「愚直」論 私はこうして社長になった 樋口泰行

「愚直」論  私はこうして社長になった

「愚直」論 私はこうして社長になった

ハーバードでのMBA取得、Apple社、Compaq社、HP社そしてHP社の社長。その後鳴り物入りでダイエイの社長になったが、1年足らずで退任。
そんな樋口さんの仕事の様子を知りたかった。(この本はHP社長になった時点までで終わっているが。)

同じ外資系コンピュータ会社に勤務する者、MBA取得もかなり考えた者として非常に興味深い、身近なストーリーであった。

ただ、家庭を全く顧みていない生活をずっとしているようであり、そこについては自分の人生感とは相容れない部分がある。

確かに仕事が人生においてかなりの割合を占めるのは事実だし、そこで充実感がなければつまらない人生となることには同意できる。が、結局一番大事なのは家族であり、企業勤めがそれを犠牲にしてまで成し遂げるべきものと考えるのは違和感がある。

帝王学 「貞観政要」の読み方 山本七平

帝王学 「貞観政要」の読み方 (日経ビジネス人文庫)

帝王学 「貞観政要」の読み方 (日経ビジネス人文庫)

自分のスタッフを数人持つようになり、リーダたるものに必要な資質、行動指針を探している時、日経ビジネス伊藤忠商事会長の丹羽さんのコラムで貞観政要に触れているものがあり、早速amazonで検索してこの本と守屋洋著の下記を買った。

「貞観政要」のリーダー学 守成は創業より難し

「貞観政要」のリーダー学 守成は創業より難し

守屋氏の本はざっと目を通したレベル。

貞観政要』は、『書経尚書)』と並んで中国帝王学の原点とされているもので、中国の長い歴史の中でも屈指の名君として知られる唐王朝の二代目李世民(り・せいみん:在位626-649)にまつわる話であり、日本でも北条政子徳川家康、歴代天皇が親しんでいる書である。

どちらも『貞観政要』の入門編といった趣であるが、仕事上の指針形成の材料となると思う。

先月は初の中国出張で北京に行き紫禁城に感動したこともあり、中国の歴史をまじめにいつか学び直してみたくなった。