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物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-12-11

遂に最終巻です。

ちょっと江戸まで 6 (花とゆめCOMICS)

いやー。最終巻ですねー。


サックと終わらせたところが、素晴らしい。本当に物語が、うまいですよね。津田雅美さん。人間関係だけの、ある種の「ねた」的な物語なのに、最後は、ちゃーんと為政者のレベルとか、世界の厳しさの部分を、一つ一つ丁寧に「ご都合主義」的に処理していくところは、おとぎ話的というか、物語のふろしきの納め方が、本当にうまい。世界観は常に厳しいんだけど、ドラマチックに納めていくのは、この人の真骨頂だなー。この人は世界を肯定的に感じているんですよね、、、。


ちなみに、津田さんの理解は、僕は、羅川さんと対極にあるものなので、読み比べてみたときに、「世界の理解の仕方」に対するスタンスの違いを感じてもらえると、一層いいと思います。おすすめします。僕の言葉でいえば、世界を解決すべきもの、としてとらえるか、世界を受け入れるもの、としてとらえるかどうか、ということです。


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しゃにむにGO 32 (花とゆめCOMICS)

2010-10-09

今後の展開が楽しみな最後

ちょっと江戸まで 3 (花とゆめコミックス)

4巻が発売。あいかわらず、プロフェッショナルな技だ。めちゃめちゃおもしろい。


それだけでなく、ラストシーンの大奥の話は、うわー燃えるーと思った。だって、これって、ミッシェル(笑)が将軍候補って意味なんじゃない?って思えるのだ。


うーん、見事な時代劇導入本。素晴らしい。

2009-08-05

ほれぼれするほどうまい

ちょっと江戸まで 1 (花とゆめCOMICS)


まだ画像が出ていないので1巻の画像を。2巻が出て読んだのだが・・・さすが津田雅美、、、本当にうまいなぁと感心。これらの作品なんて、時代劇が好きで、なんちゃって時代考証むちゃくちゃテキトー時代劇なんだけれども、、、いや面白い。池波正太郎の短編を読むような充実感あるぜ(笑)。設定が大掛かりなものなので、その世界を説明することに多く費やされており、決してカレカノのような関係性を深く掘り下げることもしていないで、ただ戯れているだけの話ともいえるのに・・・うーんうまい。しかも、時代劇のエンターテイメントの部分を、純化した形で、少女マンガに移植するところなんざぁ小憎らしいぐらい面白い。はーそーびと水戸の若様の関係とか、もう耐えがたいほろ萌えます(笑)。はー二人のかわいさに、もう目ながバクバクですよー♪

2009-01-10

『ちょっと江戸まで』 津田雅美著 そのゆるさが漫画のうまさを感じさせます

f:id:Gaius_Petronius:20090110205050j:image

時代劇が好きなのだが、江戸時代はあまりに勉強しなければならない「お約束」が多すぎて難儀していた作者が、「ええい、それならば自分で導入本を作ってしまえ!」と考えた江戸時代入門の漫画。


というような、しょーもない設定で、かつ2009年の江戸時代というわけのわからない世界設定にもかかわらず、とても、その「ゆるさ」が心地よい。さすがの津田雅美さんの漫画力です。いやそれにしても、才能というか、技術の「うまさ」というべきものは恐るべきものだ。マクロの背景の整合性なんて、なんというか、ゆるすぎてもうめちゃくちゃ・・・というか、まじめに考えていないのが丸わかり(苦笑)だし、物語を駆動するような特別なミクロの動機もない。にもかかわらず、「おもしろい!」んだよ。しかも、少なくとも僕は、気になったり、嫌な感じがするような矛盾を全く感じない。明らかに整合性ないのに(笑)。こういうのは、あだち充さんのような、手抜きもまたその世界を構築する好いたいるまで昇華されてしまっているような、なんというか、風格だなぁ。


これは、いずみのさんも書かれていたが、この漫画と『風雲児たち』をセットに子供に贈ると、とても意味がありそう。日本の江戸時代の導入としては、素晴らしいかも。


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みなもと 太郎

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