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物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016-02-27

【2016-2月物語三昧ラジオ】ラジオしますー。

日曜日JSTの14-15時ぐらいからすると思いますー。お題は、、、忙しすぎて、ないっすー。LDさんにデータ上げてもらいました。この日は、歴史の話やアメリカ大統領選挙の話をしました。

2016-02-24

ブッシュとクリントンファミリー王朝への拒否感

ジェブ敗北の背景には、世論の「ブッシュ王朝への拒否反応」がある。そのような総括ができるだろう。そこには今のアメリカ世論が抱える2つの感情が浮かび上がってくる。

1つは、リーマン・ショック以来の経済の低迷期、つまり「オバマの8年」だけでなく、911テロから、アフガン・イラク戦争、そしてサブプライムローンのバブル崩壊に至る「ブッシュの8年」について、アメリカの左派だけでなく、保守層も拒否反応を持っているということだ。

 アメリカの保守派が、「オバマの8年」を苦々しく思っているのは言うまでもない。つまり、同性婚がいつの間にか合憲化され、キューバとの国交正常化や移民への救済措置などが既成事実となる「リベラル主導の政治」に対する拒否感がある。さらに景気刺激策などに多額の国費を投入しているにも関わらず、景気と雇用の戻りが遅い現実に対して、心の底から怒りを抱いている。


では、その前の共和党のブッシュ政権時代は「良かった」と思っているのかというと、それも違う。例えば、トランプの発言は一つ一つを見れば、国際常識に反した暴言だが、イラク戦争への批判や、911が阻止できなかったことへの批判などは、2000年代の「草の根保守」とはまったく異なる立場に立っており、2016年の現在では広範な説得力を持っている。

 この点ではクルーズも、宗教保守派を自認しつつ「中東の国家について、いくらその行動が悪質だからといって、アメリカが侵攻して政権を交代させる戦略はもはや取るべきでない」、つまり「政権交代戦略」は放棄すべきだという主張をしている。こうした主張が左派ではなく、右派から出てきて、保守票の中にも広範な支持が広がっている。これはそのまま、「ブッシュの8年への否定論」となっている。


【参考記事】「暴言トランプ」の正体は、タカ派に見せかけた孤立主義

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/02/post-810.php


 2つ目は、さらに「パパ・ブッシュ(ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領)」の時代にまでさかのぼり、「ワシントンのエスタブリッシュメント(支配階層=既成の政界)」への怒りの感情だ。単にイラク戦争とサブプライムのバブルへの批判だけでなく、オバマの8年もダメ、その前のブッシュの8年もダメ、さらにビル・クリントンの時代は良かったが、そのクリントン一家は嫌い、またその前のパパ・ブッシュの4年もいい時代ではなかったと否定している。

 極端に言えばこの28年間のアメリカを支配してきた「ブッシュとクリントン」の2大ファミリー(とオバマ)について「まとめて拒否したい」という心理----トランプを大勝させ、ルビオ、クルーズという若い世代に期待を寄せるという共和党支持者の心情の核にあるのは、そのような感情だ。

 その「エスタブリッシュメントへの怒り」、そして「過去28年への怒り」は、今回はまず「ブッシュ王朝」を潰すという結果で共和党内ではっきりと示された。一方で、民主党の「サンダース躍進」という現象となってヒラリーを苦しめているのも同じ感情であり、ヒラリーは「過去の実績をアピール」する戦術ではなく未来へ向けての政策論へと主張をシフトする必要を迫られている。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/02/post-4562_1.php

「ブッシュ王朝」を拒否した米世論2つの感情

イラク戦争への批判と既成政治への怒りは今や保守層に広く浸透している

2016年2月22日(月)11時40分

冷泉彰彦(在米ジャーナリスト)


アメリカの大統領選挙は、さまざまな過去の総括、世界戦略、国内政治の総決算と未来を見せてくれる。なので、追いかけていると、凄い勉強になる。長期間に膨大な金額をかける選挙戦にぜひもあるとは思うが、政治を考え直す上では、毎4-8年ごとにこういう全国民を巻き込むロングランの政治論争があるのは、僕は悪いことではないと思う。結局は、若者や、選挙に足を運ばない層をどれだけ動員して、啓蒙し続けるかが、民主主義の質を問うことになるのだろうから。それにやっぱりこうして細かく見ていると、人類のフロントランナー的な部分があるようなぁとしみじみ思う。日本、西ヨーロッパ、北米はの先進各国の動きというのは非常にどれも似ている。もちろんその国のローカルな変数はあるんだけれども、大きなマクロの仕組みが似ている。そりゃ、経済のステージが似ていると、似るんだよね。先進国では、もう極端な政策が取れなくなっていて、常に中道の現実路線に落ち着かざるを得ないのがここずっと続いている。しかしながら、新興国の対等と、グローバリズムによる富の平準化が起きて、特権的だった先進国の中産階級が崩壊し続けている。このトレンドは不可避かつ、不可逆的で、今のところ手の打ちようが無い。なので、じわじわと、先進国の中産階級が、崩壊して、生活が苦しくなっていく中で、政治的に極端な変化を望むように、我慢がきかなくなってきている。しかしそういっても、ちゃんと教育され世代を重ねた先進各国は、理性的な、リベラリズムの浸透した市民が育成されている部分も無いわけではない。いくならんんでも、極左や極右的な意見が、結局のところは世界的な破滅の引き金になってしまいかねないということは、わからないでもないはず。そのバランスを、どう市民は考えるのか?。その重要な試金石になるのが、この選挙だと思う。

2016-02-22

新しい形での左翼の勃興が見られるが、本質的な問題点である理想を見て現実を見ない部分は変わらない。現実的な左翼の旗手は現れるのだろうか?

これは世界的な傾向だが、アメリカの若い世代でとくに顕著だ。1980年以降に生まれたアメリカ人で、民主主義国家に暮らすことが大切と答えた人の割合は30%に満たない。1970年以降に生まれたアメリカ人では、民主主義を「悪い」あるいは「非常に悪い」とした人が5人に1人を超える。1950年から1970年の間に生まれた人と比較してほぼ2倍の割合だ。

 筆者は数十年にわたり、民主主義と民主主義政治を研究してきた。その間ほぼずっと、民主主義に対する失望が広がっていくのを見守ってきた。筆者のような人間は、バラク・オバマを大統領に選出した2008年に若者が大挙して投票所に足を運んだのを目にしてホッと胸をなでおろしたものだ。若い世代が政治制度に参加しているのを見るのは嬉しいことだった。

サンダースを熱狂的に支持する若者たちは、民主主義を信じていない

Young Voters Embrace Sanders, but not Democracy

アメリカの若者は、政治からも民主主義からも締め出されたと感じている

2016年2月9日(火)18時32分

クリストファー・ビーム(ペンシルバニア州立大学マコートニー民主主義研究所専務理事)

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/02/post-4498.php



バーニーズさんとトランプさんへの支持の姿が見えてきた気がします。これって、かなり純粋な形での左翼のエネルギーの盛り上がりなんだろうなと思うのです。特に、バーニースさん支持は、それが顕著。そして、たぶん現実路線で考えれば、どうしても左翼と右翼の極の中間である中道路線ならざるを得ず、そして両方のコアな支持者たちからの失望を生み出す。これって、たぶん全世界的な傾向にある最先端の現象なので、今後どう展開していくのかが、興味深いです。



ヒラリー応援団には、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)活動家、人権理事会(HRC)、家族計画連盟(Planned Parenthood Federation)といった支援団体のメンバーが目立ち、まとまった感じだった。

 一方のサンダース応援団は若者が多いが、60〜70歳くらいの年配の人が結構混じっている。彼らも、かつてはジャック・ケルアックの本をベルボトムのジーンズのお尻のポケットにつっこみ、ウッドストックや反戦運動に出かけた若者たちなのだろう。

 大学の学費を無料にするためには、巨額な資金が必要だ。医療費もそうだ。「ではその資金はどこから持ってくるのか?」という人々の疑問に対して、サンダース陣営からは「ウォール街から」という答えが戻ってくる。

 シンプルな回答にサンダース支持者は満足しているようだが、少しでも現実的になれば、それが不可能なことは明らかだ。彼らが望むとおりウォール街を解体して搾取しても、経済の混乱を引き起こすだけで国民全員に無料で大学教育と医療を与えることはできない。サンダースが成功例として挙げる北欧諸国は租税や消費税が高いが、彼らはアメリカの税金が上がるのは断固として反対のようだ。トップ1%の金持ちが下方99%のコストを払えばいいと信じている。

 サンダース信奉者たちは、「タダ」を実現するコストについては考えない。


サンダース旋風の裏にある異様なヒラリー・バッシング

実現困難なサンダースの公約に共感してヒラリーを敵視する「バーニー・ブラザーズ」とは

2016年2月17日(水)15時30分

渡辺由佳里(エッセイスト)

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/02/post-4539_1.php



なるほど。非常に純粋な左翼の発想ですよね。支持者の雰囲気も、まさにですね。世界的に左翼の復活が見られる国際的な流れに凄く沿っている気がしますね。日本では、これがなぜ政治勢力として現れないのかが、すごく不思議ですが。。。。アメリカ国民が、こうした純粋な左翼的な理想に対してどういう答えを出すかは非常に興味深いです。

2016-02-11

ほう、この人は、オバマ政権を新秩序の形成という意味で、高く評価しているわけだ。米国の雰囲気と真逆だな。

米国の外から客観的に眺めれば、この大統領選の最大の焦点は、衰えたりとはいえ依然、世界最大の軍事力と経済力を持つ米国が、そのパワーを振り回しさえすれば世界を気儘に操れると思い込む帝国幻想からきっぱりと卒業できるかどうかにある。

本当は米国は、冷戦が終わると同時にそのことを考え始めるべきだったが、当時のブッシュ父大統領は「冷戦という名の第3次世界大戦に勝利した。旧ソ連がなくなって、米国は『唯一超大国』になった」と錯覚し、湾岸戦争を発動し、今日の中東大混乱に至る最初の火種を撒いた。次のクリントン夫政権は、軍事費を大幅に削減し、軍事技術を大胆に民用に転換して、軍事力よりもむしろITハイテクと金融で世界をリードする新しい米国を追い求めたが、それを確実な軌道に乗せるには至らなかった。その次には、間の悪いことにブッシュ息子が登場し、その暗愚に付け込んでネオコンが政権中枢を占拠したところへ、さらに間の悪いことに9・11が起きてしまった。

ブッシュ息子の歴史に対する罪の最大のものは、父の「米国=唯一超大国」という誤った時代認識を、「単独行動主義」や「先制攻撃主義」などの現実の専横的な対外政策として具体化し、やらなくてもいい2つの戦争に米国を引き込んだことにある。そのブッシュ父子の度しがたい誤謬の後遺症を何とかして克服しようと悪戦苦闘したのがオバマで、ひと言でくくれば、「米国は世界の警察官ではない」と宣言したり、「核廃絶」を口にしたり、中国やロシアを新しい世界秩序の中に引き込もうとしたり、帝国幻想からの脱却に力を注いだものの、旧秩序は崩壊しつつあるのに新秩序はまだ出来ていないという歴史の裂け目に填ってジタバタしている内にISと世界的なテロの横行という事態を招いてしまったということだろう。しかし彼が新秩序の形成に向かって努力したことは疑いのない実績で、それを引き継ぐ政権が次に登場するのかどうかが世界の関心事である。

ネオコン・ジュニアのルビオやネオコンにも繋がるキリスト教右翼のクルーズでは世界は闇だし、トランプでは世界は地獄である。サンダースは世界のことには関心がなく、クリントンは関心も知識もあるが、オバマよりタカ派で、オバマの悪戦苦闘を正しく受け継ぐことが出来そうにない。なぜならブッシュ父の「唯一超大国」論と民主党旧世代の「グローバル・リーダーシップ」論は、同じ帝国幻想の2つのバージョンでしかないからである。こんな米国と世界はどう付き合っていけばいいのだろうか。


絞られてきた本命。米大統領候補者「ザ・ビッグ5」ってどんな人?

http://www.mag2.com/p/news/146986


おお、この人は、オバマ政権のヘリテージに高い評価を与えるのだね。うん、僕も分析すると、凄くそう思う。けど、、、アメリカの雰囲気は、そんな感じ微塵も無いよなー。もう現実が変わらないのはいい加減にしてくれというのが噴出している感じ。。。

2016-02-09

ハーフタイムショーは、非常にアメリカ的

Lady Gaga - National Anthem - Super Bowl 2016 (HD 1080p) Full Video

先日のスーパーボウル。これ、いやーすばらしかった。歌のうまさがとんでもない。。。

Super Bowl 50 Halftime Show - Bruno Mars & Beyonce ONLY [HD] 2016

全然予備知識なかったので、UKっぽいColdplayの後に、Bruno Marsが出るとは思わなくて、おもわず家族で、うぉって叫んじゃった。2015年大ヒットなんですが、これを、ビヨンセと歌うとは!!。いやー感動した。つーか。Bruno Marsかっこようすぎっ。それにしても、ビヨンセすすごい太ってない??これ。



#Pokemon20: Pokémon Super Bowl Commercial

#Pokemon20: Pokémon Super Bowl Commercial

昨日のSuper BowlのポケモンのCMはよかったなー。

さすが町山さん、いろいろ読んだり見たけど、この大統領選の評価が最もわかりやすく、かつ深いところをついていると思う!

民主党支持だったドナルド・トランプ

町山智浩)90年代もビル・クリントン支持。っていうか、ものすごいお金を寄付しています。で、共和党っていうのはアメリカの保守党政権で、白人がほとんどで、キリスト教徒がほとんどで。キリスト教福音派とか、そういった人たちに支持されている保守的な政党なんですけども。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)で、ポリシーとしては女性の人工中絶を全て犯罪化するとか、同性愛の結婚を認めないとかですね。そういったことをポリシーとしてて。それで、オバマケアと言われている国民全員に健康保険を与えるというのも反対してるんですね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)ところが、ドナルド・トランプはそういった共和党のいままでのポリシーに賛成したことはこの間までなかったんですよ。2010年まで。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)徹底的に民主党側のポリシーを持っていたんですね。発言なんかでは。それが、2010年から急に共和党に寄り添って。共和党に入って。初めて登録をして、それで出てきたんで。共和党の内部の保守的な人たちは、ドナルド・トランプにバーッ!っと支持しましてですね。要するに、共和党が乗っ取られる形になっちゃったんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)共和党内の右寄りの人たちが一気にトランプ支持に行ったんで、共和党は内部にもともとすごく右寄りの人たちを育てていたんですね。ティーパーティーって言われる人たちですけども。それが、ごっそりトランプ側に行っちゃったんですよ。

(赤江珠緒)はー。ええ、ええ。

(町山智浩)しかも、ティーパーティーの選挙の参謀とかまでトランプ側に付いちゃったんですよ。トランプの選挙参謀とか選対って言われている戦略家たちはもともとティーパーティーの人たちなんですよ。

(赤江珠緒)あ、そうですか。じゃあトランプさんはなんで民主党から出なかったんですか?


(町山智浩)突然ポリシーを変えて共和党から出てきたんですね。だから、共和党側は『トランプは共和党を破壊するために内部に入ってきたトロイの木馬のようなものなんだ』っていう風に言っていたんですよ。

(赤江珠緒)ああー(笑)。むしろ刺客だった。うん。

(町山智浩)そうそう。『共和党を内部分裂させて右派を全部持っていっちゃうために入ってきたんだ』って言って。それでなんとかトランプさんを共和党の候補にしないようにずーっと戦い続けていたんですけど。この間まで、それが上手く行かなかったんですよ。

(赤江珠緒)へー。ええ。

(町山智浩)で、このアイオワで今回、テッド・クルーズという候補者が共和党内で勝ちましたんで。ちょっと共和党主流派はすごくホッとしている状態なんですよ。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)特に共和党って実はこんなに保守化してなくてですね。一時はすごく共和党支持のものすごい右翼の運動家がいたりして。ウェルチっていう人なんですけども。その人も大金持ちで、お菓子で儲けたお金で右翼運動をしていたんですね。で、そういう人たちがいるんで共和党の評判がよくないってことでもって、共和党は内部でずっと戦っていて。で、新しい正しい穏健な保守としての新保守主義とか、新自由主義っていうものを、イデオロギーを固めていって。それをレーガン政権にサジェッションして。レーガン政権に新保守主義をやらせて、やっと政権をとったんですよ。80年代に。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)だから、こういうものすごく右翼的な人が出てくると、せっかく作った共和党の基盤が崩れちゃうんですよ。



http://miyearnzzlabo.com/archives/35705

町山智浩 2016年アメリカ大統領選とドナルド・トランプを語る


なっ、、、なるほど!!!!。さすが、町山さんだ。この次に書いてあるサンダースさんが、そもそも民主党員でないこと。そして、ブルームバーグの出馬の意味にが、全部つながる。うーん、すばらしい。これで理解がまた深く進んだ。今まで読んだ、どの記事よりも、わかりやすい。いやーすごい。



Full Speech: Donald Trump Rally at Dubuque, IA Regional Airport (1-30-16)

2016-02-08

『女王、エリザベスの治世 先進国の王政記』 小林 章夫著  イギリスの現代60年史をざっと俯瞰するにはとても読みやすい新書

女王、エリザベスの治世 先進国の王政記 (角川oneテーマ21)


君主とはどういうものだろう?


半藤一利さんの昭和史を見ながら、昭和天皇独白録を読みつつ、君主としての昭和天皇については少しづつわかってきた。彼は親欧米であったし。自由主義を基調とする立憲君主主義者だったし、時々の日本の軍部に対する批判的な眼差しや行動から言っても、先の戦争における戦争犯罪人には見えない。


しかし、外国からや国内にも、強く彼の戦争犯罪を問う声がある。


これはなぜなんだろう?と思っていました。イギリスの情報部はとても優秀で、戦争中には、昭和天皇や重臣グループが開明的な自由主義者で、戦争に反対していることは掴んでいました。にもかかわらずこういう論調があるのはなぜだろうか?。


ということで、各国の君主はどういう行動をしているんだろうか?ということが興味になってこの本を手に取りました。


ちなみに、上記の昭和天皇の戦争責任を問うときにわかってきたことが二つあります。


一つは、昭和天皇が当時の水準からしても見事なくらい英明な君主で、自由主義的で立憲君主制を強く意識して、生涯その行動に忠実な人であったこと。


しかし同時に、憲法違反であったり、彼の受けてきた教育からすると「やってはいけないこと」ではあるにせよ、、、天皇大権を利用して、暴走する軍部を実力をもって排除しなかったことは、それはそれで君主としては罪なんですよね。外国の反応というか、冷静に各国の能動的な君主との比較を見ると、天皇は消極的すぎた。

もちろん、システム社会工学、立憲主義何でもいいのですが、天皇が自身の意志で、天皇大権を強引に利用することは、それはそれで大きな問題があります。それをコントロールする議会も貴族も育成されていないのに、そんなことすれば、国にどれほどの惨禍がもたらされるかわかりません。昭和天皇は英名でしたが、君主が独裁権を使用できるとなれば、暗殺して首を挿げ替えればいいわけですから。

まぁ長期的に見れば、天皇が独裁的な大権を使用することの可否はいろいろあります。

とはいえ、昭和のごく初期の短い間にこれができなかったことは、、、、それは、確かに問われるポイントなのかもしれない、、、と最近感じています。なぜならば、いくつかの意思決定で、彼は統帥権等にはかなり細かく介入しているわけだから。。。、できないわけではなかった、、、となる。可能であるならば、良心に照らしてなぜ決断できなかったか、という個人の問題は問われると思うのです。


昭和天皇や彼を取り巻く重臣グループの歴史や本を読んでいて、最初に凄く思ったのは、これほど自由主義的で、立憲君主の概念がよく分かっていて、軍隊、内閣、議会に裏切られ続けている人を、責めるのは酷じゃないか?ということでした。僕は団塊の世代Jrなので、基本的には心情が左翼よりは右翼の方向にウェイトがかかりやすいばバイアスがあると思うのですが、それもあって、非常に同情的に感じていました。しかも、もう10年ぐらいいろいろな本を読み続けていますが、この感覚を裏付ける資料や本ばかりで反対事実を見たことがほとんど皆無なので、まぁ、そうなんだろうな、、、と思っていました。

裕仁天皇の昭和史―平成への遺訓-そのとき、なぜそう動いたのか (Non select)


けれども、もう少し広く外国の意見を冷静に見てみると、、、、というか、海外の君主制の、、、もう少し言えば、元首の権限を見てみると、やっぱり、昭和天皇の帝国憲法の権限と似ているものは多くあるわけですよ。統帥権は、つまりは軍隊の運用権限や開戦の権利とか、結構大きなものが付与されているケースが多い。それを、あとから議会で手綱をかけるという形のようなんですね。


なので、当時の日本は、まず何といっても、暴走した軍部(統帥権)を抑える方法が簡単にあったんです。それは、予算の承認を議会がしなければよかったんですね。これが構造上難しくなったのは、大臣の現役武官制のせいで、これって広田弘毅首相の行ったことですよね。226事件の後とはいえ、、、これは大失敗だったと思います。広田首相のこのことは大問題と思いますが、、、、同時に、その前の若槻礼次郎内閣だっけ?、満州事変のために、朝鮮軍の越境を認めたことは、やっぱり大失敗だったと思います。あそこで予算つけなければ、陸軍の暴走は止まったはずです。なので、議会と内閣の罪は相当重い。


また同時に、同じように、統帥大権をあやふやながらもっていた天皇が元首として、戦争を認めないというのは、やはり構造上可能だったわけです。しかししなかった。理由はかなり同情できるとしてもです。実際には、内閣の奏上は無条件で承認する立憲君主制をほぼ貫いているわけだから、それを文句言うのは、、、難しいとはいえです。


ちなみに、しかし、これどっちが良かったかは、非常に難しい問題です。イギリスで議会制度が機能するようになるには、王様がめちゃくちゃ戦争しまくって、税金かけまくって、フランスとなんか100年くらい戦争してて、もうめっちゃくちゃやり続けるのを100年とか見続けて、、、こりゃー君主に自由にやらせんのはダメだってなった伝統があるわけですよ。日本はね―――そういうのないんですよね。なので、3権分立的な、権力のバランサーがうまく機能品かったんですね。そのバランサーがないところでは、君主が勝手にやらないで、議会と内閣に任せるという昭和天皇の姿勢は、とても先進的で開明だったと思いますよ。けど、それが利用された上に、議会も内閣も、、、、まともに牽制できなかった、、、。難しい話です。

仕事に効く 教養としての「世界史」



そんなことを考えているうちに、では、イギリスの国王は、どういう風なんだろう?と思って手を取りました。前置きが長すぎですね(笑)。前置き長すぎて、各気力が消えてしまいました。



ちなみに、『クイーン』『国王のスピーチ』や『鉄の女』など、イギリスの政治を扱った映画はたくさんありますので、このへんも勉強し直してもう一度みたいところです。やっぱり歴史の大きなマクロの流れと構造がわかってみるのとでは、意味合いが全然違って見えますもん。このへんがわかってくると、炭鉱もの素晴らしい映画である『リトルダンサー』や『ブラス』などのその他の英国映画の意味も文脈が全然変わってくると思うんですよねー。楽しみです。


英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 コレクターズ・エディション [DVD]


最近、歴史好き仲間でチャーチルがすごいって盛り上がっていて、同時に、ヴィンランドサガで、実はイギリスの成立は、クヌート帝国(ヴァイキング)のせいだったんだ!というのがわかって、連合王国が熱いんです(笑)。

ヴィンランド・サガ(14) (アフタヌーンKC)

ちなみに、この動画、面白かった。やっぱり大英帝国は、日本の近未来のモデルとしてみるべきフロントランナーだといつも思います。

【アゴラVlog】大英帝国はいかにして借金を踏み倒したか

イギリス 繁栄のあとさき (講談社学術文庫)

2016-02-07

Celebrating The Farewell Season: Opening Sequence - AMERICAN IDOL

Celebrating The Farewell Season: Opening Sequence - AMERICAN IDOL

TOP24が出そろうところまで見ました。今年で最後かと思うと感慨深いです。

Tristan McIntosh - Final Judgment - AMERICAN IDOL

僕のお気に入りは、Tristan McIntoshですねー。かわいい。しかもめっちゃ歌が上手い。これで15歳。

Mackenzie Bourg - "Can't Help Falling In Love" by Elvis Presley - AMERICAN IDOL

Mackenzie Bourgは、この歌でやられたなー。この子は才能があるタイプなんで、プロデューサーとかもできるでしょうね。いやーうまいです。

Dalton Rapattoni - Solo Round - AMERICAN IDOL

Rapattoniは、なんといっても、ファイナルファンタジーの出てきそう(笑)って奥さんといつも話している。イケメン。

Lee Jean & Sara Sturm - Solo Round - AMERICAN IDOL

この二人の初々しそうなのもよかったなー。

アメリカ大使館の情報が、とっても面白い。

http://amview.japan.usembassy.gov/

http://iipdigital.usembassy.gov/welcomeusa.html#axzz3zPflWH13


最近、Facebookでよくアメリカ大使館の記事を読んでいるんだけど、こっちに住んでいても気づかないようなことを、いろいろ紹介してくれて素晴らしい。日本語なのも、素晴らしい(笑)。いや、ほんとうに世界は変わったんだなと思います。こういう情報が直接、PCやスマホがあれば、誰でも好きなだけ直接見ることができるのだもの。グラウンドホッグデーなんか、もちろんのこと知りゃーしなかったけど、帰ってきたら、子供たちが意味不明のことを言っているんで、、、なんだろう???ってよくよく聞いてみたら、学校でこの話が盛り上がっていたみたいなんですよね。こういうのも、FBのフィードに流れてくるのを意味なく眺めてただけだけど、ああ!!それのことか!!とつながりました。こういうの大事だよなー。


こういう言うどうでもいいようなディティールの知識が積もり積もって、ドラマとか映画とかの見方が、めちゃくちゃ変わっていくんですよね。やっぱ長生きしたり、いろいろなところに行って、いろいろな経験すると、世界への見方が変わって楽しーです。



ホワイトハウスの内側:家庭菜園

大統領のパスポート

大統領先遣隊の舞台裏 パート1

ホワイトハウスの内側:海兵隊歩哨

昔読んだ、この本を思い出した。

大統領になったら―アメリカ大統領究極マニュアル

2016-02-06

『同居人の美少女がレズビアンだった件。』 小池みき著  僕の一番の感想としては、著者の小池さんが、すげーこの子いい子!というか、魅力的で、いいなーって全編思いました。

同居人の美少女がレズビアンだった件。 (コミックエッセイの森)

評価:★★★★星4つ

(僕的主観:★★★★★5つ)

僕は、レズビアンというかセクシャルマイノリティについては、まったくわからない。自分にそういう嗜好が全くないせいもあるし、そういう友達に出会ったこともほとんどない。なので、さっぱりわからないし、そもそも特別に興味もない。自分に関わらない限り、そもそもよくわからないのだ。むしろナルシシズムの病というかアダルトチルドレンというか、自分のことで精いっぱいだった若い頃(いまもかな?)は、そんな他のこと考えている余裕がそもそもなかった。まぁ、唯一少し変な部分があるとしたら、小説家の栗本薫さんが好きすぎて、BL黎明期に3ケタレベルの小説を読み込む小中学生であった(笑)ということと、凄い量の物語を読んだ結論としての最も美しい愛だなと思ったのは、栗本薫さんのBLの男同士の愛だった(笑)っていうことぐらいか。なので、現実にぶつかったことがないので、自分に偏見が強くあるのかないのかすらも、そもそもよくわからない。


なので、この漫画のことを特にうまく記事がかけるわけでもないんですが、、、、一番に思ったのは、p142あたりの話が、凄い僕には胸に響きました。というか、主人公である牧村さんよりも、それを眺めているというかそばにいる著者の小池さんが、いいなー、この人いいなーって、凄い思いました。このシーンはね、結局「なにもない」小池さんに比べれば、牧村さんって、凄い恵まれている「持っている人」なんですよね。別に、セクシャルマイノリティだろうがレズビアンだろうが、、、ただ単に彼女がうらやましい、と吐露する小池さんは、正直だと思うんです。僕も大変だというのはわかるけど「何も持っていない自分」から考えれば、若い頃ならば、絶対そんなドラマチックな人生に、うらやましさと嫉妬を感じただろうと思う。けど、、、あーーーって叫んで、クリスマスイブにこんなのは嫌だといって、牧村さんたちにワインを買って、プレゼントするんですよね。僕、胸がキューーーってなりました。この子なんて、いい子なんだ!ってぐっと来た。これって、ナルシシズムを壊す瞬間なんですよ。自分、自分、っていっていてもしゃーないじゃないか、まぁ、そこはぶった切って、ワインでもプレゼントしとくか、クリスマスだし!と思える、比較級の嫉妬の世界を、たった1Pの葛藤で、ぶっ壊せる。僕、こういうのが、正しい生き方というか、真っ当なものだと思うんですよねー。僕は全編で、ここが一番ぐっと来たなー。この漫画を、小池さんが書くからこそ意味があるものになると思うとあとがきで書いている牧村さんは、見る目あると思う。すごくよかった。


海燕さんが絶賛していた『百合のリアル』の方は、まだkindleになっていないんですよねー。これ、絶対読みたい。というか、漫画でも牧村さんが言っている「言葉の暴力」・・・・・言葉というものはカテゴライズして、レッテルを張ってしまう暴力性があって、あるがまま、でみることができないものなんですよね。このことに凄く自覚的なのは、僕は凄いイイなぁと思いました。僕は、「何者でもないパンピーな自分」「何の物語も発動しない普通の人生を生きる自分」が心底さびしく悲しく悔しく思って生きていた人なので、僕らの世代の頃のフェミニストでもヲタクでもレズビアンでも何でもいいのですが、権利を主張する第一世代の人々の「声高な様子」だけで、げんなりしてしまって、もう聞く気が失せてしまうんですよね。中身がどれほど意味があったとしても、おれが!おれが!!私が!私が!!!と自意識をぶつけられると、凹むというか、疲労するというか、、、、。自分の内面だけでも、それを飼いならすのが大変なのに、人のことまで聞いてらんないって思ったんですよねー。けど、牧村さんがどういう人かは、まだ本もに読んでいないので、この漫画だけで軽々しいことは言えないのですが、「なにかになりたい」わけではなくて、自分自身になりたいのですよね・・・・ああ、僕らの(僕は40台です)下の世代の発想だなーって、凄い読んでいて、等身大でナチュラルで、いいなって思いました。時代は、ここまで来たんだって、なんとなくホッとしました。『百合のリアル』これは、ぜひともよまなきゃです。


そういえば、この人を等身大に、あるがままに見るってのは、僕がずっと中学生の頃から、どうあったらそうあれるか!と考え続けてきたんですが、まぁ、なかなか難しいのですが、これを意識できること、言葉がどれだけ暴力があるのか、その限界を知り、それを道具としてどこまで使うのか?と思える人は、それだけでだいぶ等身大に近づけるようなので、そこはいつも意識したいと思います。ちなみに、この「あるがままをみる」って、やらねばならん!!と使命感に燃えたのは、栗本薫さんの名探偵伊集院大介シリーズですよねー。なつかしい。あれつながりで、西田幾多郎の純粋経験まで、すべて読みましたよ(笑)ぼくわ。でも結局、偏見の色眼鏡なしの、あるがままなんて、不可能なんですよね。最初は、色眼鏡を取ることをがその手法かと思っていたんですが、、、違うんですよね。たくさんの物語(=現実と他者)に触れて、自分でない何者かに少しでも触れる経験を、多様な軸で、たくさん積み重ねていくことで、自分の自我の牢獄から脱出して自由になって行けるようになるんです。僕には、レズビアンとして生きる人生も、フランスに住む人生も経験していないので、よくわかりませんが、でもこうして物語で追体験させてもらえると、へーそんな人生もあるのか、ありえるのか!とドキドキします。いやー面白いマンガでした。


早くkindle出てくれないかな、、、、。


百合のリアル (星海社新書)


追記


・・・・・本人が読むとは想定していなかった(笑)。こういってもらえると、なんだか恥ずかしいですが、本人に伝わるというのはうれしいです。凄い良かったです。



昨日の夜、海燕さんが、『百合のリアル』を絶賛している記事を見つけて、これは読んでみたいなと思ったんですが、kindleがなかったので、とりあえずマンガを読んでみようと、期待せずに手に取った(というかAmazonぽちった)のですが、本当に良かった。寝る前に3回ぐらい読みなおしたので、中身が良かっただけではなく、楽しかったんだと思う。



いまどきエンタメ解剖教室

モテるためにはどうすればいい? あるレズビアンの答え。

http://ch.nicovideo.jp/cayenne3030/blomaga/ar964870



他の人は、どうなんでしょうか、、、僕はこの漫画を全編、どうも牧村さんが主人公なのではなくて、「それを眺めている著者の小池さん」に感情移入して読んでいたようなのですね。なので、一番感動して心に刺さった部分は、小池さんの独白の部分でした。決して、このエッセイ漫画は、牧村朝子という特別なキャラクターの物語になっていないところが、素晴らしかったんだと思います。


えっと、わかりにくいので、もう少し敷衍するとですね、このエッセイ漫画は、著者の小池さんのニュートラルで、どちらかというと、特執着しない、冷めたともいえるような、冷静な視点で、対象を「眺めて観察している」という距離感のある視点で描かれています。彼女とあまり仲がいいわけではありませんでしたという途中の小池さんの説明は、非常に納得できるものでした。


たぶん、小池さんは主人公ではないので、背景が語られていないのですが、ちゃんと若者らしく孤独もあり、いろいろやるせない思いもあり、いろいろな人生の背景があるんでしょう。でも、そんな「私のことを見て!とアダルトチルドレンみたいなこと言ってもしゃーない!」という割り切りというか、凄くさっぱりとした感じを、著者の振る舞いから見て取れます。僕は、物凄くこういう人に好感を持ちます。だって、大人じゃないですか!!!。大人っているのは、「おれがおれが!という自分が主人公になりたい!!」と叫ばないで、それはいったん脇に置いておいて、やらなきゃいけないことやるってのが、大事なことだと思うんです。でも、難しいですよね。でも、そうやって、主人公の座を他者に譲り渡して生きる人生は、ちょっと寂しくもあり、せつなくもあるんです。そういうのを抱えて、みんな、血反吐を吐くように生活のために働くもんなんですよ(←経験から(苦笑))。金は、降ってこないですからねぇ。



たぶん、この漫画を少女漫画として考えるならば、牧村朝子さんは、主人公なんですよね。常にすべてにスポットライトが当たっている。そして、それを見ている脇役Bぐらいが、著者の小池さんの立ち位置。けど、僕がこの少女漫画で、誰が一番魅力的かって考えたら、この脇役Bの立ち位置のヒロインのサポート役の子です。少なくとも、僕にはそう見えた。こっちの物語ぼくに見せて!!と思うんですよね。なぜならば、主人公にはドラマトゥルギーがあるので、戦って生きていく必然の理由があります。けれども、脇役には、それがさほどない。その中で、自分をきちっとバランスを持って、嫉妬を吐き出しながらも、笑顔でそれをぶったぎって、主人公の祝福できる、、、これが、こんな、ええ子いないわっ!!!!って、思うじゃないですか(笑)。



はぁはぁ、熱くなった(苦笑)。まぁそれは置いておいて、エッセイ漫画というのは、対象をただ単に書いて、対象が面白ければ成り立つものではありません。漫画の書き手の視点の視座セットされていないと、つまらないものになります。いいかえれば、対象が全く大したことがなくとも、著者の独自の切り取り方で、とても芳醇な香りを放つ物語に変わるんです。



なので、この作品は、牧村朝子さんというドラマを、外から冷静に眺める小池さんという視座がセットされて成り立ったもの、素晴らしい出来なっていると思いました。それは、やはり読者にとっては、レズビアンや、そもそも芸能人である牧村さん、フランス人の恋人とフランスで暮らす彼女に対しては、感情移入はしにくいはずですし、それこそ、対象が「特別な存在である」というある種の切り離しの効果を持ってしまうのが普通です。いや、実際、どう考えても、僕らパンピーからすれば、特別ですよね。けれども、それを、等身大の僕らと同じ、しかも特に深くレズビアンなどメッセージに共感するでもない、小池さんが、適切な距離を持って、特別な存在としてではなく、等身大の一人の人間として友人として少しづつ関係が深まっている様を見ていくと、、、、これって、普通のパンピーである僕らが生きる生活とのリンクを感じさせてくれると思うのです。なので、このエッセイ漫画、凄いい出来だ!!と思いました。まさに、小池さんでなければ書けない距離感だったと思います。



ちなみに、僕は40台のおっさんなので、この20代の若者たちの話を聞いていると、いやーすっげぇー若いなーと思うんですが、、、、なんか読んでいて、凄いうれしかったです。なんというか、凄い大ざったぱなんですが、やっぱ日本いい国なんだな、日本って未来に希望が持てるんだなって思ったんですよ(笑)。だって、こんなにもナチュラルに、等身大に「自分自身になる」ことを、ちゃんと目指す若者が、いっぱいいるんだって思ったんですよ。小池さんと牧村さんの関係って、いいなって思いますよ。適度に距離があって、お互いの人生の物語に対するリスペクトがあって。ちゃんと自立したやりたいことがある同士で、出会えてよかったと思えて、、、、



僕は10年ぐらいこのブログ書いていますが、90年代から00年代にわたっての、ナルシシズムの檻に閉じ込められた大量の自意識の病のテーマを分析したんですが、いやー最近、そういうのがどんどん弱くなっている気がするんですよね。ああ、いい時代になっているんだ、と凄く思うのです。日本は、貧乏になっていますが(笑)、でもずっと豊かになっているんだ!って実感します。



別に人間のいる世界は、どこも変わりません。社畜リーマンとして、日本でボロボロになりながらアニメと漫画にまみれて生きていくんだなぁ、まっ、それでもいいや、楽しいから、とあきらめていた僕が、なぜかアメリカで暮らしていたりしてみても、こう数年住んでいると、どこの国にも良さと悪さがあって、結局、大事なことは「自分自身になる」ことで、それを本当の自由と呼ぶんだろうというのはわかってきました。どこにいても、何者でも関係ないんですよね。Be yourself。はやくにそれに気づいた人の勝ちです。人生は。



なんとなく意味不明の追記になったのですが、いやーなんか昨日の夜記事書いた後さらに何どこ読み返してて、なんか、いやーこの漫画いいなってしみじみしちゃいました。いやー漫画に出会えました。

2016-02-05

日本を社会改良しようとする時に最も起きやすい誤謬は、問題を逆に見ることだと思う。

このポスターをみると、民主党はなぜボロ負けしたのか、いまだにわかってないようだ。たぶんこのコピーでいう「民主主義」とは、「強行採決しない」とか「憲法を守る」とかいう意味だろうが、そんなものは政策ではない。民主党政権が壊滅したのは、選挙で約束した政策を何も実行できなかったからだ。

彼らは問題を逆にみているが、日本の統治システムはきわめて民主主義的にできている。役所の課長補佐が起案し、課長が関係各省と調整し、局長が政治家と根回しした法案が事務次官会議に上がったときは、すべて決まっている。閣議はそれにハンコを押すだけの儀式だ。この過剰なデモクラシーを変えないで「政治主導」などというスローガンだけでは、何もできない。

憲法の建て前とは違って、国会は「国権の最高機関」ではなく、政策は役所がボトムアップで決める官僚内閣制だ。本来はこの統治システムを変える必要があるが、民主党政権は閣僚や政務三役が官僚に命令するだけで政治主導が実現できると考え、概算要求の変更や特別会計の削減などをやろうとしたが、役所の抵抗で何も実現しなかった。

むしろ問題は、長期にわたる自民党政権の中で形成された過剰なデモクラシーを是正し、意思決定を官邸に集中することだ。そのためには官邸スタッフを増やし、局長級も政治任用にするなどの制度設計が必要だ。そういう地味な努力を省いて、岡田代表が街頭デモに参加して「反安倍」を叫んでも、何も変わらない。

http://agora-web.jp/archives/1668413.html

民主党はなぜ嫌われるのか

池田 信夫


ずっといろいろな本を読んできて、考えてきて、日本の意思決定や制度改革、、、、大きな意味での社会改良が、なぜできないのか?、なぜ致命的な失敗に終わりやすいのか、というのは自分なりに、ここだと思っている点があります。それは、社会改良を目指す人々、、、特に反権力側に立とうとするときに、問題点を逆さに解釈するんですね。そこで致命的にすべてを間違える。


反対というのは、日本は、過剰に民主的過ぎて意思決定がボトムにあるという事実が認識できていないという意味です。


物語にも、ラスボスにこだわる構造があるようで、誰か悪いやつがいて、そいつを倒せば、すべてがうまくいくというような物語類型が刷り込まれているようなんですよね。


なので、処方箋が、独裁者の○○を倒せ!とか、そういう話になる。なんというか、二元論による相手の悪魔化合戦が始まるんですよ。でも、それって日本を良くする為には、むしろ逆効果を生むんですよね。日本は意思決定は下部にあってかつ重層的に隠れてしまい、一旦決まってしまったことが、どんどん転がる雪だるまのように膨れ上がって、誰も止められなくなる。この隠蔽と強制力を支えるのは、空気の醸成システム+権力が並列なムラ社会システムですよね。アメリカとの戦争とか、誰もが戦略的におかしいと思っていたのに、止められない。


政府が悪いとか、軍部が悪いとか、そういうのは歴史を見ると、僕はそうは思えません。さまざまな侵略行為も、そういったことがうっかり(苦笑)起きてしまうことは、あってはならないことといったところで、いくらでもある。けれど、問題を悪化させないために、現場の暴走を許さず、一元的に収拾を図ることができれば、たいていは、それなりに収束するんですよ。


戦前の軍部の暴走は、みんなが知っていること(=共有している)なんですよね?。少なくとも、戦前は軍部の若手中堅将校が暴走したのを、止められなかったわけです。というか、止めるどころか、マスコミも国民も議会も軍上層部すらも、自分たちの権力を保持するために、サポートしたわけです。なのに、社長が悪い、総理大臣が悪いとか、何でそうい処方箋なる?っていう様なことばかりいわれています。これって、事実が認識されていないんですよ。日本の害悪は、そういったボトムアップに何十にもあるコンセンサスのシステムであって、問題の解決は、権力がちゃんとした一元的な権力を持っていない!ということにあるんですよ。なのに、権力に歯止めをかけることばかりするんです。そうすると、暴走を抑えるメカニズムがなくなってしまうんです、日本は。。。


そんなことを、思いました。



いまの幸・不幸は誰によってもたらされたのか知りたければ、善悪の基準を排除して歴史を振り返って考えなければならない。それが自己責任的な、すべての問題を個に押し付ける無限ル-プからの脱出もたらす。

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20150522/p2

戦前の日本の何が問題だったのか?悪かったのか?をちゃんと見据えないとだめだと思う。

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20150604/p1

まさに、ここだな

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20150708/p1

俺はまだ本気を出していないだけ!って、能力と実力の違いが混同されているんだね。

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20160203/p2


ちなみに、民主党のことを思うと、いつもこの小説の才国の統治について思い出します。ああ、命令したり、正しいことを言えば、世界が動くと思っている人って、確かにいるよな、、、と。


華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)

2016-02-03

俺はまだ本気を出していないだけ!って、能力と実力の違いが混同されているんだね。

岩田氏は、学歴云々を論じる前に、日本社会の能力観には2つのニュアンスが含まれていると言及する。「(1)能力は、ある漠然とした、一般的な性格のものとして受け止められることが多いこと、(2)能力は、訓練や経験によってさらに開発されるべき、ある潜在的な力であり、したがって、ただちに実用に役立つ力、つまり“実力”とは考えられていないこと」(150〜151ページから抜粋)である。

 一方で氏は、米国の能力観を「訓練と経験によって現実に到達しえた能力のレベル」(149ページから抜粋)と捉えている。そしてこれらの能力観から、米国では日本の競争とは違った意味合いを持つ競争になると説く。「米国社会では、人びとは、いわば局部的にしか競争にまき込まれていない」「競争における個々の勝敗は、人生における長い一連の“戦い”の局面にすぎない」(149〜150ページから抜粋)

 さらに日本の能力観に基づくと、人々が次のような意識を持つことになりがちだと説く。

「“できる人”は潜在的によりすぐれた一般的能力を賦与されており、彼がその気になりさえすれば、いかなる領域においてもすぐれた力を発揮するのであり、逆に、“駄目な奴”は乏しい潜在的な能力しかもちあわせていないために、何をやらせてもうまくゆかないのである」(151ページより抜粋)


http://diamond.jp/articles/-/84419

他人をこきおろす“高学歴な負け組”たちの

底知れぬ心の病み

吉田典史


この記事自体が面白かったというのもあるんですが、おお!なるほど、と思ったのが上の抜粋の部分。日本社会においては、「能力」と「実力」っていうのは、違うものとして捉えられているという点です。


僕は、バリバリの保守的日本企業で、ずっと日本的ムラ社会にまみれてやってきたにもかかわらず、能力というのは実力と思っていたようで、「実際にできないことに意味はない」という信念がずっとあるんですよね。何でこんな能力観になったのか、自分でも不思議なのですが。。。こればっかりは性格ですよね。


でも、この能力=実力という考え方を前提とすると、日本社会では非常にミスマッチな感じで、ずっと僕は、違和感を感じてきたんですが、こう定義されて、なるほど!と思いました。逆にアメリカに来たら、なんだかほっとしたというか、すっきりした感じがしたも、理由がわかりました。アメリカは、能力=実力という前提が普通に浸透している。できないやつは、だめなやつだ!以上で終わるんです(笑)。そもそも、首になるしね。というか首にします。できなければ。


仕事ができないけど、「能力」がある、なんていうことはありえないわけです。非常にシンプル。


しかし日本では、能力というのは、潜在能力、のことなんですね。そして、この潜在能力は、学歴と強く結びついている。


びっくりした!!!


俺はまだ本気を出していないだけ!!!


という、タイトルを見て、僕は大笑いをしたんですが、、、、よくよく眺めていると、、、笑えないなって感じがあって。何か心の琴線に触れるものがある。ずっと、不思議に思っていたんですが、、、、これって、負け組みの人間を、底知れぬ心の闇に誘う、逃げ口上なんだなって思って心が寒くなったんですよね。

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)


同時に日本の人間の評価における大前提でもあるんですよね。


これがあるからこそ、人間は勝ち組と負け組みだけ、言い換えれば結果を出したやつだけが報われる!というわけではなく、万人が平等に評価されるべきという前提が生まれるんですよね。結果が出ないのは、チャンスが与えられていないから、とか本気になっていないから、といういいわけがこの日本的能力観には、インボルブされている。


司馬遼太郎の小説で、日本の学歴の話が出ていて、ある武官が日本は大学を出ると士官いなれるという話をロシアの軍人したら、ものすごい驚かれたというシーンが出てきます。なぜならば、貴族の血筋でなくて、どんな人間でも大学を卒業すればエリートになれる!なんて、なんという平等な社会なんだ!!!と心底驚かれ、それでは、ロシアが戦争で日本に勝てないわけだという話になったそうなんです(笑)。

「明治」という国家

日本の平等システムは、学歴と結びついている。大学を出れば、出自に関係なく社会のエリート層への道が開かれる。貴族主義が当然だった一昔前までは、それこそが凄い平等化装置だったんですね。


いつのまにか、だいぶ変わりました。東大とか一流大学が、ある種の権威付けのシステムになって、「潜在能力」を担保するという風になったんですよね。

前述の能力観をベースにして考えると、4人は拭い去れない劣等感を持っている可能性がある。それは言い換えると、「恐怖心」なのではないか。自分が「実は潜在的な能力が低い人」とレッテルを貼られることに怯え、ささやかなプライドを守るために、会社員をけなし、否定するのではないだろうか。

 岩田氏が唱えるような旧態依然とした日本の能力観が、日本の企業社会の隅々に浸透しているがゆえに、様々な問題が生じることをこの連載では考えたい。たとえば、新卒の採用方法が時代の変化についていけない理由の1つも、このあたりにあるのではないだろうか。社内では、職務給や成果主義がフェアな形で浸透していない。グローバル化が進まない壁の1つも、ここにある。社内でのいじめやパワハラ、セクハラ、長い労働時間、過労死などが発生する大きな理由も、実はこの能力観にあると筆者は考えている。


そして、この記事の結論も、いいところついているなーとうなりました。僕は思うのですが、明治建国期や高度成長期にぴったりフィツトしたアンシャンレジーム、、、というかスキームが、要は時代が変わって反対の効果を生むようになって、内側を腐らせて、日本は滅びの方向にまっしぐらになっているんですよね。これだけ何もかもそろっている世界最高度に、素晴らしい国が、こんなに生活するのが苦しい最悪の国になるなんて、いやはや本当におかしいよ、日本。制度疲労こしているんだと思うんですよ、明らかに。単純い、制度のスキームがあまりに時代に合わないだけ。

日本が世界一「貧しい」国である件について

何度も繰り返すんですが、僕の歴史観として最近はっきりわかってきたことなんですが、たぶん大きな制度変更を目指さないことすなわち、日本を滅ぼすことなんだろうと思うんですよ。なので、護憲とか憲法を守ると主張している人たちは、戦前の日本を滅ぼした人たちと同じことをやっている。理想的な意図は疑いません。けど、複雑な現代は、意図と逆の結果を生むことは、基本です。またこのナショナリズムが横行する時代において、レフトサイドの理想のほうが、社会にとって価値があるのは、僕も共感します。しかし、ならばこそ、日本で最もやらなければいけないのは、たぶん憲法改正。別に中身は何でもいいんじゃないかって思うんです(笑)。


そして、もっともしなければならないのは、9条とかそんなのは、はっきり言ってどうでもいいんです。隣国の中国が台頭するんだから、軍拡と地域とのアライアンスしないなんてのは、現実的にありえません。なぜならば戦争がもっとも起きやすく悲惨なことになりやすいのは、軍事バランスの均衡が失われた時だからです。戦前の日本がアジア各国に侵略したのは、最もシンプルに言い切ってしまえば、他のアジア諸国に防衛能力がないので調子にのったんですよ。ヨーロッパが中国を食いものにして植民地化したのも、それが理由です。平和は軍事力の均衡でしか保たれないんですよ。それ以外の、何があるのか、歴史を見てほしいです。中国の牽制と東アジアの平和のために、日本は、軍事的にはがんばるしかないんですよ。いやでも。そういうなかで、9条とか、もうどうでもいいんですよ。理念で、平和なんか守れないだから、お題目は無駄。日本人は現実的なプラクティカルな人々なので、基本的には、攻められたらみんなで死ぬか奴隷になりましょう!というような殉教意識は、メインの支持を得ません。それは戦後のすべてを見ればわかります。


なので、日本の高度成長期にフイットしたアンシャンレジームを最も変えるのは、まず第一に、自分たちの住む国は自分たちで変えられるのだ!という国を運営する主体意識をとりもどすこと!!です。この自立自尊の感覚が、日本人の若者にはない。憲法を長く変えてない害悪が、究極そこだと思うのです。甘えるんだもん。憲法変えなければ、平和が来るとか国が豊かになるとか、バカなの?っていうよな甘え意識が生まれる。すべては自分たちの手で守り、育てなければいけないという市民意識があまりに低すぎると思う。それは、制度スキームを変えられるという実感がないから。なので、僕は憲法はどうあれ変えるべきだと思うんです。それが、風穴になるから。もう一つは、たぶん変える時一番しなければいけないのは、この一票の格差の是正。とかそっちのほう。9条とか、どうでもいい。あれ、あのままでいいじゃん。現実運用できるなら。あんなとこ争点にするなんて馬鹿にしか見えない。むしろ、選挙制度の方が問題だよ。日本は民主主義が機能していないんだもの。あとは、僕もまだ勉強しきれいないのですが、日本は、司法がちゃんと機能していない。日本的なブラックボックスとムラ社会主義、お上的テクノクラート的正義の最後の砦にしてコアが、司法だと思うのです。特に検察。あのへんが、ちゃんと機能するように国家のデザインを変えるべきだと思うんですよ。。。。そうしないと、日本のエネルギーと未来が、正しい方向に向かわない。

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー 671)


話が大きくなった。。。。いやね、なんちゅーか、、、この能力と実力に関する概念や、それが学歴主義に結びついているところとかが、明治の建国期のスキーム、、、徳川期の日本に対するアンチテーゼとして設計されたスキームと全く環境が合わなくなっているのに、それがずっと継続しているので、みんなバカみたいに道を迷い、おかしなことになるんだと思うんですよ。学歴が平等化システムとしての輝きを持っていた時には、この実力と能力の定義は正しかったし、機能したんですよ。けど、もうそれがバラバラになっている。外部の環境とリンクしていないこと、制度に反映しないことに、縋りつくほど、悲惨な人生はありえません。それを自力で見つけられない頭の悪さは、まぁ、バカだなとは思いますが、、、、しかし、人間は、その制度の中にはまって生きている限り「そうとしか生きられない」ものなんです。外側に行けた人間が、中にはまって泥沼になっている人を笑うのは、僕は違うと思うのです。だって、自分もありえたかもしれないわけですから、そのように。アダルトチルドレンとか、こうした学歴主義こじらせた俺は本気を出していない系の人って、ようは、日本人である限り、必ず「ありえたかもしれない自分の姿」なんですよ。こういう人がいると、凄いうざいので、なかなか現実には、遠ざけますが、、、けれども、自分だって、その予備軍だったし、いまもそうなんだということを忘れてはいけないんだ、といつも思います。


だから、その桎梏にしがらみに雁字搦めから、どのように抜け出るのか?、そこからの話を、いつも考えたいなって僕は思います。だって、しょせんパンピーな日本人なんだもんおれ。「なにものでもない、なにものにもなれない僕ら」、に常に立ち返って考えないと、等身大の自分を失うと思うんですよ。年をとると、勘違いして、若者を見下しやすいんですが、まぁ、しょせん俺なんてそんなもん、的な常にマイナスから出直せ感がないと、なかなか等身大に世界の空気を吸えません。等身大はしんどいけど、最も楽しく、ナチュラルに生きられる生き方だと僕は思います。

Bernard "Bernie" Sandersさんのスピーチを聞いてみた。

In 180 Seconds You Will Be Voting For Bernie Sanders

適当にyoutubeで検索して聞いてみたんですが、筋金入りの左翼ですね。レフトサイドの理想の塊といった形で、本当にぶれない。ただ、一貫性があるということは、いいかえれば現実への適応能力がないということでもあるので、この人が現実的に大統領はないといいたくなるのはわかる気がする。ただ、清廉で、本当に理想主義的。オバマ大統領もスピーチの力だけで大統領になったと揶揄されるほど、理想がアメリカに訴えかけた部分があるので、なにがあるかはわからないですけどねー。

Why African Americans are on FIRE for Bernie Sanders

筋金入りのリベラリストなんですねぇー。それにしても、この左翼の一貫した生き方をしながら、上院議員として、政治家として、名誉ある人生を送れるわけですから、アメリカは面白い国だと思うのです。日本の場合は、左翼は共産主義に寄ってしまうので、ソビエトや中国といった、パワーポリティクスに接続されて、政治の理想ではなくて現実の外交と政治闘争になってしまい、、、この場合は、現状の政府を転覆させる外国の先兵になってしまう。それは、オルタナティヴな選択肢が、現状の政権の否定になるからですね。けれども、アメリカの場合は、基本的に政府に反抗するするとしても、目的は政府の転覆ではないんですよね。共産主義が毛嫌いされて嫌われているので、「全く違う形の権力」を考えないんですね。なので、左翼も、激しいナショナリストで愛国者でありながら、現状の権力に対して反抗するというロジックが形成される。なかなか興味深いです。



このサンダースですが、60年代から「反戦・反格差」を主張として掲げており、自分は「民主的な社会主義者」という立場を一貫して通しています。さらに大統領選で「政治による革命を目指す」としています。政策としては「空前の大増税を行って富裕層の富を吐き出させ」、「スウェーデンや日本のような政府一元化の健康保険制度」を導入、さらには「公立大学はすべて無料化する」という公約を掲げています。

 こうした主張は、2011年から数年間、北米で盛り上がった「オキュパイ(占拠)デモ」の運動や、欧州の新しい左派勢力、例えばイギリス労働党のジェレミー・コービン党首、スコットランド国民党のニコラ・スタージョン党首(スコットランド自治政府首相)、スペインのパブロ・イグレシアス(新しい左派政党「ポデモス」の党首)などの政治的主張に繋がっていると考えられます。

プリンストン発 日本/アメリカ 新時代

なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?

2016年02月04日(木)17時00分

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/02/post-807.php



Bernie Sanders & Hillary Clinton Over The Years: Then vs. Now

ヒラリー・クリントンの湾岸戦争、イラク戦争への是々非々の態度を見ると、バニーサンダースさんの一貫性は際立っていますね。けれども、偉大な大統領は、基本的に選挙のキャンペーンで、どんどん様々な意見を取り入れていくグレイトコミュニケーターで、かつ現実主義者な人が多いので、どっちがいいかというのはこういう形で、評価できないのではないのか。それにしても、、、こんなに簡単に過去のスピーチがいくらでも探せる今の時代って凄いですねー。