2012-05-06
『アゲイン!!』 久保ミツロウ著 一匹狼の人生を生きるのに「さえ」スキルが必要なんだよ、悲しいことに
連載は追っていないのですが、4巻まで追いつきました。『アゲイン!!』は、転生ものというかタイムスリップ、タイムリープ系統の一番新しい作品&その進み方が非常に興味深いので、楽しみにしている作品なのですが、先日、宇佐美団長について、LDさんと話していて、非常に盛り上がったので、その話を。
4巻で、アゲインしなかった世界の宇佐美団長の人生やその後が出てくるんですが、、、、LDさんが、ため息とともに
一匹狼になるのさえスキルがいるんだな、としみじみしました
宇佐美団長というのは、ほんとうに、ダメダメなかわいそうな(苦笑)人で、才能も能力も、気概も何もない人なんですよ。そして最も悲しいことに「そういう自分に全く気付いていない」ところが一番悲しい(苦笑)。
特にね、LDさんがここでいった、『一匹狼になるスキル』って厳然と存在していて、ぼっちでも、孤独でも何でもいいのですが、「一人で生きていくにはスキルが必要なんですよね」。一匹狼を演じるスキルです。まずは「他者の視線よりも自分の行動原理が優先する」という気概がない人には、一匹狼はできません。ようは、他人の意見や視線なんかどうでもいい、どれほど世の中の平均値からはずれようとも、他人が言ったことには「価値を置かない」=自分の感じたことに価値を置くという優先順位のつけ方です。この辺は、才能というか、生まれつきとまでは言わないですがナチュラルボーンなもので、非常に根源的な自分の心の動きで、「他者の視線」と「自分の原理」どっちが優先順位が高いか?ということです。これって、たぶん後天的にはけようがない、自分固有の心の動きの在り方なので、そこを自覚的になることは、自己分析でも、今後の人生を豊かに生きるのでもとても重要なものだと思います。もう少ししくみ的にハンディにわかりやすく理解したければ、岡田斗司夫さんの『人生テスト』がお勧めです。
その視点で、宇佐美団長を見たときに、彼女ってのは、完全に「他人の視点で優先で生きている」人で、自己の意思がほとんどない人なんですよ(笑)。それは、それで何も悪いことではありません。僕も、実際は他人の承認と称賛がほしいだけで生きている日和見王様タイプ(笑)なので、彼女の行動は非常によくわかります。けど、凄く大きな差が出るのは、「自分がそういう存在であるという自覚の有無」です。宇佐美団長、自分のことが全然わかっていないんだもん、、、、アイタタタタタタって思います(苦笑)。自己認識で一番悲惨なのは、自分がどういう存在であるかということに明確な間違いがある場合ですよ、こういう人生は非常に失敗して坂を転がり落ちるようになるもんなんです。
宇佐美団長のスキルって、ただだ一つしかなくて、顔がいい(美少女!)なだけなんですよね!!
By LD教授
ああ、、、いっちゃった(笑)。でも、そう思いません?。彼女って、一匹狼で、自分の信じたことを貫くには、才能というか気概があまりに足りなさすぎて、、、横で見ていて、、、イタタタタタタタ、、、と思うくらいその自己認識のなさが、不憫です。人間ってのは、自己認識と覚悟が重要なんですよねー、、、特に大人は。
でもねーーー物凄いどうしよーもないダメ人間の宇佐美団長なんですが、天は克服するスキルを与えるもので、彼女って、ものごっつ危なっかしくて、弱くって、ダメっぷりが半端なくて、、、、それが故に、見てて胸がキューーっとなるほどかわいくありませんか???(笑)。ようは、助けて、守ってあげたいタイプなんですよ。たぶん男性だけにとどまらず、女性に対しても物凄く効果あある魅了の魔眼です。だから彼女の生きる戦略としては、ひたすらダメっぷりをアピールして、「助けて!!」と人に甘えることなんですよ。その対人関係技術があれば、彼女の目的(表のだけど)である応援団の再建なんて簡単なはずなんですよ。けど、宇佐美団長の悲しいところは、自分の存在に対しての自覚の無さ故か、自分が最も不得意で、やっていはいけない一匹狼で、他人に惑わされず意志を貫いて、現実を打破しようとするんですね!!!彼女がもっとも相性が悪い方法論を全力で追及するんですね、、、、アイタタタタタタタタタタタッタタタタッタタタ・・・・って感じです(笑)。もうイタすぎて、目が離せない!
ちなみに、一匹狼は、職人系スキルで、自分の価値観を徹底的に優先して孤立することで、「あいつなんかすげぇ!!!」と周りのおもわせて、人を引き付ける戦略です。そういう意味では、強い自己確信がないとだめなんです。宇佐美団長には、まったくないですよね。80年代によくあった、承認を求めるよわよわな自己系統の典型的な人格なので、この痛さがまだ継続しているのを見ると、痛いなーと思います。まぁ、こういう自己認識の錯誤と承認に対しての欠乏感は、普遍的な青春の問題なんですけれどねー。80年代は、これがものすごい歪んで、突出して出てきたので、おかしなテーマになりましたが、、、。
でも、アゲインした世界でも、そうでない世界でも、、、、なんというのかなぁーバランスよく物語が進んでいる気がして、どうこれを収めるのかなぁ、と凄く興味津々です。
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