・・・素晴らしすぎる。書きたいこと山盛りですが・・・書く余裕がありません。ただ、これって、もしかしてわかりにくいかもなーとは思う。僕にとっては、これほど読み応えのあるものはないのですが・・・。物凄い作品ですよ。これ、、、NHKとかでアニメ化しないかなー。全国の子供に見せたいよ。まじで。



『ランドリオール』10巻 セリフに凝縮された深み(・・深すぎる(笑))

http://ameblo.jp/petronius/entry-10034681174.html

『ランドリオール』 10巻 おがきちか著 人が聖性に打たれるとき〜内面をえぐる回心体験

http://ameblo.jp/petronius/entry-10034630503.html

『Landreaall 』おがきちか著 竜と囚われのヒロインを巡るファンタジーの微妙なズラし

http://ameblo.jp/petronius/entry-10029550033.html

『Landreaall』 4〜5巻 本物の香り漂うファンタジー〜根源的な物語の匂い

http://ameblo.jp/petronius/entry-10030180946.html

『ランドリオール』 7〜9巻 おがきちか著 指導者の条件とは? 指導者とは孤独なのか?

http://ameblo.jp/petronius/entry-10031383821.html

『エビアンワンダー』 素晴らしいっ!!!!これは読まなきゃ損!!!!!!

http://ameblo.jp/petronius/entry-10030635050.html

梨木香歩著『裏庭』と上橋菜穂子著『精霊の守り人』を読んで〜始まりは嫌悪感から

http://ameblo.jp/petronius/entry-10032012251.html

クヌートをググってみると・・・


ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC)
幸村 誠

講談社 2008-06-23
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ふとおもいついて、クヌートをググって見る・・・。イングランド、デンマーク、ノルウェーを・・・・すべての異民族を統合させた北海帝国という大帝国を建設した稀代の英雄・・・だそうだ。しびれる・・・・。


そういえば、受験で覚えた覚えがある・・・。ほんの片隅の記述だが・・・・この話をあれだけ偉大な物語にできる作者は、、、ほんと凄いっすよ。LDさんもおっしゃっていたが、僕も、『プラネテス』の愛のエピソードは、ハッタリかと思っていたんですが・・・あの奥はちゃんとこれだけの理解と厚みがあって描かれていたんですね・・・感心します。


キリスト教と「愛」の概念が出てきた時点で、こういう方向性はうっすらと感じていたが・・・・これほど、、、これほど、、、までとは・・・。しかもこれがちゃんと血沸き肉踊るエンターテイメントになっているところが、、、もう脱帽です。


おれ、、、おれ、、、ぜったい、北欧にいきます!。バイキング見たいっす!とか思います。


プラネテス (3) (モーニングKC (863))プラネテス (3) (モーニングKC (863))
幸村 誠

講談社 2003-01-24
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