2010年上半期ライトノベルサイト杯に参加します!
今年もお祭りに滑り込み参加!!!
というかそもそもの読んだ母数が少なすぎて、あんまり選ぶ余地はないという…
既存作品部門
- 作者: 成田良悟,ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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三部突入といった感じの第8巻。近かったはずの三人が、元に戻ろうとすればするほど、どんどん取り返しの突かない方向に向かっているのが切ない…。セルティの弱点も明確にされて黒幕の一人の目的もわかって、セルティスキーにとって恐ろしい展開が待ち受けているのではないかと戦々恐々。そして臨也ェ…。とんでもないことしてくれるじゃないの…。
- 作者: 入間人間,ブリキ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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主人公がニブチンのハーレムラブコメって基本的に苦手なんですが、このシリーズではあんまりそんなのがない不思議。心地よいやきもき感を味わえますなぁ。今のところ微笑ましい争奪戦ですが、今後の展開でドロドロになったりするのだろうか・・想像つかない・・。彼女にとって、せーしゅん女とは果たしてどんな意味合いになっていくのか、なにやら急展開が待ち受けていそうな文化祭編が待ち遠しいです。
とらドラ・スピンオフ!〈3〉―俺の弁当を見てくれ (電撃文庫)
- 作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 文庫
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文庫未収録の短編をすべて網羅した、正真正銘最後のとらドラ!。本編終了後のアフターストーリーを期待していたのですが、特にそのような描写はなくちと残念。なんでもない日常小話が多めですが、モノによってはパラレルやファンタジックな設定のものもありバラエティに富んでいます。しかしバッドエンド大全は笑えないぜマジで…これがゲームの特典小説だったんだから凄い。書き下ろしも良かったなぁ、最後お前かい!ていうのは少しあったけどw
- 作者: 成田良悟,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 文庫
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過去編第2弾。ヒューイの心が少しずつ、けれど劇的に変わっていくのが凄く以外だった。1930年代の彼を知っているとなおさら。彼を彼たらしめる遠因は、やはり続く1715で描かれることになるのかもしれない。そして×××。まさか初めからそうだったとは…てっきり1715以降の年月によって変貌していったのかと思っていたのだけど…ぞっとした。あと、エスペランサ殿の出番が少なくて残念。過去編はあとひとつしかないから、もう出番ないかもしれないな…。
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/19
- メディア: 文庫
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主人公さんの過去話。あまりにも陰鬱すぎて途中読み進めるのが辛かったのですが、最後は涙ぐんでしまいました。妖精さんは本当にどこにでもいるのです。対して後半ではいつものめちゃくちゃっぷりが遺憾なく発揮されてて脳味噌がこねこねされてしまいました。ゲームのあるあるネタが、一般人プレイヤーとしてのそれじゃなくて、ちょっと制作者側に突っ込んだ感じなのが面白かったです。
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 新書
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驚異の人間関係四部作。画像は戯言遣いとの関係ですが、個人的に一番楽しめたのは、零崎双識との関係かなぁ。ベールにつつまれた呪い名の登場、テンポの良い戦闘が読みやすく楽しかったです。読む順番はどれでもいい、ということになっていますが、一応書いた順に読むことをオススメいたします。
新規作品部門
六百六十円の事情
- 作者: 入間人間
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 文庫
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ばらばらな青春が、「カツ丼」というキーワードによってひとつに繋がっていく、群像劇。ちょっと面白いのは、繋がることですべてが解決する収束感があるわけではなくて、それぞれはそれぞれの中で前に進んでいて、エピソードが繋がるのは、ちょっと背中を押されるくらいの変化しかもたらさないことかな。電撃ではちょっと出せない毛色の、入間さんらしくMW文庫らしい一冊でした。
魔界探偵冥王星O ウォーキングのW
- 作者: 越前魔太郎,ブリキ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 文庫
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ライトノベルらしくコンパクトな中に、ダークな世界観と、ミステリ的な仕掛けが入れ込んであって、期待以上に面白かった。作者は誰かということは二の次にして楽しめましたねー。ノベルスのほうも買ってみたのですが、冒頭でいきなり繋がってることがわかって、リンクもかなりあるみたい。楽しみ。
ともだち同盟
- 作者: 森田 季節
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/26
- メディア: 単行本
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森田季節さんの初単行本。twitterで、デビュー作が面白いと言ってくれてるかたはきっと楽しんでくれると思います、と仰っていたのですが、なるほど、確かに私が好きな季節さんだ。いかにもライトノベル的な千里のキャラクターが、物語が進むうちに現実から乖離した「異常」だということに気づくプロセスは見事。ライトノベルと一般文芸の間の子のような作品を感じさせる、いい演出だったと思います。友達とか恋人とか、とかく絆を求める私たちですが、本当に欲しいのはそんな枠にはまったものなのでしょうか? そんなお話です。
帰天城の謎
- 作者: はやみねかおる,鶴田謙二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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はやみねかおる×TRICK・・ということで、なかなかに化学反応が起こるものかと思っていたのですが、読んでみると案外しっくりきて、異次元に放り込まれたような気分に。はやみねさんの文体とTRICKって、もの凄く良い組み合わせだったんだなぁ・・。ボリューム的には、ドラマの前後編くらいな感じかな。鶴田さんのイラストも素晴らしく、三者それぞれのファンだった自分としては、思いがけないコラボで大満足でございました。