この世代の引っ込み思案な女の子の妄想の結晶という感じで…・

僕達は知ってしまった 1 (フラワーコミックス)
僕達は知ってしまった 1 (フラワーコミックス)


いやーヲタクな引っ込み思案な女の子に、イケメンでかつヤンキーの男の子がベタぼれするというお話なんですが・・・・なんか、、、、あまりにもうそう爆発がストレートし過ぎて、笑えるのやら照れるのやら…(苦笑)。これは、少女スイッチをもっていないと、30男に読むのは苦しい作品かもなー(笑)。まぁ僕は難なく読めるけど。そもそも数々の少女マンガで鍛えてきたこの身なれば・・・・って、拳法の修行じゃないっつーの(苦笑)。なんかこういう漫画を読むと、ほっとします。ああ、世界って平和だなーとか、かわらねーなーとか思って。

読了。

海の都の物語〈1〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)

1巻を読み終わった。うわぁーーーなんて面白いのだろう。ただ不思議な違いを感じて、ローマ人の物語は「世界のすべてを描いている」という感じがしたのに、この作品は、局所のベネティアという一部を描いているという印象を受ける。・・・それだけ、ローマという存在は、物凄いものだったんだろうなぁ。ちなみに、ヴェネテチア建国に当たって、そのファンダメンタルズの部分の土木関係にまず視点がいくところは、らしくて非常に面白かった。学生時代、何度かいったことがあるが、確かに世界で一番美しいといっても過言ではない不思議な町だった。それが、あーこういう風にできているのかぁ、と感心した。それにしても、本当に「マクロ」がうまく描ける人だなぁ。ややますると小説家風の人って、一人の視点を物語ってしまうものだけれども、完全にマクロが理解できて、血となり肉となっているんだろうなぁ、、、塩野さんの大局を見る感覚は、読んでいてしびれます。

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)    新潮文庫

「あなた達のやり方では世界を救えない」


これ重要かついいセリフだなー。そう、そう思うやつがいるはずなんだ。そして、悪がなきままに、正義と正義が対立していく。それが本当の世界のダイナミズムだと僕は思う。これを「描ききれなければ」ただの、いい人ばかりがいる予定調和の世界なんだけれども、、、それを対立軸の多軸化も含めて、真摯に描き続けるとそこに世界がたちがあっていく。