Hatena::ブログ(Diary)

物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2017-01-31

‘Calexit’ って初めて聞いたよ(笑)。まぁ、カリフォルニア共和国独立の話は、ずっとある話ですけどね。

f:id:Gaius_Petronius:20170130213444j:image

‘Calexit’ Organizers Can Start Collecting Signatures to Get Secession Initiative on Ballot

http://www.latimes.com/politics/essential/la-pol-ca-essential-politics-updates-coming-to-a-clipboard-near-you-1485483444-htmlstory.html


もともとある話だけど、これだけ分断が激しくなるとあり得る話な気がしてくるから、世界は何があるかわからないよね。

2017-01-29

国民国家の巻き返しを行うというアメリカ発の革命的な運動

いやはや見ていて驚きます。何が凄いって、公約通りなところ。任期の始まりでもう統治的には現実的には不可能だろう的なものをあっさり強硬。時代のパラダイムが変わっていく様を感じます。ちゅーかすげぇよ。むちゃくちゃだとは思うけれども、すごい実行力。

それにしてもグーグルの対応はさすが早い。

ここでカナダは、いい人材の受け入れ先になりますね。こういうところは素晴らしいというか、抜け目ないというか。

この三浦さんの分析が、僕は鋭いなーとしみじみ思います。そして、これが国民国家巻き返しの革命なんだということを、認識していないとだめなんだな、と思いました。たしかに枠組みを作りだす力が違う。アメリカは確かに単独で、世界のスキームを再提案して、実施までもっていけるわけですよね。これは、、、やるな、と思います。ドナルド・トランプさんを馬鹿にしてたり嫌悪しているだけじゃあ、この巨大なスキームチェンジについていけなくなるなとしみじみ思います。それにシナリオ的には、世界にアメリカの警察としての権力がなければ、どれだけ悲惨なことになるかの恐怖を味わいつくさせてから交渉するのは、アメリカ外交としては、確かに筋のいい方針だと思いますよ。戦争の可能性はあるけれども、実際、共和党の砂金の大統領はみんな戦争しているわけで、それを怖がるとも思えない。たしかに。

2017-01-28

『幼女戦記』 カルロ・ゼン著 タイトルでは考えられないガチなハードボイルドな戦争ものです(笑)

幼女戦記(1)<幼女戦記> (角川コミックス・エース)

評価:★★★★星4つ

(僕的主観:★★★★4つ)

アニメ化なんですね!って、まだ見ていませんが。小説投稿サイト「Arcadia」で一気にはまった読んだのを覚えている。思わずまた読み直しています。


超合理的できつい性格のサラリーマンが、リストラした部下に逆恨みされて電車に突き落とされて死んだところから物語は始まるんですが、まぁ、情が全くないというか、わざわざ合理的なことでも口に出して突きつけると人追い詰めてそうなるわな、という酷薄な性格で、神さま(存在X)の前でも態度が全く変わらなくて、それを反省しろ!って、戦争の真っただ中にターニャ・デグレチャフという小さな女の子として転生するんですが、孤児なので孤児院に引き取られて才能があって軍人としてどんどん出世していく、、、という話。


これ最初に読んだ時に、うまいなって!思ったんですよね。というのは、通常「幼女」なんてタイトルつけて、サラリーマンのおっさんが女の子に転生して9歳で、しかも軍人!とかなると、萌えを狙うのか?的なことを考えるじゃないですか。でもこれ、超ハードボイルドな戦争ものなんですよね(笑)。まじなミリタリー系の作品で、驚きました。もちろん9歳の幼女とのギャップが面白さにあるんだけど、メインじゃない、、、というか、この戦争マシーン、合理性の塊の行き過ぎって、明らかにライトノベル的じゃないよねって、最初に読んでいてすごい思ったもの。いまでこそ漫画もあればアニメもあるので、この幼女という部分がヴィジュアル的にギャップを生み出すのはわかるんだけど、小説で読んでいた時は、そういうイメージがないから、読んでいて、どう考えても戦争マシーンの兵士にしか見えなかったんだよね。超、ハードボイルド。でも、凄い読ませるというのは、あっ、読んだ当時止めれなくなっていっきに最後まで読んだもの、凄い物語のすすめ方がうまいと思う。というか、Arcadia系の方が、完結に向けての構造というのが意識されているものが多いような気がします。なので、最初に読んでいても、あっ、これ完結するなという感じがするので、なろう系の小説を読んでいるような、途中で終わるなという感じはしなかったのもよかったです。


漫画を見て、やっぱり面白いな!と読みなおしていたんですが、これ小説上手いですね。漫画はとてもうまい出来だと思うのですが、ビジュアル的な目に浮かぶものがまったく差がなくサクサク進むので、文章とテンポがいいのだろうと思います。


幼女戦記 (1) Deus lo vult

2017-01-27

45代アメリカ大統領ドナルドトランプ政権についていろいろ

私はこれらのデモに対してはあまりいい印象は持っていません。

確かに民主党支持者たちからは嬉しくないでしょう。今後どうなるのか不安もあることでしょう。でも、多額のお金をかけて長い時間をかけて、民主主義国家として正当な選挙を経てD・トランプ氏が選ばれたわけですよね?

それを決まった後に人数集めて文句言うのって…まぁ自由なんでしょうけれど、私はどうしても違和感を感じてしまうのです。

だって、4年前も8年前も、大統領選挙はあったわけです。民主党のオバマ氏が選ばれましたね。その時は共和党の支持者はとても嫌だったことでしょう。そして、オバマ氏は8年にわたり、ほとんどこれと言った実績も作らず、方々にいい顔だけをしてアメリカ経済を停滞させてきました。

このままだと、アメリカはジリ貧だ!

そう危機感を感じた労働者階級が、実際に実績を持っているトランプ氏にベット(賭け)したわけですよね?

う〜ん…自由は自由なんですけれど、さすがにまだ始まってもいないのであれば、いったん様子見でいいんじゃないのかなぁ…と思うのですけれど、そうはいかないようで…。ただ、忘れないでほしいのは民主党の支持者は怒っているようですが、そもそもトランプを産み出したのはオバマだからね?彼が口だけうまくて何にもやらなかったからこうなってるわけで。

日本の政治家も学ぶべき。私が「アメリカ第一主義」のトランプを支持する理由

Column 2017.01.23

http://spotlight-media.jp/article/372554098250501796?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=own_page


これは、僕も思うなー。安倍政権に対してもそうなんだけど、嫌いでも、選挙で合法的に選ばれている人を口汚くののしったり、デモナイズするような態度はとても下品だと思うよ。



トランプ政権が公表した政策は名前を見ただけでその狙いがわかる 外交も経済も治安も

https://www.buzzfeed.com/eimiyamamitsu/trump-issues?utm_content=buffer730dd&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer&utm_term=.jtO4G4ZRB#.coezQzmX8


町山智浩)完全に意図的になんですよ。だからこれは、要するに共和党の持っているイデオロギーである「政府を小さくする。政府の仕事をどんどん小さくして、政府の企業に対する規制を減らしていく」というのが彼らのポリシーなので、政府自体の各省庁の仕事をどんどん減らしていく人を選んでいるんですよ。

(山里亮太)はー! 普通だったらもっと段階を経て、ちょっとずつやっていくところを一気にボン! となくす人事にしているんですね。じゃあ。

(町山智浩)そうなんですよ。徹底的にその省庁自体の廃止を訴えている人をその省庁の長官にするっていう形を今回、とっています。たとえば、これすごいことになっていて。保健福祉長官……要するに、健康保険とかの長官はオバマケア、公的医療保険の撤廃を掲げていたトム・プライス下院議員なんですよ。

町山智浩 トランプ政権の閣僚の顔ぶれと選考基準を語る

http://miyearnzzlabo.com/archives/41725

いやー町山さん、相変わらず面白い。アメリカウォッチャーならば、この人、追っていないと!といつも思います。ただラジオだと聞く時間がなかなか確保できないんだよなー。しかしながら、強烈に「小さな政府」志向をしている人事というのは、面白い。なるほどそういう思考でやっているのか!と思うと、いろいろうなづけるところがあります。こういう人が日本語でいろいろ情報を流してくれるとすごいうれしいですねぇ。いつも大ファンで追っています。


■「田舎の力をバカにしてた」

——なぜ、事前の予想を覆してトランプ氏が当選したんでしょう。

地方での世論調査の精度が落ちているんですよ。日本と違ってアメリカには全国紙というのはほとんどなくて、地方の世論はローカルメディアが支えている。でも、ネットの普及で地方新聞の衰退が日本以上に激しい。

よく報道されているように、得票率はヒラリーの方が多かったんですよね。でも、選挙結果が読めない、「スイングステート」と呼ばれる接戦区を落とした。だから負けた。その接戦区はどういう地域かというと、広い面積の中に人口の多い地方都市があって、そのほかは田舎、っていうところ。僕の故郷のコロラドもそう。同じ州の中に、都会対田舎、という構図があって、その2つは同じ州であっても全然違う。

じゃあ、アメリカで起きた分断、ってなんだったのか。

アメリカって、広いですよね。多くの人が見てるテレビはどこで撮ってますか?

——都会ですよね。

そこでコメントしている人は、どんな人ですか?

——都会に住んで、企業や大学に勤めている知識人ですね。

そうなんですよ。そういう人たちは、田舎の力をバカにしてたんだよね。でも、人口が少ない町は半分以上の支持をトランプが集めていたんです。

僕の故郷のコロラドだって、いっぱいトランプ支持者がいる。田舎の町は、「God, guns and gays」と英語で言うんだけれど、宗教重視、銃所持支持、そしてアンチ・ゲイ。これが主な政治的イシューであり、主張なんです。あと中絶は認めない、という。地下鉄なんかはもちろんなくて、みんなクルマに乗る。そのクルマには「神の思し召しのままに」というステッカーが貼ってあって、カーラジオをつければ、クリスチャンロックや、聖書の言葉が流れ、道の脇には、「最近、神と対話しましたか」と教会の看板がある。ニュースは(保守的な)FOX。そういう世界。


「田舎の力をバカにしてたよね」 なぜトランプが当選したのか、パックンが語る“日本人の知らないアメリカ”

なぜ、トランプは当選したのか

https://www.buzzfeed.com/daichi/pakkun-talk-about-trump?utm_term=.eqp20259n#.hpAp7pD54


田舎や地方と大都市が対立する構図って、世界共通ですよね。


宮台:加えて、グローバル化が新しいフェーズに入っているのもあります。世界の貿易量がどんどん減っているんです。中国の賃金や土地が上がり、そのぶん消費社会化で内需が膨らみ、中間生産財から最終生産財まで中国国内で作るようになって、今までのような中間生産財輸出型ビジネスモデルが終わりました。それで今度はインドやミャンマーが中国の道を歩むのかといえば、そうは行かない。なぜなら、テクノロジーが発達するからです。テクノロジーが発達するほど、わざわざ資本を他国に持ち出すより、国内で安く作れるようになります。IT化も、物というよりサービスの質で勝負をするようになります。かくして、地産地消型のローカル経済を回すIT産業を前提とした上で、グローバル化を回すという新しいフェーズに入ります。典型がアメリカの60万都市ポートランドです。こうした変化を踏まえれば、共同体を空洞化させる従来的なグローバル化の野放図さにブレーキをかけるために、まさにこの時期にこそシンボリックなことが起こったほうがいい。トランプ政権が法律を変えて独裁を永続させるといった恐ろしい事態が起こらない限り、せいぜい8年の任期です。混迷が大きければもっと早く終わります。そのぐらいの新しい時代の産みの苦しみは不可避でしょう。エスタブリッシュメントの自明性を壊すには、一定の荒治療が必要なのですよ。

中略

―では、日本は今後どうするべきなのか?あるいは2017年以降、日本にどんな影響が考えるられのかを最後に聞かせてください。

宮台:周辺国が豊かになる速度やテクノロジカル・イノベーションを考えれば、今後はイギリスと同じで、GからLへグローバル化からグローカル化へという道しかありません。野放図なグローバル化で資本が収益をあげられる時代は、もう長くは続かない。基本的には、自立的経済圏をベースにした共同体自治をグローバル・テクノロジーが支援する、という時代に向かいます。すでにそうした方向に向かっています。もちろん問題はあれこれ起こります。でも、それはしょうがないんです。

ローリングストーン日本版2017年01月23日 12:30 特別対談|2017年はどうなる?世界の変化と日本の行方:宮台真司(社会学者)& 萱野稔人(哲学者)

http://blogos.com/outline/206904/


あいかわらず、宮台さんの頭の良さとキレは、凄いものがある。ただこの人は現状分析は、凄まじいぐらい当たるし、読み解けるけど、20年近くの過去の発言を見ていると長期的に絶対に処方箋を逆に間違える人(笑)なんで、いつも思うのですが彼の逆張りをしたほうがほぼ当たる(笑)。でも、現状分析の視野の広さ深さは、流石を通り越して、いつも通り、なんでこんな頭がいい人がいるんだろうと驚くレベルですねぇ。いやはや、本当にこの人の分析は凄い。しかもシンプルにまとめるのが破壊的にうまいですよね。こういうのを天才っていうんでしょうねぇ。


この大統領令は、トランプ氏がオバマケア撤廃に踏み切ったように見えるが、議会にオバマケアの代替案について考える時間を与えることにもなりうると、ジョスト氏は語った。「興味深いのは、これによって議会が早急に撤廃、代替案を用意しなければならないという圧力から解放されるのかという点です。議会からすると、代替案がすぐに出せなくても、トランプ氏がオバマケアが起こした問題に対処していると言い訳できるからです」と、ジョスト氏は言った。

オバマケア撤廃に向けトランプ大統領が動く 就任直後に大統領令を出した狙いは?

The Huffington Post | 執筆者: Jonathan Cohn

投稿日: 2017年01月22日 18時36分 JST

http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/22/obamacare_n_14312390.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001


オバマケアの扱いについては、僕はとても興味深いと思っている。というのは、トランプさんというのはニューヨーカーで民主党支持者が長い人で、僕は共和党的でない部分が強いとおもっているんです。もう少し精確にいうと、ティーパーティーなどのラディカルな小さな政府支持者じゃない気がする。なので、オバマケアの運用、その代替案、その後を見ると、この人の本当にしたいことがわかるんじゃないかと思うんですよね。単純に撤廃ではなく、色々段階分で考えてくると思っていたので、非常に興味深い。


彼の就任演説では、選挙運動メッセージ(America first, Make American great again)や共和党候補受諾演説でのレトリック(例えばforgotten men and women of our country)がそのまま使われている。言い換えれば、トランプは選挙期間中からの主張を貫き続けた。

つまり、トランプ支持層(主に白人男性労働者階層)にとっては期待通りだった。特定の聴衆・階層の「うけ」を狙った迎合演説としては、大成功といえる。

しかし、大統領の就任演説が、一部の支持層向けだけに語られたことも、これほど挑発扇動的なレトリックばかりで綴られたことも例がない。


井上泰浩

広島市立大学国際学部教授、ハワイ大学マノア校客員研究員

トランプ就任演説の特異さ 歴代大統領(リンカン、ルーズヴェルト、ケネディー、レーガン)との比較分析

http://www.huffingtonpost.jp/yasuhiro-inoue/trump-presidential-inaugural-address_b_14325290.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001


これは、僕はうなずけないなー。特定支持者に向けたというステレオタイプな言説は、なにも明らかにしないと思う。分析があまりに皮相的だと思う。この世界が、なぜこちらの方向へ向かって行くか、という本質的な説明に全くつながらない。


民主主義の守護者としての米国を愛していた、英国首相のチャーチルは「米国は常に正しい選択をする。他のあらゆる選択肢を試した後にではあるが」との言葉を残しました。昔も今も先の読めない長い戦いゆえ、光が見えるまでに米国は様々な試行錯誤を繰り返すと思います。

 今回が正しい選択の方だったか、正しい選択をする前のトライアルであったのかは今後の結果で示されるでしょう。しかし、閣僚の人事を見る限り、ちまたで期待されているニクソンやレーガンの再来ではないような気がします。

 私は投資家として、トランプ大統領には期待できないと判断しているので、米国経済や世界のマクロ経済がどのような状態であっても独自で成長できるような会社を選択して投資することが安全な方策であると考えています。米国第一で米国の輸出企業が国内に戻ることになっても、それによるメリットとデメリットを考えると、コスト高などのデメリットのほうが上回りそうです。こうした先行き不透明な時代こそ、投資の原点に返り、企業の本来的な価値を継続的に高めることができる会社に投資すべきです。

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO12003220T20C17A1000000?channel=DF280120166569

トランプ時代は不透明 投資は原点に返る(藤野英人

レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者

レオスの藤野さんは、かなりトランプさんはだめだと判断しているのですねー。

2017-01-25

多様性の尊重から共通性の尊重への文脈の変化

f:id:Gaius_Petronius:20170124100036j:image

ドナルド・トランプ大統領の登場は、ブリクジットと並び、歴史の表象であって、決してただ単に馬鹿にしたり批判したり嫌悪したりしていればいいものではないと思う。

ちなみに、政治学者の三浦さんのブログをいつも興味深く見ているのだけれども、トランプ政権のそしてスピーチの分析で最も的を得ていて、わかりうやすく、本質をついているのが下記の記事だったと思います。素晴らしいので、ぜひ全部とも読んでみてください。どれも鋭い分析です。その中で、特に僕が、おっと思ったのは、多様性文脈から共通性文脈への変化というキーワードです。

多様性の政治から共通性の政治へ

就任演説で強調された5点目は、米国民の共通性というメッセージです。この点は、演説の中で言われたことというより、言われなかったことが重要であると思っています。

トランプ氏は、自身の当選を受けて米国の分断が露わになったので、その分断に配慮するとは言わなかった。識者の多くが新大統領の支持率が低いことを強調し、分断への配慮を求めたにも関わらず、そこはあっさりとスルーした。多様性という言葉も使わなかった。そこがキモであったと思っています。

オバマ政権期の8年を通じて、また、ヒラリー氏の選挙期間を通じて明らかになったことは、米国の従来型のリベラルと民主党が多様性以外のメッセージを失ってしまったということです。すべての問題が多様性の問題になってしまう。経済格差も、治安の問題も、医療保険も、麻薬汚染も、時には安全保障問題までもが、多様性の文脈で語られてしまう。個人のアイデンティティーに着目したときに、米国民である前に、黒人であり、ヒスパニックであり、LGBTであることが強調されてしまう風潮です。

トランプ大統領が示すのは、黒人も、ヒスパニックも、白人も、それぞれのエスニシティー(≒民族性)よりも、ナショナリティー(≒米国人性)が強調されるべきであるという世界観です。20世紀を代表する米国の政治学者であるハンチントン氏が生前の最後の大著の中で語ったのと同じ世界観です。その世界観があってこそ、米国は存続できると。

米国人性を中心に据えるとき、使い勝手がいいのが軍隊の価値観です。“黒い肌の者も、茶色い肌の者も、白い肌の者も、愛国者は同じ赤い血を流す”という格言が象徴している価値観です。今後の米国政治は、多様性を訴え続けるリベラルと、米国人性の価値観を前面に押し出した政権という構図で対立が続いていくでしょう。


トランプ大統領就任 三浦 瑠麗 山猫日記

http://lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2017/01/21/122028


この部分ですね。


It is time to remember that old wisdom our soldiers will never forget: that whether we are black or brown or white, we all bleed the same red blood of patriots, we all enjoy the same glorious freedoms, and we all salute the same great American Flag.And whether a child is born in the urban sprawl of Detroit or the windswept plains of Nebraska, they look up at the same night sky, they fill their heart with the same dreams, and they are infused with the breath of life by the same almighty Creator.

私たちの兵士が決して忘れなかった、古くからの知恵を思い起こすときです。それは私たちが黒い肌であろうと、褐色の肌であろうと、白い肌であろうと、私たちは同じ愛国者の赤い血を流し、偉大な自由を享受し、そして、偉大なアメリカ国旗をたたえるということです。そしてデトロイトの郊外で生まれた子どもたちも、風に吹きさらされたネブラスカで生まれた子どもたちも、同じ夜空を見て、同じ夢で心を満たし、同じ全知全能の創造者によって命を与えられています。


アメリカにおける市民とは何か?ということは、ハインラインによせていろいろ記事を書いていますね。近いうちにラジオしますので、ぜひとも読んでおいてください。おもしろいので、宇宙の戦士や銀河市民を読んでおくと、理解がさらにスムーズになると思います。


「宇宙の戦士」主義者〜社会契約は自然権の上位に位置するか?

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080419/p8

ハインラインの描く「アメリカ的なるもの」〜ハインラインの本質2

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080419/p1

宇宙の戦士〔新訳版〕(ハヤカワ文庫SF)



□『銀河市民 Citizen of The Garaxy』ロバート・A・ハインライン

http://ameblo.jp/petronius/entry-10004368651.html

□『銀河市民 Citizen of The Garaxy』ロバート・A・ハインライン

http://ameblo.jp/petronius/entry-10004373758.html



銀河市民 (ハヤカワ名作セレクション ハヤカワ文庫SF)

2017-01-23

Donald Trump's entire inaugural address(2017.1.20)

Donald Trump's entire inaugural address (Full Speech)

恒例の大事なスピーチや出来事は、ちゃんと全部聞いて、全部で見てみよう!ってやつです。White Houseのinagurationは、生中継されていましたよね。 歴史の大転換期だという気がして、僕は全部見ちゃいましたよ。やっぱり直接全部見ると、全然違いますよね。最近、可能なものは直接見るようにしています。安倍首相の米国議会演説とかも、全文フルでみると、報道されているものがいかに、報道機関のフィルターがかかって断片的になっているのかが凄いわかるので、とても多きなものだけでもちゃんと全部見てみることをおすすめします。そうすると報道機関が、どういう風に断片化して、フィルターをかけているかが、わかるようになりますよ。そうすると、逆算して、全部見なくても、だいたいこういうことか、と読めるようになりますし、、、、って、ああこれがリテラシーってやつなんでしょうね。ちなみに以下はCNNのものですが、スピーチそのものと少し表現が違うところがありますね。たぶん公式に発表されているスピーチと少し変えているんでしょうね。

http://edition.cnn.com/2017/01/20/politics/trump-inaugural-address/

Donald Trump's entire inaugural address 17:17

(CNN)As prepared for delivery

Chief Justice Roberts, President Carter, President Clinton, President Bush, President Obama, fellow Americans, and people of the world: Thank you.

We, the citizens of America, are now joined in a great national effort to rebuild our country and to restore its promise for all of our people.

Together, we will determine the course of America and the world for years to come.

We will face challenges. We will confront hardships. But we will get the job done.

Every four years, we gather on these steps to carry out the orderly and peaceful transfer of power, and we are grateful to President Obama and First Lady Michelle Obama for their gracious aid throughout this transition. They have been magnificent.

Today's ceremony, however, has very special meaning. Because today we are not merely transferring power from one administration to another, or from one party to another -- but we are transferring power from Washington, D.C. and giving it back to you, the American People.

Words from the past: Inauguration speech library

For too long, a small group in our nation's Capital has reaped the rewards of government while the people have borne the cost. Washington flourished -- but the people did not share in its wealth. Politicians prospered -- but the jobs left, and the factories closed.

The establishment protected itself, but not the citizens of our country. Their victories have not been your victories; their triumphs have not been your triumphs; and while they celebrated in our nation's capital, there was little to celebrate for struggling families all across our land.

That all changes -- starting right here, and right now, because this moment is your moment: it belongs to you.

It belongs to everyone gathered here today and everyone watching all across America. This is your day. This is your celebration. And this, the United States of America, is your country.

What truly matters is not which party controls our government, but whether our government is controlled by the people. January 20th 2017, will be remembered as the day the people became the rulers of this nation again. The forgotten men and women of our country will be forgotten no longer.

Everyone is listening to you now.

You came by the tens of millions to become part of a historic movement the likes of which the world has never seen before. At the center of this movement is a crucial conviction: that a nation exists to serve its citizens.

Americans want great schools for their children, safe neighborhoods for their families, and good jobs for themselves. These are the just and reasonable demands of a righteous public.

But for too many of our citizens, a different reality exists: Mothers and children trapped in poverty in our inner cities; rusted-out factories scattered like tombstones across the landscape of our nation; an education system flush with cash, but which leaves our young and beautiful students deprived of knowledge; and the crime and gangs and drugs that have stolen too many lives and robbed our country of so much unrealized potential.

This American carnage stops right here and stops right now.

We are one nation -- and their pain is our pain. Their dreams are our dreams; and their success will be our success. We share one heart, one home, and one glorious destiny.

The oath of office I take today is an oath of allegiance to all Americans.

For many decades, we've enriched foreign industry at the expense of American industry; subsidized the armies of other countries while allowing for the very sad depletion of our military; we've defended other nation's borders while refusing to defend our own; and spent trillions of dollars overseas while America's infrastructure has fallen into disrepair and decay.

We've made other countries rich while the wealth, strength, and confidence of our country has disappeared over the horizon.

One by one, the factories shuttered and left our shores, with not even a thought about the millions upon millions of American workers left behind.

The wealth of our middle class has been ripped from their homes and then redistributed across the entire world.

But that is the past. And now we are looking only to the future. We assembled here today are issuing a new decree to be heard in every city, in every foreign capital, and in every hall of power.

From this day forward, a new vision will govern our land.

From this moment on, it's going to be America First.

Every decision on trade, on taxes, on immigration, on foreign affairs, will be made to benefit American workers and American families. We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies, and destroying our jobs. Protection will lead to great prosperity and strength.

I will fight for you with every breath in my body -- and I will never, ever let you down.

America will start winning again, winning like never before.

We will bring back our jobs. We will bring back our borders. We will bring back our wealth. And we will bring back our dreams.

We will build new roads, and highways, and bridges, and airports, and tunnels, and railways all across our wonderful nation.

We will get our people off of welfare and back to work -- rebuilding our country with American hands and American labor.

We will follow two simple rules: Buy American and hire American.

We will seek friendship and goodwill with the nations of the world -- but we do so with the understanding that it is the right of all nations to put their own interests first.

We do not seek to impose our way of life on anyone, but rather to let it shine as an example for everyone to follow.

We will reinforce old alliances and form new ones -- and unite the civilized world against radical Islamic terrorism, which we will eradicate completely from the face of the Earth.

At the bedrock of our politics will be a total allegiance to the United States of America, and through our loyalty to our country, we will rediscover our loyalty to each other.

When you open your heart to patriotism, there is no room for prejudice. The Bible tells us, "How good and pleasant it is when God's people live together in unity."

We must speak our minds openly, debate our disagreements honestly, but always pursue solidarity.

When America is united, America is totally unstoppable.

There should be no fear -- we are protected, and we will always be protected.

We will be protected by the great men and women of our military and law enforcement and, most importantly, we are protected by God.

Finally, we must think big and dream even bigger.

In America, we understand that a nation is only living as long as it is striving.

We will no longer accept politicians who are all talk and no action -- constantly complaining but never doing anything about it.

The time for empty talk is over. Now arrives the hour of action.

Do not let anyone tell you it cannot be done. No challenge can match the heart and fight and spirit of America.

We will not fail. Our country will thrive and prosper again.

We stand at the birth of a new millennium, ready to unlock the mysteries of space, to free the Earth from the miseries of disease, and to harness the energies, industries and technologies of tomorrow.

A new national pride will stir our souls, lift our sights, and heal our divisions.

It is time to remember that old wisdom our soldiers will never forget: that whether we are black or brown or white, we all bleed the same red blood of patriots, we all enjoy the same glorious freedoms, and we all salute the same great American Flag.

And whether a child is born in the urban sprawl of Detroit or the windswept plains of Nebraska, they look up at the same night sky, they fill their heart with the same dreams, and they are infused with the breath of life by the same almighty Creator.

So to all Americans, in every city near and far, small and large, from mountain to mountain, and from ocean to ocean, hear these words:

You will never be ignored again.

Your voice, your hopes, and your dreams will define our American destiny. And your courage and goodness and love will forever guide us along the way.

Together, We will make America strong again.

We will make wealthy again.

We will make America proud again.

We will make America safe again.

And yes, together, we will make America great again. Thank you. God bless you. And God bless America.


ちなみに、第一印象は、わかりやすい英語だなっとうなった。よくトランプさんの英語は、小学校6年生レベルの語彙だとかいうけれど、僕はそうは思わない。共和党の候補者レースのディベートを聞いていて、意外にわかりにくかった。はっきいいって選挙の期間、一番わかりやすかったのは、ヒラリー・クリントンさんのスピーチだ。特に難解なことをしゃべっているのに、わかりやすく伝える姿勢は、さすがの大統領候補の品格だと思った。けれど、同じような「わかりやすさ」、メッセージのシンプルさをこのinaguration speechで感じました。いやはや、大統領になったのだな、と思いました。全文聞いてみれば、とても理解しやすいのがよくわかります。煽りだというような批判もありますが、僕はそう思いません。だって、これは一貫して彼が主張してきたことだし、たしかにアメリカが望んでいることの本音は、これだな、と思うのです。

Today's ceremony, however, has very special meaning. Because today we are not merely transferring power from one administration to another, or from one party to another -- but we are transferring power from Washington, D.C. and giving it back to you, the American People.

しかし、きょうの就任式はとても特別な意味を持ちます。なぜなら、きょう、私たちは単に、1つの政権から次の政権に、あるいは、1つの政党から別の政党に移行するだけでなく、権限を首都ワシントンの政治からアメリカ国民に返すからです。


最初のこのくだりを、ジョージワシントン以来の権力の平和移行の伝統に対する敬意を払い、オバマ大統領に敬意を払った後で、一気にここに来るとか、鳥肌が立つというかはらはらしますよね、まじで。


そして、スピーチを貫く明確なメッセージがあります。これは、格調高い演説というよりは、仕事をする人の演説ですね。Twitterにせよ、たぶんに自己顕示欲とかっとなりやすいという部分も本質ではあると思うのですが、それだけではなく、民意と世論の動向をこれでつかみ取っている感じが凄くします。だからこそ大統領になったわけですよ。選挙で大きく支持されたわけですから。既存のメディアは、この部分を無視して、民意をトランプ大統領誕生に追い込んだわけですから、単純に批判することはもはや許されないと思うんですよね。権力とジャーナリズムが敵対して、本気で対峙することは、悪いことではないと思うのです。

It is time to remember that old wisdom our soldiers will never forget: that whether we are black or brown or white, we all bleed the same red blood of patriots, we all enjoy the same glorious freedoms, and we all salute the same great American Flag.And whether a child is born in the urban sprawl of Detroit or the windswept plains of Nebraska, they look up at the same night sky, they fill their heart with the same dreams, and they are infused with the breath of life by the same almighty Creator.

私たちの兵士が決して忘れなかった、古くからの知恵を思い起こすときです。それは私たちが黒い肌であろうと、褐色の肌であろうと、白い肌であろうと、私たちは同じ愛国者の赤い血を流し、偉大な自由を享受し、そして、偉大なアメリカ国旗をたたえるということです。そしてデトロイトの郊外で生まれた子どもたちも、風に吹きさらされたネブラスカで生まれた子どもたちも、同じ夜空を見て、同じ夢で心を満たし、同じ全知全能の創造者によって命を与えられています。

このくだりは、なるほどと思った。多様性の文脈から市民=国のために命を捧げる兵士というギリシアポリスの時代の市民理念への復古ですね。はっきりと、そう感じます。これってナショナリズムへの回帰なんですね。もちろん、多様性の文脈の視点からは、トランプさんのいうアメリカ人というのは、白人の中年男性だろう!差別だ!という風になると思うし、たぶんにそういうイメージがあるのは否定できません。しかし、メッセージ自体は、十分に普遍的な価値を持ち得るものです。これをナショナリズムとして、国に忠誠を捧げる人のみを市民とするという風に解釈すれば、アメリカでは十分に機能します。これはとても興味深いなと思いました。


全体的に、時代を表す素晴らしく興味深い演説でした。彼の哲学、目指すところがはっきりわかる。ただ、これは仕事をする人のスピーチであり、「これから何を具体的になすか」が、凄く問われる怖い言い方でもあります。共和党も一枚岩ではないですし、言っていることが合法的な革命と思えるほど、今までのと違うことなので、これをどうなせるのか?はスゴイ興味深いです。なにはともあれ、時代の変革ですね。

TPP離脱

就任100日は、次々に新しいことが起こるけれども、前政権からのドラステイックな転換は、まさに合法的な革命という感じがして、ドキドキする。それだけではなくて、世界のステージが本当に変わっていく様を見るようで、いやはやドキドキするよ。最近、アメリカの政治にぐびったけです。わかってくると、本当に面白い。

2017-01-21

『プラネテス』 (JAPAN2004‐05)谷口悟朗監督  タナベの新入社員奮闘記にフォーカスされている潔い切り捨てで、アニメでも傑作になることができた!さすが谷口監督!!

プラネテス Blu-ray Box 5.1ch Surround Edition

評価:★★★★☆星4つ半

(僕的主観:★★★★★5つ)

素晴らしかった。2日で、全部見切ってしまった(といってももう去年だけど)。谷口悟朗さんの作品は、全部見ようとずっと思っているので、やっと見れた。『無限のリヴァイアス』『プラネテス』『コードギアス 反逆のルルーシュ』は見たので、あとは『スクライド』『ガン×ソード』を見ないとな。


それにしても、いやはや、監督の才能というのは、あるんだなとしみじみ思いました。この作品は膨大な語り口はあるし、谷口さんの作家性を話すときりがないので、メインの感じたところだけ、に絞ってみます。漫画版とのいろいろな違いがあるけれども、アニメ版の方が、とてもすっきりとしている。それは、ハチマキの成長物語であり、タナベの新入社員奮闘記にフォーカスされていて、それ以外の深遠な要素を全部かなりか狂捨象した、思い切りの良さに、谷口監督の凄みを感じました。だって、幸村誠さんの「ここではないどこかへ」という衝動の深さテーマを軽くしているわけですから。ある意味、とても駄目な作品になりかねない決断だと思うんですよね。だからタナベやロックスミスの持っていたテーマが、ほとんど描かれていません。けれども、だからこそ流石、と思いました。


というのは、特にタナベの扱いがとても気になりました。というのは、アニメでは、この子は本当に普通の子になってしまっている。ただ単に、恋い恋している普通の女の子だし、彼女の言う愛というのは、正直言って、ほとんど深みがない。幸村誠が絵描こうとしていたアガペーやタナトスによっている深淵は、まったく描かれていません。でもね、僕はそれで正しいんだと思うんですよ。だって、漫画版のタナベのいう「会い」って意味わかりました?。何か深いことを言っているようで、判定はつかないのですが、少なくとも僕にはよくわかりませんでした。このテーマは、後に『ヴィンランド・サガ』のクヌートに引き継がれることになりますが、あそこまでいかないと、意味が全然わかりません。タナベを描いている時点では、はっきりわかっていなかっtらんじゃないかなぁ?と思うんです。読者に明確にわからないこういう部分を、バッサリ、切ってしまうところは、さすがだ、と唸りました。


けれども、それが故に、タナベは、本当にどこにでもいる普通の子になってしまいました。正義感が強くて、優しいだけの。そこに根拠も特にありません。父親と母親の話も描かれないので、根拠はアニメ版の方ではさらに全然わからないでしょう。しかも、連続で『甲鉄城のカバネリ』の美樹本さんのキャラくいたーの動くのなんか見たら、その差に愕然とするぐらいです。最初見た時、かわいくないなーって思いましたもん。顔も平凡で描かれているし、しかも中身も、ようは、空回りしている新入社員で、見ていてしんどい。


そうした、普通の子が、普通に前向きに頑張る新入社員奮闘記になっているんです。。。。それが、回を重ねてみてくると、びっくりするぐらいかわいく感じるようになっていくんですよ。このタナベっていう子は、フィーやハチマキなどの他の同僚に、とても好かれているのがわかるのんですが、それは、彼女が前向きだからですよね。その前向きさも、ずっと前向きというわけではなく、滑ったり転んだり、落ち込んだりしながらも、ちゃんと前にしなやかに戻れる前向きさ。幸せな家族で育ったことがうかがえる、安定した感じ。


・・・・・というようなキャラクターの実在感が、じわって出てくるんですよ。2004年のころの映像や演出は、今の時代と比べてもそれほどいいわけではありません。これって明らかに監督の脚本の力ですよね。タナベという人間が、実在感を持って描かれて演出されている。深淵なる魅力を持っていた、哲学的な深さのある漫画版の方の魅力をすべて、理解できないから切って捨てたにもかかわらず。いやーさすがだな、谷口監督と唸りました。この作品は、新入社員のお仕事物語になっていて、それがたまたま宇宙であった、という設定になっているんですよね。非常に、幸村誠の表現の中でわかるように作り替えられている。いやはや、見事だと唸りました。


プラネテス(1) (モーニングコミックス)

2017-01-20

1月20日(金)、大統領就任式、INAUGURATION DA

1月20日。大統領就任式。INAUGURATION DAY。


https://www.58pic2017.org/home


4年にわたって、オバマ政権の末期2期目を過ごした間、ずっと選挙を追っていた。確保候補者のスピーチも独習のCNNもずっと見ていた。その集大成で、Inaguration Dayを最初から最後までフルに見れたのは、とてもうれしかった。

ニュースによるザッピングというか、メディアによる恣意的な切り抜きでは、「その場にいる空気」や「人間関係の機微」みたいなもの、また意味のない、あまり重要でないところから繋がっていくシークエンスが醸し出すリアル感などは、伝わらない。そういうのを見れてよかった。ワシントンDC自体も旅行でも仕事でも何度も言っているので、かなり場所的にも慣れていることもあり既視感があって、小さなショットでも、あああそこからあそこへ異動しちゃのかなどという感じが感じられてとてもよかった。何事も、リアルタイムで、ちゃんと見るべきだな、と心底思う。


ある人が、自分の前世は、ヴェネチア共和国人だった、問意味不明のことをいっていて、「それが故に」懐かしいからと、その歴史を細かく追い、旅行に行き、日本でもいいヴェネチアのレストランを探したりとしている姿勢を見て、「ああ、なるほど!」と思ったのですが、この茫漠たる目的がない世界は、「これは特別」特別に根拠に決めてあげて、それで積み重ねていくことをしていくと、いつしかその積み重ねの自信が特別の証になっていくということがおきる。この人生に来方は見習わなきゃ、と思いました。ネタがあるというだけで、人生は面白いろいのです。


僕は、鈴木透ゼミの授業を受けてからアメリカのことを特別だと思っていたけど、そこまで恥ずかしげもなく前世はアメリカ人!とかいう気になれなかったのですが、まぁ、住んで働いて税金を納めていたわけですから、人生の大きなポイントに足跡を残したので、アメリカに対するとっかかりは凄くある。これからもアメリカウォツチャーとして、コツコツ追っていきたいと思います。そういう意味では、この儀式を、フルで見れたのは、とてもいい経験でした。



なぜこの日をちゃんと見ようと思ったのかといえば、やっぱり、何か大きな巨だない節目に感じるんですよね。昨日オバマ大統領の最後のシカゴの演説を読んでいて、凄い感動したんですよね。教養深く理知的で、アメリカに未来美しく描いていて。でも、ああいう風にはストレートにはいかないんだな、とトランプ大統領の演説を見ていてしんこ思いました。


というのは、確かにこれまでのリベラリズムの進展からすると、下品で耐えられないと思うのはよくわかるんですが・・・・同時に、アメリカにいた時の普通の人々の「民意」をすごく代表していた気がします。白人の中年という風に対象者を言うけれど、僕の実感では全くそんなことはなかった。ヒスパニック、アジアン様々な人種階級の人がほぼ口をそろえて、トランプさんの方がましだろうといっていた。そうでなければ、いかに戦略がちとはいえ、大統領選挙で勝てるだけのことは起きませんよ。そしてスピーチを聞いていると、、、その「民意」に非常にそっているのがわかる。スピーチの受けは悪い気がしました。それはそのはず、あそこに何万に集まろうと、それはあそこに来る気概のある人であって、そうでない人を拾い上げようとしている政治戦術だったわけですから。Twitterを見ていても、戦略があるのないのか微妙な感じですが、少なくとも、もっとストレートに感じたことと民衆を結びつけて反応を見ようという意思をとても感じます。コミュニケーションという意味では、民衆とダイレクトに結びつくのは、ある意味、政治思想史的んは下品なポピュリズムと感じられ、レッテルを張られるのはわかります。けれども、「これ」が「このエネルギー」を利用できる方法をちゃんと見出せば、希代の政治家になる可能性は十分にあると感じます。一番重要なのは、やはり「これまでと違う」ということです。「これまでと違う」のがこんなにめちゃくちゃでも、試してみよう!と思ってしまうところが、さすがはアメリカ人だという気もとてもします。さて、今後世界はどうなるのでしょうか。


これは胸が痛い。


そうだよなー。

【2017-1月物語三昧ラジオ】いま、金曜日の11時ごろからしますー。

本日、金曜日の夜11時ごろからLDさんと海燕さんとラジオします。


終わりました。


http://www.ustream.tv/channel/manken

2017-01-19

日本は働くには本当に最低の国。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの


http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20170106


年の最初で、日本は「住むには」最高に素晴らしくに、と書いた。でもまぁちょこっと書いていたのでわかると思いますが、働くには、最低の国です、日本。生産性が低いという言葉では言えないほど、組織効率、働くことの効率が、腐りきっている。いやはや、ひどすぎるって感じです。ずっとブログでは書いてきますが、ほとんどすべては団塊の世代の害悪なんですが、歴史を学んで分析していくと、彼らが悪いというのは言えなくて、彼らなりに必死に高度成長の日本に適応して、こういう不満を世の中に吐き出させるぐらいのレガシーを作ってくれたのは彼らの功績でもあるんですよね。なので、世界というのは、難しいな本当に思います。


それにしても、アメリカで働いていて痛感したことは、人材のレベルに、日米では全く差がないし、規律さ勤勉さなどのカルチャーでも全く差がないことでした。夜中まで働かないことを指して、怠惰だというようなことを抜かすアホな米国駐在の日本のビジネスマンは多々いましたが、そういう人はたいてい日本の大企業の駐在員で、日本人にまみれて働いているので、まったく、異なる仕組みの中で働いている人のことが理解できないだけだけでした。僕の感覚では、ジョブディスクリプションが整備されていて、目的がしっかりしている組織では、規定時間に全力投球で、その成果を出そうとします。またそれぞれの目的や成果がはっきりしているので、全体の情報共有のためにだらだら無駄な会議をしたりしません。全体の仕組みの変革やリデザインや、情報共有が効率よくやることは、専門部署があり、そこが請け負っているので、無駄な時間を割きません。専門部署がなければ(たとえばヴェンチャーのような小さな会社では)、上司が経営者がすべてを決め、デザインします。組織が目的に向かって、最小投入量で、最大効率を上げるようにデザインするのが、「上に立つ人」の仕事です。そして、そうやって合理的で筋肉質が故に、人間の心の部分の、動機の維持や、ベクトルのすり合わせ、あまりに厳しいプロセスで仕事が運営されているために、それを教える上司の力量や、仕事への具体的なところまでの理解力は、凄まじいです。僕は、まぁもらいすぎという批判はあるにせよ、米国で上に立つときに、高い給料を要求するのは、そりゃ当たり前だな、と思いました。求められているレベルが違う。労働者の意識も全く違う。全力で早く帰るために(笑)、執念を上げて生産性を追求します。ちなみに、なぜ早く帰るか?というと、たいていは勉強です。みんなキャリア上げるのに必死です。ああ、この違いなのか、としみじみ思いました。産業がどんどん変化していく中で、自分を高く売るための努力は、みんな怠らないんですよ。家族との時間についても、、、まぁこの話は長くなるのでここではやめておきましょう。


それに引き換え、日本の組織の全体効率の悪さ。上司、上層部達人の、専門的な訓練の弱さ、そしてなによりも、すべてのステイクホルダーの生産性への執念が、弱すぎます。労働者もほとんどの場合、誰かがやってくれるのを待っているだけの、クレーマーで、何一つ意識がない。というか、逆の意識しかない甘えん坊。リーダーシップとか、生産性を変えること、マクロの仕組みを変えることが自分の、ミクロの人生にかかわるという意識が薄い。これは、教育の結果だと思いますね。

採用基準


なぜ生産性の執念が弱いのか?といえば、やっぱり、そういうことを追求しようという「コンセプト」がそもそもないんです。日本には。コーチングとか成果主義とかなんでもいいのですが、これは組織全体が、最小投入量で最大成果を引き出すようにデザインし続ける意志がなければ、単発で終わってしまって、意味がないんですよ。コーチングはただのマイクロマネジメントか父権主義に回収されちゃう。成果主義とかも、全体の最適化の発想なく、ただの数字になるので、人の動機を下げるだけの効果になる。もしくは年功序列のアンシャンレジームを守るための道具になり下がる。それだけ、高度成長期の「ただ頑張って、時間さえかけていれば」自然と報われてしまうという時代への適応が、日本に最悪の害悪を引き起こしているんです。歴史を思うと皮肉です。成功は失敗の母なんですよね、常に。もちろん、これはステージの切り替わりであって、どうにかできたことではないと思うんです。イギリスのイギリス病とかもそうであるように、異なるステージに再適応する時には、必ず起きる問題なんです。


話が飛びますが、僕は、日本をまともにするなら憲法を変えるべきだっていつも思うのは、思想の中身などどうでもよくて、時代に合わせて、痛みを伴っても自分たちの住む社会すべてを変えていかなければならない!という人々の意識がないと、国がダメになると思うんです。日本の場合、それが憲法に代表されるんです現在の第9条をさらに厳しく平和憲法にするのだって、なんでもいいんですよ。あきらかに、あれって、嘘ついているわけだから、絶対に武力を持てないようにしよう!というのに変えるのでもいいですよ。まぁ、政治的には、僕は狂っているとしか思えないですが…。でも、たぶん、憲法9条を文字通りに解釈して、軍隊を放棄するように作りなおせ!とはっきり主張すれば、国民にそれの良しあしが問えると思うんですよ。これは、他国が攻めてきたら、即降伏して、奴隷になりましょうといっているわけだから、それを見せつけて、それでも僕らはやるんだ!とはっきりと主張すべきだと思うんですよ。そうすれば、この現実性無視の原理主義的なものに、どれだけ日本国民が支持するかがはっきりわかるはず。それをしないで、欺瞞に満ちた今のままで、いるのは、ようは「これまでうまくいった」という運営方法に依存しているだけの思考停止の逃げなんですよ。日本は共同体のムラ社会で構成されているので、「止める時」とか「撤退する時」とか、外部環境の変化に内部を変えることができないのです。だから、変える時に変えるという伝統を作らないと、やばいのです。日米同盟と自衛隊に国のスキームを守らせておきながら、それに反対してなき者としてみるというのは、一貫性があまりになさすぎますよ。一貫性の無さこそが、最低なんです。自分たちの意識、行動によって、自分たちが住む社会をれデザインしよう!それが正しいのだ!というコンセプトがない。僕は、これを、憲法の目的意識のない遵守に代表される、民意によって国のスキームを変えていくことができないと思い込む、腐敗であり弱さであり欠陥だと思うのです。日本のダメな伝統。明治憲法における明らかな時代に合わない欠陥を変えようとしたときに、マスコミを中心とする民意は、大正時代ぐらいですね、明治大帝のつくった欽定憲法を変えるなって強く主張したんですよね。結果は、大日本帝国の崩壊です。

日本が世界一「貧しい」国である件について


そういう意味で、日本は、個々人の人生を盗む国になってしまっていると思う。時代に、スキームがあっていない。ただ、これは時間が解決する問題ではないか、という思いもあります。個人的な印象ですが、団塊の世代が社会から退出する順に、組織がどんどん変化していく気がします。もちろん、オリンパス東芝のように、大組織の欠陥は行くところまで行って露呈していきますが、日本の経済のスケールやストックは、僕は、どうもその程度では滅びないくらいに大きくなったんだという気がします。ダメなところは戦前の日米戦争に突っ込んでいったのと同じ欠陥を露呈しますが、いいところはそれをちゃんと克服している気がします。なんでも、一足飛びに理想になれるものではないし、高度成長の集積と、無駄に思える膨大な試行錯誤が、トライアンドエラーがあるからこそ、具体的に日本人に、この歴史が堆積した地域に適切なものは何か、ということが模索できるわけなのですから。


1980年代の米国抜くのではないかと思える経済の絶頂期に、成長から成熟に至ることはどういうことか?、という問いがよく発せられていました。覚えているのは、大学受験の評論文でよくテーマになっていたんです。よくある西洋近代批判ですね。この時は、アジアの貧乏な子供たちの目がキラキラしたとか、ほとんどが本当に貧困を無視した意味のない結論になっていて、なんて馬鹿な無駄な議論なんだろうと、心底嫌気がさしていました。哲学や評論やする人が、たいてい金持ちだったから、よけい馬鹿じゃないかと思ったものでした。でも、1980年代ですら当時の日本には、貧困の中から強い動機を持って「坂の上の雲」を仰ぎ見る希望以外の方法が見いだせなかったんだろうと思います。いまでも、貧困や途上国に行って、目がキラキラしている若者がいるとかいっている人は、根性大好きなブラック企業礼賛の人にすぐなると、警戒したほうがいいです。今でも、そういう人は多いんですよね。けど、これはたらしい時代への想像力とか適応能力、予見力がない人だと思います。


けど、いまはたいぶ違います。国民的に、本当に経済的な豊かさがいきわたって、そういったインフラストラクチャーが整い、「次の時代でどう生きるべきか?」というのが、共有されてきたんだろうと思います。というのは、これまでの議論では、「日本は本当にダメな国だ!」という言説に終始して、ではどうすればいいのか?が、もっと頑張れ的な、????の議論にしかならなかったんですよ。具体的にどうすればいいのか、よくわからない。それに社会の問題は、個人がどうこうすることは無駄なんですよね。環境を良くするのに、ごみを分別しよう的な態度は、僕は優先順位が間違っている議論だと思うんですよね。では、社会として、組織として、どう動くべきか?。それは、「こうあるべき」的な倫理・道徳的な夢想物語であってはだめだと思います。そうではなく、資本主義と世界の大きな変化に接続していないとだめだし、また、それを具体的に実行できる構造と地力がその国や国民になければ、意味も成しません。そういう意味で、いまの日本には、答えが見えてきた感じが凄くするんです。


未来は明るい!と僕は、前々から日本について思っていましたが、では具体的にどこが?というとポテンシャルばかりで、まだもやもやッっとしている感じでしたが、それが見えてきた感じがするんですね。現在は、電通の過労死の問題が社会的にクローズアップされていますが、わざわざクローズアップされなくても、こんなの現代日本の普通の出来事ですよね。また、長時間労働は、日本の強みでもあった(?)ので、それを倫理的にダメだからといって、やめる気なんか日本社会には、特に産業異界にはサラサラありませんでした。だから今まで続いていたんだもん。でも、これが「生産性」の議論と結びつくと、別です。ようは、この仕組みが、国際競争力を失わせているのだ、という議論と結びつくと、全然別だと思いうのです。そして、これは非常に正しいのは、数字でもはっきりわかってきました。


デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論


これって、ようは、これからの教育がどうあるべきか?と議論と結びつくはずなんですよね。うーん、おもしろいです。もちろん、社会は、そんなすぐは変わりません。なぜか?。それは、変えるのは、あなたであり、ぼくであるからです。人まかせに「変わる」ものじゃないんですよ。大きな世界の流れのトレンドはあります。それに乗っていないと人生は失敗するし、盗まれるし、報われません。文句を言う「だけ」なのは、非生産的。けどトレンドに乗るということは、何もしないで目的地に運んでもらえるということではないんですよ。「自分がそれに合わせて具体的に案を出し動き結果をもぎとる」ことなしに、自分の人生は改善されません。日本は、働くには、最低の国ですが、半面住むには最高の国です。でも、僕が学生のころの1980年代には、エコノミックアニマルでウサギ小屋に住んでいる地獄のような国と世界的に言われていました。でも、いまは、住環境は、素晴らしく改善していると思います。広くなったわけではないので、いろんなことがイノヴェーションされているのだともいます。家具のサイズや様々な工夫だと思います。道路だって、電車だって、じわじわ改善しています。20年前に比べたら、ものすごく変化している。近代国家というのは、そういうものなんです。漸進的に変わっていく。だって、アメリカで暮らしていても、日本で暮らしていても、どっちがいいとか思わないもの。どっちも、悪くない。僕らの住む世界は、少しづよくなっている。マクロ的には、日本のトレンドは、働くことの改善のターゲットを見つけつつあります。今後の日本が楽しみです。そして、その方向を意識しながら、自分の人生も改善して楽しんでいこうと思います。改善の結果よりも、改善する過程を楽しめなければ、人生は損します。常に過程にしか、自分の人生はないのだから。


AI時代の人生戦略   「STEAM」が最強の武器である (SB新書)

2017-01-16

『クロの戦記』 サイトウアユム著 クロノくんが帝国を継ぐか建国するまでをちゃんと描いてほしいなー。

クロの戦記 1 (オーバーラップノベルス)

http://ncode.syosetu.com/n5214bb/

評価:完結していないので未評価

(僕的主観:★★★☆3つ半)

少し前に好きで読み込んでいたなろうの小説って、ほとんど根こそぎと、というか軒並み商業化されていて、調べると驚く。これって、たぶん何も考えずに、ただ商業化されても、それなりに商売になるのでしょうね。ただ、なろうの、このようなweb小説の問題点は、完結に向かっての構造が設定されていないことが多くて、途中で停滞して終わってしまうことが多いことなんですよね。ほとんどすべてに近い作品が、そうした問題点を抱えていて、それを見極めないで商業化して、それってどうなんだろうと、思います。まぁ商売のチャンスは、逃さないのが重要なのもありますが、こういう場合の中身に対するポリシーは、結局中長期的にはその会社の浮き沈みに関係するよなぁと思います。だって、最初はよくてもそういう理念がないと、確実に生きずまるもの。短期と中長期は、違いロジックで動いているからね。


えっと、仕事が忙しすぎて、ほとんど現実逃避で、土曜日に寝込んでいた時に、過去の気に入ったなろうの小説を読み直していて、久しぶりに更新されてたので読みなおしちゃったんですよね。これ、基本的に構成がごちゃごちゃしてて読みにくい。なので、何度も読み直すって感じじゃないんですが、僕はどうも、ティリア皇女が好きなみたいで(笑)、彼女のシーンを読み直したくて、少し読み直してたんですよね。そこでリザードマンの兵士が、ボロボロになって主君であるクロノを守るために、最後の命をかけて前線に特攻するシーンが出てきたんですが、これが胸が熱くなったんで、ああこの作品のコアの部分は、この系統の作品尾重要なテーマなんだなぁと、思ったんですよね。命を懸けるリザードマンは、自分で自問自答するんです。なんで、おれは命を懸けているのか?。って。もともとクロノ(主人公)のいる帝国は、亜人を蔑み差別化して扱っていて、未来もろくにない貧困の生活を送っており、確かに、クロノは日本からの転生者なので、分け隔てなく亜人を扱うにせよ、しょせんは、それは、偶然その人が優しかったというだけにすぎない。けれども、以前の激戦の時に追い詰められた亜人に対して、何のために戦うのか?とクロノがしゃべったんですよね。セカイジンケンセンゲン。教育のない亜人たちには、それが何を意味するのかよくわからなかった。けれども、クロノがいつも示してきた、誰もが平等に生きられる社会、人間と亜人が差別されない世界。頑張れば、報われ、よりよい明日が見られる。その理想を垣間見てしまった。その理想があるかもしれないということに、自分は命を懸ける気になったんだ、、、、と内心、意識途切れる最後の思いを抱きながら、この兵士は死ぬんですよね。クロノ君自体も、自分の命令でバタバタ死んでいく、仲間に、強烈な共感を抱いていて、そこに対して強烈な責任と贖罪意識を持っている。正直言って、ぼくらが生きる2017年の現代は、この人権という建前が機能しなくなってきており、それによって語られる立て目によってむしばまれる現実に世界が飽き飽きしていることが、ポピュリズムによって噴出している時代なんですが、、、、逆にそうだからこそ、じゃあ、その「建前」の本義、起源ってなんだっけ?ということが、逆に問われ直す時でもあるんだろうと思うんですよね。その時に、こうしたファンタジーの世界の中での人種の、種族の違いって、まさにそのことをあからさまにするとてもいい題材なんですよね。『クロの戦記』自体は、僕は、小説としての出来は、もう一歩ほしいところではあるけれども、構造は、いいと思うんですよね。これ、究極は、クロノくんが、独立して新しい帝国を打ち立てるのが目的になり到達地点になるわけですよね。元皇位第一継承者で、事実上の簒奪をされたティリアを愛人として手元に置いているのも、筋的にいいですよね。感情がのるんだよね、やっぱりクロノの建前的な意識も、たぶん日本出身で、気が弱いからこそ、仲間を対等に見ちゃうと、責任意識が強くなっていってしまうんだろうねぇ。そして、虐げられた者たちが、生きようのない思いが結集していくというのも、どこかに出口があれば、ガーっとそこへ向かってしまう。これ、エルフとかドワーフとか、様々な種族を描くときには、絶対に隠れているテーマで、これを描き切った戦記モノって、今んところないんですよね。良い題材だなーと思います。でもなー。本当にそこまで行きつくのだろうか?という不安が読んでいてしちゃうんですよね。読者がそこまでついていくか?というのも。まぁ、わからないけれども。ライトノベルのというか、今のエンターテイメントのトレンドって、凄い勢いで変わっていくし深化していくので、よほどすさまじい筆力というか魅力がないと、テーマが貫徹する前に、そのテーマが陳腐化してしまう気がするんだよね。そこまでの勢いとスピードは感じないんだよなぁ。好きなんですが…。


でも、ティリア皇女、いいっすよ。こうプライド高いというか、ちゃんと皇女としてというか、為政者としての意識があるし戦略眼も素晴らしいのに、人間として基礎のところが、だいぶ残念なところが、可愛すぎる。軍学校で、圧倒的なエリートで、全然主人公のクロノくんからすれば高根の花だった関係を引きずっているのとかも、いいね!。うーん、クロノくんよりも、ハーレムを形成する女の子たちの内面の方の話のほうが、とっても面白いよね、この小説。フェイもエレナもとても覚悟があって本気でいいよ、人生に。まぁだから、話がごちゃごちゃしていても、面白いし、人気があるのだろうけれども。


クロの戦記II (オーバーラップノベルス)

2017-01-13

『インフェルノ (Inferno)』 米国2016 Ronald Howard監督 世界が滅びるかもしれない!と煽るよりは、滅びた後の方を見たいと思ってしまうのはSF好きだからなのだろうか?

評価:★★★☆3つ半

(僕的主観:★★★3つ)

ダンブラウンさんは、大ファンなんですが、映像化は、どれもいまいちなんですよねぇ。小説の方が、ダントツに面白い。けれども、たぶん、小説は複雑すぎて、脚本がすっきりできないんだろうと思うんですよね。でも、様々な美術や建築、図像、歴史などの知識が効いてくる作品なので、小説を読んで(しかも繰り返しに耐える系の小説なので!)、それで映像を見るというのを、何度もしていると、イタリアに旅行に行くのがすごく楽しくなるのが請け合いです。『ダ・ヴィンチ・コード』からのロン・ハワード監督の映画は、なんというか、観光のためのガイドブック的に使うと凄いいんじゃないかな、といつも思っています。今回は、トルコもですね!。


さて、この作品を一言でいうと、世界を滅ぼそうとする人と組織を、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が必死に守ろうとする話!です。僕は、殺人的な伝染性のウィルスの頒布によって世界を滅ぼそうとするという筋書きは、ずっとテリーギリアム監督の『12モンキーズ』を連想していました。脚本の構造としては同じで、世界を滅ぼそうとする、もしくは滅ぼすのが「なぜどうやって起きた・るのか?」というのの推理とそれを追うサスペンスが主軸です。


『12モンキーズ』の方は、既に滅びて世界が変わってしまったその最底辺で暮らす主人公(ブルース・ウィルス)が、過去になぜ世界が滅びたのか?といいう問いを追い続けるという設定になっています。僕はこっちの方が好きでした。それは、滅びてしまった最底辺で地下の収容所みたいなところで暮らす主人公が、美しい汚染されていない世界を夢見る思いが、ルイ・アームストロングのWhat a Wonderful Worldの音楽に乗っているて、その憧憬がいまでもすごく記憶に残っているからです。滅びた世界で、みじめな人生を暮らす主人公のせつない、自由や美しい地上に憧れる「感情」はとても情緒があって感情移入できたからです。確かテレビシリーズもあったからみたいなぁ。

12モンキーズ(Blu-ray Disc)

それに比べると、今の世界を守るのに、ラングドンがなぜ守るの?という動機が薄い気がするんですよね。もちろん世界を守るのに理由はいらないのですが(笑)、最初から記憶を失って事件に次々巻き込まれる体質のラングドンは、もうシリーズ4作目にもなると、慣れ切っちゃって、なんだかなースーパーマンなんだなーと様式美になってしまって、いまいち入れませんでした。そういう意味では、ラングドンに観客が感情移入するには、記憶喪失は弱かったのかもしれないですね。観客は、世界を救っちゃうようなヒーローなラングドンだってことを知っているのですから。


相手役のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)は、2016年だとこの少し後に公開したローグワンの主人公ですね。ネタバレですが、正直さほど衝撃がなかったので、はっきりいちゃうと彼女が犯人の一人なわけですが、その動機が全然わかりませんでしたよ。ようは、世界を滅ぼそうとしている男にはまったちゃった?のか、逆に滅ぼせるような男を本気にさせたのか?という毒婦役なわけですが、うーん、小説だともう少し時間を取って彼女の生い立ちや性格を丁寧に描写しているのかな?と思うんですが、いまいち映画の中だけだと、感情移入できませんでした。ダン・ブラウンの物語は、こんな機関が、組織が本当にあったのか!というようなほとんど物語のような存在だけど、本当にある!というガイドブックみたいなところが面白かったのですが、こういう陰謀論的なところまで踏み込んでいくと、話がSF的になってしまい、SFを連想していしまって、そうであれば良質なSFを求めてしまって、そこまで行く途中半端だなと思ってしまいました。僕としては、『天使と悪魔』もセルンとかが出てきて、おおっと思ったのですが、物語の出来と、ダウンブラウンの魅力が一番あふれているのは、『デセプション・ポイント』でしたねぇ。


■映画版『ダ・ヴィンチ・コード』 米国的ハリウッド的なメディアミックス展開が悪い形で  

http://ameblo.jp/petronius/entry-10012642166.html

■小説版『ダ・ヴィンチ・コード』 大きな物語を壊す動機

http://ameblo.jp/petronius/entry-10012794086.html

■『デセプション・ポイント』 ダンブラウン著 カブリエールアッシュのかわいさにノックダウン(笑)

http://ameblo.jp/petronius/entry-10019565603.html

■ダンブラウン著:『天使と悪魔』の紹介〜科学と宗教の対立

http://ameblo.jp/petronius/entry-10014299779.html


過去の記事、、、、2006年くらいにけっこう詳細に書いているんだ、自分、、、と驚いたのですが、読み返して、ロン・ハワード監督の映画化を酷評している。やっぱり見る目変わってないなぁ、と思いました。すっかり書いたことを忘れていたけど、今、感じたことと全く同じですねぇ。


デセプション・ポイント(上)<デセプション・ポイント> (角川文庫)


結論は、ダンブラウンさんは、小説の方が圧倒的に面白い!です。これも映画を見に行く前に小説を読めば良かった。。。と後悔。


インフェルノ(角川文庫 上中下合本版)

2017-01-09

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI』  宇野朴人著 どのように人々の参加意思をつくりだしていくのだろうか?

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI<天鏡のアルデラミン> (電撃文庫)

評価:★★★★星4つ

(僕的主観:★★★★☆4つ半)

最新刊の11巻まで到達しました。うん、よかった。ああ、やっぱりこの物語も最前線の物語の一つなんだなって思った。シャミーユが何をしたいのか?がやっとわかってきた気がする。この巻の話は、とてもよかった。アルスラーン戦記で、アルスラーンが奴隷解放をしたところ、ご主人様を殺した悪い奴め!と逆に奴隷に襲われた逸話は、僕はよく出すのですが、あれのもう一歩先に行っているんですよね。為政者のシャミーユは、もうそんなことわかっている。しかしながら、カトヴァーナ帝国は、皇帝制度、貴族制度、軍による統治に慣れた国民は、上から支配されるのに慣れきって、民衆に自分の力で統治する能力がほとんどないんですよね。ほぼ国が衰退する中で、それをどうにもできないところで皇帝になったシャミーユの課題は、究極そこ。こいれって、英雄人に任せる時代は終わったというか、英雄に任せる倫理的な卑怯さの告発が前提となった世界で、それでも衆愚になりやすい人々にどうすれば、参加意識を、自分たちが自分の主人だと思ってもらえるの?という話。これが個人の自覚や自己実現ではなく、帝室があり、皇帝専制とはいえ、内閣による統治が機能している世界で、どうそれを実現していくかのプロセスに迫っている。このあたりの作品って、あまりなかったから、やっぱりテーマ的に見て、最先端の作品なんだなーと感心した。こうした戦記物は、そもそも、3か国の設定にしないと、外交戦略にならず二元論的な殺し合いに堕してしまうので構造的に良くないと思っていたんですが、なるほど「これ」を深掘りしようとしているんですね、作者は。いやーいい着眼点です。ただ、一つだけ不満をというか僕の感覚では、ヤトリが死ななければならないほど、シャミーユがそこまで追い詰められなければならないほど、この国が腐敗してボロボロになっているかというと(実際はなっているんだろうけど…)そこまで思えないんですよね。そこがうまく表現しきれていないので、もう少し方法があったんじゃないか?という気がしてしまう。でもま、そのへんは、これだけのサーガになってしまえば、しょせん言ってもせんなきことかもしれないですが。とにかく、シャミーユは、この国をどこに導くのか?。この専制や軍の統治に慣れた国で、どうやって、主権の意識を民衆に喚起していくのか?何をするのか?はスゴイみものな気がします。


金の国 水の国 (フラワーコミックススペシャル)


ちなみに、国のマクロを見据えて、先の向かって、大きな手を打つという物語の中では、『金の国 水の国』がめっちゃよかった。久々に、ばっちり★5つ級でした。時間あればどこかで記事を。超おすすめです。


黄金の王 白銀の王 (角川文庫)


『黄金の王 白銀の王』 沢村 凛著 政治という物は、突きつければこういうものだと思う。けど、こんな厳しい仕事は、シンジくんじゃなくても、世界を救えても、ふつうはだれもやりたがらないんじゃないのか?

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20120126/p1

『瞳の中の大河』 沢村凛著 主人公アマヨクの悲しいまでに純粋な硬質さが、変わることができなくなった国を変えてゆく

http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20111217/p7


このマクロを変えようと願った個人の地獄というか、悲惨さというか、無理さってのをこれでもかと描いたのは、沢村さんの作品群がいいですね。これも★5つ級の作品で、超おすすめです。



ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (10) (電撃文庫)


あと、ちょっとすすめると、戦記物で、大傑作というと、やっぱり流血女神出伝シリーズですよね。これも素晴らしかった。


帝国の娘 上<帝国の娘> (角川文庫)

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』 宇野朴人著  安定した戦記モノで、マクロとミクロのバランスがとても良いです!

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (電撃文庫)

評価:★★★☆星3つ半

(僕的主観:★★★★4つ)

まだ10巻までしか読んでいませんが、いや、いいですねこれ。紹介してもらってよかった。読んでいて幸せな時間を過ごしています。基本的には、戦記モノのライトノベルと考えてもらえればそれでしい。それ以上には思えないし、それ以上の仕掛けも感じません。でも戦記物として、とっても安定してて、なるほどアニメ化されるのがわかります。とても大好きです。すすめられてアニメからはいりましたが、瞬く間に11巻まで来ましたよ。



ちなみにこの後、大きいネタバレです。僕のブログは基本ネタバレなんですが、さすがにこれは大きいので、とりあえず。



えっとですね、アニメーションを見ていて、最初から思ってたんですが、もしかしてヤトリって死んじゃうのかなって思っていたんですよ。この絆の作り方と、彼女の在り方(=イグゼムの伝統を守る)と、帝国の崩壊を描いているマクロの流れからすると、彼女って、新選組みたいな感じが凄くして、ドマトゥルギー的には、そうなるよなぁ、、、と。でも、まさかライトノベルで、それはできないだろうと思っていたのですが、がっつり、そこ描きますよね。それを描いた後に、どこに持っていくかは、作者に課せられた大きなテーマで、彼女亡きあとどういう風にドラマトゥルギーを確保するかは、この作品を最終的に素晴らしいものにするかどうかの重要なポイントなんで、分析的には気になります。けれども、そういうこっちゃなくて、ヤトリというほとんどかなめのキャラクターをちゃんと、ドラマの在り方から、死なせてしまうのは、作者はちゃんとこの物語を神の視点から俯瞰して作っているんだなーと感心するんですよ。戦記もののポイントは、マクロとミクロのバランスなので、このテーマを作った時点で、これを描かなかったらおかしいんですよね。けどやっぱり、そはいっても、こんないい子を、、、、と胸に迫りましたよ。いや、死んでほしくなかったんですが、、、、。小説のでヤトリと主人公の子供時代の宝石箱のようなシーンは、たまらないですよね。逆算して悲劇に至るとわかるからこそ、あのシーンが、せつなく深くキラキラするんですよねぇ。


だからこれを真正面から描くということは、帝国の滅亡というマクロを、キャラクターのドラマトゥルギーと同じレベルで重要視しているからなんで、いやいい作品だな、と思うんですよ。だから、とても安定感がある。職人的な感じがするいい感じの小説家さんですね。『宇宙軍士官学校』とか『小さな国の救世主』(この二つとか、なんでアニメ化しないのかわからないと覆うぐらい渋い秀作)鷹見一幸さんを思い出します。でも、さっと、アニメ化しているのだから、それ以上の何かがあるってことなんでしょうねぇ。


僕のこの作品が、地味にいいなと心底思ったのは、マシュー・テトジリチくんですね。小説の挿絵でもアニメのキャラクターでも、はっきりいって脇役&ヤなやつにしかみえないじゃないですか。でも彼の地味な成長と、天才的な英雄を目の前に見せられながらも、対等であろうと悩み苦しみながらも、半歩づつ前に進んでいく姿は、こいつむちゃくちゃかっこいいじゃん!!と、胸が熱くなりました。

このブログでは、基本的に、物語の新しいパターンや構造を見つけたりしないと、なかなか高い評価はつけません。また、映画でも漫画でも何でも境界なく評価しているので、例えばハリウッド大作のみんなが見ているハイクオリティの作品と比較して、その時間を費やす価値があるか?という視点になるため、小説や漫画は、とても点が辛くなる。特に小説は敷居が高い(読むのに時間のコストがかかる)からです。そういった中では、僕の大好きでたまらないライトノベル群は、基本的に★3つを超えないんですよね。たいてい。★4以上は、他の人に、無理やりでも進める価値があるか?という視点の境界なんで。ということからすると、特に戦記モノとしての新しい視点があるわけでもなし、シリーズで長いので読む価値がどこまであるか?という風になると、評価が低くなってしまう、、、、「にもかかわらず(これがいいたかった!)」、とても面白かったです。安定した戦記ものの背景が構築されて良かったです。戦記モノ系が好きな人には、悪くないお薦めの作品ですねー。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (4) (電撃文庫)

2017-01-07

『甲鉄城のカバネリ(英題:KABANERI OF THE IRON FORTRESS)』 (JAPAN 2016) 荒木哲郎監督 結局のところカバネリはどうして生まれてくるのだろうか?

評価:★★★☆星3つ半プラス

(僕的主観:★★★☆3つ半プラス)

よくできた作品だと唸りました。にもかかわらず、少なくともSFとしてみると致命的な欠陥があって、このシーズン1というか、12話のアニメを見ただけでは、カバネというゾンビがなぜ生まれたのか?というマクロの謎がわかりません。でも、おもしろい。もちろん、これは欠陥ではなくて、「そういう風に決めた」制作者の意志で、かつそれが全く気にならないところに、この作品の出来の良さがあるとは思います。しかしながら、まぁ、続編もあるそうなので、それを見ないと何とも言えないかもしれないですが、批評的な視点で、全体を思い返してみると、「そこ」に踏み込んでいないのは、やっぱりダメだなぁ、と思います。


けれども、いまのアニメーションの脚本とか演出、世界の作り込みとかは、凄い水準にあるなぁと思うのは、それでも、全然気にならないほどに、全体的な出来がいいのです。「出来がいい」というのは、LDさんがおっしゃっていましたが、「世界がそこに在る感覚」とでもいいますか、物語の世界は、嘘がつかれている虚構の世界ですが、その嘘がある水準を超えて、「世界がそこに在る」という感覚を引き出せると、もうそれだけで物語って、勝ちなんだと思うんです。前にラジオで、グインサーガが、なぜ僕や海燕さんにとって特別なのか?という話で、それは、「世界がそこに在る」という感覚を強烈に幼少期に凄いレベルで突きつけられてしまって、いったん、「そこに在る」と心が認識してしまうと、もう一つの現実として受け入れて認識してしまうからだというようなことをいいました。最近の作品は、そういうことをノウハウで、普通に再現できるのだなぁ、とアニメーションのレベルの高さに驚きを感じます。とはいえ、正直言って、少し経ってみると、★3級かなぁと思います。やっぱり、批評的に評価できる部分があるか、もしくは、キャラクターがそれを超えてぶっちぎりに好きか?というのがないと、★4つ以上はいかないなーと思う。レベル的には、★5つでも十分な出来のクオリティなんですけどねぇ。ちなみにクオリティ(品質)と、パフォーマンス(性能)は、別物です。クオリティは、一般的にはどんなに高くてもしょせん、品質で、あるレベルからは過剰品質にしかなりません。そういう意味では、とてもいい出来なんだけど、もう一つ最後の、もう一手がない感じです。でも、なんかそーいうところを見るアニメじゃなったんだろうなー。やっぱりバトルシーンだよね。これ。


まぁ『進撃の巨人』」と似てると誰もが思うんだけど、それは構造だけであって、僕は全然似ている作品には思いません。『進撃の巨人』は、マヴラブのもっていた全体に個を捧げるというナショナリズムのコアの部分が強烈に生きていて、そこの崇高な美しさが、この自由に慣れきった今の時代に対する批判機能として痛切に表現されていたところに魅力の根源があるのであって、カバネリには、それはないと思います。マブラブも進撃の巨人も、組織のために、全体のために、という意識がすごく深く埋まっていますが、カバネリは、基本的には、主人公の生駒にせよ美馬、無名にせよ、個人的な動機だけで、戦っています。『進撃な巨人』やマブラブの興味深いところは、個の欲望や動機からスタートしていても、戦っているうちに、仲間や所属の部隊を通して、組織の目的や意志、その組織を支配する国レベルと、全体が目指すところと、自分の個のあるべ自己実現(欲望、動機)がぐちゃぐちゃになっていくところに、しびれるところがあります。なぜならば人間の世界は、いつもそうだから。けど、なかなか組織や全体は描けないんですよ。そうすると、話が複雑になって、シンプルでなくなって、面白くなくなるので。


カバネリは、むしろゾンビものの系統の典型的な作品だろうと思うんですよね。滅びゆく世界の黄昏を描くところ。だって、この世界、マクロ的に救いがあるようには見えないもの。それを解決する方法も、結局カバネがなんで生まれたのか?、何か?が明らかにされないから、全然わからない。あとは、前半の主人公の生駒が、戦う意思を獲得していくエピソードで、彼の存在がカバネ(敵)なのか、味方なのか?という二元論の狭間にいる存在として、描かれるところ、、、、いってみれば『デビルマン』の葛藤を前面に押し出すところがこの作品のコアであって、形的には『進撃の巨人』と似ているけれども、似ているようには思えないなー。ちなみに、デビルマンの葛藤をせっかく物語に設定しているのに、意外にあっさり、生駒が仲間に受け入れられていくのは、、、、前半は、それが凄い難しいことはわかるんだけど、後半にいきなり美馬の物語になってしまって、話が違う父親と復讐と、滅びの物語に切り替わってしまったので、あまり生きてこなかった。脚本は思い切りがいいせいで、凄いシンプルで、描きたいものに収斂しているので、サクサク見れるし、とても充実感が見ているとあるんだけど、後に残るほどではないんだよなー。やっぱり、それは、物語をさくさく進め過ぎたからなのか、、、しかし、サクサク進まないと今の時代は視聴者がついてこないし、、、で悩ましいところだろうなぁ。


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そういえば、女の子が(男の子もだけど)やたらかわいいなー、よくこんなのアニメで動かせるなーと思っていたんですが、美樹本さんのデザインだったんですね。こういうのがきれいに動くんだから、今の時代って凄いよなーとしみじみ。美樹本さんといえば、まぁ普通はマクロスなんでしょうが、僕は、学生の頃、ニュータイプで連載していた『マリオネット ジェネレーション』だなぁ。物語はさっぱり、だった気がするが、それ以上に女の子のかわいさが凝縮されていて。こんな一枚絵のレベルの凄い絵が、漫画で動くってのに、信じられない気持ちで見ていました。けど、そういうのは、今の時代は本当に当たり前になってしまって、日本のエンターテイメントのレベルってどんだけ上昇したんだよって、驚きます。でも、心に残るかどうかは、単純じゃないんだろうなーと思います。『マリオネット ジェネレーション』とか、物語としては、ほとんど落第だったと思うんだけど、絵とシュチュエーションとかキャラクターだけで、そういうの超越して心に残っているものなぁ。。。。

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2017-01-06

2017年がはじまりました。あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。今年も、物語三昧をゆるくやっていこうと思います。


アメリカから戻ってきたので、現在は日本に住んでいます。いやぁー日本、いいですね、ご飯おいしすぎる。最高。アメリカに住んでいる時はそうは思わなかったのですが(僕は住めばどこでも都の能天気な人なので)、もう圧倒的な差があるのですね。こと生活のクオリティを考えると、日本スゴイです。アメリカで生活してしみじみ分かったのは、こりゃ、日本人や若者が海外に出たがらないのは当然だろうなと思いました。だって、生活するなら、クオリティ最高に高いんだもん。アニメがただで放映している!!!(笑)(って、まぁ今は海外でもクランチロールとか見る方法いくらでもあるけどね)。なんにでも理由は、確固としてあるんですよ。今の若者はけしからんとか日本人は内向きになったとか言うのは、本当に害悪な言説。日本人が昔、外に出たのは、単に日本が酷いところだっただけなんですよ。MBAに通ってた友人が、世界中から学生が来ているけど、「自分の国に帰りたい、働きたい!」という人って、日本人とアメリカ人ぐらいなんだそうです。それは、職があるから、そして住むのにいいところだからだそうで、逆を言えば、それが以外の国にはまずみんな帰りたくないってなるらしい。まぁ、MBAに来る時点で、グローバルシチズンになりたい中産階級候補だから、そりゃ、小さな国とか帰りたくないわな。いや中国とかインドとか、人口多くて経済成長しているし、可能性あるじゃん!仕事もあるし!といったら、中国人の同級生に、あんな競争厳しくて空気悪いとこに帰りたくないよ、といわれたそうです。インド人も、いやーまだまだ暮らすのにしんどいもんといっていたそう。まぁ、いまのグローバルシチズンの中産階級の生活を経験したら、ロンドン、東京、NYCなどの競争力のある大都市からはなれられないのは、まじでわかりますよ。圧倒異的な住みやすさ、楽しさだもの。便利さ(コンビニエンス)とエンターテイメントの刺激という意味で圧倒的。


日本は、長年のデフレと生産性の低下で、賃金は平均的先進国に比べると相当低くなってしまったのですが、それで得られる生活の質は、圧倒的に高いと思うんですよ。そういう意味では、日本の環境って、おもしろいですよね。日本の外でグローバルシチズンとして生きていける給料はもらえていないですが(なのでここから出て行く力がない)、ここで住む分には、成長しようとか無理なこと考えなければ、緩くかなり幸せに生きられる。それなりの規模で内需があるというのも、凄い強み。アメリカでは、中産階級で金を持っていないと、、、というと、日本でいうと最低でも1千万円以上ぐらいの年収がないと、中産階級の生活は営めないと思います。1千万じゃ少ないかな、、、。税金とか保険とかコミコミで考えてますからね。何をもって、中産階級というかは、いろいろありますが・・・。でも、エグザーブにあるゲーティツドコミュニティとかに住んでないと、そもそも治安上怖いですよ。それに移民が多くて経済成長しているので、競争が激しすぎる。まぁ、そりゃ、トランプやサンダースを支持するわな、米国民、と思いましたよ。あれじゃあ、子育てできないよ。ただし、もちろん、、、そうですねぇ、年収にして1千5百万ぐらいを超える感じだと、超楽しいです。できればフローではなくストックでもらえると、さらにおいしい。先進国は、どこも金ですよ。金がすべて。特にアメリカの、金がすべて感は、スゴイです(苦笑)。金があればグローバルシチズンになって、素晴らしい生活がおくれる。でも、10-15万ドル以上くらい稼ぐのって、そうとう大変ですよ。その辺を会社員とかで稼ごうと思うと、もう死ぬほどの重労働になるので、みんなストックオプション狙うとかになりますよね、アメリカだと。そこまで働いて、フローの年収じゃあ、バカみたいだって思うんですよ。人生浪費しちゃうし。でも、中産階級の素晴らしさって、、、、、「素晴らしい」って、中身を考えると、たぶん美味しいご飯が食べれて、安全で快適な場所に住むって、この二つぐらいが中心だと思うんですよね。まずはね。


アメリカは、この2つのハードルが高かった。ご飯は、日本のような中食カテゴリーのバラエティがないし、そもそも基本が美味しくない(←東アジア人は、舌が肥えているんですよ、そもそも)。それに、治安上安全な郊外に大都市で住もうなんて思うと、アホみたいに家賃が高い。サンフランシスコの家賃の高さとか、気が狂っている。普通の家賃のところは、凄い治安悪いんですよね。やですよ、あんなとこ住めないですよ。それに、NYCとか、ウサギ小屋ですよ、もうほんとうに。日本なんか笑えないよ。満員電車(地下鉄)に揺られて通っている人ばかりだし(←日本人の自分がこんなことをいう日が来るなんて。。。。(笑))。そんなのと比較すると、年収低くとも、おいしいご飯食べれて、それなりに安全なところに住めるんだから、日本は、住みやすいところですよ。日本は、働くところとしては、まだ世界一クラスに最悪ですが、暮らすには、先進国の中ではとてもリーズナブルで、それでいてご飯が特異においしかったり、凄くいいところです。これで、海外に出て行こうと思う人がいないのは、そりゃあたりまえだ、と思いましたよ。


それにね、アメリカで働いていると、もう動機がめっちゃくちゃ強いウルトラ上昇志向のアグレッシブな人が都市部や成長している地域には、溢れてて、いやあれと、競争するとか、マジ勘弁と思いましたよ。アドバンテージがないと、移民なんかしても、勝負にならないですよ。海外へ出よとかいう人は、この激しい競争の中で、使いつぶされていく初期移民の厳しさをどう考えているのかまったくもってわからない。過去にブラジル移民をすすめた日本の棄民政策と全く一緒だとおもうんですよね。戦前に海外に移民した人がそれでも成功したのは、日本の環境が苛酷すぎて、それに比べればまだマシだったので、死ぬ気で勤勉に働いたからですよね。そかしそんな激しい動機は、よほど貧困の中に育っていなければ持てないにきまっているじゃないですか。先進国の住人や教育を受けた人は、動機やアグレッシブさで勝負してちゃダメなんだと思います。知恵とクリエイティビティで勝負しないと、勝負ならない。そういう特異な才能やバックグラウンドがないならば、日本出る必要性を感じないですね、まったく。こんな住みやすい国。未来がないといってもねぇ、、、、それでもこの規模の人口を擁すると、それなりに内需で回ると思うんですよねぇ。


まぁ、日本最高!日本出たくない!アニメと漫画に戯れて美味しいもの食べて幸せにいきるぜ!!!


これで、いいと思いんですよね。個人としては。もう、このセリフを言っても、なんの留保もない(笑)。まぁ、やったこいがないと、なかなか実感こもって自分で信じていい切れないですからね。そうではないかと思っていたのですが、うすうす。いや、日本、最高です。というか、東京最高です、というべきか。。。とにかく今は自信もって、確信して言えます。日本出る必要なし(笑)。ちなみに、じゃあ稼げないじゃないか?とか日本みたいに人口が減る国ではどんどん経済が縮小していくとかいうのは、僕はナンセンスだと思うですよね。まず生産性が異様に低いので、団塊の世代が死に絶えて社会から退出すれば、劇的に日本変わりますよ。なので、未来は明るい。まだ10‐20年くらいかかるので、そう楽ではないですが、まぁ明るい。それにやっと、過労死と生産の問題が結びついてきました。議論が、国の成熟のステージが、ついにここまできたんだ、日本って感じです。

デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論

それに、この規模の人口で、これだけ高い自由が浸透している国で育まれているクリエイティビティって凄いと思うんですよね。層の厚さが違う。市場としての質が、圧倒的な場所。さっきも書いたとおり、これからの先進国経済、いやグローバルな経済では、動機とか根性とか、そういうので競争すると、アホみたいなデフレスパイラルというか、コスト競争にさらされて負けるだけなんで、ダメなんですよ。日本市場という極めて洗練された質の高い市場で、その厚みの中ではぐくまれる「何か」を創造的に探して育てるってのが、勝つというか、楽しく生き残る一番確率が高い方法。だから、日本でいいんですよ、ここにいていいんだと僕は思います。こんな可能性に満ち溢れているところないですよ。なかなか。そもそも、この場所では、日本語が喋れるというのが凄い参入障壁と競争力になるんだから。日本、最高です。悩むなら、あがくなら、何か行動するなら、日本は人類の最先端だと思います。ここでいいじゃないですか。「ここ」から十分にグローバルに世界につながれますし。つながらないなら、自然が豊かでご飯がおいしくて、母国語しゃべれるところがいいじゃないですか。アニメ放送しているし。←それかっ!。今の時代は、住みながらにして、世界につながる時代で、ならば日本のこのアドバンテージを生かして、クリエイティブに人類に貢献するようなものを作ればいいんだろうと思います。いや、少し大きなことを言いすぎましたが、人類の最前線にいるこの国の、近くにいる仲間の課題を、自分御課題を解決する方法を見つけたら、それすなわち、世界への貢献ですから。うーん、そういう言い方だと、言いすぎかな、、、なんというか、たとえば、小説家になろう、とかの投稿サイトで楽しげに小説を書いてて、それえでいいんですよ。そういう場に、バリューが積みがあって市場の厚みが増して、凄いもんが出るわけですから。マネタイズするのは、まぁ日本人下手だけど、それはそれでいいじゃんと思いますよ。得意な人もいるんで、どのみち最適なところに落ち着きますよ。日本という地域のスキームは、決して悪くないので、ここに頑張っていれば、見えざる手は十分に働きます。


まぁ、とはいっても、アメリカも大好きなんですけどね(笑)。超大好き。ぼく、あんまり嫌いな場所ってないので。まぁ、日本には漫画とアニメがあり、アメリカにはハリウッド映画がありますからね。いいところです。まぁ、どこにでもいいことあるんですよねー。住めば都とよくい言ったもんです。



いやはや、振り返ると、2016年激動の年でした。イギリスのブリクジットとドナルドトランプ大統領の当選。



個人的に思ったのは、自分の直観と分析を信じるべきなんだな、ということ。僕はヒラリーさん支持でしたが、どうみてもトランプさん有利だなって実感していたんですよね。日本でもアメリカでも報道とは真逆の感覚だったので、自分の感覚が変なのかな?と思っていたんですが、意外に自分の情報網と解釈って、そうとう確度高くいろいろなことを見通せているのだなと。まぁ仕事でも戦略を立てる仕事が多いので、そういう直感みたいなものや分析の積み重ねが信じ切れないと、話にならないんですが、うーん、なんとなく思ってはいたけど、僕の予見力というか予測の筋は、凄いイイのだなぁと感じる今日この頃(笑)。この年齢までなって、まだまだ自分を信じれるというのは、なかなかいい人生だなと。もう少し「自分を信じて」もいいのだなぁと思うのが去年の振り返りですね。たぶん、ほんとうにBBCとかアルジャジーラとか、なんでもいいのですが、日常みているニュースのソースが、もうそもそも日本じゃなくなっているのも、いいんだろうなーと思います。日本の新聞読んでないし、テレビも日本のはまったく見ていませんが、なんの痛痒もない。ほかに、アメリカからの視点を手に入れたので、多面的に実感を持って世界を眺めれているのだろうと思います。なので、なんだか世界のことが、少しはよくわかってきた気がします。ああ、、、そういう意味では、やっぱり違う土地で暮らすことって、素晴らしい価値はあるとは思うんですよね。歴史とか、面白くて面白くて。特に日本の近代史も、アメリカ側からの視点が実感できるようになって、見方が全然変わってきました。いやー人生って、経験が増えると、本当に面白いですねぇ。


さて、2017年ですが、生産性の議論になりそうだな、思っています。日本は、そこのステージにようやく来たのだ、と。そうすると、自分の生産性も考えなくちゃ!と思う今日この頃。40を超えたぐらいから人生逆ドラゴンクエストといっているんですが、それは、成長してレベルが上がるほど、体力ゲージが落ちて弱くなるという「ゲーム」が始まった!!!という言い方をしているんですが、そこでは、工夫が必要なんですよね。ゲームのルール自体に、その根本に踏み込まないと、だめ。頑張ってゲームしていると、若くて体力あって動機のある人に絶対に勝てない。目的意識なしで、やり方を考慮しないで頑張るとか、超非生産的な努力の方向性です。この議論って何?というと、生産性のことなんですよね。マクロ的にもそういう議論を追うべきだし、それには、自分も、おっさんになって、体力がなくなっていく中で、生産性を上げる方法を考えねば、と思う今日この頃です。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

なので、この本はいいですよー。まじで。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方


著者は同じ人なので、併せて読むと、すごいいいですね。



あとは、リンダグラットンさんの新作が出ていて、これも重要な示唆だなと思います。人生が平均年齢100歳になる時に、どう人生を考えるのか?。僕が数年前にいっていた、リタイアした後の、セカンドラウンドライフをどう過ごすか?という話と同じなんですが、数年前までは、30代のぼくにとっても、これは、「少し先の遠い話」だったんですが、いまは、もうマジで準備すべき、直近の課題になりつつあるなと思います。なんか、よく最近の若者は!的な言説あるじゃないですか、痛い老人がいうやつ。でも、あれなるほどと思うんですよ。人生が、100年のスパンになって、ライフステージが、昔よりも長くなった分だけ、いろいろゆっくりになっている。そんなにすぐ大人にならなくてもい行って来いとなんじゃないかなぁ、と思うんですよ、生物的に。昔はもう少し人生の早い段階で、色々決断に迫られたので、大人になる(=あきらめて分際を知る)必要があったのが、いまはそうでなくなってきているのじゃないかなーって。ライフネットの出口さんとか見ていると、定年退職した後にベンチャー立ち上げるとか、できるじゃん!て思うんですよ。なので、逆に、若くして起業するとか、そういうのどうでもいいんじゃね?って、最近は僕は思います。何も生き急ぐ必要はない。いや人生の体感感覚が変わっているんだろうと思うのです。けど、そうはいっても、結局幸せな人生を送るのは、流れを先読みしている人なので、少し先を真面目に考え抜いて、そこに何かをかける。かけるなら、分のいい賭けをするべきです。


とかとか、そんなことを思った新年でした。今年は、またオフ会をしようと思いますー。ブログ関連の目標はそれくらいかなー。後は普通に、なるべく一月に一回は、物語三昧ラジオしたいです。


LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略