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2013-06-05

日本的空気の文脈ってのは、なんでグローバルな文脈とこうもかけ離れるのだろう(苦笑)

ここ最近、維新の会の橋下さんと乙武さんの話が、ネットで凄い盛り上がりを見せている(というか、いた・・・)。。ちなみに、これを書いているのは、5月23日。あまり炎上というか、この空気の渦に巻き込まれるのは少しでもいやなので、この記事はたぶんこの空気が沈静化したころに掲載すると思うが、いくつか思ったことがある。・・・・沈静化してみると、あれなんだったの?という空気が生まれているに違いない。すっかり、みんな忘れて。こういうのを日本的空気って呼ぶんだよね、、、。一つは、僕はニュースを、なるべく海外メディアから摂取して、日本的文脈の空気の外から眺めようと思っているので、BBC、FOX、CNN、アルジャジーラや中国の国営放送などがメインで、だらだらニュースを見ているのだが、日本語の日本メディアの文脈から離れてニュースを追っていると、ジャーナリズムが形成している優先順位の話題というのが、海外の主要メディアと日本の文脈では全く信じられないくらいかけ離れているのを、いつも感心する。なんだろう、この世界から孤立している感。というか、まったく内輪だけのノリでしゃべっている、感覚って。。。。海外に住んでいたり、海外と仕事していると、この日本以外の雰囲気と日本の視点の強烈な差異って、実感すると思うんですよねー。


てきとーに、ザッピングしてみると、、、この時期に、世界が一番気にしているのは、まずはシェールガス革命によってアメリカのエネルギーのシフトとの問題だ。これ全世界と人類の未来のマクロ構造の根幹となる話なので、特に大きな話題がるわけでもないのだが世界はこの文脈で、物事を解釈している。単純に言えば、アメリカがエネルギーを単独で自己完結できると世界の政治地図が一変して、スーパーパワー1国単独の超大国のアメリカが戻ってくることになる。


現在のエネルギーは、サウジアラビアからアメリカへのシーレーンの確保によってそのキングスト弁(=根本の構造)がある。これが今ぐっと弱くなりつつあるので、中東のエネルギーは、アメリカへの輸出先を失いつつあるので、それをヨーロッパのパイプラインに持っていこうとしている。そうすると連鎖して、本来は、ロシアが復活していたのは、ヨーロッパへのパイプラインの供給だったのだが、エネルギー安全保障的にEUはサウジアラビアや中東からエネルギーの確保をできるという選択肢を生まれてくる。


今度はそうなると、ロシアが沈むので、ロシアには輸出先として、中国かもしくは日本という選択肢が生まれる。そして中国とは領土問題も激しいしかなり厳しいのだが、原発問題でエネルギーコストの上昇に苦しむ日本に売れば適正な利益を確保できる・・・という文脈で日本以外のメディアでは、安倍首相とプーチン大統領の会談を見ていた。


また安倍首相の東南アジア訪問などは、中国に対する周辺諸国への囲い込みであって、それは、4兆元の過剰投資のためにウルトラ過剰供給に陥った中国市場へ、適正な関税障壁網を形成して、中国ルールと国際価格形成のルールを二段構えにすることを志向しているからだ。


年金を用意できていないで、かつ超高齢化社会を迎える中国は、市場の成長こそ4−5%を何とか維持させようとするが、彼らに選択肢はほとんどなくて、中進国となった中国では、どうしても政府が単独でいじれる「投資」の部分で成長を維持しようとする(しなければ内戦クラスの社会混乱が想定される)。しかしいまでさえ過剰投資は、もちろんのこと全世界的な適正競争のルールを破壊してダンピングの嵐になって世界経済が混乱するので、スクラップアンドビルドの過激さは、中国内部のルールだけでやらせて、外部世界に影響を与えないようにしようとするのが、世界の大きな流れだ。


こうして外部への輸出を封じられれば、中国政府としては、民間部門の効率性、生産性を上げることで経済成長するということしか方法はなくなる。中国の問題点は、共産党一党独裁にあるのではなく、既に高度成長が終わっているにもかかわらず、生産性向上のフェイズに社会の資源配分がシフトできていないことにある。そして生産性向上、、、発明など付加価値を作り出すのは、民間部門の適正な競争においてしか効率的にはなしえないこと、計画経済では絶対に沈むことは世界の歴史が証明している。なので、ゆるやかに国有部門の適正な競争と民生化をするしかないのだ。


しかし、これが共産党にはなかなかできない。なので、中国経済の封じ込め関税障壁包囲網を、これから全世界が形成するのは間違いない。中国の単独過剰投資は、高度成長があるときは許されたが(=それだけ市場のパイが大きくなったから)、今後は世界が許さない。パイが大きくならないので、市場を開放するようなお人好しは、世界にはいない。しかしながら、既に中国経済のGNPは世界第二位で無視することのできない規模なので、どうしてもここにソフトランディングをしてももらわないと、世界経済が破綻してしまう。韓国が破産した時に世界銀行が介入していって、韓国社会は凄まじい変化を要求され、旧既得権益層がズタズタにされて、社会の在り方が変わってしまった。自尊心のある国家は、なかなかこの介入に耐えることができない。中国政府は一党独裁の神話によって支えられる政府なので、たぶんこの介入には耐えられないだろう。しかし、ソフトランディングをさせるために世界が中国を援助「せざるを得ない」のだ。


とすると、交渉力の問題となる。交渉のポイントは、いくつかあって、まず一つは、シェールガス革命の話に戻るが、米国市場が高い成長とエネルギー供給能力を持つ一国超大国へのフェイズに戻ると、この対中国政府への交渉力は絶大な力となる。なぜならば、アメリカが宣言しているが、そのエネルギー供給に関する安全保障、食の安全保障、軍事力による安全保障は、日本東南アジアなどの周辺諸国に徹底供給して同盟を形成することは既に宣言しているので、この同盟経済圏が適正規模の成長をしていれば、対中国へも余裕もって援助できるし、そのことと引き換えに、中国政府の軍事台頭を抑えることができるからだ。


ちなみに、中国政府は負のスパイラルに入っていて、東アジアの地域の極を担うためにシーレーンの確保を目指しているが、それにしては海軍、空軍の圧倒的な近代化が遅れている。ちなみにこの地域に、軍事革命といわれる高度に現代化された米軍が配備されつつあるのは周知の事実だ。・・・これも、日本の報道ではほとんどなかったし、あってもその背景の深さを説明しているメディアって、ほとんどなかった.


・・・・これに対抗する投資を軍事にし続けることは、中国政府には無理がある。というか不可能。超高齢化に向けてひた走るのに、年金を全然用意できていないので、仮に軍事に巨額の投資を続ければ、貧富の差が激しくなりすぎて、間違いなく内戦レベルの崩壊が起きてしまう。その微妙な綱引きが今始まっている。


しかし、アメリカのシェールガス革命が現実になるかはまだわからない。技術的にも、ほんとかどうか?っていまいろいろ報道されている。また今そこにある危機として、イスラエルとイランの厳しい関係がある。イスラエルがイランに戦争を仕掛けた瞬間に、イランはホルムズ海峡を封鎖すると宣言している。ちなみに、そうなった途端に、日本経済は破綻へのカウントダウンを始める。エネルギー供給ができないの一気に国の運営にが成り立たなくなるからだ。


このエネルギー安全保障への対抗策は短期的には一つしかない。それは、原発のフル稼働だ。そうしなければ、世界的不安の凄まじいエネルギーコストの代価が日本に集中してしまう。いまですら凄まじいマイナスを叩きだしているのは、原発が稼働していないせいだ。しかし、かといって福島原発を経験した我が国が、このことを政治的に決定できるかは非常に難しい。日本のエネルギー調達に関する構造は現在凄く歪んでいるので、今後、ここって注目されているんだよね。


いまは原発稼働とエネルギー調達コストって二者択一になっているけれども、もしかしたら、第三の道があるのか?それとも・・・・って。それに、全世界のモータビリティ・・・自動車産業を握る日本が、いっきにクリーンエネルギーや蓄電池などの代替エネルギーのオルタナティヴな選択肢に飛び込むかもしれないので、中東勢(エネルギーの販売だけで生きている)はそれを注目している。


・・・・などなど、僕がぱっとてきとーに思いつく世界の鳥瞰図です。まぁ、タイトルだけを組み合わせてまとめただけだけどねー。そしてこのことに関連するんで、シリアの問題やイラン、イスラエルの動向が世界的に注目されている。もちろんそれを動かすシリア情勢もね。またロシアのパイプラインがどこへどういう形で販売されるかも注目されている。。。・・・・ちなみに、てきとーに読んでいた記事とか放送のタイトルを繋ぎ合わせただけです。


・・・・・・という時に、日本のネット社会やジャーナリズムは、何を話しているかというと、乙武さんの入店問題とか橋本さんの従軍慰安婦問題とか、猪瀬都知事のイスラムへの発言問題でした。


・・・・・正直言って、このグローバルマインドの欠如って何????って、なんか物凄いあきれます。まったく優先順位が、違うのは、見ている人はみんな感じると思うんですよ。もちろんローカルの違いはあるもんなんだけど、日本はこれが全く自国の文脈だけで一色に塗りつぶされる。。。海外にいると、この感覚ってすごくよくわかると思うんですよねー。だって、この時期もそうだけど、シリアの問題なんか関係ないって感じでしょう?。世界のニュースはシリア問題は、凄く丁寧に取り上げているよ。だって世界のエネルギー調達の構造に関係性があるんだもの。


ちなみに、猪瀬知事も橋本知事の問題も、何が問題かっていうと、二つとも発言が、

日本的文脈中で評価されることと

グローバルな文脈で評価されること


との文脈の違いを、日本国民も、ジャーナリズムも、指導者も、指導者の言葉を作成するスタッフも、みんな理解できていないということにつきます。特に従軍慰安婦の問題は、典型的に、日本社会が、海外の文脈でどう評価されるかのグローバルマインドの視野が全くないことをいつも示していると思う。


僕は、事実とか倫理の問題はどうでもいいんだ。それぞれの主張には、常に根拠がある。なきゃ、でてこないんだから。根拠って事実とかじゃないよ、何らかの理由があるってこと。ただ、日本的な文脈でいえば、対韓国、中国などへの苛立ちというのは、ナショナリズム的には非常に心情的には理解できる。たぶん健全な日本人であれば、それなりの人数が絶対そう思ちゃうと思う。そこはわかるんだよ。一国を形成するほどの人口があれば、極左から極右まで、それぞれの感情が存在するのは、道理だから。まぁ、それが妥当かどうかは、いろいろ思うけど。


けれども、それを「どのように世界に伝えるか」という情報戦の意識が日本には本当にない。情報戦の構造というのは、そもそもWW2を評価するにあたって、世界の根本理念は、サンフランシスコ国際平和条約と、それに関連する戦勝国と敗戦国との歴史という物語だ。これを捏造!と日本の右翼は叫ぶが、これは物凄く筋の悪い悪手の主張だと思う。だって、これってわかっている?。対中国に対する日本が唯一頼りにしなければならないアメリカの正義に対する背信なんだよ?。そんなことをストレートに言えば、あまりに矛盾が大きくなって、国家としての体面も保てないし、そもそも運営の基礎土台が崩壊してします。なぜならば、アメリカを否定するならば、一国で独立できる軍事力、核の保持など、安全保障上の要求事項が凄まじくなってしまい、超高齢化社会が到来している日本には、その余裕はほぼ皆無だ。移民を入れる覚悟もなければ、原発をフル稼働する覚悟も、女性を登用する覚悟も、全然ないんだもの。また中国というスーパーパワーが存在する東アジアで、軍拡競争に耐えることは既に日本にはできない(もちろん中国はもっとできない)。


また、ちなみに上記でくぁると思うんだけれども、アメリカから食、エネルギー、軍事の安全保障が持輪得れば、現在のホルムズ海峡からの石油確保ルートなんかよりもずっと低コストで日本は大繁栄するのがわかりきっている。だって太平洋には、障害となる国家も海軍力も存在しないんだもの。日本がやるべきはアメリカとの同盟強化と、アメリカを主軸とする東南アジア勢で、中国への牽制を為すことしかないんだよ。それで確実に地政学的には、こちらの勝ちだ。・・・というときに、アメリカの秩序を否定してどうするんだよ、と思う。


実際のところ、それ以外の選択肢って、事実上はないんだろうと思うよ。何を言ってみたところです。もちろんそうはいっても自尊心の問題がある。僕は政治的には自由主義者になるので、右派の左か左派の右に位置するだろうけれども、極右の意見には、理解はあります。感情的に話わからないでもない。動物って、何でも反射的に行動するかねぇ。でも、感情って、大体バカがやる行為なんだよね。。。。たしかにわかる、生粋の日本人だもの。けれども、自分たちの意見を通す時には、アメリカを通して人類と国際社会の世論形成に「沿った」主張をしないと、混乱するだけだ。というか、大損するだけだ。子供じゃないんだから。とはいえ、僕はこの問題は、筋の悪い主張なので、云うだけ損だと思うけどなー。従軍慰安婦の問題もなんかは、世界的に言えば、日本の朝日新聞とニューヨークタイムズがこのミスリードをけん引しているのはわかっているので、ここの意見をどう変えさせるか、もしくは対抗のメディアをどう使うか?ってことでしょう、普通考えても。とはいえ、何度も言うけど、この主張は筋が悪すぎて、とてもじゃないけど世界には通らないと思うけどね。・・・あとは、アメリカ社会と議会のロビー活動と国際世論の形成。国内向けの文脈で橋下さんが、韓国軍だってうんぬん!というのは、このデリケートな軍隊と性の問題で、いまなお世界各地にベースを置いて、この問題を何とか近代化、現代化しようと戦っている米国政府の逆鱗に振れてしまう文脈は当然生まれるよ。メッセージのコントロールなしに発言しては、世界中から叩かれて、とても米国へのロビー活動にたけた韓国にやられるだけなんだよ。


こういう国際的文脈のリテラシーを、橋本さんのブレインやそれを記事にする日本のジャーナリストが全く理解していないのが・・・・情けない。そもそも理念系(=建前)以外の意見は、国際社会では通らないんだよ。だって、背後にある細かい文脈なんか、無視されて世界中にニュースが流れるんだから。政治家の発言のレベルは、ジャーナリズムのレベルにとても依存する。そしてジャーナリズムのは民度に比例する。。。。が、日本は、最も動きやすく、最も構造的に腐敗しているのが、巨大民間メディアだと思うんだよね。やっぱり、日本の歴史的元凶って、ここだよな、、、と思います。


とかとか、てきとーに思ったことを羅列、、、。