45代アメリカ大統領ドナルドトランプ政権についていろいろ

私はこれらのデモに対してはあまりいい印象は持っていません。

確かに民主党支持者たちからは嬉しくないでしょう。今後どうなるのか不安もあることでしょう。でも、多額のお金をかけて長い時間をかけて、民主主義国家として正当な選挙を経てD・トランプ氏が選ばれたわけですよね?

それを決まった後に人数集めて文句言うのって…まぁ自由なんでしょうけれど、私はどうしても違和感を感じてしまうのです。

だって、4年前も8年前も、大統領選挙はあったわけです。民主党オバマ氏が選ばれましたね。その時は共和党の支持者はとても嫌だったことでしょう。そして、オバマ氏は8年にわたり、ほとんどこれと言った実績も作らず、方々にいい顔だけをしてアメリカ経済を停滞させてきました。

このままだと、アメリカはジリ貧だ!

そう危機感を感じた労働者階級が、実際に実績を持っているトランプ氏にベット(賭け)したわけですよね?

う〜ん…自由は自由なんですけれど、さすがにまだ始まってもいないのであれば、いったん様子見でいいんじゃないのかなぁ…と思うのですけれど、そうはいかないようで…。ただ、忘れないでほしいのは民主党の支持者は怒っているようですが、そもそもトランプを産み出したのはオバマだからね?彼が口だけうまくて何にもやらなかったからこうなってるわけで。
日本の政治家も学ぶべき。私が「アメリカ第一主義」のトランプを支持する理由
Column 2017.01.23
http://spotlight-media.jp/article/372554098250501796?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=own_page


これは、僕も思うなー。安倍政権に対してもそうなんだけど、嫌いでも、選挙で合法的に選ばれている人を口汚くののしったり、デモナイズするような態度はとても下品だと思うよ。



トランプ政権が公表した政策は名前を見ただけでその狙いがわかる 外交も経済も治安も
https://www.buzzfeed.com/eimiyamamitsu/trump-issues?utm_content=buffer730dd&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer&utm_term=.jtO4G4ZRB#.coezQzmX8

町山智浩)完全に意図的になんですよ。だからこれは、要するに共和党の持っているイデオロギーである「政府を小さくする。政府の仕事をどんどん小さくして、政府の企業に対する規制を減らしていく」というのが彼らのポリシーなので、政府自体の各省庁の仕事をどんどん減らしていく人を選んでいるんですよ。

山里亮太)はー! 普通だったらもっと段階を経て、ちょっとずつやっていくところを一気にボン! となくす人事にしているんですね。じゃあ。

町山智浩)そうなんですよ。徹底的にその省庁自体の廃止を訴えている人をその省庁の長官にするっていう形を今回、とっています。たとえば、これすごいことになっていて。保健福祉長官……要するに、健康保険とかの長官はオバマケア、公的医療保険の撤廃を掲げていたトム・プライス下院議員なんですよ。

町山智浩 トランプ政権の閣僚の顔ぶれと選考基準を語る
http://miyearnzzlabo.com/archives/41725

いやー町山さん、相変わらず面白い。アメリカウォッチャーならば、この人、追っていないと!といつも思います。ただラジオだと聞く時間がなかなか確保できないんだよなー。しかしながら、強烈に「小さな政府」志向をしている人事というのは、面白い。なるほどそういう思考でやっているのか!と思うと、いろいろうなづけるところがあります。こういう人が日本語でいろいろ情報を流してくれるとすごいうれしいですねぇ。いつも大ファンで追っています。

■「田舎の力をバカにしてた」
——なぜ、事前の予想を覆してトランプ氏が当選したんでしょう。
地方での世論調査の精度が落ちているんですよ。日本と違ってアメリカには全国紙というのはほとんどなくて、地方の世論はローカルメディアが支えている。でも、ネットの普及で地方新聞の衰退が日本以上に激しい。
よく報道されているように、得票率はヒラリーの方が多かったんですよね。でも、選挙結果が読めない、「スイングステート」と呼ばれる接戦区を落とした。だから負けた。その接戦区はどういう地域かというと、広い面積の中に人口の多い地方都市があって、そのほかは田舎、っていうところ。僕の故郷のコロラドもそう。同じ州の中に、都会対田舎、という構図があって、その2つは同じ州であっても全然違う。
じゃあ、アメリカで起きた分断、ってなんだったのか。
アメリカって、広いですよね。多くの人が見てるテレビはどこで撮ってますか?
——都会ですよね。
そこでコメントしている人は、どんな人ですか?
——都会に住んで、企業や大学に勤めている知識人ですね。
そうなんですよ。そういう人たちは、田舎の力をバカにしてたんだよね。でも、人口が少ない町は半分以上の支持をトランプが集めていたんです。
僕の故郷のコロラドだって、いっぱいトランプ支持者がいる。田舎の町は、「God, guns and gays」と英語で言うんだけれど、宗教重視、銃所持支持、そしてアンチ・ゲイ。これが主な政治的イシューであり、主張なんです。あと中絶は認めない、という。地下鉄なんかはもちろんなくて、みんなクルマに乗る。そのクルマには「神の思し召しのままに」というステッカーが貼ってあって、カーラジオをつければ、クリスチャンロックや、聖書の言葉が流れ、道の脇には、「最近、神と対話しましたか」と教会の看板がある。ニュースは(保守的な)FOX。そういう世界。


「田舎の力をバカにしてたよね」 なぜトランプが当選したのか、パックンが語る“日本人の知らないアメリカ”
なぜ、トランプは当選したのか
https://www.buzzfeed.com/daichi/pakkun-talk-about-trump?utm_term=.eqp20259n#.hpAp7pD54


田舎や地方と大都市が対立する構図って、世界共通ですよね。

宮台:加えて、グローバル化が新しいフェーズに入っているのもあります。世界の貿易量がどんどん減っているんです。中国の賃金や土地が上がり、そのぶん消費社会化で内需が膨らみ、中間生産財から最終生産財まで中国国内で作るようになって、今までのような中間生産財輸出型ビジネスモデルが終わりました。それで今度はインドやミャンマーが中国の道を歩むのかといえば、そうは行かない。なぜなら、テクノロジーが発達するからです。テクノロジーが発達するほど、わざわざ資本を他国に持ち出すより、国内で安く作れるようになります。IT化も、物というよりサービスの質で勝負をするようになります。かくして、地産地消型のローカル経済を回すIT産業を前提とした上で、グローバル化を回すという新しいフェーズに入ります。典型がアメリカの60万都市ポートランドです。こうした変化を踏まえれば、共同体を空洞化させる従来的なグローバル化の野放図さにブレーキをかけるために、まさにこの時期にこそシンボリックなことが起こったほうがいい。トランプ政権が法律を変えて独裁を永続させるといった恐ろしい事態が起こらない限り、せいぜい8年の任期です。混迷が大きければもっと早く終わります。そのぐらいの新しい時代の産みの苦しみは不可避でしょう。エスタブリッシュメントの自明性を壊すには、一定の荒治療が必要なのですよ。

中略

―では、日本は今後どうするべきなのか?あるいは2017年以降、日本にどんな影響が考えるられのかを最後に聞かせてください。

宮台:周辺国が豊かになる速度やテクノロジカル・イノベーションを考えれば、今後はイギリスと同じで、釤GからLへ釤釤グローバル化からグローカル化へ釤という道しかありません。野放図なグローバル化で資本が収益をあげられる時代は、もう長くは続かない。基本的には、自立的経済圏をベースにした共同体自治をグローバル・テクノロジーが支援する、という時代に向かいます。すでにそうした方向に向かっています。もちろん問題はあれこれ起こります。でも、それはしょうがないんです。

ローリングストーン日本版2017年01月23日 12:30 特別対談|2017年はどうなる?世界の変化と日本の行方:宮台真司社会学者)& 萱野稔人(哲学者)
http://blogos.com/outline/206904/


あいかわらず、宮台さんの頭の良さとキレは、凄いものがある。ただこの人は現状分析は、凄まじいぐらい当たるし、読み解けるけど、20年近くの過去の発言を見ていると長期的に絶対に処方箋を逆に間違える人(笑)なんで、いつも思うのですが彼の逆張りをしたほうがほぼ当たる(笑)。でも、現状分析の視野の広さ深さは、流石を通り越して、いつも通り、なんでこんな頭がいい人がいるんだろうと驚くレベルですねぇ。いやはや、本当にこの人の分析は凄い。しかもシンプルにまとめるのが破壊的にうまいですよね。こういうのを天才っていうんでしょうねぇ。

この大統領令は、トランプ氏がオバマケア撤廃に踏み切ったように見えるが、議会にオバマケアの代替案について考える時間を与えることにもなりうると、ジョスト氏は語った。「興味深いのは、これによって議会が早急に撤廃、代替案を用意しなければならないという圧力から解放されるのかという点です。議会からすると、代替案がすぐに出せなくても、トランプ氏がオバマケアが起こした問題に対処していると言い訳できるからです」と、ジョスト氏は言った。

オバマケア撤廃に向けトランプ大統領が動く 就任直後に大統領令を出した狙いは?
The Huffington Post | 執筆者: Jonathan Cohn
投稿日: 2017年01月22日 18時36分 JST
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/22/obamacare_n_14312390.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001


オバマケアの扱いについては、僕はとても興味深いと思っている。というのは、トランプさんというのはニューヨーカーで民主党支持者が長い人で、僕は共和党的でない部分が強いとおもっているんです。もう少し精確にいうと、ティーパーティーなどのラディカルな小さな政府支持者じゃない気がする。なので、オバマケアの運用、その代替案、その後を見ると、この人の本当にしたいことがわかるんじゃないかと思うんですよね。単純に撤廃ではなく、色々段階分で考えてくると思っていたので、非常に興味深い。

彼の就任演説では、選挙運動メッセージ(America first, Make American great again)や共和党候補受諾演説でのレトリック(例えばforgotten men and women of our country)がそのまま使われている。言い換えれば、トランプは選挙期間中からの主張を貫き続けた。

つまり、トランプ支持層(主に白人男性労働者階層)にとっては期待通りだった。特定の聴衆・階層の「うけ」を狙った迎合演説としては、大成功といえる。

しかし、大統領の就任演説が、一部の支持層向けだけに語られたことも、これほど挑発扇動的なレトリックばかりで綴られたことも例がない。


井上泰浩
広島市立大学国際学部教授、ハワイ大学マノア校客員研究員
トランプ就任演説の特異さ 歴代大統領(リンカン、ルーズヴェルトケネディー、レーガン)との比較分析
http://www.huffingtonpost.jp/yasuhiro-inoue/trump-presidential-inaugural-address_b_14325290.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001


これは、僕はうなずけないなー。特定支持者に向けたというステレオタイプな言説は、なにも明らかにしないと思う。分析があまりに皮相的だと思う。この世界が、なぜこちらの方向へ向かって行くか、という本質的な説明に全くつながらない。

民主主義の守護者としての米国を愛していた、英国首相のチャーチルは「米国は常に正しい選択をする。他のあらゆる選択肢を試した後にではあるが」との言葉を残しました。昔も今も先の読めない長い戦いゆえ、光が見えるまでに米国は様々な試行錯誤を繰り返すと思います。

 今回が正しい選択の方だったか、正しい選択をする前のトライアルであったのかは今後の結果で示されるでしょう。しかし、閣僚の人事を見る限り、ちまたで期待されているニクソンレーガンの再来ではないような気がします。

 私は投資家として、トランプ大統領には期待できないと判断しているので、米国経済や世界のマクロ経済がどのような状態であっても独自で成長できるような会社を選択して投資することが安全な方策であると考えています。米国第一で米国の輸出企業が国内に戻ることになっても、それによるメリットとデメリットを考えると、コスト高などのデメリットのほうが上回りそうです。こうした先行き不透明な時代こそ、投資の原点に返り、企業の本来的な価値を継続的に高めることができる会社に投資すべきです。

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO12003220T20C17A1000000?channel=DF280120166569
トランプ時代は不透明 投資は原点に返る(藤野英人
レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者

レオスの藤野さんは、かなりトランプさんはだめだと判断しているのですねー。